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緑と黒乃茶々とだるまさんがころんだ
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「だるまさんがころんだ?」
訝しげな表情で、ココア・ブラウンはこちらを見て来る。
思い返してみればこの五日間、ほんの数日ではあるが、本当にいろんなことがあった。
突然変態に絡まれたと思ったら、さらに変態がやってきて、しかも一人は俺のクラスメイトだった。
「ああ。ルール説明の必要はないな?」
このココア・ブラウンとの勝負だって、最初の『おにごっこ』では女子小学生たちが、次の『かくれんぼ』では鈴ちゃんが、洗脳された刺客として立ちふさがった。
そして今回は、ココア・ブラウン本人が。
「当たり前であろう。だるまさんがころんだのルールくらい知っておるわ。先に動いた方が服を一枚ずつ脱いでいくアレであろう?」
「アレってどれだよ! そんな大人のだるまさんがころんだなんて知らねぇよ! 何だその野球拳要素は! 普通に鬼が振り返った時に動いたら負けってやつだよ!」
「何だそっちであったか」
そっちって一体どっちと間違えたのだろうか。
ごほん。
ともかく、おそらくこれがココア・ブラウンとの最後の勝負になるだろう。
「ココア・ブラウン、お前が鬼で一発勝負だ」
「ふっ、のぞむところだ」
ココア・ブラウンは不敵に笑い、俺から離れると後ろを向いて数え始める。
勝負が始まる。
ココア・ブラウンとの、最後の勝負が。
……そう考えると、なんだか感慨深くも感じ――
「だーるまさんがー」
――バカめ! かかったな!
俺が真面目に勝負なんてするとでも思ったか!
ココア・ブラウンが後ろを向いているすきに、慌てず騒がずこっそりと、だが素早く洗脳機の落ちている場所まで移動して拾う。悪いなココア・ブラウン、だるまさんがころんだは俺の戦略的勝利だ。
「こーろんだっあぁぁああ!? マジでマジかおぬし!?」
振り向いたココア・ブラウンは慌てて俺から洗脳機を奪おうととびかかって来る。
そして洗脳機を壊すことに気を取られていた俺に、ココア・ブラウンを受け止めることなどできるわけがなかった。
「うわっ!?」
「いてっ!?」
ココア・ブラウンのぶつかってきた衝撃そのままに、二人して床に倒れこむ。
俺の上にココア・ブラウンが覆いかぶさり、まるで押し倒されているかのような格好になった。
「……………………」
「いったたた……み、緑よ! 大丈夫か!?」
洗脳機を手に入れるよりも先に、俺の心配をするのか。
悪に憧れて、悪を自称する割には、そう言ったところは変に優しいというかなんというか……相変わらずだな。
ところで、俺がココア・ブラウンに押し倒されているこの状況。
こういうのって普通さ……
「こういうのは、男女逆じゃないか? なあ……茶々」
近くで『バチジジジ……』と、洗脳機の壊れた音が聞こえた。
○
「え、え? 緑、今われのこと」
思い出した。
すべてを思い出した。
黒乃茶々。去年から同じクラス、どころか、中学も小学も、幼稚園のころから同じで仲が良かった。小さいころに見た戦隊ヒーローを好きになり、その中でも悪役に憧れを持った小さな少女。
俺の、幼馴染だ。
「ま、まさか緑よ、お、おもい、思いだした……のか……?」
「ああ待て待て、その前に着替えさせてくれ。さすがにいつまでもこんな格好でいたくない」
「え、あ、うん……うむ」
呆けた返事を返す茶々から離れ、手早く着替える。
家族ぐるみで仲が良く、よくお互いの家に遊びに行っていた。お互いの両親は仕事で帰りが遅くなることが多く、俺の母さんは茶々に合い鍵を渡していつでも俺の家に来れるようにしていた。
「そ、その緑よ……本当に思い出して……?」
「ああ、思いだしたよ。ばっちり、全部な」
茶々は俺がワンピース好きだということを知っていた。むしろ俺のほうからワンピースを着てくれと頼み込んだこともあった。
「ま、まずいのだまずいのだ、まだ完全にコントロール出来ているわけではないし、でもこうなった以上もうどうすることも……」
「…………茶々」
「――! み、緑……」
何やら慌てた様子の茶々の前に立ち、名前を呼ぶ。
茶々も不安げにこちらを見てきて、しかしどこか嬉しそうな気持も見え隠れしている、そんな複雑な表情をしていた。
そんな茶々の頭に俺は手を伸ばし……
「何でっ! 俺を洗脳してやがんだこいつはぁぁああっ!」
「あだだだだだだだだだだ!?」
思いっきりアイアンクローをくらわせた。
「い、痛いではないか緑! そこは不安そうな表情を浮かべる可憐でか弱い少女であるわれの頭を、優しく撫でるシーンではないのか!?」
「自分で可憐でか弱いっていうな! 逆に嘘くさいからな! あと人のこと洗脳しておいてその要求は図々しいぞ!」
「ちょっとくらい期待してもよいであろう! 久しぶりに名前を呼ばれたのだぞ! だったらその先もだな!」
「それはお前が俺を洗脳したのが原因だろうが!」
「「はぁ、はぁ……」」
お互いに言いたいことを言い合い、息を切らして見つめあう。
なんだか、茶々とこうして喧嘩するのも久しぶりに感じる。洗脳されていた間の記憶はあるとはいえ、ここ最近茶々に接していたのは、茶々のことを知らない俺だ。それは俺であって俺でなく、まるで自分視点の物語を外から見ているような感覚だった。
「……で! どうして俺を洗脳なんてしたんだよ? 茶々のことだから、どうせ本当の悪みたいに世界征服したいわけじゃないんだろ?」
「うっ……そ、それはだな……」
質問に対し、目を泳がせて言葉を詰まらせる茶々。
ははぁん、こいつがこういう反応するときは、決まって何か恥ずかしいことがあるって証拠だ。幼稚園の頃、おねしょを隠そうとした茶々はいつもこんな態度をとっていた。
「ほら、さっさと吐け。そのほうが楽になるぞ」
「う、うう……」
「どうしてココア・ブラウンと名乗って人を洗脳していたのかを……ってあ、やべっ」
「む? どうしたのだ?」
わ、忘れてた! そういえばあとでここには!
「そ、そのな、実はあいつが来ることになってるんだよ」
「あいつ? あいつとは誰のことだ?」
「あいつはあいつだよ。だからもう少ししたらとお――」
「……ッ! もしや緑! シンプル・グリーンのことか!」
通普が来る、と言おうとした俺の言葉を遮って、茶々が大きい声でそう言ってきた。
いや、まあ確かにその通りなんだけど……どうしてそんなに怒ってんだ?
「お、おい、どうした?」
「緑! なぜ奴が緑の家に来るのだ! やっぱり奴か! やっぱり奴がそうなのか!」
「ええっと、『そう』って何のことだ? あいつが来るのは作戦会議を」
「やっぱりあ奴が緑の好きな人なのだな!」
「するためってはぁぁああああああ!? 何言ってんだ!」
とんでもない爆弾が放り込まれた。
おい! どこをどうまかり間違えたら俺の好きな人が通普になるんだよ!
悪夢か!
「そんなわけないだろ! そもそも俺が好きなのは!」
「だからわれはおぬしを洗脳したというのに! 緑から奴を忘れさせるために! それなのに失敗したせいでわれのことまで忘れてしまうなんて!」
「お、おい茶々?」
「われのことだけ思いださせようとわれがここらにいる人で練習しているうちに、おぬしは忘れさせたはずなのにまた仲良くなって!」
「お前が人を洗脳してた理由ってそんなことかよ!」
「そんなこととはなんだ! われにとってこれ以上の理由などないわ!」
茶々はそこで息を吸い込み、頬を染めながら、大きな声で言った。
「われだって昔からずっと緑のことが好きなのに!」
……………………え。
訝しげな表情で、ココア・ブラウンはこちらを見て来る。
思い返してみればこの五日間、ほんの数日ではあるが、本当にいろんなことがあった。
突然変態に絡まれたと思ったら、さらに変態がやってきて、しかも一人は俺のクラスメイトだった。
「ああ。ルール説明の必要はないな?」
このココア・ブラウンとの勝負だって、最初の『おにごっこ』では女子小学生たちが、次の『かくれんぼ』では鈴ちゃんが、洗脳された刺客として立ちふさがった。
そして今回は、ココア・ブラウン本人が。
「当たり前であろう。だるまさんがころんだのルールくらい知っておるわ。先に動いた方が服を一枚ずつ脱いでいくアレであろう?」
「アレってどれだよ! そんな大人のだるまさんがころんだなんて知らねぇよ! 何だその野球拳要素は! 普通に鬼が振り返った時に動いたら負けってやつだよ!」
「何だそっちであったか」
そっちって一体どっちと間違えたのだろうか。
ごほん。
ともかく、おそらくこれがココア・ブラウンとの最後の勝負になるだろう。
「ココア・ブラウン、お前が鬼で一発勝負だ」
「ふっ、のぞむところだ」
ココア・ブラウンは不敵に笑い、俺から離れると後ろを向いて数え始める。
勝負が始まる。
ココア・ブラウンとの、最後の勝負が。
……そう考えると、なんだか感慨深くも感じ――
「だーるまさんがー」
――バカめ! かかったな!
俺が真面目に勝負なんてするとでも思ったか!
ココア・ブラウンが後ろを向いているすきに、慌てず騒がずこっそりと、だが素早く洗脳機の落ちている場所まで移動して拾う。悪いなココア・ブラウン、だるまさんがころんだは俺の戦略的勝利だ。
「こーろんだっあぁぁああ!? マジでマジかおぬし!?」
振り向いたココア・ブラウンは慌てて俺から洗脳機を奪おうととびかかって来る。
そして洗脳機を壊すことに気を取られていた俺に、ココア・ブラウンを受け止めることなどできるわけがなかった。
「うわっ!?」
「いてっ!?」
ココア・ブラウンのぶつかってきた衝撃そのままに、二人して床に倒れこむ。
俺の上にココア・ブラウンが覆いかぶさり、まるで押し倒されているかのような格好になった。
「……………………」
「いったたた……み、緑よ! 大丈夫か!?」
洗脳機を手に入れるよりも先に、俺の心配をするのか。
悪に憧れて、悪を自称する割には、そう言ったところは変に優しいというかなんというか……相変わらずだな。
ところで、俺がココア・ブラウンに押し倒されているこの状況。
こういうのって普通さ……
「こういうのは、男女逆じゃないか? なあ……茶々」
近くで『バチジジジ……』と、洗脳機の壊れた音が聞こえた。
○
「え、え? 緑、今われのこと」
思い出した。
すべてを思い出した。
黒乃茶々。去年から同じクラス、どころか、中学も小学も、幼稚園のころから同じで仲が良かった。小さいころに見た戦隊ヒーローを好きになり、その中でも悪役に憧れを持った小さな少女。
俺の、幼馴染だ。
「ま、まさか緑よ、お、おもい、思いだした……のか……?」
「ああ待て待て、その前に着替えさせてくれ。さすがにいつまでもこんな格好でいたくない」
「え、あ、うん……うむ」
呆けた返事を返す茶々から離れ、手早く着替える。
家族ぐるみで仲が良く、よくお互いの家に遊びに行っていた。お互いの両親は仕事で帰りが遅くなることが多く、俺の母さんは茶々に合い鍵を渡していつでも俺の家に来れるようにしていた。
「そ、その緑よ……本当に思い出して……?」
「ああ、思いだしたよ。ばっちり、全部な」
茶々は俺がワンピース好きだということを知っていた。むしろ俺のほうからワンピースを着てくれと頼み込んだこともあった。
「ま、まずいのだまずいのだ、まだ完全にコントロール出来ているわけではないし、でもこうなった以上もうどうすることも……」
「…………茶々」
「――! み、緑……」
何やら慌てた様子の茶々の前に立ち、名前を呼ぶ。
茶々も不安げにこちらを見てきて、しかしどこか嬉しそうな気持も見え隠れしている、そんな複雑な表情をしていた。
そんな茶々の頭に俺は手を伸ばし……
「何でっ! 俺を洗脳してやがんだこいつはぁぁああっ!」
「あだだだだだだだだだだ!?」
思いっきりアイアンクローをくらわせた。
「い、痛いではないか緑! そこは不安そうな表情を浮かべる可憐でか弱い少女であるわれの頭を、優しく撫でるシーンではないのか!?」
「自分で可憐でか弱いっていうな! 逆に嘘くさいからな! あと人のこと洗脳しておいてその要求は図々しいぞ!」
「ちょっとくらい期待してもよいであろう! 久しぶりに名前を呼ばれたのだぞ! だったらその先もだな!」
「それはお前が俺を洗脳したのが原因だろうが!」
「「はぁ、はぁ……」」
お互いに言いたいことを言い合い、息を切らして見つめあう。
なんだか、茶々とこうして喧嘩するのも久しぶりに感じる。洗脳されていた間の記憶はあるとはいえ、ここ最近茶々に接していたのは、茶々のことを知らない俺だ。それは俺であって俺でなく、まるで自分視点の物語を外から見ているような感覚だった。
「……で! どうして俺を洗脳なんてしたんだよ? 茶々のことだから、どうせ本当の悪みたいに世界征服したいわけじゃないんだろ?」
「うっ……そ、それはだな……」
質問に対し、目を泳がせて言葉を詰まらせる茶々。
ははぁん、こいつがこういう反応するときは、決まって何か恥ずかしいことがあるって証拠だ。幼稚園の頃、おねしょを隠そうとした茶々はいつもこんな態度をとっていた。
「ほら、さっさと吐け。そのほうが楽になるぞ」
「う、うう……」
「どうしてココア・ブラウンと名乗って人を洗脳していたのかを……ってあ、やべっ」
「む? どうしたのだ?」
わ、忘れてた! そういえばあとでここには!
「そ、そのな、実はあいつが来ることになってるんだよ」
「あいつ? あいつとは誰のことだ?」
「あいつはあいつだよ。だからもう少ししたらとお――」
「……ッ! もしや緑! シンプル・グリーンのことか!」
通普が来る、と言おうとした俺の言葉を遮って、茶々が大きい声でそう言ってきた。
いや、まあ確かにその通りなんだけど……どうしてそんなに怒ってんだ?
「お、おい、どうした?」
「緑! なぜ奴が緑の家に来るのだ! やっぱり奴か! やっぱり奴がそうなのか!」
「ええっと、『そう』って何のことだ? あいつが来るのは作戦会議を」
「やっぱりあ奴が緑の好きな人なのだな!」
「するためってはぁぁああああああ!? 何言ってんだ!」
とんでもない爆弾が放り込まれた。
おい! どこをどうまかり間違えたら俺の好きな人が通普になるんだよ!
悪夢か!
「そんなわけないだろ! そもそも俺が好きなのは!」
「だからわれはおぬしを洗脳したというのに! 緑から奴を忘れさせるために! それなのに失敗したせいでわれのことまで忘れてしまうなんて!」
「お、おい茶々?」
「われのことだけ思いださせようとわれがここらにいる人で練習しているうちに、おぬしは忘れさせたはずなのにまた仲良くなって!」
「お前が人を洗脳してた理由ってそんなことかよ!」
「そんなこととはなんだ! われにとってこれ以上の理由などないわ!」
茶々はそこで息を吸い込み、頬を染めながら、大きな声で言った。
「われだって昔からずっと緑のことが好きなのに!」
……………………え。
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