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婚約破棄後の公爵令嬢
その頃ジョバンニとエラディオは
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ナディアがエルシオンへと密かに向かったと同時刻、エラディオとジョバンニは再びサルトレッティ公爵家に訪問していた。王都に戻る前にもう一度ナディアに会うつもりだったからだ。
サルトレッティ家につくと、当主のフィリップとナディアの母であるルディアが出迎えてくれたのだが、様子がおかしい。
エラディオは何となく違和感を感じていたのだが、ジョバンニは何も思わなかったのかいつものようにフィリップに笑いかけた。
「公爵、残念だが私達はこれから王都に戻る事になった。最後にナディア嬢ともう一度会いたいのだが」
最近日参していたせいもあり、公爵夫婦はジョバンニの相手には慣れたようだ。
だがこのジョバンニの申し出に、二人は顔を見合わせわざとらしい程の残念な仕草を見せた。
「ふむ…、それは困りましたな」
「ええ、旦那様」
そう言って目を伏せる公爵夫人をジョバンニが不思議そうに眺める。
すると公爵は困ったような笑顔を浮かべながら、ジョバンニに申し訳なさそうにポツリと呟いた。
「ナディアは先程、別の領地へ向かいました」
「は?」
思わず聞き返すジョバンニを、ルディアも申し訳なさそうに微笑んで見つめる。
「申し訳ございません、殿下。私達も殿下にせめて挨拶をしてからとは思っていたのですけど…」
「ど、どういう事だ?」
動揺を隠せないジョバンニが慌てて問うと、公爵は平然とした様子で話を続ける。
「ここ数日間、各領地から報告を兼ねて使用人達がこちらへ訪れていましてね、彼らが戻る際にナディアが一緒に行きたいと申し出たのでそれを許可しました」
「他の領地…い、一体何処へ…」
「さあ?何分何台も馬車が来てましたので、どの領地へ向かう馬車に乗ったのか確認しておりません。まあ、向こうに着いたら連絡すると言っていましたし、何と言ってもサルトレッティ家の領地ですので」
だから特に気にしていないと公爵は平然と言ってのけた。
それを黙って聞いていたエラディオは感心する。さすがに娘が向かった先を把握していないなんて事はありえないだろう。それをしれっと嘘をつくあたり、この夫婦もジョバンニを許していないと言う事だ。
「…では、こちらに報告で訪れていた領地はどこだったのかは教えてもらえないか?」
「ふむ、そのくらいであれば」
考えるように顎に手を当てて公爵が告げた先は、全部で4つだ。
確か公爵家の領地は全部で7つあったはず。だが残りの3つは田舎でそれ程栄えた土地ではない為、報告は手紙で事足りるそうだ。
「アクセルソン領、ベックストレーム領、ボレリウス領、エンストレーム領か…」
「見事にバラバラだな」
ボソッと隣でエラディオが呟くが、ジョバンニが何かを考え込む。今公爵が言っていた領地は、東西南北に分かれた場所にあり、どこもサルトレッティ領に次ぐ大きな領地だ。
サルトレッティ家がこの国で大きな影響力があるのもこの為だ。
サルトレッティ家が国に治める税は、国の5分の一にも及ぶ。これには理由があり、公爵の妻であるルディア夫人の実家がハンメルト侯爵家なのだが、彼女がサルトレッティ家に嫁ぐ前、ハンメルト侯爵家が所有するエンストレーム領をルディアが継いでいたのだ。
つまりルディア自身が独身時代、すでに子爵位を持っていた。
そういういきさつもあり、サルトレッティ公爵家は序列4位から一気に序列2位まで繰り上がり、実質王家の次に力のある家となっていた。
そういう訳で、ジョバンニの結婚でナディアを王家が貰い受け、公爵領の一部を持参金という形で没収し、公爵家の勢力を削ぐという目的が実は国王にはあった。
サルトレッティ家には現在、他国へ留学中のナディアの弟が後継者として存在する。
色々と述べたが国王としては公爵家の力を少し押さえ、その上で王太子の後ろ盾を確かなものにする為にナディアとの婚約を命じたのだ。
「公爵、ナディアから連絡があれば私にも教えてほしい」
「ははは、お戯れを。もう娘に構うのはやめていただきたい。さあ、殿下がお帰りだ」
「こ、公爵!!」
「ザクセン王弟殿下、このように慌ただしくではなく、またいつでも遊びにきてくださいませ」
「ありがとうございます、公爵夫人。さあジョバンニ、出発するぞ」
「…わかった」
最後まで邪険に扱われたジョバンニだったが、思っていたよりもまともな態度だった事にエラディオもホッとする。この後王都に戻った時に国王に報告をしないといけないが、やはり長く一緒にいると情もわく。ジョバンニはそれ程悪い人間でもないのだ。
サルトレッティ家を出発し、今度はエラディオもジョバンニと一緒に馬車に乗り込んだ。さすがに長旅を御者台でいるのは、護衛騎士達に反対されたからだ。
しばらく走り、サルトレッティ領を出た頃、ジョバンニがポツリと呟き出した。
「ボレリウス領は男爵領だ。あそこは北にあって気候も随分寒いと聞いている。まずボレリウスには行っていないだろう」
どうやらずっと黙っていたのは、ナディアの行き先がどこなのか思案していたからのようだ。
「となると、隣に位置するベックストレーム領も違うはずだ」
「何で寒い地方に行かないと思うんだよ」
「は?寒いのは嫌だろう」
「へー」
単に自分が寒いのが嫌だから、ナディアも同じ様に嫌がっていると思っているらしい。
「でもよ、お前が行きたがらない領地に行ってるかもしれないぜ」
「それはそうかもしれんが…」
「なら後二つ、アクセルソン領とエンストレーム領はどうなんだ?」
「アクセルソンは逆にサルトレッティから南にある。あそこは海も綺麗でちょっとしたリゾート地になっている。それとエンストレーム領はナディアの母上である公爵夫人が相続した領地だ。エンストレームは産業が盛んでな、商人の街と言われてるんだ」
「へぇ、お前もちゃんと各領地の事を把握してんだな」
「当然だろう。…ナディアと結婚する予定だったんだ。サルトレッティ家の領地くらい知っていて当たり前だ」
フイッと視線をそらしたジョバンニはどこか気まずそうだ。それをおかしそうに眺めていたエラディオだったが、ジョバンニが機嫌を悪くするのも面倒なので、そのまま話の続きを促した。
「それで?お前はナディア嬢がどこにいると踏んでるんだ?」
「十中八九エンストレーム領だろう。公爵夫人の領地と言う事もあって、ナディアも幼少から何度も滞在していたし、あの街の事も随分気に入っていた」
「ふーん。で、お前は彼女の行き先を知ってどうする気だ?」
「それは…まだ考え中だ」
行き先を知った所でもう自分達は王都へ戻らないといけない。寄り道している時間はないのだ。
裁判に遅れる訳にはいかないし、もう二度と父である国王をがっかりさせる訳にはいかない。
そんなジョバンニの姿をじっと眺めていたエラディオは、何となくジョバンニに質問する。
「なあ、ジョバンニ」
「何だ」
「そんなに王太子に戻りたいのか?」
「は?」
ふいに尋ねられた言葉にジョバンニが目を丸くする。そして一瞬言葉を濁すように口ごもり、ポソッと小さな声で呟く。
「…そういう訳ではない」
てっきり「そうだ」と答えると思っていたエラディオは、意外そうな表情を浮かべる。それが気に障ったジョバンニは訝し気な顔でエラディオを見た。
「何だ?」
「いや、てっきりまだ国王になる未来を諦めてねぇのかと思ってた」
「…そういうのはもう考えていない」
「なら何だってそんな肩肘張ってんだ?もっと気楽にやればいいだろ。今のままであればお前は王になる事もない。重責を負う必要がないんだ。ナディア嬢には悪いが、お前が悪い女に引っ掛かったおかげで自由になれるんだぞ?」
「悪い女とはサブリナの事か?全くお前は…サブリナを…サブリナを悪く……」
「?」
突然ジョバンニ様子が変わる。
今度はエラディオが訝し気にジョバンニを見つめるが、ジョバンニの目の焦点が合っていない。
「お、おいジョバンニ?どうしたんだ」
「サブリナ…サブリナは……自分が王妃になる為に、ナディアを皆の前で断罪しようと……婚約破棄を……」
「は?ジョバンニ、しっかりしろ!」
「そうだ…私はサブリナを……愛していると、そう思わないと…」
突然ガタガタと震えだすジョバンニに、エラディオが慌てて馬車を止める。そしてすぐさま使用人が乗っている馬車に向かい、医師を呼んだ。
「う…サ、サブリナ…の、作った……お菓…子を……」
うわごとにようにジョバンニが呟く。エラディオに呼ばれてすぐに診察を始めた医師が、驚いたように目を見開いた。
「これは…」
「どうした?ジョバンニはどうなんだ?」
「薬物中毒の症状と似ていますね…」
「まさか…」
医師の言葉にエラディオが目を瞠る。
「どうやら殿下は長期に渡り、何かの薬物を摂取していたようです」
医師が告げた言葉にエラディオをはじめ、周囲にいた護衛騎士達も驚きのあまりその場に立ち尽くした。
サルトレッティ家につくと、当主のフィリップとナディアの母であるルディアが出迎えてくれたのだが、様子がおかしい。
エラディオは何となく違和感を感じていたのだが、ジョバンニは何も思わなかったのかいつものようにフィリップに笑いかけた。
「公爵、残念だが私達はこれから王都に戻る事になった。最後にナディア嬢ともう一度会いたいのだが」
最近日参していたせいもあり、公爵夫婦はジョバンニの相手には慣れたようだ。
だがこのジョバンニの申し出に、二人は顔を見合わせわざとらしい程の残念な仕草を見せた。
「ふむ…、それは困りましたな」
「ええ、旦那様」
そう言って目を伏せる公爵夫人をジョバンニが不思議そうに眺める。
すると公爵は困ったような笑顔を浮かべながら、ジョバンニに申し訳なさそうにポツリと呟いた。
「ナディアは先程、別の領地へ向かいました」
「は?」
思わず聞き返すジョバンニを、ルディアも申し訳なさそうに微笑んで見つめる。
「申し訳ございません、殿下。私達も殿下にせめて挨拶をしてからとは思っていたのですけど…」
「ど、どういう事だ?」
動揺を隠せないジョバンニが慌てて問うと、公爵は平然とした様子で話を続ける。
「ここ数日間、各領地から報告を兼ねて使用人達がこちらへ訪れていましてね、彼らが戻る際にナディアが一緒に行きたいと申し出たのでそれを許可しました」
「他の領地…い、一体何処へ…」
「さあ?何分何台も馬車が来てましたので、どの領地へ向かう馬車に乗ったのか確認しておりません。まあ、向こうに着いたら連絡すると言っていましたし、何と言ってもサルトレッティ家の領地ですので」
だから特に気にしていないと公爵は平然と言ってのけた。
それを黙って聞いていたエラディオは感心する。さすがに娘が向かった先を把握していないなんて事はありえないだろう。それをしれっと嘘をつくあたり、この夫婦もジョバンニを許していないと言う事だ。
「…では、こちらに報告で訪れていた領地はどこだったのかは教えてもらえないか?」
「ふむ、そのくらいであれば」
考えるように顎に手を当てて公爵が告げた先は、全部で4つだ。
確か公爵家の領地は全部で7つあったはず。だが残りの3つは田舎でそれ程栄えた土地ではない為、報告は手紙で事足りるそうだ。
「アクセルソン領、ベックストレーム領、ボレリウス領、エンストレーム領か…」
「見事にバラバラだな」
ボソッと隣でエラディオが呟くが、ジョバンニが何かを考え込む。今公爵が言っていた領地は、東西南北に分かれた場所にあり、どこもサルトレッティ領に次ぐ大きな領地だ。
サルトレッティ家がこの国で大きな影響力があるのもこの為だ。
サルトレッティ家が国に治める税は、国の5分の一にも及ぶ。これには理由があり、公爵の妻であるルディア夫人の実家がハンメルト侯爵家なのだが、彼女がサルトレッティ家に嫁ぐ前、ハンメルト侯爵家が所有するエンストレーム領をルディアが継いでいたのだ。
つまりルディア自身が独身時代、すでに子爵位を持っていた。
そういういきさつもあり、サルトレッティ公爵家は序列4位から一気に序列2位まで繰り上がり、実質王家の次に力のある家となっていた。
そういう訳で、ジョバンニの結婚でナディアを王家が貰い受け、公爵領の一部を持参金という形で没収し、公爵家の勢力を削ぐという目的が実は国王にはあった。
サルトレッティ家には現在、他国へ留学中のナディアの弟が後継者として存在する。
色々と述べたが国王としては公爵家の力を少し押さえ、その上で王太子の後ろ盾を確かなものにする為にナディアとの婚約を命じたのだ。
「公爵、ナディアから連絡があれば私にも教えてほしい」
「ははは、お戯れを。もう娘に構うのはやめていただきたい。さあ、殿下がお帰りだ」
「こ、公爵!!」
「ザクセン王弟殿下、このように慌ただしくではなく、またいつでも遊びにきてくださいませ」
「ありがとうございます、公爵夫人。さあジョバンニ、出発するぞ」
「…わかった」
最後まで邪険に扱われたジョバンニだったが、思っていたよりもまともな態度だった事にエラディオもホッとする。この後王都に戻った時に国王に報告をしないといけないが、やはり長く一緒にいると情もわく。ジョバンニはそれ程悪い人間でもないのだ。
サルトレッティ家を出発し、今度はエラディオもジョバンニと一緒に馬車に乗り込んだ。さすがに長旅を御者台でいるのは、護衛騎士達に反対されたからだ。
しばらく走り、サルトレッティ領を出た頃、ジョバンニがポツリと呟き出した。
「ボレリウス領は男爵領だ。あそこは北にあって気候も随分寒いと聞いている。まずボレリウスには行っていないだろう」
どうやらずっと黙っていたのは、ナディアの行き先がどこなのか思案していたからのようだ。
「となると、隣に位置するベックストレーム領も違うはずだ」
「何で寒い地方に行かないと思うんだよ」
「は?寒いのは嫌だろう」
「へー」
単に自分が寒いのが嫌だから、ナディアも同じ様に嫌がっていると思っているらしい。
「でもよ、お前が行きたがらない領地に行ってるかもしれないぜ」
「それはそうかもしれんが…」
「なら後二つ、アクセルソン領とエンストレーム領はどうなんだ?」
「アクセルソンは逆にサルトレッティから南にある。あそこは海も綺麗でちょっとしたリゾート地になっている。それとエンストレーム領はナディアの母上である公爵夫人が相続した領地だ。エンストレームは産業が盛んでな、商人の街と言われてるんだ」
「へぇ、お前もちゃんと各領地の事を把握してんだな」
「当然だろう。…ナディアと結婚する予定だったんだ。サルトレッティ家の領地くらい知っていて当たり前だ」
フイッと視線をそらしたジョバンニはどこか気まずそうだ。それをおかしそうに眺めていたエラディオだったが、ジョバンニが機嫌を悪くするのも面倒なので、そのまま話の続きを促した。
「それで?お前はナディア嬢がどこにいると踏んでるんだ?」
「十中八九エンストレーム領だろう。公爵夫人の領地と言う事もあって、ナディアも幼少から何度も滞在していたし、あの街の事も随分気に入っていた」
「ふーん。で、お前は彼女の行き先を知ってどうする気だ?」
「それは…まだ考え中だ」
行き先を知った所でもう自分達は王都へ戻らないといけない。寄り道している時間はないのだ。
裁判に遅れる訳にはいかないし、もう二度と父である国王をがっかりさせる訳にはいかない。
そんなジョバンニの姿をじっと眺めていたエラディオは、何となくジョバンニに質問する。
「なあ、ジョバンニ」
「何だ」
「そんなに王太子に戻りたいのか?」
「は?」
ふいに尋ねられた言葉にジョバンニが目を丸くする。そして一瞬言葉を濁すように口ごもり、ポソッと小さな声で呟く。
「…そういう訳ではない」
てっきり「そうだ」と答えると思っていたエラディオは、意外そうな表情を浮かべる。それが気に障ったジョバンニは訝し気な顔でエラディオを見た。
「何だ?」
「いや、てっきりまだ国王になる未来を諦めてねぇのかと思ってた」
「…そういうのはもう考えていない」
「なら何だってそんな肩肘張ってんだ?もっと気楽にやればいいだろ。今のままであればお前は王になる事もない。重責を負う必要がないんだ。ナディア嬢には悪いが、お前が悪い女に引っ掛かったおかげで自由になれるんだぞ?」
「悪い女とはサブリナの事か?全くお前は…サブリナを…サブリナを悪く……」
「?」
突然ジョバンニ様子が変わる。
今度はエラディオが訝し気にジョバンニを見つめるが、ジョバンニの目の焦点が合っていない。
「お、おいジョバンニ?どうしたんだ」
「サブリナ…サブリナは……自分が王妃になる為に、ナディアを皆の前で断罪しようと……婚約破棄を……」
「は?ジョバンニ、しっかりしろ!」
「そうだ…私はサブリナを……愛していると、そう思わないと…」
突然ガタガタと震えだすジョバンニに、エラディオが慌てて馬車を止める。そしてすぐさま使用人が乗っている馬車に向かい、医師を呼んだ。
「う…サ、サブリナ…の、作った……お菓…子を……」
うわごとにようにジョバンニが呟く。エラディオに呼ばれてすぐに診察を始めた医師が、驚いたように目を見開いた。
「これは…」
「どうした?ジョバンニはどうなんだ?」
「薬物中毒の症状と似ていますね…」
「まさか…」
医師の言葉にエラディオが目を瞠る。
「どうやら殿下は長期に渡り、何かの薬物を摂取していたようです」
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