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2巻 2科分裂編
プロローグ
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俺は高坂宏彰。私立貴津学園に在籍している2年生だ。
貴津学園には『第一進学科』『第二進学科』――通称『1科』『2科』の二つの学科が設立されており、入学時によく分からない理由でどちらかに分配される。
2科に割り振られた俺は1科とは大きく違う学園生活と待遇に対して徐々に不満を覚える。
鬱憤を溜め込んでいた矢先での1科の辻堂晴生の暴言により、俺は1科にたてつくことを決意した。
そんなある日、学園に届いた謎のドリンクを飲まされたことにより、一部の生徒に超能力が付加された。
しかし安易な使用は大変危険なため、誰もが封印している。
GW明けには辻堂をはじめとした1科軍団と大掛かりな勝負を展開したものの、敗戦してしまった。
だけど影の暗躍者だった俺の幼馴染、松本歩夢との長年の因縁に終止符が打たれ、かつての関係を取り戻せたとともに、辻堂一派には2科への多数の嫌がらせを理由に二週間の謹慎処分が下されたため、ほんのわずかではあるけど溜飲が下がった。
――と、ここまでがGW明けまでの出来事だ。
ひと勝負終わったと思ったら来週は中間試験で、まだまだ気の休まぬ日々が続きそうだ。
しかし、この時の俺は全く気がついていなかった。
いや、愚かにも考えすらしたことがなかった。
まさか、あんな形で新たな火種が生まれてしまうとは。
思想の対立は、なにも1科VS2科の構図だけではなかったのだ。
陰キャVS陽キャの諍いだけではないのだ――――
貴津学園には『第一進学科』『第二進学科』――通称『1科』『2科』の二つの学科が設立されており、入学時によく分からない理由でどちらかに分配される。
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しかし、この時の俺は全く気がついていなかった。
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