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本編

ダメ生活

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 ここ1週間の生活を振り返ってみて、僕ダメ人間まっしぐらなのでは!?と思い始めた。

 何故なら・・・調べ物をしてはノートに纏めてを繰り返し、それに集中するあまり、食事も調べながら軽く食べる程度で、疲れたらお風呂にも浸からずそのまま寝ちゃう。

 そして、翌日になって「あー・・・昨日汗も流さずに寝ちゃった」と反省しつつ、浄化魔法を掛けてからまた調べ物をするという日常を繰り返していた。

 つまり、毎日風呂にも入らず汚れたままベッドに入り、翌日にベッドと自分に浄化魔法をかけるという酷い生活。
 そして、ご飯もちゃんと食べてなかったから、少し痩せた気がする。

 今までは、朝冒険者ギルドに行って、薬草の依頼を受けたりしてたけど、今はそれも全くしてない。

 この1週間僕を全く見かけなかったのが気になった様で、ガイルが家に訪ねてきた。

 「お前・・・ちゃんと食べてるのか?」

 「あー・・・食べてるかと聞かれれば食べてるけど・・・」

 「はぁー・・・ほら、これ食え。ここ来るときに屋台で買ってきたからまだ温かいぞ」

 ガイル優しすぎない!?
 人間出来過ぎじゃない!?
 S級冒険者凄い!見習わねば!

 「ガイル!ありがとうー!僕もそろそろ生活を改めなくちゃいけないかなって考えてたところなんだよね」

 「まぁ、気付いただけ良しとするか」

 「ふふ、頂きます!」

 野菜たっぷりのスープで胃に優しそう・・・。
 まさか僕の胃にも気を遣ってくれたとか!?
 もしそうだったら本当に凄い・・・。

 「それで?家に篭って何してたんだ?魔法陣描くだけならいつもこんなに篭ってないんだろう?」

 「あー・・・僕魔法の名前見ても何が何だかさっぱりだから、魔法書と魔法陣の本を見ながら纏めてたんだよね。ほら、これ」

 そう言って、ガイルに纏めたノートを手渡す。
 
 「へぇー、よく纏めてあるな。見やすいし、この魔法陣がどんなものかがすぐ分かるのが良いな」

 「でしょ!魔法陣の本って需要がないからあまり親切な作りをしてなくてね・・・」

 「まぁ、読む奴いなかったら、自分が分かれば良いやで終わりだろうからな」

 「そうなんだよね・・・。だから、僕は纏めてみやすくしたノートを作ってるんだ。今後魔法陣に興味を持って描こうかなって思う人が現れたら、見せてあげたりしても良いかなと。本にして出版するには流石に売れないだろうから無理だけど」

 「いいんじゃねーの?それで。ほら、残さず食えよ?俺はもう戻るから、またな」

 そういうと、ガイルは帰って行った。
 僕を心配して様子を見にきてくれたんだなー。
 強さがあると心にも余裕が出来るのかな?
 強さ・・・僕には難しいー!
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