85 / 89
王弟殿下と公爵令嬢
予定と違ってしまった
しおりを挟む
モグモグとクッキーを食べるナディアを、リシュアは意外にも心配そうに眺めている。
「ちょっと、大丈夫ですの?」
「ええ、とても美味しい…とは言い難いですが、とても個性的な味ですね」
「し、失礼ですわ!」
「ですが本当の事ですし。あ、もしかしてこちらはミナージュ伯爵令嬢の手作りですか?」
「ち、違いますわ!私の侍女が作ってくれた物なのにそんな感想…酷いです!」
「そう仰るのならミナージュ伯爵令嬢も食べてみればよろしいのでは?」
クッキーはまだありますよ?とナディアが微笑む。
アイリスはぐっと言葉を詰まらせ、そしてクッキーを一つ手に取り口にした。
「ちょっと…」
ぎょっとしたルシアが思わず声をかける。
何か一服盛っているのがまるわかりだ。
薬を盛るのであれば、そんな風に動揺するべきではないだろう。
だが、アイリスは事前に解毒薬かなにかを服用しているのだろう。
クッキーを一つ食べた後、得意げな顔をしてこちらを見た。
「美味しいですわよ?この味が分からないなんて、ドルフィーニ国とは食文化が違うのでしょうね」
「そうかもしれませんね」
アイリスの嫌味にもナディアはあっさりと笑みを浮かべて返す。
その様子を訝し気に見ていたルシアとアイリスは、お互いの顔を見合わせてから突然立ち上がった。
「その、すみませんが少し席を外しますわ」
「私も」
「そう?わたくしは構わないわよ」
リシュアが興味なさげに答える。
ナディアもコクリと頷き、ルシアとアイリスはいそいそとその場を離れた。
それを見ていたオルガが侍従に合図を送る。
合図を送られた侍従はコクリと頷くと、すぐに別の召使に声をかけた。
「…何なの?」
彼らの行動に疑問を持ったリシュアがナディアに問いかける。
するとナディアはゴクリとお茶を飲みほし、リシュアに向かって不敵な笑みを浮かべた。
「アイリス・ミナージュ伯爵令嬢に薬を盛られたので、彼女達の行動の監視を頼んだだけですわ」
「薬って…」
「多分媚薬かなにかでしょうね。毒物ではないので問題ないですよ」
「ちょ、ちょっと!問題しかないわよ!早く解毒しないと…!」
「うふふふ、大丈夫です。私この手の薬は全く効きませんから」
「え…」
効きはしないが媚薬が体内に入った事は理解できる。
一応体温が少し上昇するからだ。
だがまあ、一般的な体が火照って大変な状態、という事にはならない。
ナディアは知らないが、ナディアの母であるリシュアが、侯爵家の令嬢ともなればどんな危険に合うか分からない為、子供の頃から媚薬に負けないよう体を慣らされていたようだった。
そのせいで子供の頃はしょっちゅう微熱を出して寝込んでいた。
成長の妨げにならないように本当に少しの量を、一滴にも満たない量をお菓子に混ぜて時々食べさせられていた事を知るのは、もう少し後の話だ。
そもそもルディアの若い頃に、貴族令嬢が素行の悪い貴族令息達に媚薬を盛られ、他家に嫁げない体にされた事件があったのが原因だ。
そんなこんなでナディアに媚薬の類は一切効かない。
「ですが、ちょっと演技をしますのでゴメス公爵令嬢は心配なさらずに」
「演技って…」
「うっ…」
ナディアはリシュアにそう告げると、突然苦しそうにティーカップを落とした。
そしてはあはあと荒い呼吸を繰り返す。
「お嬢様!」
「だ、大丈夫よオルガ…。す、少し具合が悪いみたい…」
「大変、すみません!どなたか休憩室にご案内してもらえませんか!?」
「ではこちらへ」
具合が悪いと言うと、どこからか侍従らしき男性が現れる。
そしてナディアに手を差し伸べ、休憩室へと案内しようとした。
が、ナディアが倒れこむ。
「す、すみません…、足が…」
「では失礼します」
言うが早いか男はナディアを抱き上げる。
苦しそうな呼吸を繰り返すナディアを心配そうにオルガが眺め、男性の後について行った。
「…迫真の演技だこと」
その場からナディアがいなくなり、リシュアがポツリと呟く。
ナディアの様子を遠めに見ていた令嬢達も、ザワザワと騒ぎ出した。
「どうされたのかしら、サルトレッティ公爵令嬢」
「何だかとても具合が悪いみたいだったわ…」
「でも急じゃない?変よね」
「何が変なんだ?」
「!!!!」
突然男性の声が背後から聞こえ、令嬢達が一斉に振り返る。
するとそこにはこの場にいるはずのない人物が怪訝そうな顔で立っていた。
「王弟殿下…」
「ゴメス公爵令嬢、ナディはどこだ?」
エラディオはリシュアの元へ近付き尋ねる。
リシュアは言っていいものかどうか思案したが、隠してどうにかなる事でもないと思い、さっきの事を口にした。
「サルトレッティ公爵令嬢でしたら先程休憩室へと運ばれました」
「運ばれた?どういうことだ?」
「さあ…薬を盛られたと仰っていましたけど」
「は!?義姉上の茶会でか!?」
「お茶会で出されたお菓子ではなく、ミナージュ伯爵令嬢が持ってきたお菓子を食べてからそう仰っていたので」
「…何だって?」
エラディオの周囲の空気が一気に冷える。
クッキーは残念ながらアイリスが回収してしまっていて、この場にはない。
「早く探しに行かれた方がよろしいのでは?毒物ではないと仰ってましたけど、女性に盛る薬なんて予想は付くはずです」
「…!」
ぐっと怒りを抑えたエラディオは、急いで休憩室へと向かった。
側近であるバルテルは周囲の者に何やら指示を出している。
王宮での休憩室の場所は把握している。
以前ナディアが媚薬の類は自分には効かないとは言っていたが、どういう事なのだろうかとエラディオは思案する。
「まさか…アイツまた…」
悪い予感は当たるものだろう。
休憩室の前にたどり着くと、明らかに王宮の兵士ではない者達が、休憩室への通路を封鎖していた。
「どけ」
エラディオが睨みを利かせて告げると、兵士達は一瞬怯む。
が、平静を装って一人の兵士がエラディオを拒否した。
「も、申し訳ありませんが、今こちらの休憩室は使用中ですので」
「聞こえなかったのか?俺は『どけ』と言ったんだ」
「いえ、しかし…!」
「誰の差し金か知らねぇが、王族である俺の言葉が聞けないとは、お前はどこの家の者だ?返答次第によっちゃあ、家族全員路頭に迷う事になるぜ」
「…!」
エラディオの言葉に兵士達に動揺が走る。
が、その時。
ガチャリと音を立てて休憩室の扉が開いた。
「あら?エディ様じゃありませんか」
「ナディ!!おま、無事か!?」
「ええ、勿論」
ニッコリと微笑むナディアに、廊下に待機していた兵士達も目を丸くする。
するとそこへバルテルが衛兵を連れて現れた。
「捕縛を!」
「はっ!」
王宮の衛兵達が一斉に休憩室の前で立っていた兵士達数人を捕縛する。
ぎょっとした兵士達だったが、王宮の衛兵に勝てるはずもなく、あっさりとつかまってしまった。
「なっ、どうしてこんな…!」
「お、俺達はただ命令に従っただけだ!!」
「命令ねぇ」
「ナディ、それより体調はどうだ?」
「問題ないですけど、ついでに中の人も捕まえてくださいな」
「中の人だと?」
「ええ。私に無体を働こうとした男が寝転がってますので」
「は!?」
笑顔でとんでもない事を告げるナディアにぎょっとしたエラディオは、バルテルを伴って部屋の中に押し入る。
するとそこにはうつ伏せで悶絶している男が数人転がっていた。
「くっ…くそっ…!話が違う…!」
「お、俺の大事な場所が…!」
「「……」」
どうやら全員急所攻撃をされたようだ。
よく見るとナディアの手には鉄扇が握られている。
「薬で女性をどうこうしようなんてクズみたいな男は、使い物にならなくなった方が世の為女性の為よ」
「お嬢様、お見事でした」
「あら、オルガの吹き矢で随分助かったわ」
「予め天井裏への入り口を教えていただいていて良かったです」
「…おい」
ナディアとオルガの会話を聞いて、エラディオがヒクヒクと口元を歪ませる。
「まさかナディ、わざとコイツ等に…」
「手っ取り早いかと思って」
「馬鹿野郎!!いくらお前が耐性があるからって、男数人に無理やりって事もあるんだぞ!?もう少し考えて行動しろ!!」
「…では、エディ様は私が傷物になればいらないとおっしゃるのね」
「んな訳ねーだろ!お手付きだろうがなんだろうが、ナディ以外の女なんているか!!!!」
「…らしいですわよ?シルバーバーグ侯爵令嬢にミナージュ伯爵令嬢」
「…は?」
ナディアが振り返った先。
暗い廊下の陰に、ルシアとアイリスの姿があった。
「ちょっと、大丈夫ですの?」
「ええ、とても美味しい…とは言い難いですが、とても個性的な味ですね」
「し、失礼ですわ!」
「ですが本当の事ですし。あ、もしかしてこちらはミナージュ伯爵令嬢の手作りですか?」
「ち、違いますわ!私の侍女が作ってくれた物なのにそんな感想…酷いです!」
「そう仰るのならミナージュ伯爵令嬢も食べてみればよろしいのでは?」
クッキーはまだありますよ?とナディアが微笑む。
アイリスはぐっと言葉を詰まらせ、そしてクッキーを一つ手に取り口にした。
「ちょっと…」
ぎょっとしたルシアが思わず声をかける。
何か一服盛っているのがまるわかりだ。
薬を盛るのであれば、そんな風に動揺するべきではないだろう。
だが、アイリスは事前に解毒薬かなにかを服用しているのだろう。
クッキーを一つ食べた後、得意げな顔をしてこちらを見た。
「美味しいですわよ?この味が分からないなんて、ドルフィーニ国とは食文化が違うのでしょうね」
「そうかもしれませんね」
アイリスの嫌味にもナディアはあっさりと笑みを浮かべて返す。
その様子を訝し気に見ていたルシアとアイリスは、お互いの顔を見合わせてから突然立ち上がった。
「その、すみませんが少し席を外しますわ」
「私も」
「そう?わたくしは構わないわよ」
リシュアが興味なさげに答える。
ナディアもコクリと頷き、ルシアとアイリスはいそいそとその場を離れた。
それを見ていたオルガが侍従に合図を送る。
合図を送られた侍従はコクリと頷くと、すぐに別の召使に声をかけた。
「…何なの?」
彼らの行動に疑問を持ったリシュアがナディアに問いかける。
するとナディアはゴクリとお茶を飲みほし、リシュアに向かって不敵な笑みを浮かべた。
「アイリス・ミナージュ伯爵令嬢に薬を盛られたので、彼女達の行動の監視を頼んだだけですわ」
「薬って…」
「多分媚薬かなにかでしょうね。毒物ではないので問題ないですよ」
「ちょ、ちょっと!問題しかないわよ!早く解毒しないと…!」
「うふふふ、大丈夫です。私この手の薬は全く効きませんから」
「え…」
効きはしないが媚薬が体内に入った事は理解できる。
一応体温が少し上昇するからだ。
だがまあ、一般的な体が火照って大変な状態、という事にはならない。
ナディアは知らないが、ナディアの母であるリシュアが、侯爵家の令嬢ともなればどんな危険に合うか分からない為、子供の頃から媚薬に負けないよう体を慣らされていたようだった。
そのせいで子供の頃はしょっちゅう微熱を出して寝込んでいた。
成長の妨げにならないように本当に少しの量を、一滴にも満たない量をお菓子に混ぜて時々食べさせられていた事を知るのは、もう少し後の話だ。
そもそもルディアの若い頃に、貴族令嬢が素行の悪い貴族令息達に媚薬を盛られ、他家に嫁げない体にされた事件があったのが原因だ。
そんなこんなでナディアに媚薬の類は一切効かない。
「ですが、ちょっと演技をしますのでゴメス公爵令嬢は心配なさらずに」
「演技って…」
「うっ…」
ナディアはリシュアにそう告げると、突然苦しそうにティーカップを落とした。
そしてはあはあと荒い呼吸を繰り返す。
「お嬢様!」
「だ、大丈夫よオルガ…。す、少し具合が悪いみたい…」
「大変、すみません!どなたか休憩室にご案内してもらえませんか!?」
「ではこちらへ」
具合が悪いと言うと、どこからか侍従らしき男性が現れる。
そしてナディアに手を差し伸べ、休憩室へと案内しようとした。
が、ナディアが倒れこむ。
「す、すみません…、足が…」
「では失礼します」
言うが早いか男はナディアを抱き上げる。
苦しそうな呼吸を繰り返すナディアを心配そうにオルガが眺め、男性の後について行った。
「…迫真の演技だこと」
その場からナディアがいなくなり、リシュアがポツリと呟く。
ナディアの様子を遠めに見ていた令嬢達も、ザワザワと騒ぎ出した。
「どうされたのかしら、サルトレッティ公爵令嬢」
「何だかとても具合が悪いみたいだったわ…」
「でも急じゃない?変よね」
「何が変なんだ?」
「!!!!」
突然男性の声が背後から聞こえ、令嬢達が一斉に振り返る。
するとそこにはこの場にいるはずのない人物が怪訝そうな顔で立っていた。
「王弟殿下…」
「ゴメス公爵令嬢、ナディはどこだ?」
エラディオはリシュアの元へ近付き尋ねる。
リシュアは言っていいものかどうか思案したが、隠してどうにかなる事でもないと思い、さっきの事を口にした。
「サルトレッティ公爵令嬢でしたら先程休憩室へと運ばれました」
「運ばれた?どういうことだ?」
「さあ…薬を盛られたと仰っていましたけど」
「は!?義姉上の茶会でか!?」
「お茶会で出されたお菓子ではなく、ミナージュ伯爵令嬢が持ってきたお菓子を食べてからそう仰っていたので」
「…何だって?」
エラディオの周囲の空気が一気に冷える。
クッキーは残念ながらアイリスが回収してしまっていて、この場にはない。
「早く探しに行かれた方がよろしいのでは?毒物ではないと仰ってましたけど、女性に盛る薬なんて予想は付くはずです」
「…!」
ぐっと怒りを抑えたエラディオは、急いで休憩室へと向かった。
側近であるバルテルは周囲の者に何やら指示を出している。
王宮での休憩室の場所は把握している。
以前ナディアが媚薬の類は自分には効かないとは言っていたが、どういう事なのだろうかとエラディオは思案する。
「まさか…アイツまた…」
悪い予感は当たるものだろう。
休憩室の前にたどり着くと、明らかに王宮の兵士ではない者達が、休憩室への通路を封鎖していた。
「どけ」
エラディオが睨みを利かせて告げると、兵士達は一瞬怯む。
が、平静を装って一人の兵士がエラディオを拒否した。
「も、申し訳ありませんが、今こちらの休憩室は使用中ですので」
「聞こえなかったのか?俺は『どけ』と言ったんだ」
「いえ、しかし…!」
「誰の差し金か知らねぇが、王族である俺の言葉が聞けないとは、お前はどこの家の者だ?返答次第によっちゃあ、家族全員路頭に迷う事になるぜ」
「…!」
エラディオの言葉に兵士達に動揺が走る。
が、その時。
ガチャリと音を立てて休憩室の扉が開いた。
「あら?エディ様じゃありませんか」
「ナディ!!おま、無事か!?」
「ええ、勿論」
ニッコリと微笑むナディアに、廊下に待機していた兵士達も目を丸くする。
するとそこへバルテルが衛兵を連れて現れた。
「捕縛を!」
「はっ!」
王宮の衛兵達が一斉に休憩室の前で立っていた兵士達数人を捕縛する。
ぎょっとした兵士達だったが、王宮の衛兵に勝てるはずもなく、あっさりとつかまってしまった。
「なっ、どうしてこんな…!」
「お、俺達はただ命令に従っただけだ!!」
「命令ねぇ」
「ナディ、それより体調はどうだ?」
「問題ないですけど、ついでに中の人も捕まえてくださいな」
「中の人だと?」
「ええ。私に無体を働こうとした男が寝転がってますので」
「は!?」
笑顔でとんでもない事を告げるナディアにぎょっとしたエラディオは、バルテルを伴って部屋の中に押し入る。
するとそこにはうつ伏せで悶絶している男が数人転がっていた。
「くっ…くそっ…!話が違う…!」
「お、俺の大事な場所が…!」
「「……」」
どうやら全員急所攻撃をされたようだ。
よく見るとナディアの手には鉄扇が握られている。
「薬で女性をどうこうしようなんてクズみたいな男は、使い物にならなくなった方が世の為女性の為よ」
「お嬢様、お見事でした」
「あら、オルガの吹き矢で随分助かったわ」
「予め天井裏への入り口を教えていただいていて良かったです」
「…おい」
ナディアとオルガの会話を聞いて、エラディオがヒクヒクと口元を歪ませる。
「まさかナディ、わざとコイツ等に…」
「手っ取り早いかと思って」
「馬鹿野郎!!いくらお前が耐性があるからって、男数人に無理やりって事もあるんだぞ!?もう少し考えて行動しろ!!」
「…では、エディ様は私が傷物になればいらないとおっしゃるのね」
「んな訳ねーだろ!お手付きだろうがなんだろうが、ナディ以外の女なんているか!!!!」
「…らしいですわよ?シルバーバーグ侯爵令嬢にミナージュ伯爵令嬢」
「…は?」
ナディアが振り返った先。
暗い廊下の陰に、ルシアとアイリスの姿があった。
10
あなたにおすすめの小説
婚約破棄で悪役令嬢を辞めたので、今日から素で生きます。
黒猫かの
恋愛
「エリー・オルブライト! 貴様との婚約を破棄する!」
豪華絢爛な夜会で、ウィルフレッド王子から突きつけられた非情な宣告。
しかし、公爵令嬢エリーの心境は……「よっしゃあ! やっと喋れるわ!!」だった。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています
由香
ファンタジー
婚約破棄のその日、
悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。
王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。
だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、
冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。
再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。
広場で語られる真実。
そして、無自覚に人を惹きつけてしまう
リリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。
これは、
悪役令嬢として断罪された少女が、
「誰かの物語の脇役」ではなく、
自分自身の人生を取り戻す物語。
過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、
彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
『処刑されるたびに12歳に戻る悪役令嬢、7回目の人生は「何もせず寝て過ごす」ことに決めたら、なぜか周囲が勝手に勘違いして聖女扱いされています
六角
恋愛
公爵令嬢リリアーナは、18歳の誕生日に必ず断罪・処刑されては12歳に戻るという地獄のループを6回も繰り返していた。 真面目に努力しても、剣を極めても、裏社会を支配しても、結局は殺される運命。 心折れた彼女は、7回目の人生でついに決意する。 「もう頑張らない。どうせ死ぬなら、今回はひたすら寝て過ごそう」と。
しかし、安眠を求めて「うるさい」と敵を黙らせれば『王者の覇気』と恐れられ、寝ぼけて放った魔法は『神の奇跡』と崇められ、枕への異常なこだわりは『深遠なる儀式』と誤解されてしまう。 気がつけば、ストーカー気味のヤンデレ王子、パン屋の元ヒロイン、狂犬の如きライバル令嬢、元部下の暗殺者、そして不眠症の魔王までもが彼女の信者となり、リリアーナは意図せずして国を、そして世界を救う「最強の聖女」へと祭り上げられていく。
「お願いだから、私を寝かせて!」 睡眠欲だけで運命(システム)さえもねじ伏せる、無気力悪役令嬢の痛快勘違いサクセス(?)ストーリー!
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる