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緑と遭難と行動開始
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画面に表示された残酷なまでに簡明なその二文字は、つまり俺とココア・ブラウンを助けに来たのは、助けなんかではなくただの足手まといであることを証明するものだった。
「「はぁ…………」」
なまじジャングルから脱出できると思っていたために落胆は大きい。
「なぜ二人してそんな目で私を見る! 電波が届かないのは私のせいではないだろう!」
「いいんだ、お前に期待した俺がバカだった」
「ひどくないかっ!?」
これで振出しに戻ってしまった。それも遭難者が増えるおまけ付きで。
「結局シンプル・グリーンは役に立たなかったの」
「二人ともひどいぞ! 私は二人を心配してやってきたというのに!」
「そもそもお前たちが川に飛び込まずに助けを呼んでいれば、今頃助かってたかもしれないんだよ!」
「い、いいやまだだ! もしかしたらここが特別電波が悪いだけで、少し行けば電波が届く場所に出られるかもしれない!」
「おい待て!」
「そうか、ここが特別妖精の少ない場所で声が聞こえないかもしれないのか。私もマジカルパワーの溢れる場所を探しに行ってくる」
「そんな場所は絶対にないぞ鈴ちゃん! 二人とも待て!」
制止の声もむなしく、二人はジャングルの奥へと走って行ってしまった。
こんなにも木が生い茂ってる場所でそんな行動なんてしたら戻って来れないぞ!
しかしすでに姿は見えなくなっている。呼び戻そうにも、俺まであの二人の後を追いかけたらミイラ取りがミイラになってしまう。
そう思い、追いかけることを諦め──俺の手の中のある物に気づく。ああ、これはもう本当にあの二人には何も期待できないな。
「まあ、あやつらも流石に迷子になることはないのではないか? それに、シンプル・グリーンの方は、もしかしたら本当に電波の通じる場所があるかもしれん」
「いや、もし仮にそんな場所があったとしても、あいつらは助けを呼ぶことは出来ない」
「む、そうなのか?」
「ああ」
そう、通普は助けを呼べない。なぜなら――
「あいつ、俺に携帯を渡したままなんだよ」
「……もう、あの二人のことはあきらめるとするかの」
〇
通普と鈴ちゃんがいなくなってから一時間が経とうとしていた。これだけ待っても戻ってこないということは、予想通り二人はジャングルで迷ってしまったらしい。
「さて、いい加減どうするか決めないとな」
「そうだの。陽も落ちて暗くなってきたし、動くなら早くせんとな」
時間的には六時頃だろうか。冬に比べて、最近は太陽の出ている時間も長くなってきたとはいえ、流石にそろそろ完全に夜になってしまう。ジャングルから脱出するならその前に行動しなければならないし、野宿するにしても安全の確保、すなわち火の確保をしなければならない。
ちらりとココア・ブラウンを見る。ココア・ブラウンは通普たちがいなくなった後、仮面を外していた。どうやら暑苦しい仮面はあまり好きではないようだ。
そんな彼女は現在、自分たちがどう動くべきかを考えている様子だった。
「どうするココア・ブラウン。脱出か、野宿か」
「そうだの……」
脱出するにしろ野宿するにしろ、どちらも危険が伴うのは間違いない。日本とは言え、このジャングルに猛獣がいないとは言い切れない……というか、普通にいそうで怖い。
とにかく、早く決めなければならない。完全に陽が落ちて何も見えなくなってからでは遅いのだ。
考え込むココア・ブラウン。俺としては脱出を選択したいところだが……
「よし、脱出にかけてみるとするかの」
どうやら同じ考えだったようだ。
「そうだな、俺も賛成だ」
「なんだ緑、おぬしもか」
にやりと笑うココア・ブラウン。
すべきことは決まった。ならばあとは行動するだけだ。
「「はぁ…………」」
なまじジャングルから脱出できると思っていたために落胆は大きい。
「なぜ二人してそんな目で私を見る! 電波が届かないのは私のせいではないだろう!」
「いいんだ、お前に期待した俺がバカだった」
「ひどくないかっ!?」
これで振出しに戻ってしまった。それも遭難者が増えるおまけ付きで。
「結局シンプル・グリーンは役に立たなかったの」
「二人ともひどいぞ! 私は二人を心配してやってきたというのに!」
「そもそもお前たちが川に飛び込まずに助けを呼んでいれば、今頃助かってたかもしれないんだよ!」
「い、いいやまだだ! もしかしたらここが特別電波が悪いだけで、少し行けば電波が届く場所に出られるかもしれない!」
「おい待て!」
「そうか、ここが特別妖精の少ない場所で声が聞こえないかもしれないのか。私もマジカルパワーの溢れる場所を探しに行ってくる」
「そんな場所は絶対にないぞ鈴ちゃん! 二人とも待て!」
制止の声もむなしく、二人はジャングルの奥へと走って行ってしまった。
こんなにも木が生い茂ってる場所でそんな行動なんてしたら戻って来れないぞ!
しかしすでに姿は見えなくなっている。呼び戻そうにも、俺まであの二人の後を追いかけたらミイラ取りがミイラになってしまう。
そう思い、追いかけることを諦め──俺の手の中のある物に気づく。ああ、これはもう本当にあの二人には何も期待できないな。
「まあ、あやつらも流石に迷子になることはないのではないか? それに、シンプル・グリーンの方は、もしかしたら本当に電波の通じる場所があるかもしれん」
「いや、もし仮にそんな場所があったとしても、あいつらは助けを呼ぶことは出来ない」
「む、そうなのか?」
「ああ」
そう、通普は助けを呼べない。なぜなら――
「あいつ、俺に携帯を渡したままなんだよ」
「……もう、あの二人のことはあきらめるとするかの」
〇
通普と鈴ちゃんがいなくなってから一時間が経とうとしていた。これだけ待っても戻ってこないということは、予想通り二人はジャングルで迷ってしまったらしい。
「さて、いい加減どうするか決めないとな」
「そうだの。陽も落ちて暗くなってきたし、動くなら早くせんとな」
時間的には六時頃だろうか。冬に比べて、最近は太陽の出ている時間も長くなってきたとはいえ、流石にそろそろ完全に夜になってしまう。ジャングルから脱出するならその前に行動しなければならないし、野宿するにしても安全の確保、すなわち火の確保をしなければならない。
ちらりとココア・ブラウンを見る。ココア・ブラウンは通普たちがいなくなった後、仮面を外していた。どうやら暑苦しい仮面はあまり好きではないようだ。
そんな彼女は現在、自分たちがどう動くべきかを考えている様子だった。
「どうするココア・ブラウン。脱出か、野宿か」
「そうだの……」
脱出するにしろ野宿するにしろ、どちらも危険が伴うのは間違いない。日本とは言え、このジャングルに猛獣がいないとは言い切れない……というか、普通にいそうで怖い。
とにかく、早く決めなければならない。完全に陽が落ちて何も見えなくなってからでは遅いのだ。
考え込むココア・ブラウン。俺としては脱出を選択したいところだが……
「よし、脱出にかけてみるとするかの」
どうやら同じ考えだったようだ。
「そうだな、俺も賛成だ」
「なんだ緑、おぬしもか」
にやりと笑うココア・ブラウン。
すべきことは決まった。ならばあとは行動するだけだ。
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