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ザクセン国の王弟殿下
忠犬だと思っていたら
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「お前…」
ナディアから引き剥がした護衛のチャドを見て、確か以前もナディアとの間に入ってきたな、と思いだす。
二人はしばらくじっと睨みあい、そしてエラディオが先に折れた。
「悪かった。気を付ける」
「お願いします」
エラディオが謝罪するとチャドの空気も和らぐ。至極真面目な性格なのか、番犬と言える程忠実なようだ。
そんな二人を見てオブライエンが苦笑を漏らし、そしてエラディオに進言した。
「ザクセン王弟殿下、とりあえずここは目立ちますので、あちらのカフェスペースにでも行きましょう」
「ああ、そうだな。ナディア嬢、手を」
「は、はい」
おずおずとエラディオの手に自分の手をそっと乗せたナディアは、何故かどこか落ち着きがないようにも見える。これはひょっとすると脈があるのではと期待しそうになるが、相手は何しろあのナディアだ。まだまだ油断はできない。
今回の旅に同行して、彼女の心をこちらに向けなければいけないのだ。その為にはナディアの護衛の二人とお付きの侍女を味方にしないといけないだろう。
チラリと侍女を見ると、こちらを見て嬉しそうな顔をしている。あの表情なら多分エラディオの事を友好的に思っているのだろう。侍女はクリアしている気がする。
今度はオブライエンに視線を向けた。するとオブライエンもこちらをじっと見ていたようで、視線が合うと静かに微笑まれた。何だろうか、大人の余裕を感じる。
(俺も20歳なんだが…)
オブライエンは御年28歳の独身男性だ。聞くとチャドも独身で、年齢はナディアの一つ年上だそうだ。そう聞くとこの組み合わせでの旅はどうかと思う。
そして隣を歩くナディアに視線を向けると、エラディオの視線を感じたらしく彼女もこちらを見た。
「何でしょうか?」
きょとんとした顔で問われ、エラディオがぐっと言葉を詰まらせる。
(何だよその表情は。可愛すぎるだろ)
旅先の解放感からか、先程からナディアの仕草や表情はどこかあどなく、そして心から楽しんでいるように見える。ドルフィーニ国での凛とした女性のイメージは残しつつ、年相応の少女の姿にエラディオの心臓も忙しい。
カフェスペースまで移動すると、ナディアとエラディオが向かい合って座る。バルテルやオブライエン達は別の席に座り、二人の様子を伺っている。そんな中、エラディオは早速ナディアに謝罪した。
「先に謝っておく。すまん」
「えっ?」
一体何を謝られているのか分かっていないナディアが困惑すると、エラディオが言いにくそうにポツリと呟く。
「…ナディア嬢への婚約の申し込みを、兄上からドルフィーニ国の国王陛下にも送ってもらった」
「…!」
「サルトレッティ公爵には謝罪の手紙を送ったが、ナディア嬢が何と言おうと婚約を成立させるぜ」
「それは…随分と強引ですわね」
「ナディア嬢の気持ちを待たずに悪かったとは思ってる。だが、うかうかして他の男に取られたらたまんねぇからな。サルトレッティ公爵家に釣書が山積みになってるのも知ってるぜ」
実際ジョバンニが謝罪に訪問した時にもすでに山積みだったのだ。そして、エラディオが懸念している事はまだある。
「君がドルフィーニ国での王妃教育を終わらせている事も俺にとっちゃ問題だ。他国の婚約者のいない王族からも婚約の打診が来る可能性があるだろ。そうすりゃ一番に名乗り出ねぇと、他の奴にナディア嬢を取られる」
「まさか、婚約破棄された傷物令嬢なんて、好き好んで迎えようなんて王族はエラディオ様くらいですわ」
「それならそれでいい。とにかく君は公爵令嬢なんだ。意に沿わない婚約でも結ばないといけねぇ事は普通にあるだろ。ならその相手は俺以外には譲らねぇ」
「エラディオ様…」
ナディアが目を瞠る。そこまで自分を求められると思ってはいなかったようだ。徐々に顔が赤く染まる。
「…お返事は、この旅を終えてからでもよろしいですか?」
ナディアが申し訳なさそうに告げると、エラディオも眉尻を下げる。
「勿論だ。だが、いい返事しか聞かねぇからな」
「まあ」
多分、十中八九断る事はしないだろう。ナディアがと言うよりも、ドルフィーニ国の国王がだ。自分の息子であるジョバンニが失態を犯したせいで、ジョバンニの信頼は地に落ちている。それに加えてナディアへの謝罪や賠償等、ジョバンニによって全てが無になってしまった王妃教育の事もある。
6年という長い月日を王家に嫁ぐ事だけを目標に教育を受けて来た令嬢だ。失った日は戻らず、そしてジョバンニによって奪われた名誉も回復するのは大変だ。
だが、エラディオという隣国の王弟が求婚してきた事によって、ナディアの名誉は回復する。培ってきた教育も存分に生かせる環境に身を置く事ができるのだ。
「…エラディオ様は、私の全てを知ってもまだお心をくれるのでしょうか」
「ん?」
ふと、ナディアが呟く。
エラディオがナディアを訝し気に眺めると、ナディアは少し寂し気に微笑んだ。
「6年間も側にいた婚約者には浮気されて捨てられたような女ですから、私はどこか欠陥があるのかもしれません」
「それはアイツが悪いだろ。欠陥があるとしたらジョバンニの方だ」
「それでも、もう捨てられるのは嫌なんです」
「俺は捨てねぇぞ」
間髪を入れずに答えると、ナディアが目を丸くする。そして不安げな視線を向け、すぐさま俯いてしまった。
「そんなの分からないじゃないですか」
悲しそうなナディアの横顔を見て、何故かエラディオの胸がズキリと痛んだ。以前ジョバンニがナディアが傷付く事はないと言っていたが、そんな事はないのだ。
ナディアは十分に傷ついている。けれどそれを気付かれないようにする事ができているのも、皮肉にも王妃教育のたまものだろう。
エラディオはナディアの手にそっと自分の手を乗せる。そしてぎゅっとナディアの手を握り、自分の想いを口にした。
「俺の気持ちを疑うな」
「エラディオ様…」
「はじまりなんてただのきっかけだ。だがこういう事は、好きだと思ったらもう止まらねぇものだ。ナディア嬢、いや、ナディアも俺に早く落ちてこい」
「そ、そんな事を言われても」
「いつまでも待つさ。俺はこう見えて我慢強いんだぜ」
そう言って悪戯っぽく笑って見せる。その笑顔にナディアも落ち着きを取り戻したのか、普段のナディアに戻っていた。
「まあ、ではお手並み拝見といたしますわ」
「ああ。しっかり受け止めてやるから安心して落ちてこい」
「うふふふ、それは心強いですわね」
「当然だ」
ようやくナディアに笑顔が戻ると、安心したのか護衛達の表情も和らぐ。かと思いきや、再びチャドが二人の間に入り、エラディオの手をナディアの手から引き剥がした。
さすがにその行動にはオブライエンも慌てる。
「おい、チャド。それはさすがにダメだ」
「何故ですか、団長。お嬢様にむやみに触れる輩がいれば、遠慮なく排除しろと旦那様からのご命令ですが」
「いや…お前は少し融通を覚えろ。ザクセン王弟殿下、申し訳ありません」
「まぁいいが、お前…チャドとか言ったな」
「はい」
さっきから色々と邪魔されるたびに気になっていた事を聞いてみる。
「お前、ナディアに惚れてんのか?」
「エ、エラディオ様!?何を…」
突然の質問にナディアが目を見開くが、慌てているのはナディアだけで。
当の本人であるチャドはしれっとした様子でエラディオに視線を向け、あっさりとそれに対して答えた。
「勿論です」
「え」
「へぇ…」
「おいチャド、お前…」
「え、チャドさん、そうだったんですか?」
それぞれの反応が違う中、チャドとエラディオの視線が交差する。
お互いに一歩も引かない様子で睨み合っていたが、エラディオがフッと表情を崩した。
「何だ、見る目があるじゃねぇか」
「どうも」
ポンポンとチャドの肩を叩き、ナディアに振り返る。
困った様子のナディアにエラディオは不敵な笑みを浮かべ、そしてチャドを指して口を開く。
「こういう奴が一番危ねぇんだ。覚えとけよナディア」
「え…っと、チャドはそういうんじゃないと思いますけど…」
「そういう所、危機感ねぇよな。まぁいいさ、ナディアの隣は誰にも渡さねぇし」
「いくら貴方が隣国の王族だったとしても、俺はお嬢様をお守りするのが役目ですので」
「ならお前はナディアを欲する事はないと誓えるか?」
じっとチャドを見据えて告げると、チャドはフッと表情を崩し
「それは無理ですね」
しれっと。
「とんだ番犬だな」
「どうも」
それはもう不敵な顔をして言ってのけたチャドと、それを不機嫌そうな表情を浮かべて眺めていたエラディオを、ナディアは信じられない思いで見つめていたのだった。
ナディアから引き剥がした護衛のチャドを見て、確か以前もナディアとの間に入ってきたな、と思いだす。
二人はしばらくじっと睨みあい、そしてエラディオが先に折れた。
「悪かった。気を付ける」
「お願いします」
エラディオが謝罪するとチャドの空気も和らぐ。至極真面目な性格なのか、番犬と言える程忠実なようだ。
そんな二人を見てオブライエンが苦笑を漏らし、そしてエラディオに進言した。
「ザクセン王弟殿下、とりあえずここは目立ちますので、あちらのカフェスペースにでも行きましょう」
「ああ、そうだな。ナディア嬢、手を」
「は、はい」
おずおずとエラディオの手に自分の手をそっと乗せたナディアは、何故かどこか落ち着きがないようにも見える。これはひょっとすると脈があるのではと期待しそうになるが、相手は何しろあのナディアだ。まだまだ油断はできない。
今回の旅に同行して、彼女の心をこちらに向けなければいけないのだ。その為にはナディアの護衛の二人とお付きの侍女を味方にしないといけないだろう。
チラリと侍女を見ると、こちらを見て嬉しそうな顔をしている。あの表情なら多分エラディオの事を友好的に思っているのだろう。侍女はクリアしている気がする。
今度はオブライエンに視線を向けた。するとオブライエンもこちらをじっと見ていたようで、視線が合うと静かに微笑まれた。何だろうか、大人の余裕を感じる。
(俺も20歳なんだが…)
オブライエンは御年28歳の独身男性だ。聞くとチャドも独身で、年齢はナディアの一つ年上だそうだ。そう聞くとこの組み合わせでの旅はどうかと思う。
そして隣を歩くナディアに視線を向けると、エラディオの視線を感じたらしく彼女もこちらを見た。
「何でしょうか?」
きょとんとした顔で問われ、エラディオがぐっと言葉を詰まらせる。
(何だよその表情は。可愛すぎるだろ)
旅先の解放感からか、先程からナディアの仕草や表情はどこかあどなく、そして心から楽しんでいるように見える。ドルフィーニ国での凛とした女性のイメージは残しつつ、年相応の少女の姿にエラディオの心臓も忙しい。
カフェスペースまで移動すると、ナディアとエラディオが向かい合って座る。バルテルやオブライエン達は別の席に座り、二人の様子を伺っている。そんな中、エラディオは早速ナディアに謝罪した。
「先に謝っておく。すまん」
「えっ?」
一体何を謝られているのか分かっていないナディアが困惑すると、エラディオが言いにくそうにポツリと呟く。
「…ナディア嬢への婚約の申し込みを、兄上からドルフィーニ国の国王陛下にも送ってもらった」
「…!」
「サルトレッティ公爵には謝罪の手紙を送ったが、ナディア嬢が何と言おうと婚約を成立させるぜ」
「それは…随分と強引ですわね」
「ナディア嬢の気持ちを待たずに悪かったとは思ってる。だが、うかうかして他の男に取られたらたまんねぇからな。サルトレッティ公爵家に釣書が山積みになってるのも知ってるぜ」
実際ジョバンニが謝罪に訪問した時にもすでに山積みだったのだ。そして、エラディオが懸念している事はまだある。
「君がドルフィーニ国での王妃教育を終わらせている事も俺にとっちゃ問題だ。他国の婚約者のいない王族からも婚約の打診が来る可能性があるだろ。そうすりゃ一番に名乗り出ねぇと、他の奴にナディア嬢を取られる」
「まさか、婚約破棄された傷物令嬢なんて、好き好んで迎えようなんて王族はエラディオ様くらいですわ」
「それならそれでいい。とにかく君は公爵令嬢なんだ。意に沿わない婚約でも結ばないといけねぇ事は普通にあるだろ。ならその相手は俺以外には譲らねぇ」
「エラディオ様…」
ナディアが目を瞠る。そこまで自分を求められると思ってはいなかったようだ。徐々に顔が赤く染まる。
「…お返事は、この旅を終えてからでもよろしいですか?」
ナディアが申し訳なさそうに告げると、エラディオも眉尻を下げる。
「勿論だ。だが、いい返事しか聞かねぇからな」
「まあ」
多分、十中八九断る事はしないだろう。ナディアがと言うよりも、ドルフィーニ国の国王がだ。自分の息子であるジョバンニが失態を犯したせいで、ジョバンニの信頼は地に落ちている。それに加えてナディアへの謝罪や賠償等、ジョバンニによって全てが無になってしまった王妃教育の事もある。
6年という長い月日を王家に嫁ぐ事だけを目標に教育を受けて来た令嬢だ。失った日は戻らず、そしてジョバンニによって奪われた名誉も回復するのは大変だ。
だが、エラディオという隣国の王弟が求婚してきた事によって、ナディアの名誉は回復する。培ってきた教育も存分に生かせる環境に身を置く事ができるのだ。
「…エラディオ様は、私の全てを知ってもまだお心をくれるのでしょうか」
「ん?」
ふと、ナディアが呟く。
エラディオがナディアを訝し気に眺めると、ナディアは少し寂し気に微笑んだ。
「6年間も側にいた婚約者には浮気されて捨てられたような女ですから、私はどこか欠陥があるのかもしれません」
「それはアイツが悪いだろ。欠陥があるとしたらジョバンニの方だ」
「それでも、もう捨てられるのは嫌なんです」
「俺は捨てねぇぞ」
間髪を入れずに答えると、ナディアが目を丸くする。そして不安げな視線を向け、すぐさま俯いてしまった。
「そんなの分からないじゃないですか」
悲しそうなナディアの横顔を見て、何故かエラディオの胸がズキリと痛んだ。以前ジョバンニがナディアが傷付く事はないと言っていたが、そんな事はないのだ。
ナディアは十分に傷ついている。けれどそれを気付かれないようにする事ができているのも、皮肉にも王妃教育のたまものだろう。
エラディオはナディアの手にそっと自分の手を乗せる。そしてぎゅっとナディアの手を握り、自分の想いを口にした。
「俺の気持ちを疑うな」
「エラディオ様…」
「はじまりなんてただのきっかけだ。だがこういう事は、好きだと思ったらもう止まらねぇものだ。ナディア嬢、いや、ナディアも俺に早く落ちてこい」
「そ、そんな事を言われても」
「いつまでも待つさ。俺はこう見えて我慢強いんだぜ」
そう言って悪戯っぽく笑って見せる。その笑顔にナディアも落ち着きを取り戻したのか、普段のナディアに戻っていた。
「まあ、ではお手並み拝見といたしますわ」
「ああ。しっかり受け止めてやるから安心して落ちてこい」
「うふふふ、それは心強いですわね」
「当然だ」
ようやくナディアに笑顔が戻ると、安心したのか護衛達の表情も和らぐ。かと思いきや、再びチャドが二人の間に入り、エラディオの手をナディアの手から引き剥がした。
さすがにその行動にはオブライエンも慌てる。
「おい、チャド。それはさすがにダメだ」
「何故ですか、団長。お嬢様にむやみに触れる輩がいれば、遠慮なく排除しろと旦那様からのご命令ですが」
「いや…お前は少し融通を覚えろ。ザクセン王弟殿下、申し訳ありません」
「まぁいいが、お前…チャドとか言ったな」
「はい」
さっきから色々と邪魔されるたびに気になっていた事を聞いてみる。
「お前、ナディアに惚れてんのか?」
「エ、エラディオ様!?何を…」
突然の質問にナディアが目を見開くが、慌てているのはナディアだけで。
当の本人であるチャドはしれっとした様子でエラディオに視線を向け、あっさりとそれに対して答えた。
「勿論です」
「え」
「へぇ…」
「おいチャド、お前…」
「え、チャドさん、そうだったんですか?」
それぞれの反応が違う中、チャドとエラディオの視線が交差する。
お互いに一歩も引かない様子で睨み合っていたが、エラディオがフッと表情を崩した。
「何だ、見る目があるじゃねぇか」
「どうも」
ポンポンとチャドの肩を叩き、ナディアに振り返る。
困った様子のナディアにエラディオは不敵な笑みを浮かべ、そしてチャドを指して口を開く。
「こういう奴が一番危ねぇんだ。覚えとけよナディア」
「え…っと、チャドはそういうんじゃないと思いますけど…」
「そういう所、危機感ねぇよな。まぁいいさ、ナディアの隣は誰にも渡さねぇし」
「いくら貴方が隣国の王族だったとしても、俺はお嬢様をお守りするのが役目ですので」
「ならお前はナディアを欲する事はないと誓えるか?」
じっとチャドを見据えて告げると、チャドはフッと表情を崩し
「それは無理ですね」
しれっと。
「とんだ番犬だな」
「どうも」
それはもう不敵な顔をして言ってのけたチャドと、それを不機嫌そうな表情を浮かべて眺めていたエラディオを、ナディアは信じられない思いで見つめていたのだった。
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