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42話
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話は終わった。
これ以上は、今は一緒に居られない。
(多分、全部言えた。悔いはない。大丈夫)
両拳を握りしめ、自然と早足になっていく。
孤児院まで送ってくれる予定のセイゴウのところまで行こうと周りを見渡した。
忙しそうに部下に指示を出している姿が、倒壊した建物の近くですぐに見つかる。
近衛騎士の制服は本当に目立つのだ。
そのセイゴウのすぐ隣には、ケンリュウも立っているのが見える。
その美しい顔は曇っているどころか、今にも雨が降り出しそうだった。
自分がセイゴウのことが気になって行動したせいで、近衛騎士隊長を辞めてしまうかもしれないという不安からだろう。
ミナトは自分の気持ちを振り払い、持ち前の明るい声で手を振った。
「リュウ! じゃ、ない……えと、ケンリュウ殿下!」
もう、名前を隠す必要はない。隣のセイゴウが横目でこちらを見たことでそれを思い出し、慌てて訂正する。
しかし、当のケンリュウはふわりと微笑んだ。
「リュウで良い。ミナトにはそう呼んで欲しい」
「そっか、じゃあリュウ。お疲れ様。お互い生きてて良かったな~」
王子自らが望むのであれば、わざわざ畏まることもないだろう。公の場でもないのだ。
喜びと安心で、へらっと気の抜けた顔になる。
「本当にな。……大丈夫か?」
「ん? 何が?」
相槌を打ってくれたケンリュウの大きな瞳がじっと見つめてくる。
ケンリュウの方が心配だったが、ミナトが話しかけたことで気が紛れているようだ。
ミナトが首を傾げると、ケンリュウは手首を引っ張って場所を移動する。地下闘技場があった場所の隣の建物の陰で立ち止まった。
口元を手で隠して声を落とし、戸惑うミナトの耳に直接話しかける。
「カズユキたちと、話していただろう?」
想像以上に、ケンリュウは人の機微に鋭かった。明言はしていなかったにも関わらず、ミナトの思い人がカズユキであることに気がついている。
「うん……」
おそらく、話していた内容も察しがついているのだろう。
そう思うと、ミナトは隠す必要もなくなる。弱々しい声で頷くと、そのまま俯いてしまう。
ケンリュウは、何も言わずにその背に腕を回した。
先ほどのカズユキとは違い自分と同じくらいの体格のケンリュウを、ミナトは強く抱き締め返す。
「怖かった」
「ああ」
「不安だった」
「ああ」
「でもちょっと楽しかった」
「そうだな」
ミナトはケンリュウの肩に顎を乗せ、ポツポツと整理するように言葉を落とす。
言葉の前には必ず鼻を啜る音が混ざる。
そのひとつひとつにケンリュウは、澄み切った声色で静かに相槌を打った。
「……もう少し、早く生まれたかった」
「分かるよ」
例えば20年早く生まれ、出会っていたとして。
カズユキとコウの関係を乱す存在になれるとは到底思わなかったが。
それでも、もし今、大人だったならと想像せずにはいられない。
カズユキには軽くあしらわれたとしても、コウはあんなにも穏やかに自分を見なかっただろう。
それが、どうにも悔しい。
大人への叶わぬ恋のやるせなさを分かち合えるケンリュウからの、心からの同意。
耐えきれずに、涙が溢れてきた。
「リュウ~……」
「カズユキの前では泣かなかったな。偉かったぞ」
肩に目元が擦り付けられるように、頭を柔らかく抑えられる。微笑みを浮かべながらゆったりと、白い手が赤い髪を撫でた。
止め処なく流れる涙を、質の良さそうな衣服が吸い取っていく。
「服、汚れるぞ」
心地よい温もりにずっと甘えたくなる気持ちをなんとか抑え、ケンリュウの方へと鼻と目が真っ赤になった顔を向ける。
そうすると、長いまつ毛に縁取られた目がバサリと風が起こりそうな瞬きをする。
「洗うのは私じゃない」
「じゃあ遠慮なく……ってなるわけねぇ!」
本気なのか王室ジョークなのか分からない言葉に、普段友人にするように強くツッコミを入れた。
それからお互いに顔を見合わせる。
どうやらふざけただけだったらしいケンリュウと2人で口を開けて笑う。
一緒に過ごした、本当に少しの時間で、ケンリュウの表情がとても豊かになっている。
ケンリュウがハンカチでミナトの顔を拭く。肌触りの良いそれは、白地に白い糸で繊細な刺繍が施されている。とても良いものなんだろうと感じつつも、ミナトはもう遠慮をしなかった。
そうしていると、低音で2人の名を呼ぶ声が聞こえる。
「ケンリュウ殿下、ミナト。」
揃って顔を向けると、セイゴウが歩いて近づいてくる。
「終わったか?」
「はい、ミナトを送り届けたら王都に帰ります」
実はセイゴウはもう少し早くに、駐在騎士への指示を終えていた。
ミナトたち2人の行動は視界の端で捉えていたため、タイミングを測っていたのだ。
頭の堅い男だが、流石にそのくらいの空気は読んでくれる。
「セイゴウ、あの……」
笑顔を引っ込めたケンリュウが、別人のように控えめに口を動かした。
涙を拭ってくれた友人の手を、「次は自分の番だ」とばかりにミナトは握った。その温もりに勇気付けられながら、ギュッと強くケンリュウは握り返す。
「すまなかった。もうこんな馬鹿なことはしないから、だから…」
緊張で乾いた口を一度閉じる。
急かさず待っている深緑の片目をジッと見据えた。
少し汗ばみ始めた手が震えるのを知っているのは、ミナトだけだった。
「辞めないで、そばにいてくれ」
お前じゃないと嫌だ、と。
真っ直ぐな言葉を投げかけた。
セイゴウの心はすでに「辞職」を決めていた。
しかし、その強く輝く紫色から、彼は視線を外すことが出来ない。
無理矢理目を逸らすためにセイゴウは目を伏せる。そして重々しい声で返事をした。
「……それでは、私の気はすみません」
「……っ」
ケンリュウはキュッと唇を噛み締める。
「ですが、陛下がもしもお許しくださるなら、貴方のお気持ちにお答えします」
全ては父である国王にかかっている。だが、必ず辞めてしまうと言われなかったことは僥倖だ。
必ず父を説得しようとケンリュウは心に決める。
「二度とこのような向こう見ずなことはなさらないでください」
僅かに口角が上がった様子に、あくまでも厳しい口調でセイゴウは釘を刺す。
それでも、ケンリュウは嬉しそうに頷いた。
「分かった!」
「良かったな~」
ずっと隣で聞いていたミナトは、ケンリュウの体を抱き寄せた。ケンリュウは早くも晴れ晴れとした気持ちになってギュッと抱きしめ返す。
「ミナト」
「は、はい!」
セイゴウは次はミナトへと視線を移した。
王子への態度がなっていないと叱られるかと思ったミナトは、ケンリュウから体を離して背筋を伸ばして立った。
しかし、叱責は飛んでこなかった。
「帰ったら院長も交えて話がある」
ただそれだけを告げ、孤児院へ向かうための移動魔術を詠唱し始めた。
今回の件の報告をする話ならば、わざわざ改まって宣言しておく必要もない。
あまりの説明の無さに、ミナトとケンリュウは瞬きをして顔を見合わせた。
(なんだろう?)
これ以上は、今は一緒に居られない。
(多分、全部言えた。悔いはない。大丈夫)
両拳を握りしめ、自然と早足になっていく。
孤児院まで送ってくれる予定のセイゴウのところまで行こうと周りを見渡した。
忙しそうに部下に指示を出している姿が、倒壊した建物の近くですぐに見つかる。
近衛騎士の制服は本当に目立つのだ。
そのセイゴウのすぐ隣には、ケンリュウも立っているのが見える。
その美しい顔は曇っているどころか、今にも雨が降り出しそうだった。
自分がセイゴウのことが気になって行動したせいで、近衛騎士隊長を辞めてしまうかもしれないという不安からだろう。
ミナトは自分の気持ちを振り払い、持ち前の明るい声で手を振った。
「リュウ! じゃ、ない……えと、ケンリュウ殿下!」
もう、名前を隠す必要はない。隣のセイゴウが横目でこちらを見たことでそれを思い出し、慌てて訂正する。
しかし、当のケンリュウはふわりと微笑んだ。
「リュウで良い。ミナトにはそう呼んで欲しい」
「そっか、じゃあリュウ。お疲れ様。お互い生きてて良かったな~」
王子自らが望むのであれば、わざわざ畏まることもないだろう。公の場でもないのだ。
喜びと安心で、へらっと気の抜けた顔になる。
「本当にな。……大丈夫か?」
「ん? 何が?」
相槌を打ってくれたケンリュウの大きな瞳がじっと見つめてくる。
ケンリュウの方が心配だったが、ミナトが話しかけたことで気が紛れているようだ。
ミナトが首を傾げると、ケンリュウは手首を引っ張って場所を移動する。地下闘技場があった場所の隣の建物の陰で立ち止まった。
口元を手で隠して声を落とし、戸惑うミナトの耳に直接話しかける。
「カズユキたちと、話していただろう?」
想像以上に、ケンリュウは人の機微に鋭かった。明言はしていなかったにも関わらず、ミナトの思い人がカズユキであることに気がついている。
「うん……」
おそらく、話していた内容も察しがついているのだろう。
そう思うと、ミナトは隠す必要もなくなる。弱々しい声で頷くと、そのまま俯いてしまう。
ケンリュウは、何も言わずにその背に腕を回した。
先ほどのカズユキとは違い自分と同じくらいの体格のケンリュウを、ミナトは強く抱き締め返す。
「怖かった」
「ああ」
「不安だった」
「ああ」
「でもちょっと楽しかった」
「そうだな」
ミナトはケンリュウの肩に顎を乗せ、ポツポツと整理するように言葉を落とす。
言葉の前には必ず鼻を啜る音が混ざる。
そのひとつひとつにケンリュウは、澄み切った声色で静かに相槌を打った。
「……もう少し、早く生まれたかった」
「分かるよ」
例えば20年早く生まれ、出会っていたとして。
カズユキとコウの関係を乱す存在になれるとは到底思わなかったが。
それでも、もし今、大人だったならと想像せずにはいられない。
カズユキには軽くあしらわれたとしても、コウはあんなにも穏やかに自分を見なかっただろう。
それが、どうにも悔しい。
大人への叶わぬ恋のやるせなさを分かち合えるケンリュウからの、心からの同意。
耐えきれずに、涙が溢れてきた。
「リュウ~……」
「カズユキの前では泣かなかったな。偉かったぞ」
肩に目元が擦り付けられるように、頭を柔らかく抑えられる。微笑みを浮かべながらゆったりと、白い手が赤い髪を撫でた。
止め処なく流れる涙を、質の良さそうな衣服が吸い取っていく。
「服、汚れるぞ」
心地よい温もりにずっと甘えたくなる気持ちをなんとか抑え、ケンリュウの方へと鼻と目が真っ赤になった顔を向ける。
そうすると、長いまつ毛に縁取られた目がバサリと風が起こりそうな瞬きをする。
「洗うのは私じゃない」
「じゃあ遠慮なく……ってなるわけねぇ!」
本気なのか王室ジョークなのか分からない言葉に、普段友人にするように強くツッコミを入れた。
それからお互いに顔を見合わせる。
どうやらふざけただけだったらしいケンリュウと2人で口を開けて笑う。
一緒に過ごした、本当に少しの時間で、ケンリュウの表情がとても豊かになっている。
ケンリュウがハンカチでミナトの顔を拭く。肌触りの良いそれは、白地に白い糸で繊細な刺繍が施されている。とても良いものなんだろうと感じつつも、ミナトはもう遠慮をしなかった。
そうしていると、低音で2人の名を呼ぶ声が聞こえる。
「ケンリュウ殿下、ミナト。」
揃って顔を向けると、セイゴウが歩いて近づいてくる。
「終わったか?」
「はい、ミナトを送り届けたら王都に帰ります」
実はセイゴウはもう少し早くに、駐在騎士への指示を終えていた。
ミナトたち2人の行動は視界の端で捉えていたため、タイミングを測っていたのだ。
頭の堅い男だが、流石にそのくらいの空気は読んでくれる。
「セイゴウ、あの……」
笑顔を引っ込めたケンリュウが、別人のように控えめに口を動かした。
涙を拭ってくれた友人の手を、「次は自分の番だ」とばかりにミナトは握った。その温もりに勇気付けられながら、ギュッと強くケンリュウは握り返す。
「すまなかった。もうこんな馬鹿なことはしないから、だから…」
緊張で乾いた口を一度閉じる。
急かさず待っている深緑の片目をジッと見据えた。
少し汗ばみ始めた手が震えるのを知っているのは、ミナトだけだった。
「辞めないで、そばにいてくれ」
お前じゃないと嫌だ、と。
真っ直ぐな言葉を投げかけた。
セイゴウの心はすでに「辞職」を決めていた。
しかし、その強く輝く紫色から、彼は視線を外すことが出来ない。
無理矢理目を逸らすためにセイゴウは目を伏せる。そして重々しい声で返事をした。
「……それでは、私の気はすみません」
「……っ」
ケンリュウはキュッと唇を噛み締める。
「ですが、陛下がもしもお許しくださるなら、貴方のお気持ちにお答えします」
全ては父である国王にかかっている。だが、必ず辞めてしまうと言われなかったことは僥倖だ。
必ず父を説得しようとケンリュウは心に決める。
「二度とこのような向こう見ずなことはなさらないでください」
僅かに口角が上がった様子に、あくまでも厳しい口調でセイゴウは釘を刺す。
それでも、ケンリュウは嬉しそうに頷いた。
「分かった!」
「良かったな~」
ずっと隣で聞いていたミナトは、ケンリュウの体を抱き寄せた。ケンリュウは早くも晴れ晴れとした気持ちになってギュッと抱きしめ返す。
「ミナト」
「は、はい!」
セイゴウは次はミナトへと視線を移した。
王子への態度がなっていないと叱られるかと思ったミナトは、ケンリュウから体を離して背筋を伸ばして立った。
しかし、叱責は飛んでこなかった。
「帰ったら院長も交えて話がある」
ただそれだけを告げ、孤児院へ向かうための移動魔術を詠唱し始めた。
今回の件の報告をする話ならば、わざわざ改まって宣言しておく必要もない。
あまりの説明の無さに、ミナトとケンリュウは瞬きをして顔を見合わせた。
(なんだろう?)
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