公爵令嬢の辿る道

ヤマナ

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辿り至ったこの世界で

応報・父親となれなかった男

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ユースクリフ公爵がその任を解かれ、そして自領へと居を移すその前夜。
男が1人、邸宅内の回廊を我が物顔で歩いていた。 その右手には一本の酒瓶を携えて、左手には厨房からかっぱらってきたワイングラスをぶら下げて。

「よう、アル。 調子はどうだ?」

男は、両手が塞がっているからと扉を蹴破り、そしてその部屋の『元』主人の許しも無いままに入り込むと、グラスだけをテーブルに置いて酒瓶片手にドカッと品も無くソファへと身を投げた。
挙句、自らの返答に対する答えを聞くより先に酒瓶を開けて呑み始める始末である。
そんな不躾な来訪者に対して、男に「アル」と呼ばれた壮年の男性、『元』ユースクリフ公爵であるアルフォンスは頭痛でも堪えるように頭を抱えて沈黙していた。

「どうした。 働き過ぎでついに慢性頭痛でも患ったか?」

「お前のせいだろう、お前の。 少しはアリステルの国王だという自覚を持てと前から言っていたのをもう忘れたか?」

「そんな堅い事を言ってくれるなって。 俺とお前の仲だろう、アル」

そう言って酒瓶をゆらゆらと揺らす男、いやアリステル現国王ディーレリアの姿に、アルフォンスは呆れ返って言葉の一つも出ないまま溜め息を漏らす。
片や国王で、片や『元』公爵。
仕える者と従える者として、その身分の差は明らかである。
しかし、こうまでフランクな会話が成立しているのは、2人が友人関係であるからに他ならない。
彼らはエイリーン学園の同期であり、その頃より以前からの、家柄が故に結ばれていた主従関係であった。 しかし、そうした堅苦しいものを嫌うディーレリアの性質が、2人の関係を上下から左右へと並べ変えたのだ。
以降、精神構造の基盤が自由人であるディーレリアを、真面目で融通の効かない質であるアルフォンスが支えて、他にも数人の友人達と共に王となった彼をアシストしてきた。
そんな、貴族社会では珍しい友情によって培われた仲間の、残された最後の2人である。
故に、公においては忠実な王の僕であるアルフォンスも、オフではこのようにディーレリアに対して容赦無く発言をするのだ。

「それで、何か用事でも? まさか、ただ単に酒を呑みに来ただけとか言わないだろうな」

「そのまさか、だ。 今日は夜通し呑もうぜ、親友」

「帰れ、この呑んだくれ!」

……本当に、容赦無く発言するのだ。
2人の間では、オフならばこのくらいの会話は常である。 
基本的にダメ人間のムーブを起こして周りを引っ張り回すようなディーレリアに対してアルフォンスが強く叱り付ける形となって、最終的にはディーレリアは王としての執務に連れ戻されるのだ。 何せ、ほとんどの場合において彼は仕事をほっぽり出して遊びに来るのだから。
故に、アルフォンスは此度もそのような態度となったが、しかしディーレリアは退かず。
むしろ、自身が持ってきたグラスの両方にドバドバと酒を注ぎ始める始末であった。

「お前、明日の朝には領地に引っ込むんだろ? だったら、最後に一杯くらい付き合え。 ……それに、話くらい聞いてやるから。 同じく子育てに失敗した、父親として」

とは言えども、ディーレリアとてただ迷惑をかけに来たという訳にも非ず。
彼とて、今となってはたった1人だけになってしまった友人の、これより先の道行きを案じての来訪として酒瓶片手に現れたのだから。

「……仕事の合間に摘んでいたハムとチーズくらいしか出ないぞ」

「おう、十分だ。 萎びた親父2人なら、そんなくらいがちょうどいい」


◆  ◆  ◆  ◆  ◆


男2人、ただ黙して酒を呑み続ける事、暫く。
ただ酒の注がれたグラスを傾けてアルフォンスが執務室に元から置いていたハムとチーズを摘み、その内それでは足らぬと追加でつまみを用意させ、2人とも程良く酒が回ってきた頃。
中身を一息に煽ってグラスを空にしたディーレリアは、追加で用意させたナッツを齧るアルフォンスに一言尋ねた。

「子育ては難しかったか?」

「……そういうディーはどうだった。 生憎、私には普通の家庭の良し悪しなど分からんからな。 他人の家も、自分の家でさえも」

酔いが回り、どこか自虐的に吐き捨てるアルフォンスは卑屈に問い返す。
アルフォンスが「ディー」と学生時代の呼び名さえ引っ張り出してそんな事を言うのは、余程精神的に参っているからであるのだと長年の付き合いから理解しているディーレリアは、しかし敢えて容赦の無い答えを返す。 取り繕うような言葉など、今この時には無粋であるのだから。

「ウチも大概だ。 まあ、お前の所よりはマシと思うがな。 何せ、ジークとはまだ会話が成立する」

言って、ディーレリアは「それくらいのモンだがな」とこぼす。
言われた側のアルフォンスは「そうか」と気の無い返事をして、再びナッツを齧りだす。 その目元が赤いのは、余程酔いが回っているからか、それとも別の要因か。
ともあれ、それがきっかけであった。
それより、アルフォンスは堰を切って己の心境を語りだす。
そも、アルフォンスは学生の頃より恋愛事には疎く、ただ生真面目でお堅い性質の人間であった。 ディーレリアの率いる生徒会においてもそれは変わらず、フラフラしている生徒会長のディーレリアを叱り付ける役目でもあったくらいである。
しかしそれは、ただ彼が真面目な青年であったから、というだけの事ではない。
そもそも彼は、愛だの恋だのいうものがまるで理解出来なかったのだ。
それの何が良いのか、自らに恋をしているという令嬢の告白を聞かされながらも、理解出来なかった。 愛しているなどと手紙で告げられようとも、その真意なんて解読出来なかった。
だいたい、貴族の婚姻とは互いの家の利益を思えばこそのものであり、そこによく分からない理解不能な感情を差し挟むような余地と意味なんてあるのかと、疑問に思っていた。
アルフォンスは真面目であるが故、ただ「こうあれ」と両親に幼い頃から教育されてきた『次期ユースクリフ公爵』という己の在り方に対して、絶対的に必要な要素以外を過度に学ぶような事など無かったのだ。 
恋愛に関連する婚約者の話さえ、後継者誕生のために必要な過程とそこまでで学びを止めた。
もっとも、それさえきっかけに過ぎず、要は彼の『心の不足』こそが愛と恋を理解出来ない根幹の理由であったのだが。
そうして不足を埋めぬまま、やがて彼の運命は転機を迎える。
彼にとっての忌まわしき女、イザベラの執着である。
それまでの令嬢は、いくらアピールしても靡かず、むしろ素っ気無いアルフォンスの態度に少しずつ離れていき、やがては彼を遠巻きに眺める鑑賞物のように扱い始めた。 
しかし、イザベラだけは違った。
どれだけアルフォンスが理屈の言葉で断ろうとも、イザベラは意にも返さず感情だけでもって自身の望みを通そうとする。
一緒にお昼をいただきましょう、愛し合いましょう、婚約しましょう、結婚して幸せな家庭を築きましょう、永劫お側を離れません、貴方も私を愛してくださいませ。
なんとも一方的で、強引で、そして恐ろしい。
それまでのアルフォンスにとっての令嬢とは、あまりにも交流が無かったが故に淑やかで奥ゆかしくあるべしという、マニュアルじみた在り方でのみの存在であった。 
だと言うのに、現実ではまるで違った。 
その様はまるで、獲物を狩る肉食の獣の如く。 それがアルフォンスが、イザベラに抱いた印象であった。
そして当然、被食者とは恐怖するもの。
狩られる側ともなれば、当然逃げるし避ける。 苦手意識も、根深く意識に刷り込まれる。
そうしてイザベラを避ける、或いは逃げ続ける日々の最中、アルフォンスは自らの運命と出会った。 いや、正確には『そう思い込んだ』だけであるが。
イザベラから逃げる最中に出会った令嬢は淑やかで、そしてアルフォンスを公爵令息と知りながら色目も使わず、むしろその時の学園内での噂とまでなっていた彼の苦労を気遣って相談に乗るような奥ゆかしさも持っていた。 
それはまさしく、アルフォンスが概念として認識していた令嬢の正しい在り方の体現であったのだ。
そうして、彼は己の気付かぬうちにその令嬢へと心酔していった。
その心酔が、彼の理解し得なかった『愛』や『恋』であったのか、それとも目の前の問題からの逃避による依存であったのかは、この際どちらでも構わない。 大事なのは、アルフォンスが令嬢に対して、真か、少なくともそれに類似した感情を抱いていた事なのだ。
そして、そんな『愛』だの『恋』だのの騒ぎの果てに、アルフォンスはあれだけ忌避していたイザベラとの子を授かり、その上で彼自身が愛していると認識している令嬢との子も授かった。
さて、ではその子らへの認識はどうだろうか。
イザベラとの子は、愛せずとも仕方がない。 なにせ、かつて自らを苦しめた女との忌まわしいまぐわいを想起させる子供なのだから。
ならば、愛していると認識している令嬢との子はどうだっただろうか。

「私には分からなかった。 あの子を、マルコをどう扱えばいいのかが、まるで……。 愛している筈の彼女との、子供なのにな……再会して、その成長した姿を見て、私は何も思わなかったんだよ」

世の真っ当な父親ならば、きっと長年離れていたが故の再会に歓喜するだろう。 きっと、堪え切れずに抱き寄せて、ハグをして、己の堪え続けていた感情を涙と共に垂れ流すのだろう。
けれど、アルフォンスはそうならなかった。
再会の時、彼は子ではなく自らが愛している女を第一に抱き寄せた。
そうしてマルコは、マルコは……。
きっと、放っていた。 覚えがなかったから、きっとそうだったのだろう。
愛している女がマルコと話している時でさえその間に入りもせずにいて、自らが父と子としての会話を求めた事など無かったのだ。
けれども、マルコはアルフォンスの愛する女との、いわゆる愛の結晶である。 愛する女の事を想えば、とても粗末になど扱えない。
故に、アルフォンスとその妻となった女、そして2人の子供であるマルコという一つの輪が、ユースクリフ公爵家内に出来上がったのだ。
かつてエリーナは、それを『理想の家族』と称したが、それはアルフォンスが貴族であるが故の、無意識下でのパッケージングによるものである。
外だろうと内だろうと騙した、ただの見栄だ。
確かに、ユースクリフ公爵家における『理想の家族』という輪の外に居たエリーナにとっては妬ましくある綺麗なものであった。 しかし、輪の外に居たが故にその中身までは知り得なかった。
幾ら外面を取り繕おうとも、その中身までは変えられない。 
それに、ユースクリフ公爵であったアルフォンスには変えられなかったのだ。
その結果が、現状である。
彼にとって家族でなかった、邪魔で目障りな自らの血を継ぐ実の娘。 忌まわしい女とのまぐわいを思い出させる、彼の人生における汚点の象徴。
それを排除し、しかし平穏を得られたかと言えばそうではなかった。
少なくとも、元より彼の事を良く思っていなかった息子のマルコは、それをきっかけにアルフォンスと完全に敵対したのだから。
アルフォンスのパッケージングした『幸せな家族』の、崩壊の瞬間である。

「結局、私がした事は何だ? 自身の子供達さえ愛せず、ただ自己中心的にあの子らを振り回していただけだった。 ……それは、愛した妻でさえ同じだ」

かつての彼自身はなんと言っていたか。
婚姻とは互いの家の利益のために結ぶものと言っていたではないか。 なら、相手はイザベラでも良かっただろうに。
そんな理性的な判断が出来なかったせいで、愛する妻とその子供であるマルコは、妻の生家である子爵家で不遇の扱いを受け続けたのだ。
なのに、その上で自身のために全てを苦しめ、挙句その歪みは結果的に崩壊を招いた。 
どこで間違えたかと思い返せば、それはもう、アルフォンスの言う『愛』に執着した所から。
そうして先ずは、狂愛を振り撒いていた女を1人死なせた。 自らの娘から、母親を奪ってしまった。
次は、娘エリーナへの対応だ。
真面目で堅い人間であった学生時代のアルフォンスであれば、きっと嫌っている女との娘であろうと、その子に罪は無いのだからと冷静に断じられただろうに。 年老いて、皮肉にも忌まわしく思っていたイザベラと同じように愛に執着していた彼は冷静さを欠いた。
だからエリーナには冷酷に接し、娘と認められなかった。
家から追放して棄て去る事にも、何の躊躇も無かった。
自らを苦しめていた女への憎悪を、エリーナにぶつけていたのだ。
もしもエリーナを娘と認め、マルコと共に家族としての扱いをしていれば、こうまで彼らのユースクリフ家が崩壊する事も無かったのであろうに。
それを、感情論でもって台無しにしたのは、誰か……そんな事、語るに及ばず。

「私が、愚かだったんだ。 なんであんなにもあの子らを慮ってやれなかった。 愛する妻との子でさえ愛せないのか、私は! 何の罪も無い実の娘でさえ憎むのか、私は! 畜生、ちくしょう……!」

酔いが回ったか、感情が昂ったか、アルフォンスは普段の酷薄な公爵の毅然とした姿さえ投げ出して、テーブルに拳を落とし、涙を溢して、ただ嘆く。
全ては既に過去の事、取り返しの付かない失敗である。
挙句、全てを失ってやっと、全てに悔いる。
過去は後になって悔いるが故に、人はそれを後悔と言うのだ。 とうにどうにもならず、全ては終わった事象に過ぎない。 
だからこそ人は嘆いて、嘆いて、泣いて、泣き叫んでーーーそうして、やがて前を向くのだ。
そのきっかけは時間か、それとも懐古か……はたまた、隣人か。

「難しく考えすぎだろう、お前」

ぐびり。
そう大きく喉を鳴らせて口に含んだ酒を流し込むと、ディーレリアはあっけらかんとそう言い放った。 それも、深刻に嘆く目の前の親友に向かって。
そしてその上で、さらにディーレリアは言葉を重ねる。

「自分が間違ってるって分かってるんなら、直しゃあいい。 政だってそうだ。 施政が失敗しないならそれに越した事はないが、所詮人間のやる事なんだ、ミスくらいある。 重要なのは、その時になってどう切り返すか、損害分をどう補填してどう益を上げるかだ。 こんなのよくある話だ。 アルだって何度も直面した事あるだろ、こんくらいの問題は」

慰めるような優しさも無く、そして確かに現実的な話を実例を挙げて並べ、積み重ねていく。
それは一見、一切容赦の無い追求のようにも見える。

「やらかしを理解して後悔してるんなら、再構築を願って許してもらえるまで頭を下げればいいだろう。 自分自身を理解してもらえるように考えている事や分からない事を話せばいいだろう。 動かず、話さず、ただここで酒呑んで管巻いて情けなく泣いてるより、そうする方がよっぽど手っ取り早いだろう」

だがしかし、その実は真逆である。
眼は濁り、冷静さを欠き、しかし感情よりも理屈に寄った友人への言葉は、このくらいの理詰めじみた言葉の方が丁度良い。 
慰めや同情に、本質的な意味など無い。 
それは、良くて傷の舐め合いであり、実質的な相互依存による堕落にも等しいもの。 ただの心への、鎮痛作用に他ならない。
この場において求められているものはそんな逃避ではなく、地に足の付いた、たとえ不完全であろうとも、どれだけ厳しかろうとも、それでも現実的な回答であるのだ。
それを分かっているからこその、ディーレリアの言葉である。
『未来にて変えられる』
即ちこれは、そういう激励でもあるのだ。

「まあ、今のアルじゃあまた話が拗れそうだからなぁ。 とりあえず、自領で領民達と触れ合うなりして人の心でも勉強すればいいんじゃないかねぇ」

「クソッ、自分は分かっているみたいに言うなよ。 お前だって、未だに殿下から苦手意識持たれているだろう」

「ウチのは真面目な癖に理想的過ぎるんだよ。 だから俺が現実見せないと、堅実な政の出来ない愚王になるだろうが。 そもそも、王族にはそういう教育も必要なの。 コミュ障親父と一緒にすんな!」

「やかましいぞ、このボンクラ王!」

「ハァ~、これでも俺は歴代と比べて比較的賢王の部類ですぅ~!」

このように、親友同士であり、互いに家庭では父親未満の男2人の夜は更けていく。
それも、なんとも幼稚な罵り合いでもって。
しかし、過去の悔いさえも忘れて。
……過去とは、悔いも善いも、酸いも甘いも、取り返しの付かない場所へと投げやって離れていく。
だからこそ人は後悔もするし、懐古にも浸る。
それらはとうに手が届かなくて、2度と戻ってはこないのだ。
なれば、人が手を伸ばすべきは過去に非ず。
2人は父親になれなかった。
その事象は、過去の産物。 変えようの無い現実である。
故にこそ、歩むべき道は先にこそ在るのだろう。
……都合がいいと言えば、そうである。
自らの過ちを、悔いたとは言えどもやり直したいなどと。
けれど、彼らの道は人の道。 
停滞などしてはいられない。
そして、いつだって人の進むべき道とは、どこまでも続く未来であるのだから。
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