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第9話:血を流さない戦争
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私の号令と共に、ジェミニによる電子的な猛攻が開始された。
『作戦実行。隣国市場へ向け、保有するヴォルガノ・リラの売り注文を全量投下。同時に、先物市場にて大規模な空売り(ショート)ポジションを構築します』
空中に浮かぶホログラムのグラフが、突如として断崖絶壁のような急降下を描き始めた。それは、ヴォルガノ帝国の通貨価値が、数分で半分以下になったことを示していた。
「な、なんだこの線は……? 下に行っているが……」
「敵の生命線が切断された音ですわ」
カイル殿下の間の抜けた質問に、私は冷や汗を拭いながら答えた。画面の向こうでは、帝国の市場が大パニックに陥っているはずだ。通貨の暴落は、輸入物価の暴騰を招く。パン一つ買うのに、昨日の倍の金が必要になるのだ。
その頃、国境付近に展開していたヴォルガノ帝国軍の本陣。5万の兵力を率いる将軍は、勝利を確信していた。しかし、突撃命令を下そうとしたその時、血相を変えた通信兵が飛び込んできた。
「しょ、将軍! 本国より緊急連絡! リラが大暴落しています!」
「なんだと!? たかが通貨の変動だろう、戦争には関係ない!」
「関係大ありです! 予定していた追加の食料と武器弾薬、商人が『今のリラじゃ売れない』と納入を拒否してきました!」
「な、何だと……!?」
将軍が絶句している間に、陣営内には動揺が広がっていた。兵士たちの懐にある端末(魔導通信機)にも、故郷の家族からの悲痛なメッセージが届き始めていたからだ。
「おい、母ちゃんからだ。『パンが買えない、今月の仕送りじゃ小麦粉一袋も買えない』って……」
「俺のところもだ。『貯金が紙切れになった』って泣いてる……」
「ふざけるな! 俺たちは何のために命を賭けて戦ってるんだ!?」
怒号が飛び交う。矛先は敵国ではなく、無策な自国の上層部へと向かい始めていた。
「将軍! 兵士たちが動揺しています! 『給料の価値を保証しろ』とストライキ寸前です!」
「ええい、黙らせろ! 敵の首都を落とせば略奪し放題だと言って聞かせろ!」
「ダメです! 『略奪する前に、故郷の家族が飢え死にする』と……脱走兵が出始めています!」
5万の大軍は、戦う前から内部崩壊を始めていた。補給を断たれ、士気を失った軍隊ほど脆いものはない。やがて、将軍は苦渋の決断を下すしかなかった。
「……て、撤退だ! 一度本国へ戻り、体勢を立て直す!」
その号令は、実質的な敗北宣言だった。
王宮の軍議室。ホログラムの地図上で、赤く表示されていた敵軍のマーカーが、ゆっくりと国境から離れていくのが見えた。
『敵軍の撤退を確認。……本国における経済混乱の収拾には数年を要するため、再侵攻の可能性は極めて低いと推測されます』
ジェミニの淡々とした報告が響く。しばらくの沈黙の後、ワッと歓声が爆発した。
「か、勝った……のか? 剣も交えずに?」
「奇跡だ! 我が国が救われたぞ!」
「さすがはベルンシュタイン公爵令嬢! いや、救国の英雄だ!」
大臣たちが私の周りに集まり、称賛の言葉を浴びせてくる。カイル殿下とミナは、信じられないものを見るような顔で、ポカンと口を開けていた。
けれど、私の耳には歓声なんて入ってこなかった。終わった。本当に、終わったんだ。
張り詰めていた糸がプツリと切れ、私はその場に膝から崩れ落ちた。
「セレスティア嬢!」
慌てて駆け寄ってきたアルド様が、私の身体を支えてくれる。その温かさに触れた瞬間、堪えていたものが溢れ出した。
「……よかった……」
ポロポロと涙がこぼれ落ちる。
「誰も……死ななくて、よかった……」
怖かった。経済制裁なんて言ったけれど、それは遠くの誰かの生活を壊すことだ。 敵国の兵士にも、その家族にも罪はない。私は自分のエゴで、多くの人を不幸にしたかもしれない。
それでも――目の前で血が流れるよりは、アルド様が傷つくよりは、ずっといい。
「怖かった……手が、震えて……止まらなかったの……」
私が子供のように泣きじゃくると、アルド様は何も言わず、強く抱きしめてくれた。周囲の歓声など気にも留めず、ただ私の震えが止まるまで、背中を撫で続けてくれた。
「……君は、守り抜いたんだ。国も、民も、私も。一滴の血も流させずに」
耳元で囁かれる彼の声が、優しく響く。
「誇っていい。君が成し遂げたことは、どんな騎士の武勲よりも尊い」
その言葉に、私はまた涙を流しながら、彼の胸に顔を埋めた。
英雄なんて呼ばれなくていい。ただ、この人が生きていてくれるなら、私は悪魔にだってなってやる。
そう改めて誓いながら、私は安堵の闇へと意識を手放した。
(第9話完)
【補足:なぜヴォルガノ帝国軍は撤退したのか? ~ジェミニの戦果分析レポート~】
セレスティアが引き起こした「通貨の空売り」が、具体的に敵国にどのような連鎖反応(ドミノ倒し)をもたらしたのかを解説します。
1.通貨「リラ」の暴落
セレスティア(ジェミニ)が市場でリラを大量に売却したことで、リラの価値が急落しました。「みんなが売っているなら、この通貨は危ない!」というパニックが広がり、現地の商人も庶民も我先にとリラを手放し始めました。
2. 輸入コストの爆増(ハイパーインフレ)
ヴォルガノ帝国は食料自給率が低く、輸入に頼っています。リラの価値が半分になれば、他国から小麦を買うのに倍のお金が必要になります。これにより、国内の物価が一瞬にして跳ね上がりました。
3. 兵站(補給)の停止
軍隊に食料や武器を納入する商人たちは、「代金として受け取るリラが紙屑同然」になることを恐れ、納品を拒否しました。「明日には価値がなくなる金貨」で商品を売る商人はいません。これにより、前線の兵士にパンが届かなくなりました。
4. 兵士の士気崩壊とストライキ
前線の兵士にとって、給料(仕送り)は故郷の家族の命綱です。その給料が無価値になり、家族が飢えていると知った兵士たちは、もはや「愛国心」どころではありません。 「戦っている場合じゃない、家族を助けに帰らなきゃ!」という心理状態になり、大規模な脱走やストライキが発生。軍隊としての機能が完全に麻痺しました。
結果、ヴォルガノ帝国軍は「一発の弾も撃たれることなく」、経済的な飢餓によって撤退を余儀なくされたのです。
【補足2:ホログラムのグラフについて】
作中でセレスティアが見ている「ホログラムのグラフ」は、実在する証券取引所のチャートではありません。この世界にはリアルタイムで変動する集中市場は存在しないからです。 あれは、ジェミニが世界中に点在する両替商やギルドの帳簿、魔導通信による取引情報をリアルタイムにハッキング・集約し、仮想的に算出した「推定通貨価値」を可視化した「仮想のチャート」です。
『作戦実行。隣国市場へ向け、保有するヴォルガノ・リラの売り注文を全量投下。同時に、先物市場にて大規模な空売り(ショート)ポジションを構築します』
空中に浮かぶホログラムのグラフが、突如として断崖絶壁のような急降下を描き始めた。それは、ヴォルガノ帝国の通貨価値が、数分で半分以下になったことを示していた。
「な、なんだこの線は……? 下に行っているが……」
「敵の生命線が切断された音ですわ」
カイル殿下の間の抜けた質問に、私は冷や汗を拭いながら答えた。画面の向こうでは、帝国の市場が大パニックに陥っているはずだ。通貨の暴落は、輸入物価の暴騰を招く。パン一つ買うのに、昨日の倍の金が必要になるのだ。
その頃、国境付近に展開していたヴォルガノ帝国軍の本陣。5万の兵力を率いる将軍は、勝利を確信していた。しかし、突撃命令を下そうとしたその時、血相を変えた通信兵が飛び込んできた。
「しょ、将軍! 本国より緊急連絡! リラが大暴落しています!」
「なんだと!? たかが通貨の変動だろう、戦争には関係ない!」
「関係大ありです! 予定していた追加の食料と武器弾薬、商人が『今のリラじゃ売れない』と納入を拒否してきました!」
「な、何だと……!?」
将軍が絶句している間に、陣営内には動揺が広がっていた。兵士たちの懐にある端末(魔導通信機)にも、故郷の家族からの悲痛なメッセージが届き始めていたからだ。
「おい、母ちゃんからだ。『パンが買えない、今月の仕送りじゃ小麦粉一袋も買えない』って……」
「俺のところもだ。『貯金が紙切れになった』って泣いてる……」
「ふざけるな! 俺たちは何のために命を賭けて戦ってるんだ!?」
怒号が飛び交う。矛先は敵国ではなく、無策な自国の上層部へと向かい始めていた。
「将軍! 兵士たちが動揺しています! 『給料の価値を保証しろ』とストライキ寸前です!」
「ええい、黙らせろ! 敵の首都を落とせば略奪し放題だと言って聞かせろ!」
「ダメです! 『略奪する前に、故郷の家族が飢え死にする』と……脱走兵が出始めています!」
5万の大軍は、戦う前から内部崩壊を始めていた。補給を断たれ、士気を失った軍隊ほど脆いものはない。やがて、将軍は苦渋の決断を下すしかなかった。
「……て、撤退だ! 一度本国へ戻り、体勢を立て直す!」
その号令は、実質的な敗北宣言だった。
王宮の軍議室。ホログラムの地図上で、赤く表示されていた敵軍のマーカーが、ゆっくりと国境から離れていくのが見えた。
『敵軍の撤退を確認。……本国における経済混乱の収拾には数年を要するため、再侵攻の可能性は極めて低いと推測されます』
ジェミニの淡々とした報告が響く。しばらくの沈黙の後、ワッと歓声が爆発した。
「か、勝った……のか? 剣も交えずに?」
「奇跡だ! 我が国が救われたぞ!」
「さすがはベルンシュタイン公爵令嬢! いや、救国の英雄だ!」
大臣たちが私の周りに集まり、称賛の言葉を浴びせてくる。カイル殿下とミナは、信じられないものを見るような顔で、ポカンと口を開けていた。
けれど、私の耳には歓声なんて入ってこなかった。終わった。本当に、終わったんだ。
張り詰めていた糸がプツリと切れ、私はその場に膝から崩れ落ちた。
「セレスティア嬢!」
慌てて駆け寄ってきたアルド様が、私の身体を支えてくれる。その温かさに触れた瞬間、堪えていたものが溢れ出した。
「……よかった……」
ポロポロと涙がこぼれ落ちる。
「誰も……死ななくて、よかった……」
怖かった。経済制裁なんて言ったけれど、それは遠くの誰かの生活を壊すことだ。 敵国の兵士にも、その家族にも罪はない。私は自分のエゴで、多くの人を不幸にしたかもしれない。
それでも――目の前で血が流れるよりは、アルド様が傷つくよりは、ずっといい。
「怖かった……手が、震えて……止まらなかったの……」
私が子供のように泣きじゃくると、アルド様は何も言わず、強く抱きしめてくれた。周囲の歓声など気にも留めず、ただ私の震えが止まるまで、背中を撫で続けてくれた。
「……君は、守り抜いたんだ。国も、民も、私も。一滴の血も流させずに」
耳元で囁かれる彼の声が、優しく響く。
「誇っていい。君が成し遂げたことは、どんな騎士の武勲よりも尊い」
その言葉に、私はまた涙を流しながら、彼の胸に顔を埋めた。
英雄なんて呼ばれなくていい。ただ、この人が生きていてくれるなら、私は悪魔にだってなってやる。
そう改めて誓いながら、私は安堵の闇へと意識を手放した。
(第9話完)
【補足:なぜヴォルガノ帝国軍は撤退したのか? ~ジェミニの戦果分析レポート~】
セレスティアが引き起こした「通貨の空売り」が、具体的に敵国にどのような連鎖反応(ドミノ倒し)をもたらしたのかを解説します。
1.通貨「リラ」の暴落
セレスティア(ジェミニ)が市場でリラを大量に売却したことで、リラの価値が急落しました。「みんなが売っているなら、この通貨は危ない!」というパニックが広がり、現地の商人も庶民も我先にとリラを手放し始めました。
2. 輸入コストの爆増(ハイパーインフレ)
ヴォルガノ帝国は食料自給率が低く、輸入に頼っています。リラの価値が半分になれば、他国から小麦を買うのに倍のお金が必要になります。これにより、国内の物価が一瞬にして跳ね上がりました。
3. 兵站(補給)の停止
軍隊に食料や武器を納入する商人たちは、「代金として受け取るリラが紙屑同然」になることを恐れ、納品を拒否しました。「明日には価値がなくなる金貨」で商品を売る商人はいません。これにより、前線の兵士にパンが届かなくなりました。
4. 兵士の士気崩壊とストライキ
前線の兵士にとって、給料(仕送り)は故郷の家族の命綱です。その給料が無価値になり、家族が飢えていると知った兵士たちは、もはや「愛国心」どころではありません。 「戦っている場合じゃない、家族を助けに帰らなきゃ!」という心理状態になり、大規模な脱走やストライキが発生。軍隊としての機能が完全に麻痺しました。
結果、ヴォルガノ帝国軍は「一発の弾も撃たれることなく」、経済的な飢餓によって撤退を余儀なくされたのです。
【補足2:ホログラムのグラフについて】
作中でセレスティアが見ている「ホログラムのグラフ」は、実在する証券取引所のチャートではありません。この世界にはリアルタイムで変動する集中市場は存在しないからです。 あれは、ジェミニが世界中に点在する両替商やギルドの帳簿、魔導通信による取引情報をリアルタイムにハッキング・集約し、仮想的に算出した「推定通貨価値」を可視化した「仮想のチャート」です。
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