妾の子だった転生勇者~魔力ゼロだと冷遇され悪役貴族の兄弟から虐められたので前世の知識を活かして努力していたら、回復魔術がぶっ壊れ性能になった
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
文字の大きさ
大中小
66 / 124
第二章
第65話 神殿長の誘い
しおりを挟む
「全員治すのならワシを優先してもかわらないはずだ」
「い~ち」
残念。
引かなかったからには見せしめに四肢の一本ぐらいは、貰わないと引っ込みがつかなくなってしまった。
「はぁ」短い溜息を付くとそのまま息を止め水に潜るように上体を沈める。
そのまま前にだした足をバネにして飛び掛かり、前に出ていた左脚を斬り飛ばした。
「ぎゃぁぁあああああ!!」
舞う血しぶきがうっとおしいので即座に【ヒール】で、傷口を塞いで最低限止血してあげる。
「【ヒール】……愚かだ。実に愚かだ。素直に引き下がっていれば可能性を掴み取る聖なる右手と、立ち上がるための左脚を奪われることはなかったと言うのに……それと持っていけお前の脚など俺には要らない。鋼鉄製の義肢を生やすでも高位の回復術士に頭を下げ足を繋げて貰うなり好きにするがいい」
そう言って斬り立てホヤホヤの脚を投げ渡してやる。
器用なことにこちらを向いたまま逃げる姿は滑稽だった。
「さて諸君。治療を受けたいものは順番を守り文句を一つ言うな、言った瞬間お前の怪我は治さない。思い上がるな俺は善意で行っているだけだ」
魔力ポーションを飲みながら淡々と【ヒール】で欠損部位を治していく、女性なら体の傷も治してあげるサービスって奴だ。
「嘘、キズ後まで治ってる……」
「私の火傷もよ!!」
前世なら大量の魔力を使うか、キズ後を削ぎ落すぐらいしか治す方法はなかったのだが今の俺には難なく出来る。
恐らくだが元合った状態に戻しているのだろう。
今回の事件で致命的な怪我を負えたほぼ全員を治療し終えたときだった。
「この騒ぎは何事かね?」
豪奢な法衣に身を包んだ白髪の太った神官が現れた。
見るからに悪役と言った雰囲気だが、神が実在する世界で成り上がった男だ何かしらの魅力や美徳があるのだろう。
「神殿長お早いお帰りですね」
「ああ予定通り商人共から寄進を受け戻ったところだ……そちらの子供は?」
猛禽類のような鋭い眼光が俺を捉えた。
値踏みするようなそんな不躾な視線だ。
「こちらはコッロス公爵さまの庶子のナオス・スヴェーテさまです」
「ナオス? ああ『魔力ゼロの加護なし』で庶子に落とされた子供か……」
副神殿長は神殿長の誤解を正す。
「神殿長今回のサラマンダー事件では初動医療、そして今この場で数十人にも及ぶ欠損部位の再生を魔術でやってのけた大魔術師です」
「ワシでさえ月に数人再生するのがやっとだと言うのに、欠損部位の再生を数十人行ったと言うのか?」
「その通りです」
「馬鹿な! 『使徒』さまや『聖女』や『聖人』に並ぶ存在とでも言うのか!?」
「齢を加味すれば上回る存在かと……」
信じられないと言った顔で周囲を見回せば、覚えのある患者ばかりなのか納得した様子で答えた。
「確かに見覚えのある患者ばかりだ……ナオスの実力は本物のようだ。一日で数十にも及ぶ部位を再生するなど神々の寵愛を受けた者に勝るとも劣らない腕前だ」
「『使徒』ってことはつまり、勇者さまに匹敵する回復魔術の実力って……コト!?」
「『聖女』や『聖人』って勇者さまと共闘し魔王を滅ぼしたって言う凄い人でしょ? そんな人たちと並ぶなんて凄い!」
――と俺に治療された患者達は俺を褒めそやす。
褒められて悪い気はしない。
「い~ち」
残念。
引かなかったからには見せしめに四肢の一本ぐらいは、貰わないと引っ込みがつかなくなってしまった。
「はぁ」短い溜息を付くとそのまま息を止め水に潜るように上体を沈める。
そのまま前にだした足をバネにして飛び掛かり、前に出ていた左脚を斬り飛ばした。
「ぎゃぁぁあああああ!!」
舞う血しぶきがうっとおしいので即座に【ヒール】で、傷口を塞いで最低限止血してあげる。
「【ヒール】……愚かだ。実に愚かだ。素直に引き下がっていれば可能性を掴み取る聖なる右手と、立ち上がるための左脚を奪われることはなかったと言うのに……それと持っていけお前の脚など俺には要らない。鋼鉄製の義肢を生やすでも高位の回復術士に頭を下げ足を繋げて貰うなり好きにするがいい」
そう言って斬り立てホヤホヤの脚を投げ渡してやる。
器用なことにこちらを向いたまま逃げる姿は滑稽だった。
「さて諸君。治療を受けたいものは順番を守り文句を一つ言うな、言った瞬間お前の怪我は治さない。思い上がるな俺は善意で行っているだけだ」
魔力ポーションを飲みながら淡々と【ヒール】で欠損部位を治していく、女性なら体の傷も治してあげるサービスって奴だ。
「嘘、キズ後まで治ってる……」
「私の火傷もよ!!」
前世なら大量の魔力を使うか、キズ後を削ぎ落すぐらいしか治す方法はなかったのだが今の俺には難なく出来る。
恐らくだが元合った状態に戻しているのだろう。
今回の事件で致命的な怪我を負えたほぼ全員を治療し終えたときだった。
「この騒ぎは何事かね?」
豪奢な法衣に身を包んだ白髪の太った神官が現れた。
見るからに悪役と言った雰囲気だが、神が実在する世界で成り上がった男だ何かしらの魅力や美徳があるのだろう。
「神殿長お早いお帰りですね」
「ああ予定通り商人共から寄進を受け戻ったところだ……そちらの子供は?」
猛禽類のような鋭い眼光が俺を捉えた。
値踏みするようなそんな不躾な視線だ。
「こちらはコッロス公爵さまの庶子のナオス・スヴェーテさまです」
「ナオス? ああ『魔力ゼロの加護なし』で庶子に落とされた子供か……」
副神殿長は神殿長の誤解を正す。
「神殿長今回のサラマンダー事件では初動医療、そして今この場で数十人にも及ぶ欠損部位の再生を魔術でやってのけた大魔術師です」
「ワシでさえ月に数人再生するのがやっとだと言うのに、欠損部位の再生を数十人行ったと言うのか?」
「その通りです」
「馬鹿な! 『使徒』さまや『聖女』や『聖人』に並ぶ存在とでも言うのか!?」
「齢を加味すれば上回る存在かと……」
信じられないと言った顔で周囲を見回せば、覚えのある患者ばかりなのか納得した様子で答えた。
「確かに見覚えのある患者ばかりだ……ナオスの実力は本物のようだ。一日で数十にも及ぶ部位を再生するなど神々の寵愛を受けた者に勝るとも劣らない腕前だ」
「『使徒』ってことはつまり、勇者さまに匹敵する回復魔術の実力って……コト!?」
「『聖女』や『聖人』って勇者さまと共闘し魔王を滅ぼしたって言う凄い人でしょ? そんな人たちと並ぶなんて凄い!」
――と俺に治療された患者達は俺を褒めそやす。
褒められて悪い気はしない。
454
あなたにおすすめの小説
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
《作者からのお知らせ!》
※2025/11月中旬、 辺境領主の3巻が刊行となります。
今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。
【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん!
※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~
夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。
全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった!
ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。
一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。
落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる