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緑と欲望とワンピース
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「約束通り来てやったぞ」
いつもの怪しげな衣装ではなく、いつぞやの(素晴らしい)ダークグリーンの(尊い)ワンピースを着た(よくやった)ココア・ブラウンは、腰に手を当てて偉そうな態度でそう言った。ワンピースを着てなかったら問答無用で追い返していたところだ。
「おい、約束って何のことだよ。そんな覚えはないぞ。ワンピースを置いて帰りやがれ」
「い、いきなり服を脱げとは大胆だのう……」
間違えた、つい欲望が溢れてしまった。
ココア・ブラウンはそんな俺に呆れた目を向けながら言う。
「全く、昨日別れるときに言ったであろう。『またの』と」
記憶をさかのぼって思い出す。
……うん、確かに言ってた。いや言ってたけども。
「わかるかっ! そんな軽い挨拶でまた来るなんて思うわけがないだろ!」
「われは自分で言ったことはきちんと守るのだ」
そう言いながらココア・ブラウンは部屋の中へと入って来る。その遠慮のなさは、止める隙が見つからなかったほどだ。
「ほれ、そんなところで立っていないで座るがよい」
「……色々と言いたいことはあるが、今は我慢してやる」
すでにソファーに座ってふんぞり返っているココア・ブラウンの前に腰を下ろす。
「何でお前がソファーで俺は床なんだ……」
「細かいことは気にするでない」
「細かくねぇよ。ったく、そもそもどうやって玄関の鍵を開けたんだよ。ピッキングでもしたか悪役め」
「そんなもの、鍵を開けるには鍵を使うに決まっておるだろ」
「どうしてココア・ブラウンが俺の家の鍵を持ってるんだ!」
「おぬしのお母さんに渡されたのだ」
「何やってんだ母さん!」
この前こいつを家に上げたことと言い、我が家の危機管理能力が低すぎて不安になってくる。家族会議をする必要があるかもしれない。
「あとで絶対に返せよ、その鍵」
「何故だ!?」
「当たり前だろ! 絶対だからな!」
なんでそんな驚いた顔するんだ。お前が鍵を持っていることを俺が認めるとでも思ったか。
「それで、今度は一体どんな用事があって来たんだよ」
「何だ、用がなければ来てはいけないのか?」
「用がないなら来るなよ!」
「つれないことを言うでない。おぬしとわれの仲ではないか」
「俺とお前がどんな仲なんだよ! 少なくとも用もなく家を訪れる仲ではないだろ!」
「例えるなら、面と向かってパンチラと同じだの、パンツ丸出しと同じだの言われるくらいの仲かの?」
「それはごめんなさい!」
あ、あの時はついワンピースへの情熱が暴走してしまったのだからしょうがないじゃないか! 今だって我慢しているんだぞ!
「今度は白いワンピースでお願いします!」
「んな、にゃにを言っておりゅにょだ、おぬし!?」
「しまったぁ!」
欲望が勢いよく口から零れ出てしまった! 今のパンチラ発言の後にこんなことを言ったら、まるで俺が白いワンピースでパンチラを見たいと言ってるみたいじゃないか!
「…………み……み、見たい、のか……緑?」
もじもじと、ものすごく恥ずかしそうに、顔を真っ赤にしたココア・ブラウンがそんなことを言ってきた。やめろココア・ブラウン、そんな顔で俺を見るな。
傍から見たらこの状況、俺がクラスメイトの女子を自分の好きな服装に着替えさせてパンチラを見ようとしているようにしか見えないだろう。
変態どころかド変態な要求をした形になってしまったが、まだ挽回はきくはず。
落ち着け緑。落ち着いて容疑を否認するんだ。あ、自分で容疑って言っちゃった、容疑じゃなくて誤解だった。そう、誤解を解くんだ。
「……ココア・ブラウン」
「は、はひっ!」
落ち着いて、落ち着いて……
「ぜひ」
……………………俺のバカ!
いつもの怪しげな衣装ではなく、いつぞやの(素晴らしい)ダークグリーンの(尊い)ワンピースを着た(よくやった)ココア・ブラウンは、腰に手を当てて偉そうな態度でそう言った。ワンピースを着てなかったら問答無用で追い返していたところだ。
「おい、約束って何のことだよ。そんな覚えはないぞ。ワンピースを置いて帰りやがれ」
「い、いきなり服を脱げとは大胆だのう……」
間違えた、つい欲望が溢れてしまった。
ココア・ブラウンはそんな俺に呆れた目を向けながら言う。
「全く、昨日別れるときに言ったであろう。『またの』と」
記憶をさかのぼって思い出す。
……うん、確かに言ってた。いや言ってたけども。
「わかるかっ! そんな軽い挨拶でまた来るなんて思うわけがないだろ!」
「われは自分で言ったことはきちんと守るのだ」
そう言いながらココア・ブラウンは部屋の中へと入って来る。その遠慮のなさは、止める隙が見つからなかったほどだ。
「ほれ、そんなところで立っていないで座るがよい」
「……色々と言いたいことはあるが、今は我慢してやる」
すでにソファーに座ってふんぞり返っているココア・ブラウンの前に腰を下ろす。
「何でお前がソファーで俺は床なんだ……」
「細かいことは気にするでない」
「細かくねぇよ。ったく、そもそもどうやって玄関の鍵を開けたんだよ。ピッキングでもしたか悪役め」
「そんなもの、鍵を開けるには鍵を使うに決まっておるだろ」
「どうしてココア・ブラウンが俺の家の鍵を持ってるんだ!」
「おぬしのお母さんに渡されたのだ」
「何やってんだ母さん!」
この前こいつを家に上げたことと言い、我が家の危機管理能力が低すぎて不安になってくる。家族会議をする必要があるかもしれない。
「あとで絶対に返せよ、その鍵」
「何故だ!?」
「当たり前だろ! 絶対だからな!」
なんでそんな驚いた顔するんだ。お前が鍵を持っていることを俺が認めるとでも思ったか。
「それで、今度は一体どんな用事があって来たんだよ」
「何だ、用がなければ来てはいけないのか?」
「用がないなら来るなよ!」
「つれないことを言うでない。おぬしとわれの仲ではないか」
「俺とお前がどんな仲なんだよ! 少なくとも用もなく家を訪れる仲ではないだろ!」
「例えるなら、面と向かってパンチラと同じだの、パンツ丸出しと同じだの言われるくらいの仲かの?」
「それはごめんなさい!」
あ、あの時はついワンピースへの情熱が暴走してしまったのだからしょうがないじゃないか! 今だって我慢しているんだぞ!
「今度は白いワンピースでお願いします!」
「んな、にゃにを言っておりゅにょだ、おぬし!?」
「しまったぁ!」
欲望が勢いよく口から零れ出てしまった! 今のパンチラ発言の後にこんなことを言ったら、まるで俺が白いワンピースでパンチラを見たいと言ってるみたいじゃないか!
「…………み……み、見たい、のか……緑?」
もじもじと、ものすごく恥ずかしそうに、顔を真っ赤にしたココア・ブラウンがそんなことを言ってきた。やめろココア・ブラウン、そんな顔で俺を見るな。
傍から見たらこの状況、俺がクラスメイトの女子を自分の好きな服装に着替えさせてパンチラを見ようとしているようにしか見えないだろう。
変態どころかド変態な要求をした形になってしまったが、まだ挽回はきくはず。
落ち着け緑。落ち着いて容疑を否認するんだ。あ、自分で容疑って言っちゃった、容疑じゃなくて誤解だった。そう、誤解を解くんだ。
「……ココア・ブラウン」
「は、はひっ!」
落ち着いて、落ち着いて……
「ぜひ」
……………………俺のバカ!
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