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婚約破棄後の公爵令嬢
我慢の限界
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あれからと言うもの、ジョバンニはサルトレッティ公爵領に滞在しているらしく、しょっちゅうナディアに会いに来る。
勿論来る時はエラディオが付いて来るのだが、それでもナディアはうんざりしていた。
せっかく王都から離れた領地にまで来たのに、何が悲しくて婚約破棄された元婚約者と顔を合わせないといけないのか。
我慢の限界が来たナディアは、父であるフィリップ・フォン・サルトレッティ公爵に突撃した。
「お父様!!」
「うおっ!な、何だ!?」
執務室に勢いよく入ると、ツカツカと机に向かうフィリップに近付く。そして机の上にバンッ!と手を付き、ジロリと睨むように父を見据えた。
「限界ですわ!!!!」
「…言いたい事は分かった」
「では、構いませんか?」
「内容によるぞ」
娘が限界なのはとうに理解していたフィリップだったが、こっちも限界が近かった。
何しろ王太子ではなくなったとは言え、王子には変わりない。そして隣国の王弟殿下まで毎回訪問してくるのだ。
いい加減迷惑だと言う事を理解してもらいたいが、向こうはお構いなしだ。
「エルシオン領へ逃げます」
ふいにナディアがそう告げる。
エルシオン領とはサルトレッティ公爵が所有する領地の一つだ。
ここから馬車で3日程の距離にあり、とてつもなく長閑な…つまりは田舎だ。
「エルシオンか。悪くはないが、追いかけて来るのではないのか?」
「ですので馬車を4台お貸しください」
「4台?そんなにどうするのだ」
「全ての馬車をサルトレッティ公爵家が所有する領地へ、それぞれ一台ずつ向かわせます。私は別の馬車を密かに用意しますので、それに乗ってエルシオンへ向かいますわ」
つまり、ダミーの馬車を出すと言う事だ。
けれど4台も馬車を出すと言う事は、それぞれに御者や護衛等をそれなりに付けて出さないといけない。
どの馬車にナディアが乗っているのか想定できないようにする為には、人員をけちる事ができない。
「ふむ…。馬車は今現在3台あるが、それならば各領地に手紙を出そう。そこからこちらに迎えに来るという形を取り、お前を乗せたと見せかけて帰らせればいいだろう」
「ありがとうございます、お父様!」
「しかし全ての領地から馬車を寄越すのだから、少なくとも1週間は我慢しろ」
「勿論ですわ」
これでようやくジョバンニの「謝罪を受け入れろ!」から解放される。
本当に毎日毎日、あの人は暇なのか。王族としての執務はどうなっているのだろうかと疑ってしまう。
それに、毎回付いて来るエラディオもだ。
彼は隣国の王弟殿下にもかかわらず、楽しそうにジョバンニの付き添いをしている。
それも公務だとかしれっと言うのが余計に腹立たしい。
「顔が良くて地位があるってだけで、何でも許されると思ってるのかしら」
ジョバンニはそういう所がある。だからこそサブリナに引っ掛かったのだ。
最初から彼が不貞を犯そうと思っていた訳ではないくらい、ナディアだって理解していた。
自分の態度が可愛くない事も分かっている。だからそう、あれは私への嫌がらせだったのだ。
それなのにいつの間にかサブリナに落とされていた、ただそれだけだ。
「…結婚して、私との間に子供ができなければ愛妾を持てるのに。男ってずるいわよね。女は夫を一人しか持てなくて、それも他の女と共用しないといけないのだもの。そんなの嫌に決まってるのに」
「なるほど、君はジョバンニを独占したかったのか」
独り言を拾われ、驚いて振り返る。
父の執務室から退室し、一人庭を散策していたので他に誰かいるとは思わなかった。
「…ザクセン王弟殿下。何故ここに?」
「君に会いに来た。他に用なんてないだろ?」
「そうですか…」
独り言を聞かれたのは失敗だが、エラディオの相手をする気にはならない。フイっと視線をそらして歩き出すと、エラディオはナディアの隣に並んで歩き出した。
「それで、君は本当はジョバンニが好きなのか?」
「違います」
不躾に聞いてくるこの男に多少の怒りを覚えつつも、ナディアは平静を装いながら答える。というか、ついてこないでほしいのだが。
「だが愛妾が嫌だと言っていた。王太子の婚約者であれば、そういう可能性も理解していないといけないだろ?」
「そうですね。ですが私は殿下を愛していませんでしたので、正直どうでもよかったです」
「へえ?」
「でも…」
言いかけてピタリと足を止める。エラディオも同時に立ち止まり、興味深そうな笑みを浮かべてナディアを見つめた。
その視線にナディアは眉を顰める。不快感を隠す事なくエラディオをキッと睨むと、ナディアは吐き捨てるように呟いた。
「だからこそ、ジョバンニ殿下と結婚なんてしたくなかったので、今とても幸せですわ」
「…」
とても幸せそうな顔には見えないが、せいせいしているようには見える。
それが意外で興味深くて、エラディオは不躾にジロジロとナディアを眺めた。
「何ですか、さっきから。いくら隣国の王族の方でも失礼ではありませんか?」
「いや、本当にナディア嬢は興味深いと思って」
「はあ?」
「そんなにアイツが嫌いなら、とっとと許してやればいいじゃないか。そうすれば纏わりつかれる事もないだろうに」
ニヤニヤと笑いながら告げるエラディオを見てナディアは合点がいった。
この男は自分がいくら違うと告げても、きっとジョバンニを想っていると勘違いしているのだ。
別にエラディオに勘違いされても構わないが、他にもそう思う人がいてはたまらない。
ナディアは盛大に溜息をつき、扇子で口元を隠してエラディオを見つめた。
「婚約してから6年間、学園に入学してから3年間ですわ」
「ん?」
「少なくとも3年はジョバンニ殿下にずっと嫌がらせをされてきましたの。ですのでこれは仕返しですわ」
「仕返し?あ、やっぱり愛情の裏返し…」
「ぶん殴りますわよ」
ギロリとエラディオを睨みつける。
まさかぶん殴ると言われると思わなかったエラディオは、ポカンとバカみたいな顔をしてナディアを見つめた。
それを無視してナディアは話を続ける。
「やられたらやり返す、とまでは言いませんが。自分がしでかした事は全て自分に返って来ると言う事を分からせる為です。3年間も私を苦しめた罪を、あんな心の籠っていない謝罪で済ませられると思ったら大間違いですわね」
「それは…」
ジョバンニが学園でナディアをどう扱っていたのかは、調査報告書を見せてもらったので知っている。他国の王族が簡単に見れる物でもないが、今回ジョバンニの監視役を買って出たので、特例で国王に見せてもらったのだ。
ジョバンニは嫌がったが国王にすればこれも罰の一つだと言っていた。自国の、それも王太子のバカみたいな失態を他国に知られるのは恥でもあるのだが、この国の王はそれでも構わないと言って教えてくれた。
そこに書かれていた内容はとても褒められたものではなく。
いかにジョバンニがナディアを蔑ろにし、こき使っていたのかが詳細に記されていた。
間違っても自分の婚約者にするべき扱いではない事を、側近候補の令息達までもが加わり3年にも渡って行われていた。
最早フェリッリ男爵令嬢の言っている虐めとは比べ物にならないくらいの「虐め」だ。
「お分かりいただけます?愛も何もない相手でも腐っても婚約者。だからこそ耐え忍んだあの日々を一瞬で無かった事にする程人間できておりませんわ。因果応報です。ブーメランは投げると戻って来るんです。フェリッリ男爵令嬢と結ばれようが破局しようがどうでもいいですが、ちょこっと謝ったくらいで許されるだなんて、頭の中がどれだけお花畑なのかって話ですわ」
「お花畑…」
「ザクセン王弟殿下。貴方が何を思って私に話しかけられたのかは知りませんが、ジョバンニ殿下とご一緒なのでしたら私の言う事は同じですわ。お引き取りください」
「エラディオだ、ナディア嬢」
「は?」
「俺の事はエラディオと呼んでくれ」
「ご勘弁を。絶対嫌です」
「ぶっ」
即答で拒否すると、エラディオが噴き出した。
「ぶはっ、あははははははは!!!!ああ、ダメだ、わははははは…!!」
勿論来る時はエラディオが付いて来るのだが、それでもナディアはうんざりしていた。
せっかく王都から離れた領地にまで来たのに、何が悲しくて婚約破棄された元婚約者と顔を合わせないといけないのか。
我慢の限界が来たナディアは、父であるフィリップ・フォン・サルトレッティ公爵に突撃した。
「お父様!!」
「うおっ!な、何だ!?」
執務室に勢いよく入ると、ツカツカと机に向かうフィリップに近付く。そして机の上にバンッ!と手を付き、ジロリと睨むように父を見据えた。
「限界ですわ!!!!」
「…言いたい事は分かった」
「では、構いませんか?」
「内容によるぞ」
娘が限界なのはとうに理解していたフィリップだったが、こっちも限界が近かった。
何しろ王太子ではなくなったとは言え、王子には変わりない。そして隣国の王弟殿下まで毎回訪問してくるのだ。
いい加減迷惑だと言う事を理解してもらいたいが、向こうはお構いなしだ。
「エルシオン領へ逃げます」
ふいにナディアがそう告げる。
エルシオン領とはサルトレッティ公爵が所有する領地の一つだ。
ここから馬車で3日程の距離にあり、とてつもなく長閑な…つまりは田舎だ。
「エルシオンか。悪くはないが、追いかけて来るのではないのか?」
「ですので馬車を4台お貸しください」
「4台?そんなにどうするのだ」
「全ての馬車をサルトレッティ公爵家が所有する領地へ、それぞれ一台ずつ向かわせます。私は別の馬車を密かに用意しますので、それに乗ってエルシオンへ向かいますわ」
つまり、ダミーの馬車を出すと言う事だ。
けれど4台も馬車を出すと言う事は、それぞれに御者や護衛等をそれなりに付けて出さないといけない。
どの馬車にナディアが乗っているのか想定できないようにする為には、人員をけちる事ができない。
「ふむ…。馬車は今現在3台あるが、それならば各領地に手紙を出そう。そこからこちらに迎えに来るという形を取り、お前を乗せたと見せかけて帰らせればいいだろう」
「ありがとうございます、お父様!」
「しかし全ての領地から馬車を寄越すのだから、少なくとも1週間は我慢しろ」
「勿論ですわ」
これでようやくジョバンニの「謝罪を受け入れろ!」から解放される。
本当に毎日毎日、あの人は暇なのか。王族としての執務はどうなっているのだろうかと疑ってしまう。
それに、毎回付いて来るエラディオもだ。
彼は隣国の王弟殿下にもかかわらず、楽しそうにジョバンニの付き添いをしている。
それも公務だとかしれっと言うのが余計に腹立たしい。
「顔が良くて地位があるってだけで、何でも許されると思ってるのかしら」
ジョバンニはそういう所がある。だからこそサブリナに引っ掛かったのだ。
最初から彼が不貞を犯そうと思っていた訳ではないくらい、ナディアだって理解していた。
自分の態度が可愛くない事も分かっている。だからそう、あれは私への嫌がらせだったのだ。
それなのにいつの間にかサブリナに落とされていた、ただそれだけだ。
「…結婚して、私との間に子供ができなければ愛妾を持てるのに。男ってずるいわよね。女は夫を一人しか持てなくて、それも他の女と共用しないといけないのだもの。そんなの嫌に決まってるのに」
「なるほど、君はジョバンニを独占したかったのか」
独り言を拾われ、驚いて振り返る。
父の執務室から退室し、一人庭を散策していたので他に誰かいるとは思わなかった。
「…ザクセン王弟殿下。何故ここに?」
「君に会いに来た。他に用なんてないだろ?」
「そうですか…」
独り言を聞かれたのは失敗だが、エラディオの相手をする気にはならない。フイっと視線をそらして歩き出すと、エラディオはナディアの隣に並んで歩き出した。
「それで、君は本当はジョバンニが好きなのか?」
「違います」
不躾に聞いてくるこの男に多少の怒りを覚えつつも、ナディアは平静を装いながら答える。というか、ついてこないでほしいのだが。
「だが愛妾が嫌だと言っていた。王太子の婚約者であれば、そういう可能性も理解していないといけないだろ?」
「そうですね。ですが私は殿下を愛していませんでしたので、正直どうでもよかったです」
「へえ?」
「でも…」
言いかけてピタリと足を止める。エラディオも同時に立ち止まり、興味深そうな笑みを浮かべてナディアを見つめた。
その視線にナディアは眉を顰める。不快感を隠す事なくエラディオをキッと睨むと、ナディアは吐き捨てるように呟いた。
「だからこそ、ジョバンニ殿下と結婚なんてしたくなかったので、今とても幸せですわ」
「…」
とても幸せそうな顔には見えないが、せいせいしているようには見える。
それが意外で興味深くて、エラディオは不躾にジロジロとナディアを眺めた。
「何ですか、さっきから。いくら隣国の王族の方でも失礼ではありませんか?」
「いや、本当にナディア嬢は興味深いと思って」
「はあ?」
「そんなにアイツが嫌いなら、とっとと許してやればいいじゃないか。そうすれば纏わりつかれる事もないだろうに」
ニヤニヤと笑いながら告げるエラディオを見てナディアは合点がいった。
この男は自分がいくら違うと告げても、きっとジョバンニを想っていると勘違いしているのだ。
別にエラディオに勘違いされても構わないが、他にもそう思う人がいてはたまらない。
ナディアは盛大に溜息をつき、扇子で口元を隠してエラディオを見つめた。
「婚約してから6年間、学園に入学してから3年間ですわ」
「ん?」
「少なくとも3年はジョバンニ殿下にずっと嫌がらせをされてきましたの。ですのでこれは仕返しですわ」
「仕返し?あ、やっぱり愛情の裏返し…」
「ぶん殴りますわよ」
ギロリとエラディオを睨みつける。
まさかぶん殴ると言われると思わなかったエラディオは、ポカンとバカみたいな顔をしてナディアを見つめた。
それを無視してナディアは話を続ける。
「やられたらやり返す、とまでは言いませんが。自分がしでかした事は全て自分に返って来ると言う事を分からせる為です。3年間も私を苦しめた罪を、あんな心の籠っていない謝罪で済ませられると思ったら大間違いですわね」
「それは…」
ジョバンニが学園でナディアをどう扱っていたのかは、調査報告書を見せてもらったので知っている。他国の王族が簡単に見れる物でもないが、今回ジョバンニの監視役を買って出たので、特例で国王に見せてもらったのだ。
ジョバンニは嫌がったが国王にすればこれも罰の一つだと言っていた。自国の、それも王太子のバカみたいな失態を他国に知られるのは恥でもあるのだが、この国の王はそれでも構わないと言って教えてくれた。
そこに書かれていた内容はとても褒められたものではなく。
いかにジョバンニがナディアを蔑ろにし、こき使っていたのかが詳細に記されていた。
間違っても自分の婚約者にするべき扱いではない事を、側近候補の令息達までもが加わり3年にも渡って行われていた。
最早フェリッリ男爵令嬢の言っている虐めとは比べ物にならないくらいの「虐め」だ。
「お分かりいただけます?愛も何もない相手でも腐っても婚約者。だからこそ耐え忍んだあの日々を一瞬で無かった事にする程人間できておりませんわ。因果応報です。ブーメランは投げると戻って来るんです。フェリッリ男爵令嬢と結ばれようが破局しようがどうでもいいですが、ちょこっと謝ったくらいで許されるだなんて、頭の中がどれだけお花畑なのかって話ですわ」
「お花畑…」
「ザクセン王弟殿下。貴方が何を思って私に話しかけられたのかは知りませんが、ジョバンニ殿下とご一緒なのでしたら私の言う事は同じですわ。お引き取りください」
「エラディオだ、ナディア嬢」
「は?」
「俺の事はエラディオと呼んでくれ」
「ご勘弁を。絶対嫌です」
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即答で拒否すると、エラディオが噴き出した。
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