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公爵令嬢の婚約事情
勝負の行方3
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乗馬勝負は呆気なくローデウェイクの勝ちで終わった。
勿論ナディアの乗馬の腕前も悪くはなかったが、やはり常々訓練している者とそうでない者の差が出たのだろう。
ナディアと黒毛の馬はローデウェイクの乗る白馬に一歩遅れを取ったのだ。
誰しもが息を飲んで二人の勝負の行方を見守っていたが、ナディアが負けた事によって複雑な表情を浮かべている。
普通に考えれば他国の王族に花を持たせる為、わざと負けるくらいの事をする所だが、この二人に関してはお互いが全く遠慮せずに全力で勝負していたのだ。
だからこそ、騎士団の兵士達はナディアに勝って欲しかった。
ただの公爵令嬢だと思っていたナディアがここまで健闘するとは思わなかったからだ。
「勝った…」
「負けましたわ…」
勝負がつき、呆然としながらもローデウェイクが呟くと、ナディアも困ったように微笑む。
乗馬勝負に負けたと言う事は、ナディアはローデウェイクの望みを一つ聞かなくてはいけないからだ。
ローデウェイクはゴクリと息を飲み、そしてナディアに向き直る。
ナディアもローデウェイクを真っすぐと見据え、口元に笑みを浮かべて黙っていた。
そんな二人を眺めていたエラディオにマティアスが少し焦ったように声をかける。
「こんな事を私が言うのもおかしいと思いますが、このままでいいのですか?」
「…何がだ?」
「この勝負、負けた方が勝った方の望みを一つ聞くと言うものだとサーシス第一王子に聞いています。であれば、彼の望みはきっと彼女でしょう。私もまだ彼女を諦めてはいないが、彼女と貴方は婚約している。この状況、非常にまずいのでは?」
「全く?」
「は?」
エラディオがニヤリと笑みを浮かべてマティアスを見る。
それを怪訝そうに見返していると、エラディオがナディアに視線を戻しながらも、マティアスに向かって呟いた。
「俺はナディを信じてるんだ。アイツが何を思ってこんな事をしでかしたのか、ちゃんと見届けるまで動じたりしねぇよ」
その言葉にマティアスが言葉を詰まらせる。
そして二人はナディアとローデウェイクへと意識を向け、二人が言葉を発するのを待った。
「…ナディア嬢、約束通り俺の望みを一つかなえてもらいたい」
「構いませんわ」
ニッコリとナディアが微笑む。
その余裕にローデウェイクが少々たじろいだ。
(何だ…何かを見落としているのか…?聡明な彼女の事だ。俺が婚約者にと望むのは分かっているはずなのに、こんな勝負を持ちかけるなんて…一体何を考えているんだ…)
ただ一言、「自分の婚約者になってほしい」と言うだけだ。
それなのに何故かその言葉が口から出ない。
はくはくと息だけが口から零れ、そして心臓はあり得ないほどにバクバクと鳴り響く。
「ローデウェイク殿下?どうかされました?」
ナディアがコテンと首を傾げてローデウェイクを見つめる。
その表情にローデウェイクは不覚にもときめいてしまい、ぐっと奥歯を噛みしめて何かを堪えるように目を閉じた。
大丈夫だ、落ち着いている。
呼吸を整え心を落ち着けたローデウェイクは、さっきまでとは違い引き締めた表情でナディアを見つめて口を開けた。
「では願いを言おう」
「はい、どうぞ」
ついに来たかと周囲が息を飲む。
ローデウェイクは一歩ナディアに近付き、そしてその手を恭しく取って片膝を着いてナディアを見上げた。
「ナディア嬢、俺の婚約者になって欲しい」
おおおっ!と周囲がざわめく。
やはりそう来たかと口々に呟く声も聞こえてくるが、ナディアは全く表情を動かさずにただ微笑んでいる。
それを見ていたエラディオもまた、全く表情を変えずに二人をじっと見守っていた。
けれどマティアスはそれに待ったをかける。
「待ってください!こんな、勝負なんて曖昧な事で婚約を決める等…!」
「カイラモ大公は黙っていてくれ。これは俺とナディア嬢とで決めたルールだ。ナディア嬢、勝負は俺の勝ちだ。ならば俺の願いはただ一つ、貴女を俺の妻にしたい。…勿論叶えてくれるよな?」
最後は懇願するように告げるローデウェイクを見ていたナディアは静かに微笑み、そして重い口を開いた。
「まあ、何の冗談ですか?それは無理ですわ」
ウフフと笑いながらナディアが答え、スルリとローデウェイクから手を放す。
その答えにエラディオは内心ホッとしたが、表に出さずに静観する。
だが逆にローデウェイクは焦ったようにナディアに詰め寄った。
「な、何故だ!君は勝負に勝った方が負けた方に一つだけ望みを言えると言ったじゃないか!それなら…!」
「私はこうも言いましたよ?常識の範囲内でと。すでに婚約を結んでいる私に婚約してほしいなんて、非常識な申し出ではございませんか?」
「そ、それは…しかし!俺の願いは君だって分かっていただろう!?」
「ではこう言えば納得しますか?貴方に勝負で勝てなければ、貴方の隣に立つ資格はないんですよね?」
「なっ…!」
ナディアの言葉にローデウェイクは絶句した。
何故ならそのセリフは自分が学園にいた頃に自分に言い寄ってきた女性に言い続けたセリフだからだ。
ローデウェイクが何も言わないのをいいことに、ナディアは話を続ける。
「私はローデウェイク殿下に勝負を挑んで負けました。ですので貴方の隣に立つ資格はございませんわ」
そうでしょう?とニコリと微笑む。
そしてこの時、ローデウェイクはナディアの目的を初めて理解した。
彼女は今までのローデウェイクの行いを非難しているのだと。
「ローデウェイク殿下は自国のご令嬢方にそう言っていらっしゃったのですよね?殿下の隣に立つには、殿下に勝負を挑んで勝たないといけないと。でしたら私はその資格を失いました。ですがまあ、勝負はお遊びのつもりでしたので、他の事ならお願い事を聞いてさしあげますよ?ああ、でも常識の範囲内ですけど」
「ち、違うんだ、ナディア嬢…!あれは彼女達に諦めてもらいたくて、それで…」
「あら?王族たるものご自分の発言に責任を持っていただかないと。サーシス国ではローデウェイク殿下の妃になる為には、殿下との勝負に勝たないと無理だと広まっておりますわ。そしてこの勝負、ドルフィーニ国の騎士団員達も、ザクセンの王弟殿下もコルト国の大公殿下も見ておられました。今更ご自身の発言を撤回できると思わないでくださいませ」
「な…」
二の句が継げないとはこの事だろう。
ローデウェイクは青い顔をしてナディアを見つめる。
そしてそんな二人を見ていたマティアスが、気の毒そうにローデウェイクを眺めていた。
「これは…ナディア嬢に一本取られましたね…」
「ああ、さすがはナディだな」
クックッとエラディオが喉の奥で笑う。
まさかあの勝負をこんな風に持っていくなんて思ってもみなかったからだ。
エラディオは平気そうな顔をしていたが、実際ローデウェイクにナディアを取られるのではと内心ひやひやしていたのだ。
けれどナディアの見事なブーメランで、ローデウェイクは完全に打ちのめされていた。
「っとに、怖ぇ女だぜ」
思わず呟いてしまうが、それでも楽しくて仕方がない。
ローデウェイクには少々同情してしまうが、こればかりは仕方がないだろう。
そこへナディアの弟であるレイナードがローデウェイクに歩み寄る。そしてローデウェイクの肩をポンと叩き、困ったように表情を歪めた。
「だから言っただろう?姉上がこんな勝負で婚約者を変えるはずがないって」
「レイナード…だが…」
「お前が自国のご令嬢方を蔑ろにしていた事を姉上は知ってる。これは姉上なりのお前への教育だよ」
「まあ、他国の王子殿下を教育だなんて、恐れ多い事を言わないで、レイナード」
「事実でしょうが」
呆れた目を姉に向けるレイナードだったが、ナディアは肩を竦めてごまかしている。
そして困ったように微笑み、ローデウェイクに向かってナディアはお辞儀をした。
「ローデウェイク殿下。この度の勝負、とても楽しかったですわ。もしも願いが何もないのでしたら、今後は私とは友人として末永くお付き合いしてくださいまし。そうしてくださったらとても嬉しいですわ」
「…ナディア嬢」
美しく微笑むナディアに見惚れながらも、ローデウェイクは自嘲気味に微笑む。
そしてくしゃりと前髪を掴み、今度は晴れ晴れとした顔でナディアを見つめた。
「…わかった。貴女とはずっと友人でいよう。だが、ザクセン王弟殿下がナディア嬢を泣かすような事があれば、すぐにでも攫いに行くからな」
「まあ、クスクス。それは頼もしいですわね」
「おい」
とんでもない一言にエラディオが思わず口を挟む。
不満そうなエラディオにナディアとローデウェイクは同時に視線を向け、そしてお互いの顔を見合わせてプッと笑い出した。
「ナディア嬢、俺は他の令嬢達に随分と失礼な事をしてきたと、今更ながら気付かされた。次に会う時はナディア嬢に失望されないよう、自分を磨き他人を思いやれる人間になる事を誓うよ」
「そうですか」
「それと、願いは当面取っておく。いつか君に聞いてもらいたい事を思いついたら、その時にお願いしよう」
「分かりました」
こうして、ナディアとローデウェイクの勝負は幕を閉じたのだった。
勿論ナディアの乗馬の腕前も悪くはなかったが、やはり常々訓練している者とそうでない者の差が出たのだろう。
ナディアと黒毛の馬はローデウェイクの乗る白馬に一歩遅れを取ったのだ。
誰しもが息を飲んで二人の勝負の行方を見守っていたが、ナディアが負けた事によって複雑な表情を浮かべている。
普通に考えれば他国の王族に花を持たせる為、わざと負けるくらいの事をする所だが、この二人に関してはお互いが全く遠慮せずに全力で勝負していたのだ。
だからこそ、騎士団の兵士達はナディアに勝って欲しかった。
ただの公爵令嬢だと思っていたナディアがここまで健闘するとは思わなかったからだ。
「勝った…」
「負けましたわ…」
勝負がつき、呆然としながらもローデウェイクが呟くと、ナディアも困ったように微笑む。
乗馬勝負に負けたと言う事は、ナディアはローデウェイクの望みを一つ聞かなくてはいけないからだ。
ローデウェイクはゴクリと息を飲み、そしてナディアに向き直る。
ナディアもローデウェイクを真っすぐと見据え、口元に笑みを浮かべて黙っていた。
そんな二人を眺めていたエラディオにマティアスが少し焦ったように声をかける。
「こんな事を私が言うのもおかしいと思いますが、このままでいいのですか?」
「…何がだ?」
「この勝負、負けた方が勝った方の望みを一つ聞くと言うものだとサーシス第一王子に聞いています。であれば、彼の望みはきっと彼女でしょう。私もまだ彼女を諦めてはいないが、彼女と貴方は婚約している。この状況、非常にまずいのでは?」
「全く?」
「は?」
エラディオがニヤリと笑みを浮かべてマティアスを見る。
それを怪訝そうに見返していると、エラディオがナディアに視線を戻しながらも、マティアスに向かって呟いた。
「俺はナディを信じてるんだ。アイツが何を思ってこんな事をしでかしたのか、ちゃんと見届けるまで動じたりしねぇよ」
その言葉にマティアスが言葉を詰まらせる。
そして二人はナディアとローデウェイクへと意識を向け、二人が言葉を発するのを待った。
「…ナディア嬢、約束通り俺の望みを一つかなえてもらいたい」
「構いませんわ」
ニッコリとナディアが微笑む。
その余裕にローデウェイクが少々たじろいだ。
(何だ…何かを見落としているのか…?聡明な彼女の事だ。俺が婚約者にと望むのは分かっているはずなのに、こんな勝負を持ちかけるなんて…一体何を考えているんだ…)
ただ一言、「自分の婚約者になってほしい」と言うだけだ。
それなのに何故かその言葉が口から出ない。
はくはくと息だけが口から零れ、そして心臓はあり得ないほどにバクバクと鳴り響く。
「ローデウェイク殿下?どうかされました?」
ナディアがコテンと首を傾げてローデウェイクを見つめる。
その表情にローデウェイクは不覚にもときめいてしまい、ぐっと奥歯を噛みしめて何かを堪えるように目を閉じた。
大丈夫だ、落ち着いている。
呼吸を整え心を落ち着けたローデウェイクは、さっきまでとは違い引き締めた表情でナディアを見つめて口を開けた。
「では願いを言おう」
「はい、どうぞ」
ついに来たかと周囲が息を飲む。
ローデウェイクは一歩ナディアに近付き、そしてその手を恭しく取って片膝を着いてナディアを見上げた。
「ナディア嬢、俺の婚約者になって欲しい」
おおおっ!と周囲がざわめく。
やはりそう来たかと口々に呟く声も聞こえてくるが、ナディアは全く表情を動かさずにただ微笑んでいる。
それを見ていたエラディオもまた、全く表情を変えずに二人をじっと見守っていた。
けれどマティアスはそれに待ったをかける。
「待ってください!こんな、勝負なんて曖昧な事で婚約を決める等…!」
「カイラモ大公は黙っていてくれ。これは俺とナディア嬢とで決めたルールだ。ナディア嬢、勝負は俺の勝ちだ。ならば俺の願いはただ一つ、貴女を俺の妻にしたい。…勿論叶えてくれるよな?」
最後は懇願するように告げるローデウェイクを見ていたナディアは静かに微笑み、そして重い口を開いた。
「まあ、何の冗談ですか?それは無理ですわ」
ウフフと笑いながらナディアが答え、スルリとローデウェイクから手を放す。
その答えにエラディオは内心ホッとしたが、表に出さずに静観する。
だが逆にローデウェイクは焦ったようにナディアに詰め寄った。
「な、何故だ!君は勝負に勝った方が負けた方に一つだけ望みを言えると言ったじゃないか!それなら…!」
「私はこうも言いましたよ?常識の範囲内でと。すでに婚約を結んでいる私に婚約してほしいなんて、非常識な申し出ではございませんか?」
「そ、それは…しかし!俺の願いは君だって分かっていただろう!?」
「ではこう言えば納得しますか?貴方に勝負で勝てなければ、貴方の隣に立つ資格はないんですよね?」
「なっ…!」
ナディアの言葉にローデウェイクは絶句した。
何故ならそのセリフは自分が学園にいた頃に自分に言い寄ってきた女性に言い続けたセリフだからだ。
ローデウェイクが何も言わないのをいいことに、ナディアは話を続ける。
「私はローデウェイク殿下に勝負を挑んで負けました。ですので貴方の隣に立つ資格はございませんわ」
そうでしょう?とニコリと微笑む。
そしてこの時、ローデウェイクはナディアの目的を初めて理解した。
彼女は今までのローデウェイクの行いを非難しているのだと。
「ローデウェイク殿下は自国のご令嬢方にそう言っていらっしゃったのですよね?殿下の隣に立つには、殿下に勝負を挑んで勝たないといけないと。でしたら私はその資格を失いました。ですがまあ、勝負はお遊びのつもりでしたので、他の事ならお願い事を聞いてさしあげますよ?ああ、でも常識の範囲内ですけど」
「ち、違うんだ、ナディア嬢…!あれは彼女達に諦めてもらいたくて、それで…」
「あら?王族たるものご自分の発言に責任を持っていただかないと。サーシス国ではローデウェイク殿下の妃になる為には、殿下との勝負に勝たないと無理だと広まっておりますわ。そしてこの勝負、ドルフィーニ国の騎士団員達も、ザクセンの王弟殿下もコルト国の大公殿下も見ておられました。今更ご自身の発言を撤回できると思わないでくださいませ」
「な…」
二の句が継げないとはこの事だろう。
ローデウェイクは青い顔をしてナディアを見つめる。
そしてそんな二人を見ていたマティアスが、気の毒そうにローデウェイクを眺めていた。
「これは…ナディア嬢に一本取られましたね…」
「ああ、さすがはナディだな」
クックッとエラディオが喉の奥で笑う。
まさかあの勝負をこんな風に持っていくなんて思ってもみなかったからだ。
エラディオは平気そうな顔をしていたが、実際ローデウェイクにナディアを取られるのではと内心ひやひやしていたのだ。
けれどナディアの見事なブーメランで、ローデウェイクは完全に打ちのめされていた。
「っとに、怖ぇ女だぜ」
思わず呟いてしまうが、それでも楽しくて仕方がない。
ローデウェイクには少々同情してしまうが、こればかりは仕方がないだろう。
そこへナディアの弟であるレイナードがローデウェイクに歩み寄る。そしてローデウェイクの肩をポンと叩き、困ったように表情を歪めた。
「だから言っただろう?姉上がこんな勝負で婚約者を変えるはずがないって」
「レイナード…だが…」
「お前が自国のご令嬢方を蔑ろにしていた事を姉上は知ってる。これは姉上なりのお前への教育だよ」
「まあ、他国の王子殿下を教育だなんて、恐れ多い事を言わないで、レイナード」
「事実でしょうが」
呆れた目を姉に向けるレイナードだったが、ナディアは肩を竦めてごまかしている。
そして困ったように微笑み、ローデウェイクに向かってナディアはお辞儀をした。
「ローデウェイク殿下。この度の勝負、とても楽しかったですわ。もしも願いが何もないのでしたら、今後は私とは友人として末永くお付き合いしてくださいまし。そうしてくださったらとても嬉しいですわ」
「…ナディア嬢」
美しく微笑むナディアに見惚れながらも、ローデウェイクは自嘲気味に微笑む。
そしてくしゃりと前髪を掴み、今度は晴れ晴れとした顔でナディアを見つめた。
「…わかった。貴女とはずっと友人でいよう。だが、ザクセン王弟殿下がナディア嬢を泣かすような事があれば、すぐにでも攫いに行くからな」
「まあ、クスクス。それは頼もしいですわね」
「おい」
とんでもない一言にエラディオが思わず口を挟む。
不満そうなエラディオにナディアとローデウェイクは同時に視線を向け、そしてお互いの顔を見合わせてプッと笑い出した。
「ナディア嬢、俺は他の令嬢達に随分と失礼な事をしてきたと、今更ながら気付かされた。次に会う時はナディア嬢に失望されないよう、自分を磨き他人を思いやれる人間になる事を誓うよ」
「そうですか」
「それと、願いは当面取っておく。いつか君に聞いてもらいたい事を思いついたら、その時にお願いしよう」
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こうして、ナディアとローデウェイクの勝負は幕を閉じたのだった。
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