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第一章
気にしないでよ 2
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そして昼休み。その頃になるともういつも通りで、私のことをじろじろと見る人はいなくなっていた。
何げなくチラッと秋永君に目を向けると、私が渡したランチボックスを持って席を立ったところだった。すると、何に気が付いたのか、近くの男子がランチボックスの入った袋を覗き見ている。それに、近くに居る女子まで加わって何やら騒ぎ始めた。
……なんだろ、ちょっと気まずいな……。
「秋永くーん」
え? 雅乃ったら、なに秋永君呼んでるのよ!
秋永君は雅乃に呼ばれて振り返り、にこやかに笑いながらランチボックスを持ってこっちに来た。
「今日は、長束さんもお弁当?」
「うん、そだよー」
「じゃあ、一緒に食べてもいいかな? 売店でおにぎりとか買ってくるから」
「うん、いいよ。ね?」
雅乃は明るく笑って頷いて、私に同意を求めた。
「え? あ、うん。……待ってる」
今朝の今だ。本当はちょっと困ると思ったんだけど、でも口から出てきた言葉は嫌に素直な言葉だった。秋永君の丸い瞳も、さらに丸くなっている。
「わかった! すぐ戻る! おい当麻、売店行くぞ!」
椎名君にそう叫んだかと思ったら、秋永君はランチボックスを机の上に置いて足早に教室を出て行った。あまりの瞬発力に、思わず雅乃と二人呆気にとられる。
「理想のボディガードだね~」
「ばっ……、な、なに言ってんのよ!」
なぜだか分からないけど雅乃の言葉にもの凄く恥ずかしくなって、頬の熱を冷まそうと両掌を当てた。何となく視線を感じて振り返ると、またみんながこっちを向いていた。
「大丈夫、みんなもそのうち未花が秋永君と一緒にいることに慣れて、気にもしなくなるよ」
「……秋永君も同じこと言ってた」
「ハハ。そっか」
「確かに、そっか、って思いはしたんだけどね」
こうもあちらこちらでじろじろ見られると、やっぱり面白くないなって思っちゃう。
「お待たせ、未花ちゃん!」
バタバタとすごい足音がしたかと思ったら、目の前に秋永君が現れた。
「早かったねって、うわっ、汗だくだよ?」
余程急いでくれたみたいで、秋永君の額は汗で濡れていた。思わずティッシュを差し出すと、周りの視線がさっきよりも突き刺さるような気配がした。こっそり辺りを窺うと、みんながこちらをガン見している。
……本当に、いい加減にしてくれないかな。
「ありがとう」
私が差し出したティッシュを受け取って、秋永君は額と首筋を拭った。そしてそれを、そのままポケットの中に突っ込んだ。
何げなくチラッと秋永君に目を向けると、私が渡したランチボックスを持って席を立ったところだった。すると、何に気が付いたのか、近くの男子がランチボックスの入った袋を覗き見ている。それに、近くに居る女子まで加わって何やら騒ぎ始めた。
……なんだろ、ちょっと気まずいな……。
「秋永くーん」
え? 雅乃ったら、なに秋永君呼んでるのよ!
秋永君は雅乃に呼ばれて振り返り、にこやかに笑いながらランチボックスを持ってこっちに来た。
「今日は、長束さんもお弁当?」
「うん、そだよー」
「じゃあ、一緒に食べてもいいかな? 売店でおにぎりとか買ってくるから」
「うん、いいよ。ね?」
雅乃は明るく笑って頷いて、私に同意を求めた。
「え? あ、うん。……待ってる」
今朝の今だ。本当はちょっと困ると思ったんだけど、でも口から出てきた言葉は嫌に素直な言葉だった。秋永君の丸い瞳も、さらに丸くなっている。
「わかった! すぐ戻る! おい当麻、売店行くぞ!」
椎名君にそう叫んだかと思ったら、秋永君はランチボックスを机の上に置いて足早に教室を出て行った。あまりの瞬発力に、思わず雅乃と二人呆気にとられる。
「理想のボディガードだね~」
「ばっ……、な、なに言ってんのよ!」
なぜだか分からないけど雅乃の言葉にもの凄く恥ずかしくなって、頬の熱を冷まそうと両掌を当てた。何となく視線を感じて振り返ると、またみんながこっちを向いていた。
「大丈夫、みんなもそのうち未花が秋永君と一緒にいることに慣れて、気にもしなくなるよ」
「……秋永君も同じこと言ってた」
「ハハ。そっか」
「確かに、そっか、って思いはしたんだけどね」
こうもあちらこちらでじろじろ見られると、やっぱり面白くないなって思っちゃう。
「お待たせ、未花ちゃん!」
バタバタとすごい足音がしたかと思ったら、目の前に秋永君が現れた。
「早かったねって、うわっ、汗だくだよ?」
余程急いでくれたみたいで、秋永君の額は汗で濡れていた。思わずティッシュを差し出すと、周りの視線がさっきよりも突き刺さるような気配がした。こっそり辺りを窺うと、みんながこちらをガン見している。
……本当に、いい加減にしてくれないかな。
「ありがとう」
私が差し出したティッシュを受け取って、秋永君は額と首筋を拭った。そしてそれを、そのままポケットの中に突っ込んだ。
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