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聖黒教
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イライラする気持ちを抑え、私達は一週間かけて王都に戻ってきた。
あのような田舎にわざわざ出向いてやったのに、あの、生意気な黒銀が!
私は、メリル領での事を洗いざらい教皇に話した。
今代の黒銀は、礼儀も知らぬ無礼者、この私に頭を下げる事もせず、黒銀がお前たちに下げる頭など無いと言ったのです!
そして我ら教会を脅したのです!
それを聞いた教会長様は
「何と!たかが獣が黒銀様と崇められ図に乗っているのか!!」
「そのような事を言ってはなりません」
教堂に響く厳かな声が、教会長たちを諌める。
「教皇様、しかし……」
「ここは、聖 黒銀教会というのですよ。黒銀様を敬えぬのならいつでも去りなさい。」
「何故です、黒銀など、何もしないではありませんか!姿も見せる事なく、教会の奥深く、乙女と籠っているだけ、何もしない、何も出来ないのならいなくても良いではありませんか!!」
教皇は、はぁぁ~っと大きな息を吐き
「何故、教会長である者が、そこまで何も知らぬのですか?」
「黒銀様がここに留まる理由は、ちゃんとあるのですよ!」
この教会長は二番手、地位を金で買ったような人物だ。信仰心など微塵も無い
教皇様は首を振り、教会長の隣の者を見た。
「人型では無い黒銀様を見ましたか?」
「見ました。黒教とは、銀色に輝く黒い毛並みのフェンリルでは無いのですか?」
「私の見た黒銀は、黒く光っていました。銀色など、どこにもありませんでしたよ!」
「何と それは怒っている時の黒銀様です。怒りが強ければ、強いほど黒く輝くのです」
「ここ、数代の黒銀様は、皆、黒かったと、美しく銀色に輝く黒銀様はいらっしゃらないと言います。」
「そ、そんな………」
「そのような事…誰も見たことがないなら!!」
「教皇しか入れぬ部屋にあるのですよ。初代国王と初代の黒銀が並んでいる肖像画が、美しい黒銀様が………」
あのような田舎にわざわざ出向いてやったのに、あの、生意気な黒銀が!
私は、メリル領での事を洗いざらい教皇に話した。
今代の黒銀は、礼儀も知らぬ無礼者、この私に頭を下げる事もせず、黒銀がお前たちに下げる頭など無いと言ったのです!
そして我ら教会を脅したのです!
それを聞いた教会長様は
「何と!たかが獣が黒銀様と崇められ図に乗っているのか!!」
「そのような事を言ってはなりません」
教堂に響く厳かな声が、教会長たちを諌める。
「教皇様、しかし……」
「ここは、聖 黒銀教会というのですよ。黒銀様を敬えぬのならいつでも去りなさい。」
「何故です、黒銀など、何もしないではありませんか!姿も見せる事なく、教会の奥深く、乙女と籠っているだけ、何もしない、何も出来ないのならいなくても良いではありませんか!!」
教皇は、はぁぁ~っと大きな息を吐き
「何故、教会長である者が、そこまで何も知らぬのですか?」
「黒銀様がここに留まる理由は、ちゃんとあるのですよ!」
この教会長は二番手、地位を金で買ったような人物だ。信仰心など微塵も無い
教皇様は首を振り、教会長の隣の者を見た。
「人型では無い黒銀様を見ましたか?」
「見ました。黒教とは、銀色に輝く黒い毛並みのフェンリルでは無いのですか?」
「私の見た黒銀は、黒く光っていました。銀色など、どこにもありませんでしたよ!」
「何と それは怒っている時の黒銀様です。怒りが強ければ、強いほど黒く輝くのです」
「ここ、数代の黒銀様は、皆、黒かったと、美しく銀色に輝く黒銀様はいらっしゃらないと言います。」
「そ、そんな………」
「そのような事…誰も見たことがないなら!!」
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