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41話
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近衛騎士だけでなく、駐在騎士たちも大勢集まってきている。
夜にも関わらず湧いてきた騒がしい野次馬に囲まれながら、トクオミは連行されていく。気を失っていたので担がれていったのだが。
今回の非合法な商売のために雇われていた者たちも、カズユキたちの攻撃によりボコボコの状態でお縄についた。
子どもたちは騎士に保護され、すぐに親元に連絡がいくらしい。
セイゴウが後で連れて帰ってくれるというので、ミナトはまだその場で潰れた建物を眺めていた。
まるで、つい先ほどまでそこにいたことが嘘のようだった。
ここ数日の非日常をぼんやりと思い返す。
すると、隣に立っていたカズユキが両腕を上に伸ばしながら声を出す。
「あー、死ぬかと思った」
「え! 絶対大丈夫って言ってたのに!?」
聞こえてきた不穏な言葉を聞いたミナトは素早くつっこんだ。カズユキの自信に満ち溢れた言葉を完全に信じていたのだ。
実はその言葉を掛けられた時に胸が高鳴るのを感じてさえいたというのに。
カズユキは歯を見せて笑い、赤い頭をワシャワシャと撫でた。
「良い男ってのはな、すぐ嘘つくもんなんだよ!」
「なんだよそれー」
あの時のトキメキを返して欲しい、と感じつつ抵抗はせずに撫でられる。
その様子を見下ろしながら手を止め、カズユキは低い声で言葉を紡いだ。
「悪かった。」
ミナトは弾かれたように顔を上げる。
眉を下げ、鎮痛な面持ちで見つめてくる男に対して、激しい動きで首を左右に振った。
「攫われたのは俺が悪いんだ! 女の人の声に騙されて…」
連行されている中に女性は1人も居なかった。他の場所に逃げたのか、あの男たちの中の誰かが魔術などで声を変えていたのだろう。
騙されたことが悔しくてたまらなかった。
自分自身の置かれている状況をもっと考えるべきだったと反省している。
しかし、カズユキも首を振る。声のトーンは重い。
「いや、俺のミスだ。本当にすまなかった。怖い思いをさせた……」
「大丈夫、俺はこれがあったから……」
ミナトは、左手の人差し指を見せる。
事件が解決したため、そろそろ返さないばならない。金に光る指輪を外そうと手をかけた。
白く大きい手が触れて、その動きを止める。
「……餞別だ。お守り代わりに持っとけよ。」
目を細め柔らかい口調で告げられた内容に、金と黒の瞳が輝く。
「いいのか?」
「お前のために作ったやつだからな。」
「ありがとう……!」
喜びを隠さない弾んだ声と素直な笑顔に、カズユキはつられて口元が緩む。
だが、再び表情が固くなる。心なしか緊張を含む面持ちで、ミナトが気がつかない程度の小さい深呼吸をした。
「あと、お前が攫われる前のこと……あれも謝りたい。大人気なかったな。」
カズユキがミナトを押し倒して言い放った言葉。
それはどちらにとっても、気まずい話題だった。
それでもきちんと謝らないばならない事だろう。間違いなく、ミナトの心は傷ついていたのだから。
「で、でもそれも......俺がしつこくしたから......」
無神経な自分にも非があったと項垂れる。
お互いを微妙な空気が包んだ。
ミナトは意を決して、唇を一瞬キュッと結ぶ。
そして剣を扱うゴツゴツとした、しかし手入れはされているのか綺麗な右手を、両手で握り締めた。
「……あ、あの! ……っ、俺、カズユキが好きだっ、たよ」
「知ってる」
震える声を茶化さずに、カズユキは頷いた。落ち着いた様子で続きを待つ。
ミナトは心臓が早鐘のように鳴るのを感じながら、舌がもつれないようにはっきりと口を動かす。
「っでも、抱いてほしいとか、そういうんじゃなくて……カズユキのことをもっと知ってもっと一緒にいたいとか、そういうのだった」
口から出てきた思いは、コウの受け売りだった。
自分の「好き」を、ミナトはまだ上手く言い表すことが出来ない。自分の言葉ではなくとも、なんとか言葉を選んで伝えたかった。
本来はもっと情欲を持ったコウの台詞だったが、ミナトにとっては自分の気持ちに近い言葉だったのだ。
過去形にしてしまうのは、気持ちを伝える以上のことが望めないからだ。
「ん、そうか……分かる気がする」
カズユキは懸命な言葉を受け止めた。
ミナトが一緒に過ごせた数日間の中で、一番優しい顔で微笑む。
その表情からは、ミナトへではなくコウへの愛情が滲み出ていた。
期待はしていなかったが、本当に脈がないことをミナトは確信する。
鼻の頭が熱くなってくるのを耐えながら、握った手に力を込めて赤い瞳を見上げる。
「あのさ。指輪の他にもう1個、欲しいもんがあるんだけど」
カズユキは目を瞬かせ、それから軽い調子で頷いた。
「依頼料の範囲内ならなんでも言え」
了承を得るや否や、握っていた温もりから手を離し、ミナトは両腕を広げる。
黒いコートの背中に腕を回して、逞しい体にギュッと強く抱きついた。
一拍置いて、カズユキもその細い肩に腕を回して抱きしめ返す。
「へへ、初恋の思い出~」
温もりを感じて、心からの笑顔で肩に額を擦り寄せる。
カズユキは、満足げなミナトの耳元に唇を寄せた。
息を多く含んだ声が鼓膜に響く。
「まさか、これだけで良いとか言わないよな?」
「へ?」
「……目、閉じろよ」
「え…! えっ!?」
キョトンと目を丸くしたミナトは、頬に手を添えられるのを感じて動揺を隠せない。
目を伏せて近づいてくる思い人の顔。
口から心臓が出てきそうなのを感じながら、色が変わるほど強く口と目を閉じた。
吐息が掛かるほど、近くに顔があるのが分かる。目を開けたくなるのを耐えていると、
「っ、てぇ……!」
額の真ん中に衝撃が走った。
痛みは大したことはなかったが、あまりに唐突だったため大袈裟な音量の声が口をついて出る。額を両手で抑えて上を向くと、いたずらが成功した子供のような楽しげなカズユキが目に入る。
「なんてな」
その手は今まさに「デコピンしました」という形をしていた。
「ちぇ。」
子ども扱いされていることに、拗ねたように唇を尖らせた。
ガッカリしたような、ホっとしたような複雑な感情がミナトの胸に渦巻く。
それから、ふと、思いついたことがありカズユキを手招きした。
「あ、そういえば、カズユキが寝てる間にコウが言ってたんだけどさ」
「コウが?」
カズユキの表情が変わる。
背伸びをしたミナトの耳を貸せという仕草をみて、すぐにでも教えて欲しいというように再び腰を屈めて顔を寄せた。
その変化に、人知れずミナトの唇は泣きそうに歪む。
寄せられたのは耳だったが、白い両頬を挟んで自分の方を向かせた。
「……っ!?」
赤い唇同士が、勢いに任せてぶつかるように触れ合う。
流石のカズユキも予想外の少年の行動に目を見開いて体を硬直させる。
少し動揺させることが出来たことを感じとり、顔を離したミナトはにっこりと笑みを浮かべる。
「そういえば、10年経ったら抱いてくれるって言ったけど。なんでカズユキが抱く方だと思ってんのか謎なんだよなー」
初めてのキスで、頬を朱色に染めて手は震えている。それはカズユキにも伝わっている。心臓は体を壊しそうなほどに動いていて、今にも足元から崩れ落ちそうだった。
それでも虚勢を張って挑戦的な態度をとる姿をみて、カズユキは尊敬の念を抱く。
カズユキは、10年もの間これが出来なかったのだ。
ここで揶揄うのは、その勇気を踏みにじることになるだろう。
「ほんっと生意気なやつだな。10年後、いい男になってからもっかい出直せ」
焼けるように熱い頬を撫で、その柔らかさに口元を緩めた。好きでない相手にキスをされたのにカケラの嫌悪感も見当たらない。
彼にとって、どう考えてもミナトは子どもなのだと。身に染みながら好きな人に背を向けた。
少し離れたところにずっといたもう1人の恩人の方へと駆けていく。
「なぁコウ! 俺、ちゃんと仕事頑張って、お金返しにくるからな! 5年もかからないから! だから…」
目の前にたどり着くと、言葉を切って唾を飲む。カズユキよりも更に大きく、筋肉質で「男らしい」の塊のような男。
外見だけに絞って言えば、一生追いつくことは出来ないだろう。
それでも言わずにはいられない。
恩人へのエールも込めて。
「それまでに進展なかったら、ライバルが1人増えると思っとけ! 俺は10年も待ってやんねぇ! それまでに、絶対に、コウより良い男に…っ?」
自分で思うよりも口が動く。
しかし言い切る前に、両手で頭を包まれた。
動けないまま、青い瞳をじっと見つめることになった。
「渡さない。」
深く、強い声。
真剣な眼差し。
しかし、それはミナトを萎縮させるものではなく、感謝の意が現れていて。
「……うん。応援もしてるんだからな?」
きっと、入る余地もなくこの2人は結ばれる。
そうでなければ、ミナトの玉砕も報われない。
勝手だとは分かりつつも、恩人に念押しをして少年はその場を離れようとする。
が、そこで、一度立ち止まって振り返る。
「2人とも! 助けてくれてありがとう!!」
恐怖から解放された朗らかな笑顔に、カズユキとコウは揃って片手を上げた。
夜にも関わらず湧いてきた騒がしい野次馬に囲まれながら、トクオミは連行されていく。気を失っていたので担がれていったのだが。
今回の非合法な商売のために雇われていた者たちも、カズユキたちの攻撃によりボコボコの状態でお縄についた。
子どもたちは騎士に保護され、すぐに親元に連絡がいくらしい。
セイゴウが後で連れて帰ってくれるというので、ミナトはまだその場で潰れた建物を眺めていた。
まるで、つい先ほどまでそこにいたことが嘘のようだった。
ここ数日の非日常をぼんやりと思い返す。
すると、隣に立っていたカズユキが両腕を上に伸ばしながら声を出す。
「あー、死ぬかと思った」
「え! 絶対大丈夫って言ってたのに!?」
聞こえてきた不穏な言葉を聞いたミナトは素早くつっこんだ。カズユキの自信に満ち溢れた言葉を完全に信じていたのだ。
実はその言葉を掛けられた時に胸が高鳴るのを感じてさえいたというのに。
カズユキは歯を見せて笑い、赤い頭をワシャワシャと撫でた。
「良い男ってのはな、すぐ嘘つくもんなんだよ!」
「なんだよそれー」
あの時のトキメキを返して欲しい、と感じつつ抵抗はせずに撫でられる。
その様子を見下ろしながら手を止め、カズユキは低い声で言葉を紡いだ。
「悪かった。」
ミナトは弾かれたように顔を上げる。
眉を下げ、鎮痛な面持ちで見つめてくる男に対して、激しい動きで首を左右に振った。
「攫われたのは俺が悪いんだ! 女の人の声に騙されて…」
連行されている中に女性は1人も居なかった。他の場所に逃げたのか、あの男たちの中の誰かが魔術などで声を変えていたのだろう。
騙されたことが悔しくてたまらなかった。
自分自身の置かれている状況をもっと考えるべきだったと反省している。
しかし、カズユキも首を振る。声のトーンは重い。
「いや、俺のミスだ。本当にすまなかった。怖い思いをさせた……」
「大丈夫、俺はこれがあったから……」
ミナトは、左手の人差し指を見せる。
事件が解決したため、そろそろ返さないばならない。金に光る指輪を外そうと手をかけた。
白く大きい手が触れて、その動きを止める。
「……餞別だ。お守り代わりに持っとけよ。」
目を細め柔らかい口調で告げられた内容に、金と黒の瞳が輝く。
「いいのか?」
「お前のために作ったやつだからな。」
「ありがとう……!」
喜びを隠さない弾んだ声と素直な笑顔に、カズユキはつられて口元が緩む。
だが、再び表情が固くなる。心なしか緊張を含む面持ちで、ミナトが気がつかない程度の小さい深呼吸をした。
「あと、お前が攫われる前のこと……あれも謝りたい。大人気なかったな。」
カズユキがミナトを押し倒して言い放った言葉。
それはどちらにとっても、気まずい話題だった。
それでもきちんと謝らないばならない事だろう。間違いなく、ミナトの心は傷ついていたのだから。
「で、でもそれも......俺がしつこくしたから......」
無神経な自分にも非があったと項垂れる。
お互いを微妙な空気が包んだ。
ミナトは意を決して、唇を一瞬キュッと結ぶ。
そして剣を扱うゴツゴツとした、しかし手入れはされているのか綺麗な右手を、両手で握り締めた。
「……あ、あの! ……っ、俺、カズユキが好きだっ、たよ」
「知ってる」
震える声を茶化さずに、カズユキは頷いた。落ち着いた様子で続きを待つ。
ミナトは心臓が早鐘のように鳴るのを感じながら、舌がもつれないようにはっきりと口を動かす。
「っでも、抱いてほしいとか、そういうんじゃなくて……カズユキのことをもっと知ってもっと一緒にいたいとか、そういうのだった」
口から出てきた思いは、コウの受け売りだった。
自分の「好き」を、ミナトはまだ上手く言い表すことが出来ない。自分の言葉ではなくとも、なんとか言葉を選んで伝えたかった。
本来はもっと情欲を持ったコウの台詞だったが、ミナトにとっては自分の気持ちに近い言葉だったのだ。
過去形にしてしまうのは、気持ちを伝える以上のことが望めないからだ。
「ん、そうか……分かる気がする」
カズユキは懸命な言葉を受け止めた。
ミナトが一緒に過ごせた数日間の中で、一番優しい顔で微笑む。
その表情からは、ミナトへではなくコウへの愛情が滲み出ていた。
期待はしていなかったが、本当に脈がないことをミナトは確信する。
鼻の頭が熱くなってくるのを耐えながら、握った手に力を込めて赤い瞳を見上げる。
「あのさ。指輪の他にもう1個、欲しいもんがあるんだけど」
カズユキは目を瞬かせ、それから軽い調子で頷いた。
「依頼料の範囲内ならなんでも言え」
了承を得るや否や、握っていた温もりから手を離し、ミナトは両腕を広げる。
黒いコートの背中に腕を回して、逞しい体にギュッと強く抱きついた。
一拍置いて、カズユキもその細い肩に腕を回して抱きしめ返す。
「へへ、初恋の思い出~」
温もりを感じて、心からの笑顔で肩に額を擦り寄せる。
カズユキは、満足げなミナトの耳元に唇を寄せた。
息を多く含んだ声が鼓膜に響く。
「まさか、これだけで良いとか言わないよな?」
「へ?」
「……目、閉じろよ」
「え…! えっ!?」
キョトンと目を丸くしたミナトは、頬に手を添えられるのを感じて動揺を隠せない。
目を伏せて近づいてくる思い人の顔。
口から心臓が出てきそうなのを感じながら、色が変わるほど強く口と目を閉じた。
吐息が掛かるほど、近くに顔があるのが分かる。目を開けたくなるのを耐えていると、
「っ、てぇ……!」
額の真ん中に衝撃が走った。
痛みは大したことはなかったが、あまりに唐突だったため大袈裟な音量の声が口をついて出る。額を両手で抑えて上を向くと、いたずらが成功した子供のような楽しげなカズユキが目に入る。
「なんてな」
その手は今まさに「デコピンしました」という形をしていた。
「ちぇ。」
子ども扱いされていることに、拗ねたように唇を尖らせた。
ガッカリしたような、ホっとしたような複雑な感情がミナトの胸に渦巻く。
それから、ふと、思いついたことがありカズユキを手招きした。
「あ、そういえば、カズユキが寝てる間にコウが言ってたんだけどさ」
「コウが?」
カズユキの表情が変わる。
背伸びをしたミナトの耳を貸せという仕草をみて、すぐにでも教えて欲しいというように再び腰を屈めて顔を寄せた。
その変化に、人知れずミナトの唇は泣きそうに歪む。
寄せられたのは耳だったが、白い両頬を挟んで自分の方を向かせた。
「……っ!?」
赤い唇同士が、勢いに任せてぶつかるように触れ合う。
流石のカズユキも予想外の少年の行動に目を見開いて体を硬直させる。
少し動揺させることが出来たことを感じとり、顔を離したミナトはにっこりと笑みを浮かべる。
「そういえば、10年経ったら抱いてくれるって言ったけど。なんでカズユキが抱く方だと思ってんのか謎なんだよなー」
初めてのキスで、頬を朱色に染めて手は震えている。それはカズユキにも伝わっている。心臓は体を壊しそうなほどに動いていて、今にも足元から崩れ落ちそうだった。
それでも虚勢を張って挑戦的な態度をとる姿をみて、カズユキは尊敬の念を抱く。
カズユキは、10年もの間これが出来なかったのだ。
ここで揶揄うのは、その勇気を踏みにじることになるだろう。
「ほんっと生意気なやつだな。10年後、いい男になってからもっかい出直せ」
焼けるように熱い頬を撫で、その柔らかさに口元を緩めた。好きでない相手にキスをされたのにカケラの嫌悪感も見当たらない。
彼にとって、どう考えてもミナトは子どもなのだと。身に染みながら好きな人に背を向けた。
少し離れたところにずっといたもう1人の恩人の方へと駆けていく。
「なぁコウ! 俺、ちゃんと仕事頑張って、お金返しにくるからな! 5年もかからないから! だから…」
目の前にたどり着くと、言葉を切って唾を飲む。カズユキよりも更に大きく、筋肉質で「男らしい」の塊のような男。
外見だけに絞って言えば、一生追いつくことは出来ないだろう。
それでも言わずにはいられない。
恩人へのエールも込めて。
「それまでに進展なかったら、ライバルが1人増えると思っとけ! 俺は10年も待ってやんねぇ! それまでに、絶対に、コウより良い男に…っ?」
自分で思うよりも口が動く。
しかし言い切る前に、両手で頭を包まれた。
動けないまま、青い瞳をじっと見つめることになった。
「渡さない。」
深く、強い声。
真剣な眼差し。
しかし、それはミナトを萎縮させるものではなく、感謝の意が現れていて。
「……うん。応援もしてるんだからな?」
きっと、入る余地もなくこの2人は結ばれる。
そうでなければ、ミナトの玉砕も報われない。
勝手だとは分かりつつも、恩人に念押しをして少年はその場を離れようとする。
が、そこで、一度立ち止まって振り返る。
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