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公爵令嬢の婚約事情
ナディアの慰謝料
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ジョバンニ・ダッラ・ドルフィーニ王子殿下に婚約破棄をされた公爵令嬢。
ドルフィーニ国序列二位の地位にあるサルトレッティ公爵家の長女であるナディアは、王家からの一方的な婚約破棄の慰謝料として、破棄の原因を意図的に作り出した元カサレス公爵の持つ領地の中でも、特に税収のいい領地を貰い受ける事になった。
カサレス公爵の領地は三つあるが、そのうちの二つは一旦王家預かりになっている。そしてナディアが貰い受けた領地、マルモンテル領は大きな港町だ。
他国からの輸出入から始まり、多国籍な商店街が立ち並ぶ活気あふれる街であり、そしてダイアモンド鉱山も所有するという、まさに金が動く場所だ。
カサレス公爵家がサルトレッティ公爵家に次ぐ序列をキープできていたのも、偏にその税収によるものだ。
ナディアがどうしてこの領地を貰う事になったかと言うと、ナディアの父であるフィリップ・フォン・サルトレッティ公爵が、公衆の面前での婚約破棄と冤罪による断罪で被った精神的苦痛、ナディアが傷物令嬢と汚名を着せられた事による慰謝料を、この国の国王であるグラシアン・デル・ユーグ・ダッラ・ドルフィーニに突きつけた事が原因だ。
その慰謝料の額を見て財務官を初めとする文官達が青ざめる。
「こ、このような金額を払えとは…!」
「いくらなんでもこれは法外な金額でしょう!」
財務官達が口々に告げるが、そんな彼等を一瞥したフィリップがフンと鼻を鳴らす。
「王妃教育としてナディアが必死に費やした6年間と言う期間が、貴族令嬢にとってどれだけ大切か貴殿らが分からぬはずもないだろう。しかもナディアが一番輝く時期をジョバンニ殿下に費やしたのだ。このまま行き遅れてしまえば娘の人生は台無しだ。まさか公爵令嬢の人生が安い物だと思ってはいまい?」
悪びれるでもなく言い放ったフィリップに、結局は折衷案と言う事で出たのが爵位を返上させたカサレス公爵の領地を一つ譲ると言う事だった。
これならば国庫を圧迫する事もなく、その上税収のいい領地を下賜したと言う事で面目も立つ。国としては痛手は殆どない。
「分かりました。領地を賜ると経費もかさみますが、まぁいいでしょう」
と、ぬけぬけと言ってのけたフィリップに財務官も渋い表情を浮かべていたらしい。
そういういきさつでナディアは今後実家のサルトレッティ家を頼らずとも生活に困る事はなくなった。
そしてマルモンテル領の領主となった事は瞬く間に社交界で話題になったそうだ。
サルトレッティ公爵家は全員が領地に引っ込んでいた為、社交界の噂が回ってきたのは少し遅かった。そして噂と共にナディアへの婚約の申し込みが再び殺到したのは言うまでもない。
それどころかハニートラップを仕掛けようとする輩も続出し、領地にいると危険だと判断したサルトレッティ公爵が公爵家の騎士団長を護衛につけ、表向きはジョバンニから逃げた事にしてナディアを領地から避難させたと言う訳だ。
「何だか一息つく間もないわね」
「本当ですね…」
宿の部屋でオルガとお茶をしながらナディアが呟く。
そして何となく窓から夜空を眺めた。
そんなナディアをオルガが見つめ、そしてクスリと笑みをこぼす。
「お嬢様。ザクセンの王都にお寄りになったのは、やはり王弟殿下にお会いする為でしたのですね?」
「…そういう事は口にしないでくれる?」
「フフフ、それは無理です。お嬢様のお顔を見ていたら、私も嬉しくなってしまいましたもの」
「もう…」
少し頬を赤くしたナディアがフイっとそっぽを向く。
ナディアにすればエラディオが自分を追って来てくれるかどうかは賭けだった。
エラディオから告白はされたが、それでもいまいち彼の気持ちが信じられなかったからだ。
だから今回ザクセンに行ってエラディオに会った後、エラディオがどんな行動をするのかを確認したかった。
(本当に追いかけて来てくれたわ…)
協会で再会した時は心臓が止まりそうだった。
その時どれだけ驚いて、そしてどれだけ嬉しかったかエラディオは知らないだろう。
だからこそ、エラディオが国王にまで自分との婚約をお願いしたと聞いて、胸が熱くなる思いだった。
マルモンテル領を賜った事により、ナディア自身も子爵と言う身分を得た。サルトレッティ公爵令嬢であり、モンテル子爵でもあるのだ。だが、ナディア自身はゆくゆくこのマルモンテル領はレイナードに譲るつもりだ。
サルトレッティ公爵を継ぐレイナードがマルモンテル領まで引き継げば、それこそ莫大な資産を得る事になる。なのでレイナードが結婚し、子供をもうけた時にその子に譲ると言う方が正しいかもしれない。
男子が二人生まれれば、領地を引き継ぐのは一人だけだ。それであれば、もう一人の子に譲ってあげればいいのではないかと思った。
その考えをフィリップやルディア、それにレイナード本人に伝えると、三人は困ったような表情を浮かべた。
「姉上の領地なんだから、自分がずっと持ってればいいじゃないか」
「そうだぞ。マルモンテル領はお前が持っていればいいだろう」
「そうよ。領地経営はサルトレッティ家の家令に任せればいいのだし、貴女は何もしなくても構わないのよ?」
口々にナディアに告げるが、ナディアが難しい顔をする。
「でも、あの領地はかなり税収のいい場所ですわ。そんな所を私が所有しているのは勿体ないかと…」
「そんな事はない。あの領地はお前への慰謝料なのだから、お前が遠慮する必要はない」
「そうだよ姉上。お金はあって邪魔になるものじゃないんだし、そんな風に考えなくてもいいよ」
と、まあそんな感じに説得され、結局ナディアが所有したままになったのだ。
レイナードの子供に譲るとかどうとかは、その時になってから考えようと言う事で話は纏まった。
そして今に至る。
「ねえオルガ。明日はもう出発するのよね?」
「オブライエン騎士団長はそう仰ってましたね。ですがザクセン王弟殿下がお越しになったので、予定の変更がないか確認しておきます」
「お願いするわ」
ジョバンニの追跡から逃げ出してもう2週間になるが、一向に諦める気配がない。ナディアと常に一緒に行動しているのはオブライエンとチャド、そしてオルガだけだが、連絡係として密偵が毎日オブライエンの元に訪れている。そして父であるフィリップが付けた隠密の護衛も数人付いてきているのだ。とはいってもナディアは見たことがないのだが。
そして密偵の報告書は毎日オブライエンに渡され目を通している。そこにはジョバンニの追跡の他にも、ナディアを狙う輩がいる事が書かれていた。
「全く、嫌になっちゃう」
ジョバンニに婚約破棄されてからと言うもの、王妃教育は無くなったが他の意味で忙しい。本当に息つく暇もないくらいだ。まあ、お陰でこうして他国へと旅行できているのだが、危険を避ける為だとかいう理由でのんびり観光もできないのはいただけない。
そこでエラディオだ。
ナディアは何もエラディオに会いたいだけで会いに行ったのではなかった。
勿論エラディオの気持ちが変わっていないのか知りたかったのは事実だが、エラディオの性分に賭けたのも間違いではなかった。
それは、ナディアが少数で旅をしていると告げれば、ひょっとして付いてきてくれるのではないかと、甘い期待を抱いての訪問だったからだ。
王弟という立場は伊達じゃない。忙しい事も把握しているし、旅の同行なんて頼める義理もない。けれどエラディオは元々奔放な性格で、諸国を渡り歩いて中々国に戻らない人だ。そんな彼が一度帰国すると言ってナディアの元を去ったのだから、きっと溜まっている仕事を昇華する為だと考えた。
「…こんな風に考えてしまうのは、私もエラディオ様を少なからず想ってるのかしら…」
ポツリと呟き、自身の胸に手を当てる。
ほんのりと胸に灯った火を感じ、思わず目を閉じた。
本当は追いかけて来てくれなければそこは仕方ないと諦めていただろう。
それにジョバンニの追跡から逃げてはいるが、それもずっと続けるつもりもなかった。
ただ単に必死な彼等をからかう目的もあったのだ。
それなのに、思わぬ悪意を拾ってしまった。
「カサレス元公爵の息子はまだ16歳と13歳。ヴェロニカ様のお相手にと考えていたのは次男のエルナンド様だけど、まさか長男のセザール様が私を狙ってくるなんて思わなかったわね」
セザールはナディアの二つ年下だが、ナディアを狙ったとしてもおかしくない年齢だ。カサレス元公爵は夫婦とも没落したが、息子二人は関与していない事から国王陛下から温情をかけてもらっていた。
公爵家ではなくなったが、男爵家として今は過ごしている。今は領地はないが王都にある没落した男爵家の屋敷に、数人の使用人と共に暮らしていた。
勿論カサレス元公爵はそこにはいない。彼等は平民へと身を落としたのだから、男爵家に入る事は許されなかった。王都からも退去命令が出ている。
けれど腐ってもセザールとエルナンドの父だ。
失った自分の領地を持つナディアを息子に篭絡させ、再びカサレス家の物にする為に動くよう命じたのだろう。
「…本当に、いい加減反省してくれればいいのだけれど」
ポツリと呟いたナディアの声は、誰に届くでもなく部屋の中に消えていったのだった。
ドルフィーニ国序列二位の地位にあるサルトレッティ公爵家の長女であるナディアは、王家からの一方的な婚約破棄の慰謝料として、破棄の原因を意図的に作り出した元カサレス公爵の持つ領地の中でも、特に税収のいい領地を貰い受ける事になった。
カサレス公爵の領地は三つあるが、そのうちの二つは一旦王家預かりになっている。そしてナディアが貰い受けた領地、マルモンテル領は大きな港町だ。
他国からの輸出入から始まり、多国籍な商店街が立ち並ぶ活気あふれる街であり、そしてダイアモンド鉱山も所有するという、まさに金が動く場所だ。
カサレス公爵家がサルトレッティ公爵家に次ぐ序列をキープできていたのも、偏にその税収によるものだ。
ナディアがどうしてこの領地を貰う事になったかと言うと、ナディアの父であるフィリップ・フォン・サルトレッティ公爵が、公衆の面前での婚約破棄と冤罪による断罪で被った精神的苦痛、ナディアが傷物令嬢と汚名を着せられた事による慰謝料を、この国の国王であるグラシアン・デル・ユーグ・ダッラ・ドルフィーニに突きつけた事が原因だ。
その慰謝料の額を見て財務官を初めとする文官達が青ざめる。
「こ、このような金額を払えとは…!」
「いくらなんでもこれは法外な金額でしょう!」
財務官達が口々に告げるが、そんな彼等を一瞥したフィリップがフンと鼻を鳴らす。
「王妃教育としてナディアが必死に費やした6年間と言う期間が、貴族令嬢にとってどれだけ大切か貴殿らが分からぬはずもないだろう。しかもナディアが一番輝く時期をジョバンニ殿下に費やしたのだ。このまま行き遅れてしまえば娘の人生は台無しだ。まさか公爵令嬢の人生が安い物だと思ってはいまい?」
悪びれるでもなく言い放ったフィリップに、結局は折衷案と言う事で出たのが爵位を返上させたカサレス公爵の領地を一つ譲ると言う事だった。
これならば国庫を圧迫する事もなく、その上税収のいい領地を下賜したと言う事で面目も立つ。国としては痛手は殆どない。
「分かりました。領地を賜ると経費もかさみますが、まぁいいでしょう」
と、ぬけぬけと言ってのけたフィリップに財務官も渋い表情を浮かべていたらしい。
そういういきさつでナディアは今後実家のサルトレッティ家を頼らずとも生活に困る事はなくなった。
そしてマルモンテル領の領主となった事は瞬く間に社交界で話題になったそうだ。
サルトレッティ公爵家は全員が領地に引っ込んでいた為、社交界の噂が回ってきたのは少し遅かった。そして噂と共にナディアへの婚約の申し込みが再び殺到したのは言うまでもない。
それどころかハニートラップを仕掛けようとする輩も続出し、領地にいると危険だと判断したサルトレッティ公爵が公爵家の騎士団長を護衛につけ、表向きはジョバンニから逃げた事にしてナディアを領地から避難させたと言う訳だ。
「何だか一息つく間もないわね」
「本当ですね…」
宿の部屋でオルガとお茶をしながらナディアが呟く。
そして何となく窓から夜空を眺めた。
そんなナディアをオルガが見つめ、そしてクスリと笑みをこぼす。
「お嬢様。ザクセンの王都にお寄りになったのは、やはり王弟殿下にお会いする為でしたのですね?」
「…そういう事は口にしないでくれる?」
「フフフ、それは無理です。お嬢様のお顔を見ていたら、私も嬉しくなってしまいましたもの」
「もう…」
少し頬を赤くしたナディアがフイっとそっぽを向く。
ナディアにすればエラディオが自分を追って来てくれるかどうかは賭けだった。
エラディオから告白はされたが、それでもいまいち彼の気持ちが信じられなかったからだ。
だから今回ザクセンに行ってエラディオに会った後、エラディオがどんな行動をするのかを確認したかった。
(本当に追いかけて来てくれたわ…)
協会で再会した時は心臓が止まりそうだった。
その時どれだけ驚いて、そしてどれだけ嬉しかったかエラディオは知らないだろう。
だからこそ、エラディオが国王にまで自分との婚約をお願いしたと聞いて、胸が熱くなる思いだった。
マルモンテル領を賜った事により、ナディア自身も子爵と言う身分を得た。サルトレッティ公爵令嬢であり、モンテル子爵でもあるのだ。だが、ナディア自身はゆくゆくこのマルモンテル領はレイナードに譲るつもりだ。
サルトレッティ公爵を継ぐレイナードがマルモンテル領まで引き継げば、それこそ莫大な資産を得る事になる。なのでレイナードが結婚し、子供をもうけた時にその子に譲ると言う方が正しいかもしれない。
男子が二人生まれれば、領地を引き継ぐのは一人だけだ。それであれば、もう一人の子に譲ってあげればいいのではないかと思った。
その考えをフィリップやルディア、それにレイナード本人に伝えると、三人は困ったような表情を浮かべた。
「姉上の領地なんだから、自分がずっと持ってればいいじゃないか」
「そうだぞ。マルモンテル領はお前が持っていればいいだろう」
「そうよ。領地経営はサルトレッティ家の家令に任せればいいのだし、貴女は何もしなくても構わないのよ?」
口々にナディアに告げるが、ナディアが難しい顔をする。
「でも、あの領地はかなり税収のいい場所ですわ。そんな所を私が所有しているのは勿体ないかと…」
「そんな事はない。あの領地はお前への慰謝料なのだから、お前が遠慮する必要はない」
「そうだよ姉上。お金はあって邪魔になるものじゃないんだし、そんな風に考えなくてもいいよ」
と、まあそんな感じに説得され、結局ナディアが所有したままになったのだ。
レイナードの子供に譲るとかどうとかは、その時になってから考えようと言う事で話は纏まった。
そして今に至る。
「ねえオルガ。明日はもう出発するのよね?」
「オブライエン騎士団長はそう仰ってましたね。ですがザクセン王弟殿下がお越しになったので、予定の変更がないか確認しておきます」
「お願いするわ」
ジョバンニの追跡から逃げ出してもう2週間になるが、一向に諦める気配がない。ナディアと常に一緒に行動しているのはオブライエンとチャド、そしてオルガだけだが、連絡係として密偵が毎日オブライエンの元に訪れている。そして父であるフィリップが付けた隠密の護衛も数人付いてきているのだ。とはいってもナディアは見たことがないのだが。
そして密偵の報告書は毎日オブライエンに渡され目を通している。そこにはジョバンニの追跡の他にも、ナディアを狙う輩がいる事が書かれていた。
「全く、嫌になっちゃう」
ジョバンニに婚約破棄されてからと言うもの、王妃教育は無くなったが他の意味で忙しい。本当に息つく暇もないくらいだ。まあ、お陰でこうして他国へと旅行できているのだが、危険を避ける為だとかいう理由でのんびり観光もできないのはいただけない。
そこでエラディオだ。
ナディアは何もエラディオに会いたいだけで会いに行ったのではなかった。
勿論エラディオの気持ちが変わっていないのか知りたかったのは事実だが、エラディオの性分に賭けたのも間違いではなかった。
それは、ナディアが少数で旅をしていると告げれば、ひょっとして付いてきてくれるのではないかと、甘い期待を抱いての訪問だったからだ。
王弟という立場は伊達じゃない。忙しい事も把握しているし、旅の同行なんて頼める義理もない。けれどエラディオは元々奔放な性格で、諸国を渡り歩いて中々国に戻らない人だ。そんな彼が一度帰国すると言ってナディアの元を去ったのだから、きっと溜まっている仕事を昇華する為だと考えた。
「…こんな風に考えてしまうのは、私もエラディオ様を少なからず想ってるのかしら…」
ポツリと呟き、自身の胸に手を当てる。
ほんのりと胸に灯った火を感じ、思わず目を閉じた。
本当は追いかけて来てくれなければそこは仕方ないと諦めていただろう。
それにジョバンニの追跡から逃げてはいるが、それもずっと続けるつもりもなかった。
ただ単に必死な彼等をからかう目的もあったのだ。
それなのに、思わぬ悪意を拾ってしまった。
「カサレス元公爵の息子はまだ16歳と13歳。ヴェロニカ様のお相手にと考えていたのは次男のエルナンド様だけど、まさか長男のセザール様が私を狙ってくるなんて思わなかったわね」
セザールはナディアの二つ年下だが、ナディアを狙ったとしてもおかしくない年齢だ。カサレス元公爵は夫婦とも没落したが、息子二人は関与していない事から国王陛下から温情をかけてもらっていた。
公爵家ではなくなったが、男爵家として今は過ごしている。今は領地はないが王都にある没落した男爵家の屋敷に、数人の使用人と共に暮らしていた。
勿論カサレス元公爵はそこにはいない。彼等は平民へと身を落としたのだから、男爵家に入る事は許されなかった。王都からも退去命令が出ている。
けれど腐ってもセザールとエルナンドの父だ。
失った自分の領地を持つナディアを息子に篭絡させ、再びカサレス家の物にする為に動くよう命じたのだろう。
「…本当に、いい加減反省してくれればいいのだけれど」
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