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36 パンツはロマンで青春
しおりを挟む三十六話 パンツはロマンで青春
ーー……とうとうオレは禁断の扉を開けてしまったようだ。
オレの手に持つもの。 それはヒヨコ柄のパンツ!!!!
どうしてそんなことになっているのか……それは今から少し前に遡り、姉・優香の一言から始まったのだ。
◆◇◆◇
「桜子ちゃん、私今からご飯作るから先にお風呂入っておいで」
優香がスーパーで購入した食材を冷蔵庫に入れながら結城に声をかけると、結城はかなり申し訳なさそうな顔をしながら首を左右に振って拒否。 「わ、私、お邪魔してる身……なので。 お風呂最後、でも……」とかなりの小声で呟く。
「いやいや、お邪魔してるだなんて全然。 来てくれて嬉しいよ。 でもそしたらダイキが先に入ることになるけどいいの?」
「は、はい。 私はそれでも……」
結城がオレに視線を向ける。
しかしなぁ結城、オレも先に入るわけにはいかんのよ。
気づいちゃったんだよね。
結城が日曜の夕方までウチにいるということはつまり、オレがその間エロ漫画を読んだりそういうことができないということなのだ。
なのでもし可能時間があるとするならば、それは結城がお風呂に入っているとき。 そこしかチャンスがない。
「あーごめん結城さん。 オレちょっと用があるからさ」
「ーー……用?」
結城は不思議そうな顔で首を傾げる。
「そう。 まぁ大した用ではないんだけどね。 だから結城さん気にせずに先入っちゃって」
結城が風呂に入ってる間にエロ漫画の内容や描写を目に焼き付けて……かつ楽しんでおくから。
こうして結城は「じゃあ……ありがとう」と脱衣所へ。 オレは優香に「結城さんがお風呂上がるまでに部屋の掃除でもしてくるよ」と部屋へと向かった。
「へぇー、ダイキなかなか紳士だね。 うん。 ご飯できたら呼ぶからそれまでに終わらすんだよー」
「はーい」
それまでに終わらせます(意味深)。
◆◇◆◇
やっぱりエロいこと考えてたりする時って時間が早く感じるよな。
オレがエロ漫画片手に色々と楽しんでいると、リビングの方から「ダイキー、ご飯だよー」と優香の声が聞こえてくる。
「ちくしょ、後ちょっとだったけど仕方ない。 行くか」
オレはどうせバレないだろうとエロ漫画をランドセルの中に隠してリビングへ。 向かうとエロに集中していたせいか結城もすでにお風呂から上がった状態でソファーに座っており、そこからは3人で楽しい時間を過ごした。
ーー……のだが、その後問題が起こる。
ご飯を食べ終えたオレの視線が偶然リビングの隅に置かれてあった優香のスクールバッグにいったんだ。
「ん? どうしたのダイキ」
「いやさ、お姉ちゃんの学校のカバン、パンパンだなーって思ってさ。やっぱり教科書とか多かったらその分宿題とかも多いの?」
自分の高校時代を懐かしみながらもそれを隠して優香に尋ねる。
「そうだよー。 この土日にやる宿題なんて特に多いんだから。 お姉ちゃん今日は徹夜だよー」
優香がオレに微笑みながら肩を落とす。
これ、少しは優香の時間を作ってあげないと可哀想だよな。
そう思ったオレは優香に「じゃあ今日はお皿洗いとお風呂掃除はオレやっとくから、お姉ちゃん先にお風呂入ってていいよ」と提案してみることに。
するとどうだろう、優香がキョトンとしながらオレを見つめてくるではないか。
「え、なに?」
「いや、いつものダイキじゃないみたいで驚いちゃった。 なんか今の言葉、お姉ちゃんより年上みたいだったから」
ーー……!!
その言葉にオレは分かりやすく動揺。
「そ、そんなわけないじゃん。 オレが年上? ありえないありえない」と言葉を詰まらせながらも必死に首を左右に振り、何とかその話題からそらすことに成功したのであった。
「だ、だよねごめん。 ーー……でも嬉しいな。 じゃあ今日はお言葉に甘えちゃうね」
こうして優香がお風呂へと向かった後、オレはどうしても『一緒に手伝う』と言って聞かない結城とお皿洗いをすることに。 その後風呂に入り、風呂掃除までは完璧に終わらせたのだが……
「いやぁ、やれば出来るじゃんオレ! 残りは洗濯だけだ!!」
オレは身体を拭いたタオルを勢いよくドラム型洗濯機の中に投げ入れる。
すると……なんだ? オレが投げ入れた反動で、手前に入れられていた何かがヒラリと舞いながら床に落ちた。
「あー、やっちまった。 もうちょっと優しく投げれば良かったぜ」
オレはそれをあまり見ずに拾い上げる。
そしてそれを洗濯機の中に放り投げようとしたその時……見てしまったんだ。
「ーーー……!!!」
これは……パ、パンツ!! しかもこのサイズは……結城じゃないかあああああ!!!!!
◆◇◆◇
そのパンツには可愛いヒヨコ柄のシルエット。
オレは生唾をごくりと飲み込みながら脱衣所の扉に耳を当てる。
ーー……よし、近くに誰もいないようだ。
ニヤリ
そう、こんなところにパンツがあるからいけないんだ。
オレはそう自分に言い聞かせながら、それを自分の鼻に押し当てた。
では早速参りましょうか。 せーの、
スゥウウウウウウ!!!!
「ーー……!!!」
うーわぁ、ベリースウィーティー!!!
例えるならアロマでいうとストロベリーコットンの香り。 鼻を通り抜けたその香りは脳に直接連動……オレの脳が一気に気持ちよくなっていく。
ーー……JSのパンツの香り、おそるべし。
オレはしばらくの間その香りを堪能していたのだが……
「待てよ。 ならJKの生パンはどうなんだ?」
男なら誰しもが考えるに至るであろうJSとJKのパンツの香りの違い。
そういえば洗濯済みのは何度も嗅いでいたけど脱いだばかりのものはまだ嗅いだことなかったぞ。 まさかの盲点だ。
こうなった場合、男は欲望を止めることはできない。
オレは洗濯機の中を漁り、優香のパンツを探り当てる。
「ーー……! あ、あった」
手にとって見ると今日のパンツは薄緑色のフリル付き!
えー、それでは皆さん参りましょう。 手を合わせてください。
「いただきます!」
オレは礼儀正しくパンツを両手で挟みながら合掌。
深く一礼をしてその香りをじっくり確かめた。
「ーー……!!!!!!!!」
オーーゥ!! ナンダコーレ!! ベリベリフルーティー!!!
JSのようにただ甘いだけではない。 ほんのり桃のような爽やかな甘酸っぱい香りの混じった……そう、青春果実の香り!!!
この香りを嗅いでいると優香の一日の高校生活が勝手にオレの脳内で流れ出す。
これぞ恋い焦がれた青春! これぞJK!! これぞ男のロマン!!!
これぞJS・JKと同居している男の特権。 オレは結城のパンツと優香のパンツを交互に嗅ぎながらこの時間を存分に謳歌したのだった。
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