学内格差と超能力

※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載中です
※タイトル詐欺です。超能力要素はおまけ程度です
※チート系や無双系ではありません
 
 高坂宏彰は私立貴津学園高校 第二進学科(通称2科)在籍のちょっとオタクな2年生。
 貴津学園では1科と2科、二つの学科に分かれており、学科によって制服のネクタイやジャージの色、教室の位置など、同じ学園の中でも明確に区別されている。

 そして各科での一番の違いは『学内地位』だった。

 1科は普通の共学校と同様に男女ともに在籍しており、ルックスが良く、スポーツが得意で明るくコミュニケーション能力が高い生徒が多い。
 一方の2科は全体的に勉学は優秀だが外見がイマイチで華がなく、スポーツが苦手でコミュニケーションに難がある生徒が多い。
 更に女子生徒が一名も在籍しておらず、実質男子校状態となっている。
 そんな構成のためか、1科生徒の中には2科生徒を見下したり、得体の知れない集団と嫌悪する生徒も少なくなかった。
 特に辻堂晴生は2科生徒を見つける度に因縁をつけてくるため、多くの2科生徒が怯えていた。
 そんなある日のこと、宏彰はまたも辻堂から侮蔑の言葉を羅列されるが、ついに我慢の限界に達して友人たちとともに1科に挑戦することを決意する。

 その裏で『負の記憶』を媒体とした超能力の存在も動いており――――
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