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休息の章
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「あっ!」
「どうしたーマオ」
「あ、リシン。・・・髪のゴムが切れちゃったんだ。予備もないしどうしようかな?」
小さい頃は短くしていたけど、両親に伸ばそうと勧められて、長さは肩にかかるぐらいまで伸びている。天然パーマで広がりやすい髪質だ。今は低めの位置で一つに纏めている。
切れたのは何処にでもあるような黒いゴムだ。こだわりなんて無い。
近くにいたペイストが提案してきた。
ちなみにここは寮の近くで、シェールに話しかけた場所の近くだ。
「下ろしててもいいんじゃねーの?」
「はい、とても綺麗な金髪ですし」
「褒めてくれてありがとうシェール。でもそれだとリシンが肩に乗りづらいでしょう?」
「おいらの為に!?マオ好き~!」
近くで飛んでいたリシンが飛び込んできた!
「ぐえっ!リシン痛い・・・」
首に手を回してスリスリしてる。締まる締まるって!
「狡いぞ!俺も」
ペイストまで飛び込んできそうだ。
「ペイスト!おしくらまんじゅうじゃないんだから!リシンも苦しい!・・・トネール!」
「きゃーあ!」
「うわあっ!術使わなくてもいいだろう?痺れたあ!」
「言っても聞かないじゃんか!それに、もう平気でしょう?」
「たしかに、もうなんともない」
「制御も上手くなりましたね」
「シェール先生のおかげです!」
ニッコリ笑ってピースする。その時、後ろから声がした。
「じゃ、切れてしまったゴムの代わりは僕とお揃いにしましょう!これあげます」
普段の三つ編みを縛る細いリボンを解いて渡された。
「フィック先輩いつの間に!?・・・ってかわざわざ使っていたもの解いて渡してくれなくても・・・」
ってかソレはもうお揃いじゃないのでは?
「ではクリップはいかがですか?」
シェールから胸元の谷間近くにいつも付けている大きめの花のクリップを渡されそうになる。
それ髪留めだったの?・・・って!
「そんな女の子っぽいの付けられないよ!」
服のそんなとこにつけてたやつは私の中身が女でもドキドキするわ!!
「私は!カチューシャも似合うと思うね」
「フォルス先輩!?それもちょっと・・・」
「どうして?」
「どうしてって・・・」
普段気の強いフォルス先輩がちょっと悲しそうにしてるので罪悪感凄い・・・!
「リシンが乗れないからだろ?」
「いや、ペイスト違うって!男子の僕がその、黒とはいえ、レースのカチューシャはちょっと・・・」
「だったら似合うやつ作っといてやるよ!どんなのがいい?」
「んーそうだなぁ・・・シンプルで・・・っていや、手作りなんですか?すごい!・・・ってそうじゃなくて、今無いなら作らなくていいです先輩!メモしないで!」
思わずノリツッコミしてしまった。
「肩に留まるようにすればいいんだから、小さいピンで止めたっていいだろ?余ってるから色違いやるよ」
「オルドル!?」
オルドルに渡されたピンは袋に入ったままで何だか新品に見える。
「・・・えっと、これだと足りないかも・・・」
私って結構髪の量が多いよ?
「・・・っ!まさか今日困っているとは、思ってなかったから!・・・もっと用意しとけば良かった!」
プレゼントしてくれるつもりだったのか!オルドルって結構ツンデレが強いのか。最後の小声もバッチリ聞こえてしまった・・・
「ターバン用意出来ますよ?俺っちが結んであげるッス!」
「いや、それはマオのイメージダウンだ!」
「どういう意味ッスか!?」
「ラルまで!?」
・・・ってかペイスト、イメージダウンって何それ?アイドルのマネージャー?
「なんか皆集まってきて、大騒ぎになってきたね。この際だし切っちゃおうかな?」
ため息を吐きながら小さく呟く。
「それはダメだ!!」
「綺麗な金髪ですのにいけませんわ!」
「絶対長い方が良いです!」
「もったいないよ!伸ばした方がいい!」
「なら、おれがずっと支えてるッス!」
「そんなの邪魔でしかないだろ!・・・俺も絶対に反対です」
ペイスト、シェール、フィック先輩、フォルス先輩、ラル、オルドルとみんなに反対された。そのままあーでもないこーでもないと騒ぎ始めた。
また、ため息をついて、小声で相談した。
「リシン、ケンカになりそうだから、今日は頭に乗っててくれる?」
「わかった!みんなマオが大好きだな」
「そうだね。気持ちは嬉しいから後で全部試すよ。みんなの気持ちはとても嬉しいしね」
「マオは本当にお人好しだな~。そこも好きだけどさ!」
その後、マオはいろいろ試した結果、飾りの無いたくさんのゴムを日替わりで着けるようになり、無頓着だったマオの黒いゴムはカラフルに彩られていったのだった。
「どうしたーマオ」
「あ、リシン。・・・髪のゴムが切れちゃったんだ。予備もないしどうしようかな?」
小さい頃は短くしていたけど、両親に伸ばそうと勧められて、長さは肩にかかるぐらいまで伸びている。天然パーマで広がりやすい髪質だ。今は低めの位置で一つに纏めている。
切れたのは何処にでもあるような黒いゴムだ。こだわりなんて無い。
近くにいたペイストが提案してきた。
ちなみにここは寮の近くで、シェールに話しかけた場所の近くだ。
「下ろしててもいいんじゃねーの?」
「はい、とても綺麗な金髪ですし」
「褒めてくれてありがとうシェール。でもそれだとリシンが肩に乗りづらいでしょう?」
「おいらの為に!?マオ好き~!」
近くで飛んでいたリシンが飛び込んできた!
「ぐえっ!リシン痛い・・・」
首に手を回してスリスリしてる。締まる締まるって!
「狡いぞ!俺も」
ペイストまで飛び込んできそうだ。
「ペイスト!おしくらまんじゅうじゃないんだから!リシンも苦しい!・・・トネール!」
「きゃーあ!」
「うわあっ!術使わなくてもいいだろう?痺れたあ!」
「言っても聞かないじゃんか!それに、もう平気でしょう?」
「たしかに、もうなんともない」
「制御も上手くなりましたね」
「シェール先生のおかげです!」
ニッコリ笑ってピースする。その時、後ろから声がした。
「じゃ、切れてしまったゴムの代わりは僕とお揃いにしましょう!これあげます」
普段の三つ編みを縛る細いリボンを解いて渡された。
「フィック先輩いつの間に!?・・・ってかわざわざ使っていたもの解いて渡してくれなくても・・・」
ってかソレはもうお揃いじゃないのでは?
「ではクリップはいかがですか?」
シェールから胸元の谷間近くにいつも付けている大きめの花のクリップを渡されそうになる。
それ髪留めだったの?・・・って!
「そんな女の子っぽいの付けられないよ!」
服のそんなとこにつけてたやつは私の中身が女でもドキドキするわ!!
「私は!カチューシャも似合うと思うね」
「フォルス先輩!?それもちょっと・・・」
「どうして?」
「どうしてって・・・」
普段気の強いフォルス先輩がちょっと悲しそうにしてるので罪悪感凄い・・・!
「リシンが乗れないからだろ?」
「いや、ペイスト違うって!男子の僕がその、黒とはいえ、レースのカチューシャはちょっと・・・」
「だったら似合うやつ作っといてやるよ!どんなのがいい?」
「んーそうだなぁ・・・シンプルで・・・っていや、手作りなんですか?すごい!・・・ってそうじゃなくて、今無いなら作らなくていいです先輩!メモしないで!」
思わずノリツッコミしてしまった。
「肩に留まるようにすればいいんだから、小さいピンで止めたっていいだろ?余ってるから色違いやるよ」
「オルドル!?」
オルドルに渡されたピンは袋に入ったままで何だか新品に見える。
「・・・えっと、これだと足りないかも・・・」
私って結構髪の量が多いよ?
「・・・っ!まさか今日困っているとは、思ってなかったから!・・・もっと用意しとけば良かった!」
プレゼントしてくれるつもりだったのか!オルドルって結構ツンデレが強いのか。最後の小声もバッチリ聞こえてしまった・・・
「ターバン用意出来ますよ?俺っちが結んであげるッス!」
「いや、それはマオのイメージダウンだ!」
「どういう意味ッスか!?」
「ラルまで!?」
・・・ってかペイスト、イメージダウンって何それ?アイドルのマネージャー?
「なんか皆集まってきて、大騒ぎになってきたね。この際だし切っちゃおうかな?」
ため息を吐きながら小さく呟く。
「それはダメだ!!」
「綺麗な金髪ですのにいけませんわ!」
「絶対長い方が良いです!」
「もったいないよ!伸ばした方がいい!」
「なら、おれがずっと支えてるッス!」
「そんなの邪魔でしかないだろ!・・・俺も絶対に反対です」
ペイスト、シェール、フィック先輩、フォルス先輩、ラル、オルドルとみんなに反対された。そのままあーでもないこーでもないと騒ぎ始めた。
また、ため息をついて、小声で相談した。
「リシン、ケンカになりそうだから、今日は頭に乗っててくれる?」
「わかった!みんなマオが大好きだな」
「そうだね。気持ちは嬉しいから後で全部試すよ。みんなの気持ちはとても嬉しいしね」
「マオは本当にお人好しだな~。そこも好きだけどさ!」
その後、マオはいろいろ試した結果、飾りの無いたくさんのゴムを日替わりで着けるようになり、無頓着だったマオの黒いゴムはカラフルに彩られていったのだった。
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