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王都
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教会から使者が来て二週間、教皇から直接手紙が来た。
使者として立てた者の不手際を詫び、教皇自ら赴かなかった事を詫びてあった。
が、聞く話によれば教皇はすでに90歳を超えていると聞く。
「で、手紙がには何が?」
俺が聞けば、向かいに座るラフィエルが、俺の手にある桃を、一生懸命食べているリルを見ている。時折、手にたれる汁を舐めとりながら食べるのを見て、何とも言えない顔をしている。
「妙な想像をするなよ……」
笑いながら言ってやると、苦虫を噛み潰したような顔で
「そのような事はしておりません!」
と答える。
「で?」
「王都には来てほしいと。他は黒銀様の、申し出の通りにと書かれております…」
「そうか…分かった。」
桃を食べ終わったリルの口周りと、自分の手を拭いていると、ラフィエルが
「王都の屋敷にも、小さな森がございます。きっと気に入って下さると…」
「そうか、楽しみだ」
メリル領から馬車で一週間、ようやく王都の屋敷が見えてきた。
王都といっても、少し郊外にあるためか自然が多い。
気持ちいい所だ。
「ナナ、お家に着いたら、オヤツ食べよ」
「いいぞ、外で食べるか?」
「うん、お外で食べる!」俺の乙女は今日も可愛いな。
使者として立てた者の不手際を詫び、教皇自ら赴かなかった事を詫びてあった。
が、聞く話によれば教皇はすでに90歳を超えていると聞く。
「で、手紙がには何が?」
俺が聞けば、向かいに座るラフィエルが、俺の手にある桃を、一生懸命食べているリルを見ている。時折、手にたれる汁を舐めとりながら食べるのを見て、何とも言えない顔をしている。
「妙な想像をするなよ……」
笑いながら言ってやると、苦虫を噛み潰したような顔で
「そのような事はしておりません!」
と答える。
「で?」
「王都には来てほしいと。他は黒銀様の、申し出の通りにと書かれております…」
「そうか…分かった。」
桃を食べ終わったリルの口周りと、自分の手を拭いていると、ラフィエルが
「王都の屋敷にも、小さな森がございます。きっと気に入って下さると…」
「そうか、楽しみだ」
メリル領から馬車で一週間、ようやく王都の屋敷が見えてきた。
王都といっても、少し郊外にあるためか自然が多い。
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