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第二章
初デート♪ 8
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「ごめんね、未花ちゃん。すぐに察知できなくて」
「あ、ううん。ヒロくんが悪いんじゃないし、大丈夫」
「あー、でも腹立つあいつら。未花ちゃん、これからは俺もなるべく背後に気をつけるようにするからね」
「うん、ありがとう」
痴漢はやっぱり気持ち悪いけれど、ヒロくんの私以上に悔しそうな顔を見ていると、少しだけ気持ちは落ち着いた。せっかくのデートなんだし、変な人のことでモヤモヤするのは嫌だから、ちゃんと気持ちを切り替えなくては。
だけど申し訳ないなと思ったのは、ヒロくんは本当に頭にきていたようで、並び終わるしばらくの間、彼は眉間にしわを寄せて私の後ろに並ぶ人達に注意を払っていた。
「ヒロくん、あそこに座ろう」
カフェオレを無事購入して、二人で憩いの広場に出た。ちょうど誰も座っていないテーブルがあったので、ヒロくんと一緒にそこに向かった。
「はーっ、一息ついたね」
「うん……」
席を確保してほっとくつろぐところなのに、ヒロくんの表情はさっきのことを引きずっているのか微妙だ。
「ほらー、そんな顔しないで。せっかくのデートなんだから。ね?」
「うーん」
唸るようにそう言った後、ヒロくんはガシガシと頭を掻いた。
「悪い! そうだよな。初めてのデートなんだし。あいつらのせいで台無しにしてちゃ、意味ないもんな」
「そうだよぉ。それにさ、ヒーローショーの時のヒロくんのかっこいい姿もここに収まってるし。ほら」
『じゃあ用意って掛け声かけるから、その後みんなでヤーッって言って飛び蹴りするよ。いい?』
『はい!』
『用意』
『ヤーッ!』
「ねー? これもう何度見ても惚れ惚れするよ。本当、かっこいい」
「……オーバーだな。それを言うなら未花ちゃんの方が可愛いし、かっこいい」
照れながらそんなことを言っているけれど、満更でも無いみたい。頭を掻きながら、ちょっぴり嬉しそうだ。
良かった。さっきの痴漢は本当に頭に来たけど、でもヒロくんにはやっぱり笑っていてもらいたいもん。
……変なの。私もだいぶ変わったよね。今は自分のことよりも、ヒロくんが楽しそうにしてくれてる方が嬉しいよ。
しばらくカフェオレを飲みながら動画を見たり他愛ない話をした後、そろそろ帰らないといけない時間になったので、二人でショッピングモールを出た。
帰りの電車内では、二人並んで座った。楽しい時間をいっぱい過ごすことが出来て、ちょっぴり疲れてしまったのかもしれない。心地よく揺れる振動が気持ち良くって、少し眠たくなってくる。
「凭れてもいいよ」
甘く優しく囁くような声。 気持ち良くって幸せで、私は言われるがままにヒロくんの肩に頭を預けた。
「ちゃんと見てるから、安心していいよ」
そんなヒロくんの優しい声が、遠くから聞こえたような気がした。
「あ、ううん。ヒロくんが悪いんじゃないし、大丈夫」
「あー、でも腹立つあいつら。未花ちゃん、これからは俺もなるべく背後に気をつけるようにするからね」
「うん、ありがとう」
痴漢はやっぱり気持ち悪いけれど、ヒロくんの私以上に悔しそうな顔を見ていると、少しだけ気持ちは落ち着いた。せっかくのデートなんだし、変な人のことでモヤモヤするのは嫌だから、ちゃんと気持ちを切り替えなくては。
だけど申し訳ないなと思ったのは、ヒロくんは本当に頭にきていたようで、並び終わるしばらくの間、彼は眉間にしわを寄せて私の後ろに並ぶ人達に注意を払っていた。
「ヒロくん、あそこに座ろう」
カフェオレを無事購入して、二人で憩いの広場に出た。ちょうど誰も座っていないテーブルがあったので、ヒロくんと一緒にそこに向かった。
「はーっ、一息ついたね」
「うん……」
席を確保してほっとくつろぐところなのに、ヒロくんの表情はさっきのことを引きずっているのか微妙だ。
「ほらー、そんな顔しないで。せっかくのデートなんだから。ね?」
「うーん」
唸るようにそう言った後、ヒロくんはガシガシと頭を掻いた。
「悪い! そうだよな。初めてのデートなんだし。あいつらのせいで台無しにしてちゃ、意味ないもんな」
「そうだよぉ。それにさ、ヒーローショーの時のヒロくんのかっこいい姿もここに収まってるし。ほら」
『じゃあ用意って掛け声かけるから、その後みんなでヤーッって言って飛び蹴りするよ。いい?』
『はい!』
『用意』
『ヤーッ!』
「ねー? これもう何度見ても惚れ惚れするよ。本当、かっこいい」
「……オーバーだな。それを言うなら未花ちゃんの方が可愛いし、かっこいい」
照れながらそんなことを言っているけれど、満更でも無いみたい。頭を掻きながら、ちょっぴり嬉しそうだ。
良かった。さっきの痴漢は本当に頭に来たけど、でもヒロくんにはやっぱり笑っていてもらいたいもん。
……変なの。私もだいぶ変わったよね。今は自分のことよりも、ヒロくんが楽しそうにしてくれてる方が嬉しいよ。
しばらくカフェオレを飲みながら動画を見たり他愛ない話をした後、そろそろ帰らないといけない時間になったので、二人でショッピングモールを出た。
帰りの電車内では、二人並んで座った。楽しい時間をいっぱい過ごすことが出来て、ちょっぴり疲れてしまったのかもしれない。心地よく揺れる振動が気持ち良くって、少し眠たくなってくる。
「凭れてもいいよ」
甘く優しく囁くような声。 気持ち良くって幸せで、私は言われるがままにヒロくんの肩に頭を預けた。
「ちゃんと見てるから、安心していいよ」
そんなヒロくんの優しい声が、遠くから聞こえたような気がした。
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