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婚約破棄後の公爵令嬢
ジョバンニの決心
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エラディオの姿を見てジョバンニが肩を落とす。
「…見てたのか」
「途中からな」
クッと喉の奥で笑いながら、ポンとジョバンニの肩を叩く。その手を払いのけ、ギロリとエラディオを睨みつけた。
「おー怖い怖い。そんな睨むなって」
「うるさい。どうせ私が失敗した事を嘲笑ってるんだろう」
「嘲笑ってはないが、楽しくはあるな」
「どういう意味だ」
おどけたように答えたエラディオにジョバンニが訪ねると、エラディオは楽しそうに屋敷に視線だけ向ける。
「ナディア嬢、いい子じゃないか。お前何だってあんな阿婆擦れ女に懸想したんだ?」
「阿婆擦れじゃない!」
「あの報告書を読んでもまだそんな事を言うのかよ?随分とおめでたい奴だな」
「あれはっ…!」
真実ではないと思いたかった。が、王家直属の者が調査した報告書が間違っている事は殆どない。多少の差異はあっても、大まかなとことは間違っていないだろう。
だからこそショックも大きく、そして馬鹿な自分が不甲斐ないのだ。
「…ナディアが許してくれないと、サブリナを牢から出す事ができない」
ジョバンニがナディアに頭を下げた理由はそれだった。
サブリナを牢から出す条件の一つに、自分がナディアに謝罪し許してもらう事だ。
けれどナディアは謝罪を受け入れてはくれなかった。これではサブリナを牢から出す事ができない。
このままではサブリナは牢の中で5年も過ごし、その後辺境のガルバリウム修道院に送られてしまう。
それが悔しくて手を握りしめていると、エラディオが呆れたように呟いた。
「あんな女を野に放つ必要あるか?誰の子を産むか分かんねぇぞ?」
「それでも!…愛していたんだ」
「フーン、で、あの女を開放してどうするんだ?」
「本当の気持ちを確認する。私が王族じゃなくなっても愛してくれるのなら、私達の愛は本物だろう?」
「お前って…すっげぇ馬鹿だな」
それは男爵家に婿入りすると言う事なのだろう。
フェリッリ男爵は跡継ぎがいない。その為にサブリナを引き取ったのだが、今回の騒動の責任を問われている。
サブリナとジョバンニが真実愛し合っているのなら、ジョバンニが男爵家に婿入りする形でフェリッリ男爵家を存続させてもいいと、国王がジョバンニに告げたのだ。
国王にしてみれば、サブリナがジョバンニを心から愛しているとは思っていない。ジョバンニが裏切られたその時は、当初の予定通り修道院送りにするつもりだ。
「お前本気で男爵家に婿入りする気か?王族として育ってきたお前が、貴族の底辺まで生活水準を下げれるとは思えないがな」
「うるさい。それでもサブリナと一緒にいられるのなら…」
「本当にそう思ってるのか?フェリッリ男爵令嬢と夜会でバカやらかしたから、後に引けなくなってねぇか?」
「…」
おそらくは図星なのだろう。ジョバンニが悔しそうに唇を噛みしめている。
それを見ていたエラディオは小さく溜息をつき、そしてジョバンニの背中をポンと叩いた。
「ま、お前が何を思っているのかは知らんが、ナディア嬢を傷つけた事実は変わらない」
「…ナディアはこんな事で傷つくような女じゃない」
「お前、本気で言ってんのか?」
「…何?」
ジョバンニの言葉にエラディオの声が剣呑な物になる。それを不思議に思ったジョバンニがエラディオに視線を向けると、意外にも怒りを孕んだ目をジョバンニに向けていた。
「お前の事が好きじゃなかろうが、大勢の前で婚約破棄された彼女が少しも傷ついていないはずないだろう」
「何故だ?私を好きでないのなら、傷つく事などないだろう?」
「そうか、わかった。お前は彼女と婚約してから今の今まで、本当に彼女に一度も歩み寄ろうとしなかったんだな」
「え…」
くしゃりと前髪を掴んだエラディオは、今度は残念そうな目でジョバンニを見る。そして踵を返して歩き出し、サルトレッティ公爵家の屋敷へ一人で戻って行った。
「…何なんだ、一体」
残されたジョバンニは再びよく分からない気分にさせられ、混乱する。そして少しだけ考えてみた。
自分は王子で、子供の頃から周りからチヤホヤされ、年齢の近い令嬢達に囲まれうんざりしていた。その時に婚約者として紹介されたのがナディアだったのだ。
ジョバンニとナディアが12歳の頃だった。
最初はナディアがとても可愛かったのもあり、ジョバンニも嬉しかった事を思い出す。
そして何度か交流していくうちに、自分より優秀なナディアに嫉妬しだした。
けれど自分は王太子だ。将来は国王になる事が決まっている。
だから彼女がいくら優秀だとしても、自分より立場は下なのだ。
そう思う事で劣等感から逃げていた。
そこへサブリナが現れた。
コロコロと笑う姿や、感情表現が豊かな彼女に惹かれた。
貴族としては近い距離に初めは戸惑ったが、それもまた自分には甘い刺激だった。
そして何よりサブリナと一緒にいる事で、ナディアが悲しんでいるかもしれないと思う事が楽しかった。
ナディアを傷つけられるのも、ナディアよりも立場が上なのも自分だけなのだ。
けれどナディアは傷ついた様子もなく、ただ毅然とした態度で過ごしていた。
周囲の人達に常に平等に接し、礼儀正しく真面目に勉強にも取り組んでいた。
そんな時、サブリナがナディアに嫌がらせをされていると泣いて訴えて来た。
ナディアが嫉妬でサブリナを虐めている、その事実が本当か嘘かなんてどうでもよかった。
ただサブリナが気に入らないと、あの澄ました顔を歪めて嫌がらせをしているのかと思うと、胸のすく思いだったのだ。
「…私は、サブリナが好きなんだ。ナディアは、私がいてもいなくても変わらない…。だが、サブリナは私が守ってやらないと…」
そう思ったのだ。
それは側近候補の令息達も同じだったようで。
それからは坂道を転げ落ちるようにサブリナに傾倒し、彼女の望むままにプレゼントを買い与え、共に時間を過ごした。
周囲から何と言われようと、自分達だけの世界に酔いしれていた。
サブリナからもたらされる言葉は甘美な響きで、常に自分達を気分よくしてくれたのだ。
「ジョバンニとずっと一緒にいたいけど、ナディア様が婚約者だから…」
悲しそうな顔でサブリナに告げられ、ジョバンニは決心する。
「大丈夫だ。ナディアとは婚約破棄をする。そしてサブリナを私の妃にする」
「ジョバンニ…!本当に?」
「ああ、勿論だ。だから少しだけ待っていてくれるね?」
「ええ、勿論よ!あ、でもそれなら…」
絶対に反対されないように、パーティーの席で婚約破棄をしてしまわない?
そう言って悪戯っぽく笑うサブリナに、少しの違和感を感じた。
だが、結局はサブリナの提案を飲むことにしたジョバンニは、側近候補達にも協力を仰ぎ、あの夜会で婚約破棄を告げたのだった。
「…サブリナ、君は本当に悪女なのかもしれない」
けれどどうしても。
もう一度君の口から本当の事を話してほしい。
だからこそ、ジョバンニは意を決してサルトレッティ公爵領まで来たのだ。
公爵夫妻に罵られる覚悟で。
「こんな所まで来て諦められるか!」
そう意気込んだジョバンニは、再びナディアに許しを請う為屋敷の中へと足を向けたのだった。
「…見てたのか」
「途中からな」
クッと喉の奥で笑いながら、ポンとジョバンニの肩を叩く。その手を払いのけ、ギロリとエラディオを睨みつけた。
「おー怖い怖い。そんな睨むなって」
「うるさい。どうせ私が失敗した事を嘲笑ってるんだろう」
「嘲笑ってはないが、楽しくはあるな」
「どういう意味だ」
おどけたように答えたエラディオにジョバンニが訪ねると、エラディオは楽しそうに屋敷に視線だけ向ける。
「ナディア嬢、いい子じゃないか。お前何だってあんな阿婆擦れ女に懸想したんだ?」
「阿婆擦れじゃない!」
「あの報告書を読んでもまだそんな事を言うのかよ?随分とおめでたい奴だな」
「あれはっ…!」
真実ではないと思いたかった。が、王家直属の者が調査した報告書が間違っている事は殆どない。多少の差異はあっても、大まかなとことは間違っていないだろう。
だからこそショックも大きく、そして馬鹿な自分が不甲斐ないのだ。
「…ナディアが許してくれないと、サブリナを牢から出す事ができない」
ジョバンニがナディアに頭を下げた理由はそれだった。
サブリナを牢から出す条件の一つに、自分がナディアに謝罪し許してもらう事だ。
けれどナディアは謝罪を受け入れてはくれなかった。これではサブリナを牢から出す事ができない。
このままではサブリナは牢の中で5年も過ごし、その後辺境のガルバリウム修道院に送られてしまう。
それが悔しくて手を握りしめていると、エラディオが呆れたように呟いた。
「あんな女を野に放つ必要あるか?誰の子を産むか分かんねぇぞ?」
「それでも!…愛していたんだ」
「フーン、で、あの女を開放してどうするんだ?」
「本当の気持ちを確認する。私が王族じゃなくなっても愛してくれるのなら、私達の愛は本物だろう?」
「お前って…すっげぇ馬鹿だな」
それは男爵家に婿入りすると言う事なのだろう。
フェリッリ男爵は跡継ぎがいない。その為にサブリナを引き取ったのだが、今回の騒動の責任を問われている。
サブリナとジョバンニが真実愛し合っているのなら、ジョバンニが男爵家に婿入りする形でフェリッリ男爵家を存続させてもいいと、国王がジョバンニに告げたのだ。
国王にしてみれば、サブリナがジョバンニを心から愛しているとは思っていない。ジョバンニが裏切られたその時は、当初の予定通り修道院送りにするつもりだ。
「お前本気で男爵家に婿入りする気か?王族として育ってきたお前が、貴族の底辺まで生活水準を下げれるとは思えないがな」
「うるさい。それでもサブリナと一緒にいられるのなら…」
「本当にそう思ってるのか?フェリッリ男爵令嬢と夜会でバカやらかしたから、後に引けなくなってねぇか?」
「…」
おそらくは図星なのだろう。ジョバンニが悔しそうに唇を噛みしめている。
それを見ていたエラディオは小さく溜息をつき、そしてジョバンニの背中をポンと叩いた。
「ま、お前が何を思っているのかは知らんが、ナディア嬢を傷つけた事実は変わらない」
「…ナディアはこんな事で傷つくような女じゃない」
「お前、本気で言ってんのか?」
「…何?」
ジョバンニの言葉にエラディオの声が剣呑な物になる。それを不思議に思ったジョバンニがエラディオに視線を向けると、意外にも怒りを孕んだ目をジョバンニに向けていた。
「お前の事が好きじゃなかろうが、大勢の前で婚約破棄された彼女が少しも傷ついていないはずないだろう」
「何故だ?私を好きでないのなら、傷つく事などないだろう?」
「そうか、わかった。お前は彼女と婚約してから今の今まで、本当に彼女に一度も歩み寄ろうとしなかったんだな」
「え…」
くしゃりと前髪を掴んだエラディオは、今度は残念そうな目でジョバンニを見る。そして踵を返して歩き出し、サルトレッティ公爵家の屋敷へ一人で戻って行った。
「…何なんだ、一体」
残されたジョバンニは再びよく分からない気分にさせられ、混乱する。そして少しだけ考えてみた。
自分は王子で、子供の頃から周りからチヤホヤされ、年齢の近い令嬢達に囲まれうんざりしていた。その時に婚約者として紹介されたのがナディアだったのだ。
ジョバンニとナディアが12歳の頃だった。
最初はナディアがとても可愛かったのもあり、ジョバンニも嬉しかった事を思い出す。
そして何度か交流していくうちに、自分より優秀なナディアに嫉妬しだした。
けれど自分は王太子だ。将来は国王になる事が決まっている。
だから彼女がいくら優秀だとしても、自分より立場は下なのだ。
そう思う事で劣等感から逃げていた。
そこへサブリナが現れた。
コロコロと笑う姿や、感情表現が豊かな彼女に惹かれた。
貴族としては近い距離に初めは戸惑ったが、それもまた自分には甘い刺激だった。
そして何よりサブリナと一緒にいる事で、ナディアが悲しんでいるかもしれないと思う事が楽しかった。
ナディアを傷つけられるのも、ナディアよりも立場が上なのも自分だけなのだ。
けれどナディアは傷ついた様子もなく、ただ毅然とした態度で過ごしていた。
周囲の人達に常に平等に接し、礼儀正しく真面目に勉強にも取り組んでいた。
そんな時、サブリナがナディアに嫌がらせをされていると泣いて訴えて来た。
ナディアが嫉妬でサブリナを虐めている、その事実が本当か嘘かなんてどうでもよかった。
ただサブリナが気に入らないと、あの澄ました顔を歪めて嫌がらせをしているのかと思うと、胸のすく思いだったのだ。
「…私は、サブリナが好きなんだ。ナディアは、私がいてもいなくても変わらない…。だが、サブリナは私が守ってやらないと…」
そう思ったのだ。
それは側近候補の令息達も同じだったようで。
それからは坂道を転げ落ちるようにサブリナに傾倒し、彼女の望むままにプレゼントを買い与え、共に時間を過ごした。
周囲から何と言われようと、自分達だけの世界に酔いしれていた。
サブリナからもたらされる言葉は甘美な響きで、常に自分達を気分よくしてくれたのだ。
「ジョバンニとずっと一緒にいたいけど、ナディア様が婚約者だから…」
悲しそうな顔でサブリナに告げられ、ジョバンニは決心する。
「大丈夫だ。ナディアとは婚約破棄をする。そしてサブリナを私の妃にする」
「ジョバンニ…!本当に?」
「ああ、勿論だ。だから少しだけ待っていてくれるね?」
「ええ、勿論よ!あ、でもそれなら…」
絶対に反対されないように、パーティーの席で婚約破棄をしてしまわない?
そう言って悪戯っぽく笑うサブリナに、少しの違和感を感じた。
だが、結局はサブリナの提案を飲むことにしたジョバンニは、側近候補達にも協力を仰ぎ、あの夜会で婚約破棄を告げたのだった。
「…サブリナ、君は本当に悪女なのかもしれない」
けれどどうしても。
もう一度君の口から本当の事を話してほしい。
だからこそ、ジョバンニは意を決してサルトレッティ公爵領まで来たのだ。
公爵夫妻に罵られる覚悟で。
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