そんな目で見ないでくれ!!

chii

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残念な王太子

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 我ら騎士は、王族と国のためにある

今 この国の騎士団は、近衛第一騎士団 近衛第二騎士団
この2つは王族を守るための騎士団

そして、ワルド国防騎士団がある 名前の通りこちらは国を守るための騎士団だ

俺は、近衛第二騎士団に所属するヴァルド•レイ
レイ伯爵の三男だ 家を継がない男は 騎士になるか起業するかだ
俺は、騎士を選んだ


俺が今お守りしているのは王太子 リュウゼイン様
とても頭の良い人だ………
いや、確かに今も頭は良い……そう…頭は良いのだ………
仕事は 素晴らしく真面目で、我らの事も国民の事も気に留め考えてくれる
素晴らしい人なんだ
そう 素晴らしい人なんだ!
だが、あれは殿下が15才の時 王太子自ら婚約者をお決めになられた……
10才も下のお嬢様を……

そう 殿下がお決めになったお嬢様は当時5才
その方を愛おしそうに抱いて帰ってきて以来 あの方はおかしくなられた………

食事の時もお菓子を食べる時も 膝の上に座らせ自らの手で婚約者様の……ハイドレンジア様の口に食べ物を運ぶ………

まだ ハイドレンジア様がお小さい時は微笑ましく見られた……
だが ハイドレンジア様も成長なさる

ハイドレンジア様が10才を超えた頃から 少しずつ周りが止めに入った

「殿下 そろそろハイドレンジア様も本格的に妃教育をしなくてはなりませんから…」
「殿下、それはハイドレンジア様のためになりませんから…」
「殿下………」
「殿下………」
「殿下………」

少しずつ 少しずつハイドレンジア様から殿下を離す
だが 気がつくとハイドレンジア様を抱きしめていたり
膝の上に座らせ、お菓子を食べさせていたり
ひどい時は 同じベッドで昼寝をしていた……

陛下も王妃様もこれはダメだと ハイドレンジア様の騎士団を作る事にした

女性騎士を中心とした30人ほどの騎士団

名前は ハイドレンジア様の青みがかった銀の髪から 銀の騎士団と言う

ハイドレンジア様も15才になり 益々美しく成長された
銀の騎士団はハイドレンジア様をお守りし そして我ら近衛第二騎士団は王太子をお守りすると同時にリュウゼイン様からハイドレンジア様をお守りする

ハイドレンジア様が15才になるまでは………

あの………××××から
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