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第1章
いろんな料理を作ってみよう
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アルクトラスに来てから、はや4ヶ月がたった。
長いような、短いような…。それなりに、順応していると思います。
言葉は不自由ないけど、読み書きが出来ないのが少し不自由かな。こちらには、義務教育がなかった。
おばさんは学校へ通ったことはないが、簡単な読み書きならばできるそうだ。お客さんに教えてもらったんだって。
私も教えてもらおうと話をしていたら、たまたま入ってきたライカさんが話しかけてきた。
「アリサちゃん、字を覚えたいの?」
「はい、そうなんです」
「俺、教えてあげようか?」
「いいんですか?」
「その代わり、食事1回分タダにしてよ」
「なんですか、それ…」
私はおばさんに教えてもらおうと思ったんだけど?
「ちょうどいいじゃないか。ライカさん、教えてやってくれるかい?アタシは簡単な読み書きしか出来ないからさ。ちゃんと教えてもらった方がいいよ」
おばさんがそう言ってくれて、ライカさんの授業1回=食事1食分となった。
基本はライカさんのお休みの日の昼食又は、遅番の日の昼食前後が、勉強の時間となった。私が教えてもらう時、ミリアも一緒に習うことにした。(子供たちが呼び捨てでいいっていうので、最近は呼び捨てにしている。)
ミリアが習って、帰宅した後ジミーとトミーに教えてあげることができるため。
頭使ったから、甘いものが食べたいな。今日はパンケーキ作ってみようかな?
美味しい、美味しい、パンケーキ♪ルンルン♪
小麦粉に、牛乳と卵を入れ、よく混ぜる。フライパンにバターを入れ、混ぜた液を入れ、焼く。表面に泡がたち、穴が消えなくなったら、ひっくり返す。おー、きつね色。裏もきつね色になるまで焼いたら、できあがり!
「お、今日はうす焼きかい?」
「パンケーキですよ。お好みで、バターと蜂蜜をかけて食べてね」
ぜいたくー!今はお昼前。ミリアとおじさん、おばさん、ライカさん、私の5人分。一人2枚として、10枚焼けばいいかな?
甘かった。蜂蜜が甘いのではなく、いや甘いんだけど、そうじゃなくて、考えが甘かった。おじさんとライカさんが食べる食べる!
「こりゃ、いくらでも入る」
「蜂蜜いっぱいかけて食べていいって、すごいね!」
まさか、こんなに食べるとは…。私は2枚、ミリア4枚、おばさん5枚、おじさん8枚!ライカさんはまさかの12枚…!食べ過ぎです!
頭の疲れをとるためのパンケーキだったのに、体が疲れてしまった。
+++++++
今日はブレンダさんから、「お店の商品を使って」と言われたから、なにか考えようか。
せっかくチーズが手に入ったし、簡単にピザトーストでも作ってみようかな。
こちらにはレンガで作ったカマド式オーブンがあった。やはり燃料は薪を使う。小さくしたピザ屋の窯みたいな感じかな。
食パンにバターをぬり、マトの実で作ったトマトソースをぬる。スライスした玉ねぎ、チーズをのせたら、オーブンで焼く。とろけるチーズではないけれど、チーズがイイ感じにとけた。ピザトーストのできあがり。
「これがチーズってもんか。旨いもんだな」
「これは美味しいねえ」
「お姉ちゃん、美味しいよ」
みんなチーズ食べるの初めてなんだって。ピザトーストが好評でよかった。
++++++
最近、メイさんが言うんだよ。
「ミリアばっかり、ずるい」って。
なぜなら、新しい料理を作る時は、昼間が多い。必然的に、ミリア(たまにコイルさんも加わる)は最初に試食するわけ。
「私も試食から、参加したいのよ」って言うんだよ。しょうがないよねえ。だって、夕方から夜は忙しい時間なんだもん。
でも今日は、夕方にむけ、仕込みをしておこうかな。
フライパンにバターを入れ、次に薄く切った玉ねぎを入れて、よく炒める。ひと口大に切ったハレラビットの肉を入れ、軽く炒める。そして小麦粉を入れ、牛乳を少しずつ入れ混ぜる。混ぜ混ぜ。塩と香草を入れ、少しトロミがつくまで混ぜる。
器に茹でたジャガイモをいれ、そこに具入りのホワイトソースを入れ、チーズを上にのせる。
後は焼くだけにしておく。
グラタンのできあがり。
夕方メイさんたちが来てから、オーブンで焼く。熱々を召し上がれ。
ジミーとトミーはよくさまして、食べて。ヤケドに注意!
メイさんは満足そう。よかった、みんな喜んでくれた。
「アリサ、俺たちの分はまだか?」
おじさん、今焼いてますから、ちょっと待って…。
グラタンやピザトーストをだしたことによって、チーズや牛乳の存在が知られるようになった。
ブレンダさんは
「こんなに売れたなんて、初めてよ」
とうれしそうな報告をもらった。隣村の人たちも、張り切ってチーズやバターを作っているという。みんな喜んでくれてよかったです。
~~~~~~~~~~~~~~~
以前感想をいただいた方の料理を使わせていただきました。ありがとうございました。
今回はいろいろ料理をだしてみました。
次回は日本人にはおなじみの「アレ」をだしてみようと思います。
長いような、短いような…。それなりに、順応していると思います。
言葉は不自由ないけど、読み書きが出来ないのが少し不自由かな。こちらには、義務教育がなかった。
おばさんは学校へ通ったことはないが、簡単な読み書きならばできるそうだ。お客さんに教えてもらったんだって。
私も教えてもらおうと話をしていたら、たまたま入ってきたライカさんが話しかけてきた。
「アリサちゃん、字を覚えたいの?」
「はい、そうなんです」
「俺、教えてあげようか?」
「いいんですか?」
「その代わり、食事1回分タダにしてよ」
「なんですか、それ…」
私はおばさんに教えてもらおうと思ったんだけど?
「ちょうどいいじゃないか。ライカさん、教えてやってくれるかい?アタシは簡単な読み書きしか出来ないからさ。ちゃんと教えてもらった方がいいよ」
おばさんがそう言ってくれて、ライカさんの授業1回=食事1食分となった。
基本はライカさんのお休みの日の昼食又は、遅番の日の昼食前後が、勉強の時間となった。私が教えてもらう時、ミリアも一緒に習うことにした。(子供たちが呼び捨てでいいっていうので、最近は呼び捨てにしている。)
ミリアが習って、帰宅した後ジミーとトミーに教えてあげることができるため。
頭使ったから、甘いものが食べたいな。今日はパンケーキ作ってみようかな?
美味しい、美味しい、パンケーキ♪ルンルン♪
小麦粉に、牛乳と卵を入れ、よく混ぜる。フライパンにバターを入れ、混ぜた液を入れ、焼く。表面に泡がたち、穴が消えなくなったら、ひっくり返す。おー、きつね色。裏もきつね色になるまで焼いたら、できあがり!
「お、今日はうす焼きかい?」
「パンケーキですよ。お好みで、バターと蜂蜜をかけて食べてね」
ぜいたくー!今はお昼前。ミリアとおじさん、おばさん、ライカさん、私の5人分。一人2枚として、10枚焼けばいいかな?
甘かった。蜂蜜が甘いのではなく、いや甘いんだけど、そうじゃなくて、考えが甘かった。おじさんとライカさんが食べる食べる!
「こりゃ、いくらでも入る」
「蜂蜜いっぱいかけて食べていいって、すごいね!」
まさか、こんなに食べるとは…。私は2枚、ミリア4枚、おばさん5枚、おじさん8枚!ライカさんはまさかの12枚…!食べ過ぎです!
頭の疲れをとるためのパンケーキだったのに、体が疲れてしまった。
+++++++
今日はブレンダさんから、「お店の商品を使って」と言われたから、なにか考えようか。
せっかくチーズが手に入ったし、簡単にピザトーストでも作ってみようかな。
こちらにはレンガで作ったカマド式オーブンがあった。やはり燃料は薪を使う。小さくしたピザ屋の窯みたいな感じかな。
食パンにバターをぬり、マトの実で作ったトマトソースをぬる。スライスした玉ねぎ、チーズをのせたら、オーブンで焼く。とろけるチーズではないけれど、チーズがイイ感じにとけた。ピザトーストのできあがり。
「これがチーズってもんか。旨いもんだな」
「これは美味しいねえ」
「お姉ちゃん、美味しいよ」
みんなチーズ食べるの初めてなんだって。ピザトーストが好評でよかった。
++++++
最近、メイさんが言うんだよ。
「ミリアばっかり、ずるい」って。
なぜなら、新しい料理を作る時は、昼間が多い。必然的に、ミリア(たまにコイルさんも加わる)は最初に試食するわけ。
「私も試食から、参加したいのよ」って言うんだよ。しょうがないよねえ。だって、夕方から夜は忙しい時間なんだもん。
でも今日は、夕方にむけ、仕込みをしておこうかな。
フライパンにバターを入れ、次に薄く切った玉ねぎを入れて、よく炒める。ひと口大に切ったハレラビットの肉を入れ、軽く炒める。そして小麦粉を入れ、牛乳を少しずつ入れ混ぜる。混ぜ混ぜ。塩と香草を入れ、少しトロミがつくまで混ぜる。
器に茹でたジャガイモをいれ、そこに具入りのホワイトソースを入れ、チーズを上にのせる。
後は焼くだけにしておく。
グラタンのできあがり。
夕方メイさんたちが来てから、オーブンで焼く。熱々を召し上がれ。
ジミーとトミーはよくさまして、食べて。ヤケドに注意!
メイさんは満足そう。よかった、みんな喜んでくれた。
「アリサ、俺たちの分はまだか?」
おじさん、今焼いてますから、ちょっと待って…。
グラタンやピザトーストをだしたことによって、チーズや牛乳の存在が知られるようになった。
ブレンダさんは
「こんなに売れたなんて、初めてよ」
とうれしそうな報告をもらった。隣村の人たちも、張り切ってチーズやバターを作っているという。みんな喜んでくれてよかったです。
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以前感想をいただいた方の料理を使わせていただきました。ありがとうございました。
今回はいろいろ料理をだしてみました。
次回は日本人にはおなじみの「アレ」をだしてみようと思います。
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