霊媒体質 九条遙加の厄難 ー学生時代編ー

柿村 呼波

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第1章 高校編

青いヒカリ2

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 翌日、登校した遙加は何となく体調が良くなかった。
何となく肩が重い感じがする。でも肩凝りとは少し違う感じがしてなんだか少し気持ち悪かった。

 昼休みになったので購買でパンを買って廊下を歩いている時だった。

「遙加、大丈夫?」

軽音楽部の部長であり友人の如月京香が心配そうな顔をして近づいてきた。

「うん、実はちょっと調子悪いかな」

「やっぱり……  あのさ、左肩重くない? 黒い影が見えるよ」

「えっ、部長はそういうの見える人なの?」

「あれ、遙加には話してなかったっけ。見えると言っても良いものか悪いものかぐらいはわかる程度だけどね」

「そうだったんだ……、実は昨日部活終わって帰ろうって時に視聴覚室から外に出ていく青い光を見たんだけど、部長は見なかった?」

「私は、見なかったな。でも岩館たちが何か言ってたのってそれだったんだ……
遙加、これから私が言うことに驚かないでね。遙加は多分、いや間違いなく霊媒体質だよ」 

「何? 霊媒体質って」

「簡単に言うと、霊に取り憑かれやすい人のことなんだけど、それに加えて普通の人よりも優れた感性を持ってるらしいんだ。でも遙加はそれだけじゃなくて、何かに守られているような感じもするんだよね。それが何なのかは私には分からないけど……  私はただ変なものが見えるだけだからこれ以上のことは言えないんだけど」

「えっ、私全く霊感とか無いと思うんだけど…… 」

「遙加、それはあんたの気のせいだと思うよ。現に今連れてきてるのは昨日の青い光のそれだと思うよ」

「だって、霊とかお化けとか何にも見えないし見たこともないよ。でもそういえば昨日岩館に『青い光が見えたか』って聞かれたっけ……」

「やっぱりね、そんなことだと思った。それに見えなくても、遙加は感が鋭いじゃん。それに音楽の才能だってピカイチだし」

「それは今、関係ないのでは? 部長様」

「さっきも言ったけど、霊媒体質の人って感性が優れてるっていうか繊細なところがあるからね。岩館たちも見たらしいけど、昨日は遙加が一番精神的に不安定なところがあったんじゃないかな。だから連れてきちゃったんだと思うよ。だからそんなのに引き摺られないように心を強く持って、というか遙加の場合は自分にもっと自信を持ってね。特に音楽の才能はピカイチだっていつも言ってるでしょ。少しは私の言葉を信じてもいいと思うよ」

「わかったよ、ありがとう才女の如月部長様」

「じゃあ、せっかくだから一緒にお昼にしようか」

「そうだね、早く食べよう」

二人は第2音楽準備室へと急いだ。

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