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商談の章
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2年後
ぶどう、桃、すももを中心に栽培していくと、コレが大成功!
フィック先輩とリシンと収穫を見に行った。
「凄い!今年も沢山採れたね!」
「でもこの量は食べきれないぞ!マオ」
リシンがパタパタ飛びながら見回す。
「街に売りに行くのも時間がかかりすぎると状態が悪くなります。良い保存方法ありますか?」
フィック先輩が悩みながら探偵のように握った手を顎に添える。
「うーん・・・ジャムとか良さそうけど、もっとレパートリー増やしたいし、ちょっと相談してみようかな」
「誰にですか?」
「シェールかな?物知りだし」
たしか料理も上手いはず・・・
「あぁ、ソルシエールですね。彼女の父親であるノブールさんは貴族の経営者ですから良い案を頂けると思います」
「そっか!なら早速手紙を書こう!」
すると、シェールが元気になったのは君のおかげだと、直に父親であるノブールさんから手紙が来て、いたく喜ばれ、何通か手紙のやりとりでアドバイスを貰っていると、土地を見たいと、シェールと一緒にこっちに引っ越してきてくれた。
最初はウチに泊まればと言ったが、住んでいるところの宰相と中違いして、こっちで出来るように手配してきたんだって。よく聞いたらそこは父さんの故郷らしい。道理で聞いた事ある筈だよ!
シェールのお父さん。ノブールさんは父さんを見た途端に跪いて、感極まってウルウルして、母さんをみた途端に涙は決壊した。
「ケイン様、生きていらしたのですね!良かった!オルーチェ様と、ご結婚されて・・・良かった!良かった!!」
お手伝いのおじさんにまで
「シリウス様!?良かった!仲違いをしたと言う噂は嘘だったのですね!良かった!良かった!」
と、泣きながら挨拶していたのは気になった。
父さんも、まさかおじさんも貴族で上の方の身分だったのかな?
父さんもノブールさんとは知り合いだったらしいけど、懐かしいというよりは寂しいような、歯痒いようにしていて、不思議に思った。父さんは何故か故郷に帰りたがらないんだよね・・・。
ノブールさんに手伝ってもらい、果樹園を作り、フルーツロードも完成。
ジャムやドライフルーツなど、加工品を増やすともっと遠い他の地域に売り出す事もできるようになった。
「シェール!マオ!フィック!」
「フォルス先輩!」
「相変わらず元気そうで良かった!シェールがとうとう引っ越したって言うから会いに来たよ!」
「お久しぶりです!」
「聞いたよ~アンタ商売始めたんだって?」
「まぁ、そうかも?」
「そうだろ!アタシは商人なんだから、アタシにも相談してほしかった!もちろん叔父様には敵わないけど」
「折角の商談ですもの。お父様もマオさんと2人だけでお話をしたかった筈ですわ」
「ちぇーっ!アタシだってギルドに入って取り引きしやすくなったのに!」
「お父様がそれ程までに本気だったからですわ。今なら落ち着いてます」
「じゃあ、マオさえ良ければアタシも取り扱えるチャンスがあるって事!?」
「うん、僕は構わないよ」
「よっしゃあ!!叔父様に相談して来る!」
フォルスはダッシュでシェールの家に入っていった。
「マオ、マオ!こっち来て!」
「ん?」
フォルス先輩はシェールの父親がいる家に入らず、隅っこで小さく小声で手招きしている。みんなは楽しそうに話して気づいていない。私はそっと先輩に近づいて行った。
学生時代も呼び出されたけど、あの時みたいな怯えはもう無い。先輩は元々優しくて、強くて、カッコよくて、実は乙女な可愛らしい人だと知っている。
「ありがとうね」
「呼ばれましたから」
あの時と同じように返す。
「そうじゃなくて!」
「え?」
「アタシ、ずっと辛かったんだ。シェールが1人になっていくのが」
「そうですよね・・・」
「でも、あの学校じゃ、アタシは絶対にシェールと同じ学年になれない」
たしかに。フォルス先輩とシェールは5つ歳が離れてる。学校の留年を持っても、同じ学年にはなれない。
私はフィック先輩と同室だったけど、普通はそんな事起こらずに、3人部屋として使われる。
フィック先輩と同室だった人が嫌がったのだろうと容易に想像がつく。勿論、学年全員から。
他人からどう思われるか全く気にしない所は今も変わってない。
でも、真面目なフォルス先輩にそんな事出来る訳がない。
「アタシは、あの子を守れない自分を責めていた。
でも、アタシがしなくちゃいけなかったのは、シェールの友達でいる事だけだったんだよね。
ありがとう、マオ!」
「フォルス・・・先輩・・・」
「あーもう泣くな!話に聞いてた通りホントアンタ泣き虫だね!!」
「す、すいません。コレは治らないです!全部全部・・・嬉しくて泣いちゃうんです!」
「わかったわかった。じゃあアタシには、なんかお礼させてよ!カリは返したい主義なんだよ」
「ふぁい・・・」
「あーもう!またお節介しちまうじゃないか!・・・もう、認める!アタシは世話するのが好きなんだよ!シェールみたいに構いすぎちまうだろ?」
フォルス先輩は私の頭をガシガシ撫でた。
私は先輩よりも背が高くなったけど、頭を下げると先輩の手は用意に届く。先輩ってお姉さんみたいだと、つい思ってしまった。
前世も今世も一人っ子な私にはそれがとても嬉しく思える。
ぶどう、桃、すももを中心に栽培していくと、コレが大成功!
フィック先輩とリシンと収穫を見に行った。
「凄い!今年も沢山採れたね!」
「でもこの量は食べきれないぞ!マオ」
リシンがパタパタ飛びながら見回す。
「街に売りに行くのも時間がかかりすぎると状態が悪くなります。良い保存方法ありますか?」
フィック先輩が悩みながら探偵のように握った手を顎に添える。
「うーん・・・ジャムとか良さそうけど、もっとレパートリー増やしたいし、ちょっと相談してみようかな」
「誰にですか?」
「シェールかな?物知りだし」
たしか料理も上手いはず・・・
「あぁ、ソルシエールですね。彼女の父親であるノブールさんは貴族の経営者ですから良い案を頂けると思います」
「そっか!なら早速手紙を書こう!」
すると、シェールが元気になったのは君のおかげだと、直に父親であるノブールさんから手紙が来て、いたく喜ばれ、何通か手紙のやりとりでアドバイスを貰っていると、土地を見たいと、シェールと一緒にこっちに引っ越してきてくれた。
最初はウチに泊まればと言ったが、住んでいるところの宰相と中違いして、こっちで出来るように手配してきたんだって。よく聞いたらそこは父さんの故郷らしい。道理で聞いた事ある筈だよ!
シェールのお父さん。ノブールさんは父さんを見た途端に跪いて、感極まってウルウルして、母さんをみた途端に涙は決壊した。
「ケイン様、生きていらしたのですね!良かった!オルーチェ様と、ご結婚されて・・・良かった!良かった!!」
お手伝いのおじさんにまで
「シリウス様!?良かった!仲違いをしたと言う噂は嘘だったのですね!良かった!良かった!」
と、泣きながら挨拶していたのは気になった。
父さんも、まさかおじさんも貴族で上の方の身分だったのかな?
父さんもノブールさんとは知り合いだったらしいけど、懐かしいというよりは寂しいような、歯痒いようにしていて、不思議に思った。父さんは何故か故郷に帰りたがらないんだよね・・・。
ノブールさんに手伝ってもらい、果樹園を作り、フルーツロードも完成。
ジャムやドライフルーツなど、加工品を増やすともっと遠い他の地域に売り出す事もできるようになった。
「シェール!マオ!フィック!」
「フォルス先輩!」
「相変わらず元気そうで良かった!シェールがとうとう引っ越したって言うから会いに来たよ!」
「お久しぶりです!」
「聞いたよ~アンタ商売始めたんだって?」
「まぁ、そうかも?」
「そうだろ!アタシは商人なんだから、アタシにも相談してほしかった!もちろん叔父様には敵わないけど」
「折角の商談ですもの。お父様もマオさんと2人だけでお話をしたかった筈ですわ」
「ちぇーっ!アタシだってギルドに入って取り引きしやすくなったのに!」
「お父様がそれ程までに本気だったからですわ。今なら落ち着いてます」
「じゃあ、マオさえ良ければアタシも取り扱えるチャンスがあるって事!?」
「うん、僕は構わないよ」
「よっしゃあ!!叔父様に相談して来る!」
フォルスはダッシュでシェールの家に入っていった。
「マオ、マオ!こっち来て!」
「ん?」
フォルス先輩はシェールの父親がいる家に入らず、隅っこで小さく小声で手招きしている。みんなは楽しそうに話して気づいていない。私はそっと先輩に近づいて行った。
学生時代も呼び出されたけど、あの時みたいな怯えはもう無い。先輩は元々優しくて、強くて、カッコよくて、実は乙女な可愛らしい人だと知っている。
「ありがとうね」
「呼ばれましたから」
あの時と同じように返す。
「そうじゃなくて!」
「え?」
「アタシ、ずっと辛かったんだ。シェールが1人になっていくのが」
「そうですよね・・・」
「でも、あの学校じゃ、アタシは絶対にシェールと同じ学年になれない」
たしかに。フォルス先輩とシェールは5つ歳が離れてる。学校の留年を持っても、同じ学年にはなれない。
私はフィック先輩と同室だったけど、普通はそんな事起こらずに、3人部屋として使われる。
フィック先輩と同室だった人が嫌がったのだろうと容易に想像がつく。勿論、学年全員から。
他人からどう思われるか全く気にしない所は今も変わってない。
でも、真面目なフォルス先輩にそんな事出来る訳がない。
「アタシは、あの子を守れない自分を責めていた。
でも、アタシがしなくちゃいけなかったのは、シェールの友達でいる事だけだったんだよね。
ありがとう、マオ!」
「フォルス・・・先輩・・・」
「あーもう泣くな!話に聞いてた通りホントアンタ泣き虫だね!!」
「す、すいません。コレは治らないです!全部全部・・・嬉しくて泣いちゃうんです!」
「わかったわかった。じゃあアタシには、なんかお礼させてよ!カリは返したい主義なんだよ」
「ふぁい・・・」
「あーもう!またお節介しちまうじゃないか!・・・もう、認める!アタシは世話するのが好きなんだよ!シェールみたいに構いすぎちまうだろ?」
フォルス先輩は私の頭をガシガシ撫でた。
私は先輩よりも背が高くなったけど、頭を下げると先輩の手は用意に届く。先輩ってお姉さんみたいだと、つい思ってしまった。
前世も今世も一人っ子な私にはそれがとても嬉しく思える。
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