黒銀のフェンリル

chii

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威圧

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 ここへ来て、半年が過ぎた。今ではリルの風呂も俺の仕事となった。
二人で裸になり、リルを隅々まで洗ってやる。
初めて、リルがアンナの風呂の世話を嫌がった時の顔 見ものだったな!
リルを抱いて風呂へ行くときも俺を睨んでいた。
揶揄いがいのあるやつだ。ラフィエルも心配そうな顔をしていたが 心配するなと 俺にその趣味は無い!
食事も時々俺が食わせる。
ごく稀に一人で食べるのを嫌がる。
同じテーブルに皆で座り食べているのだが、食べたがらない。
そんな時、アンナが一生懸命食べさせようとしても、食べない。
今までは、アンナが言えば食べていたそうだから やはり 悔しいだろう。
そんな時は、リルを俺の膝に抱き上げ食べさせる。
「おいちぃ」
と 口をモゴモゴさせる姿が可愛いらしい。
この半年幸せな時間を送っている  が その幸せを壊そうとする者が来た!







この国の教会は、教皇を頂点に、教会長が二人 副教会長が5人 各領に教祖が一人ずつその下に、シスターと信徒がいる。
聖黒教は、黒銀を冠しているはずだが、今は………
黒銀の代替わりをして半年、ようやく教会から連絡が来た。
奴らが俺をどう扱うのかこの面子を見れば分かる。
副教会長一人とメリル領の教祖、シスター一人と信徒一人、馬鹿にされた者だ!
ラフィエルらが礼をとり副教会長達に挨拶する。
「本日は、副教会長にご足労頂きありがとうございます」
教会側の人間は不服そうな顔で俺を睨む!
何故なら、俺は、リルを膝に抱きソファーに座ったまま、頭も下げないからだ!
「副教会長がいらしたのですよ、何故頭を下げないのですか!」
馬鹿なシスターが居丈高に叫ぶ。
俺は、リルをアンナに預け黒銀に変化する!
黒銀は、教会でも滅多に姿を見せない。当然だ、コイツらが嫌いだし、乙女から離れたく無い。
黒銀は怒ると、銀の輝きを落とし黒く輝く。
「なっ黒?黒銀では、無い!」
本当に何も知らないのだな。
くそヤローどもを鼻で嗤いマーク達の後ろで人型へ戻る。
「我ら黒銀がお前たち如きに下げる頭など無い!」
「何を!!」
「初代の言葉を忘れたか?正しく恐れ、敬えばこの国の助けになろうと…」
「この国に残るも 去るも この黒銀次第」
俺に睨まれ、怯んだ副教会長は
「こ、これより、黒銀様には聖黒教に移って頂きたい」
「断る!」
「!!!」
「当然だろう、我が乙女は、まだ幼い」
アンナからリルを受け取り、抱きしめる。
「しかし……」
ラフィエルが一歩前に出る。
「お話の途中ですが失礼します。娘は3歳になったばかり。教会本部の側がいいとおっしゃるなら、王都の屋敷に移りましょう。それで いかがでしょうか?」
リルをキュッと抱え込み、教会の奴らに威圧をかける!
「我は黒銀、これ以上俺を怒らせるな!国一つ滅ぼすのに、そう時間はかからんぞ。忘れるな!」
副教会長は、悔しそうに頭を下げ
「教皇様にご報告し、後日ご連絡致します。」

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