妾の子だった転生勇者~魔力ゼロだと冷遇され悪役貴族の兄弟から虐められたので前世の知識を活かして努力していたら、回復魔術がぶっ壊れ性能になった
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
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第二章
第79話 抗議
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騎士団長を引き連れた俺は本邸の執務室に来ていた。
「約束が違いますけど?」
「約束? ああ出発の日時の変更のことか……それがどうした?」
「あの日した約束と異なるので契約内容の変更による不平等な契約を解消しようかと思いますして……」
「契約の解消? はっ! 今更何を馬鹿なことを……」
そう言って椅子から立ち上がり窓を向き背を向ける。
それはこれ以上話をしないと言う意思表示だった。
「ですから当初の予定通りの三十日に契約を履行させていただきます」
「――っ! それでは遠征に同行出来ないじゃないか!」
「約束と違うぞ!?」
二人から抗議の声が上がる。
手を上げ二人の言葉を遮ったのは側近を努める乳兄弟の男だった。
「ですがナオスさまは、治療するさいには一人当たり神殿への寄付金の1.5倍を支払うことに加え、神殿と兄弟姉妹からの干渉を極力防ぐことで合意したハズです。それを一方的に覆すのはどうかと思います」
「先に覆したのはそちらでしょう? ですのでこちらにもっと譲歩した条件に変えて欲しいのです」
「それはっ――!」
またも次兄の言葉を遮って側近は発言する。
「お話を訊かせて貰ってもよろしいでしょうか?」
「もちろん。まず時期を変更したのは契約違反なので、そちら側に本来契約を続けるかどうか選ぶ権利はない。ことを理解してもらいたいのですが……」
「……」
二人に視線を向けるが理解はしているものの、ここで「はい。そうです」と答える訳には行かないようだ。
「はあ……」と短く深い溜息を付くと説明を続ける。
「まあいいでしょう。ですので俺に遠征に同行して欲しい場合はより一層の誠意を見せて欲しいと思っています」
「誠意を見せろ」なんて言い方はお客様は神様ですと言う日本でしか通用しない言葉だ。
直接金銭を要求すれば恐喝にあたるが、こう言った濁した言葉では法的に負けるを可能性が高いもののこの濁した言い方では負ける可能性は低い。
こうした言い方をする奴は過去の体験からラーニングし、その行動を決定的な失敗がない限り繰り返す。
しかし恐喝が明確な罪ではないこの世界では、こんな婉曲表現は奇妙に映ることだろう。
「……誠意とは?」
予想通りその言葉は震えていた。
俺の思考を測りかねているようだ。
「金銭と俺を『自由騎士』に任命することだ」
「自由騎士だと――!」
『自由騎士』とは特定の主君や国家に帰属せず各地を放浪したり、何らかを求める求道者のように生き、宮廷と戦場を渡り歩く騎士――と言い繕ったところで『牢人』と変わらない。
『自由騎士』の多くは傭兵や冒険者の真似事をして、日銭を稼ぎ糊口を凌ぐ者が多く、吟遊詩人のうたわれる。冒険者や傭兵と言った英雄の生い立ちとして比較的多い。
しかし教育を満足に受けられていない二代目や三代目は、次第に教養とモラルを失い。
騎士にあるまじき行為に手を染める。
ある者は盗賊紛いの略奪を繰り返し、果てには領地を奪うことさえある。そんな彼らは『盗賊騎士』と呼ばれ蔑まれることもある。
しかしそうではなく再び士官できるものもいる。
騎士オッチョコチョイなどは『自由騎士』の出世の好例と言える。
元々彼は別の国で代々騎士をしていたが、この国に流れコッロス公爵家に士官した経歴を持つ。
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【ご報告】
先日06月28日第四世代ファンタジーカップで本作が21位となりました。
応援ありがとうございます。
25位までの間で6作品選ばれているのでこの作品にも十分に可能性はあったと感じています。
他のサイトに公開する場合はその点を踏まえた完全版にしたいとより一層感じました。
インプットや気分転換を兼ねてアルファポリス様とカクヨムさまの投稿インセンティブで、「真・女神転生5v」の購入と「ウマ娘」のお得課金に使わせていただきたいと思います。
まあその前にマウスの買い替え費用になりますがORZ……
「約束が違いますけど?」
「約束? ああ出発の日時の変更のことか……それがどうした?」
「あの日した約束と異なるので契約内容の変更による不平等な契約を解消しようかと思いますして……」
「契約の解消? はっ! 今更何を馬鹿なことを……」
そう言って椅子から立ち上がり窓を向き背を向ける。
それはこれ以上話をしないと言う意思表示だった。
「ですから当初の予定通りの三十日に契約を履行させていただきます」
「――っ! それでは遠征に同行出来ないじゃないか!」
「約束と違うぞ!?」
二人から抗議の声が上がる。
手を上げ二人の言葉を遮ったのは側近を努める乳兄弟の男だった。
「ですがナオスさまは、治療するさいには一人当たり神殿への寄付金の1.5倍を支払うことに加え、神殿と兄弟姉妹からの干渉を極力防ぐことで合意したハズです。それを一方的に覆すのはどうかと思います」
「先に覆したのはそちらでしょう? ですのでこちらにもっと譲歩した条件に変えて欲しいのです」
「それはっ――!」
またも次兄の言葉を遮って側近は発言する。
「お話を訊かせて貰ってもよろしいでしょうか?」
「もちろん。まず時期を変更したのは契約違反なので、そちら側に本来契約を続けるかどうか選ぶ権利はない。ことを理解してもらいたいのですが……」
「……」
二人に視線を向けるが理解はしているものの、ここで「はい。そうです」と答える訳には行かないようだ。
「はあ……」と短く深い溜息を付くと説明を続ける。
「まあいいでしょう。ですので俺に遠征に同行して欲しい場合はより一層の誠意を見せて欲しいと思っています」
「誠意を見せろ」なんて言い方はお客様は神様ですと言う日本でしか通用しない言葉だ。
直接金銭を要求すれば恐喝にあたるが、こう言った濁した言葉では法的に負けるを可能性が高いもののこの濁した言い方では負ける可能性は低い。
こうした言い方をする奴は過去の体験からラーニングし、その行動を決定的な失敗がない限り繰り返す。
しかし恐喝が明確な罪ではないこの世界では、こんな婉曲表現は奇妙に映ることだろう。
「……誠意とは?」
予想通りその言葉は震えていた。
俺の思考を測りかねているようだ。
「金銭と俺を『自由騎士』に任命することだ」
「自由騎士だと――!」
『自由騎士』とは特定の主君や国家に帰属せず各地を放浪したり、何らかを求める求道者のように生き、宮廷と戦場を渡り歩く騎士――と言い繕ったところで『牢人』と変わらない。
『自由騎士』の多くは傭兵や冒険者の真似事をして、日銭を稼ぎ糊口を凌ぐ者が多く、吟遊詩人のうたわれる。冒険者や傭兵と言った英雄の生い立ちとして比較的多い。
しかし教育を満足に受けられていない二代目や三代目は、次第に教養とモラルを失い。
騎士にあるまじき行為に手を染める。
ある者は盗賊紛いの略奪を繰り返し、果てには領地を奪うことさえある。そんな彼らは『盗賊騎士』と呼ばれ蔑まれることもある。
しかしそうではなく再び士官できるものもいる。
騎士オッチョコチョイなどは『自由騎士』の出世の好例と言える。
元々彼は別の国で代々騎士をしていたが、この国に流れコッロス公爵家に士官した経歴を持つ。
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応援ありがとうございます。
25位までの間で6作品選ばれているのでこの作品にも十分に可能性はあったと感じています。
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