英雄はのんびりと暮らしてみたい!!誤って幼児化した英雄は辺境貴族生活を謳歌する!

月冴桃桜

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7、英雄の家

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ーー予想通り、依頼もすぐに終わらせることができたので、その足でギルドに向かうと、言われた通りに『受付のボニー』と言う女性を探した。
タイミングがよかったのか、人混みの奥に見えた受付の中にを見つけた。
マントのフードを目深に被り、静かに彼女がいる受付の順番を待つ。

自分の番がくると、何も言わずに《》と事務員の《》を渡す。
ボニーと言うこの女性はかなりなのかもしれない。
何も言わずにすぐにを察したのか、素早く封筒を開封して中の手紙を確認して、声を落として、
。」
そう言って、《》で手続きをしてくれる。ヘンリーも黙ったまま頷く。
提出したを見ても顔には出さず、手続きを進めてカードの返却の時にぎゅっと手を握ってきて、
「応援しています。」
小声で強く伝えてくれて、手を離すと真顔で、
「お疲れ様でした。……次、どうぞ。」
と事務的な表情に戻った。
ヘンリーも心の中で感謝しながら、すぐに受付から離れるとギルドを後にする。
ーー2に触れて、また心が軽くなるのを感じながら、自分の屋敷に向かうのだった。


ーー家に着いたヘンリーは思わず、周りを確認してしまう。

でも、もなかったのでホッとする。

「あ、そうだ。」
ついでに思い出したように俺は上を見上げて屋敷をじっと見つめると、そこには立派な屋敷がある。
だけど、……いや、、そう、屋敷にはがはられているのだ。
勿論、は自分ではったものだ。手を加えたものをはっている。
ただだけでなく、ある程度のも可能な結界。
(実は誰にも破れない最強の結界)を念のために数枚(普通の人にはできない)をはって、その結界の中にを組み込んで(これも普通の人にはできない)から、壊された時の保険として自動で結界が修復される(誰にも使えない)も組み込み、壊れた時の場合に備えていた。

俺はをじっと見つめて、屋敷の結界はヒビはおろか少しも傷付くことなくであることを確認する。

「(よし、大丈夫そうだな。)」
それから門を開けて中に入ると、結界は壊れることなくヘンリーを受け入れる。

敷地内も特に問題なく綺麗な状態を保っていた。屋敷自体も綺麗な状態できちんと管理できているのを見て、初めて屋敷を持った時の感動が少しだけ甦ってくる。

中に入ると、灯りがともっていく。
目の前の大きな階段の前にが並んでたっていた。

にしまっていたものを取り出す。
を手のひらに乗せてふたを開けると、その小さな中には《》があって、よく見るとこのヘンリーの屋敷に似ていた。
屋敷の前にはメイド服を着た白い髪の少女と水色の髪の少女の人形もある。


白い髪の少女の方をルルと呼び、水色の髪の方をララと呼ぶと、箱の中の人形も微かに光って、目の前のゆっくりと目を開けた。
『お帰りなさいませ、ご主人様』
ヘンリーをすると、声を揃えて挨拶する。
「うん。ただいま。いつも屋敷を守ってくれてご苦労様」
そう言って誉めると、二人は小さく嬉しそうに微笑む。
そこにが近付いてくる。
いつもご苦労様」
そう足元にいたのは、いつも屋敷を掃除して建物を綺麗に保っていてくれるにもお礼を言う。
よく見ると、小さな箱の中にももある。
実はこれもで、離れた場所にいても屋敷の精霊たちと交流できるようにしていたのだった。

「お風呂の用意できてる?」
と確認すると、二人が頷いてくれたのですぐに風呂に入ることにした。

「……はあぁぁぁぁぁ」
体を洗ってから湯船に浸かると、これまでの疲れが声から漏れていく。しばし、風呂で疲れを癒すと、
「……さて、?」
と呟いていた。
少し長めに風呂を堪能してから上がると、髪をタオルで拭きながらソファに座った。するとすぐにルルとララが飲み物を準備してくれる。
「お食事は?」とルルに聞かれたから頼むとすぐに二人は準備にかかった。
魔道具で髪を乾かしながら、《》とぼうっとしながら考えていた。
ふと宙に浮きながら、色んな角度から自分の髪を乾かしてくれている魔道具を見つめる。
この魔道具もまた、ヘンリーが開発したもので、日々の過酷な仕事のせいで、まだ
この魔道具を知っているのはで、勿論、王家の特にには重宝されていた。
王たちのは勿論、皆のためにも正式に開発、商品登録して発売したいが、それもままならず……。
八方塞がりな今の状況にどうするべきかと改めて考えるのだった。
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