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ー学生時代ー
秘密の恋 3
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田舎の住宅街のスーパーでも12月が近づくとけっこう忙しくなる。
年配の方も多くくるのであれがほしい、これをいれてほしい
とお正月用に依頼が増えていた。
社長の方針でできるだけ希望にこたえることになったものの
社員が店長ともう一人しかおらず、端末操作は社員の仕事になっていたため作業が追いつかない状況になってきていた。
ヘルプ要員でバイトにはいったはずの私だったけれど、
少しパソコンを使えたため、社長から端末操作をしてほしいと直々に頼まれてやることになった。もちろん時給もUPしてもらった(笑)
端末の操作はあきおさんから教わるしかないため、
表での仕事よりも事務スペースで二人になる時間が多くなった。
とはいってももちろん仕事中なのでなにかあるわけでもない。
だけど、一緒にいられることが純粋にうれしかった。
だいぶ操作がわかってきたのでひとりで頼まれた入力をしていたら
バイトのチーフの裕人くんに声をかけられた。
「りおちゃんはすごいなぁ。パソコンって難しくない?」
「慣れればなんともないですよー、今会社勤めとかになったらけっこう使うらしいから、習ったんですけどね。便利ですよ?」
ふーんという顔をして裕人くんは画面を覗き込んだ。
顔、近いんですけどっ(汗)
あせったけれど顔色をかえないよう緊張していたら
背後から咳払いがきこえた。
「ゴホンッ・・・裕人、総菜部長のおっさんが呼んでるぞ。」
振り向くとあきおさんが不機嫌そうに立っていた(笑)
「あっ、店長、すぐいきます。」
裕人くんはすっと立ち上がってまたねと手を軽くあげてバックヤードからでていった。
「りおちゃん、できた?」
あきおさんは咳払いしたときとは打って変わってニコニコしてはいってきた。
「店長・・・」
「ん?」
あきおさんはさっき裕人くんがしていたみたいに私の横から打ち込んだ内容を確認するためだけど、たぶんわざと同じように画面を覗き込んだ。
近いんだってば・・・・
「あの、さっき顔こわかったですよ。裕人くんに気づかれたらまずいですよー」
後半は声をおとしてあきおさんに言った。
あきおさんの背中側にはアコーディオンカーテンがある。
片手でアコーディオンカーテンを閉めたあきおさんは私の頬に一瞬口づけた。
!!!!
ビックリして彼の顔をみるといたずらっ子のように笑っている。
っていうかカーテンしめたらあやしまれるんじゃ???
「店長、何してるんですかっ!(誰かにみられたらヤバイでしょ!)」
後半は小さい声で言ったけど(笑)
「オッケー、さすがりおちゃんちゃんとできてるね、これなら任せられるかな」
あきおさんがフフッと小さく笑ってから知らん顔してカーテンをあけた。
ほぼ同じタイミングで総菜部長と裕人くんが揉めながらバックヤードにはいってきた。
セーフ。 あせったぁ。。。
「だからっ、あんなに皮むきしすぎたらもったいないってちゃんと言ってくださいよ」
「やってくれてるだけで助かるんだからあんまり言えないんだってば。」
総菜部長と裕人くんはりかちゃんの野菜の皮の剥き方でもめていたようだ。
確かにりかちゃんはこれでもかってくらい皮むき器でにんじんやじゃがいもの皮をぶ厚くむいている。
総菜部長はあんな油くさくなるところで揚げ物をずっとしてくれているりかちゃんにはあんまり文句を言いたくないようだった。
二人は私が端末操作が終わってるのに気づいて店長もいるしと意見を求めてきた。
「うーん、確かにコストを考えるとぶ厚すぎるとよくないんだけどなぁ。」
あきおさんは店長だからそりゃそういうよね。
「でも、芽がでかかってたりするものを優先しているし、いいんじゃないの?ねぇ店長。」
総菜部長はりかちゃんのことをわが子のようにかわいがってるし。。。
「いや、芽のところはえぐってとれますよ?僕だってできますよ?」
まぁ、その意見も間違ってない・・・
「りおちゃんはどう思う?」
裕人くんに聞かれて私は困ってしまった。
まぁ、私はえぐってとると思う。でもたまに総菜部に行くと油で揚げているから熱いし、りかちゃんは時々やけどしたりもしている。
ちょっとくらいは大目に見てあげてもいいんだと思う。
「えー?わかんない。店長から薄めにしてって言うのは??裕人くんもあそこで半日くらいやってみるとか、りかちゃんと一緒にはいってやってるときに言うのはどうかなぁ。。。」
無難な返事しかできない。
「りおちゃんってさ、僕にはけっこうきびしいよね。」
少しむくれた顔で裕人くんが言った。
えっ???
そんなつもりはないんですが。
あきおさんと部長がクスクス笑っていた。
「裕人さぁ?りおちゃんのこと好きなん?」
部長がニヤニヤしながら言った。
「えっ?どうしてそんな話になるんですか?今大事な話してるんですけどっ」
部長にくってかかる裕人くん。
でも、そんなに皮むき大事??(笑)
「はいはい・・・とりあえずさ、今からまたかき揚げ作ってもらうからちょっと一緒にはいってみてよ・・・」
「えー、今からですか?」
ブツブツいいながらまたふたりは総菜部に戻っていった。
・・・裕人くん、そうなんですか???
ふと隣をみるとあきおさんがやっぱりな・・・という顔をしていた。
「あいつ・・・裕人さ、たぶんずっと前からりおのこと好きなんやと思うで?りお、気づいてなかったやろ?」
ほかに誰もバックヤードにいなかったからか、あきおさんは私のことを呼び捨てにしていた。
っていうか、私いろいろ相談しちゃってたよ・・・
前彼と別れたころに裕人くんに話したことを思い出したら恥ずかしくなった。
さすがにその話しはあきおさんにしないほうがいいかな、と思った。
まあ、裕人くんも肯定も否定もしていないから聞き流したことにしておこうと思った。
誰かがバックヤードにくるかもしれないので話し方に注意しなくちゃ。
「知りませんよー、そんなこと。言われないとわかんないし、私がそんなふうにみてないから、気づくわけないじゃないですかー」
「ん?じゃあ自分が気にしていたら相手
が自分に好意を持っていたら気づくってことなん?」
ここで余計なこと言えるわけないでしょ
と思いながらも
「ですねー、気にしてないよりは気づくと思うけどなー」
でも、まさかあきおさんが私にとは思わなかったのだけど。
年配の方も多くくるのであれがほしい、これをいれてほしい
とお正月用に依頼が増えていた。
社長の方針でできるだけ希望にこたえることになったものの
社員が店長ともう一人しかおらず、端末操作は社員の仕事になっていたため作業が追いつかない状況になってきていた。
ヘルプ要員でバイトにはいったはずの私だったけれど、
少しパソコンを使えたため、社長から端末操作をしてほしいと直々に頼まれてやることになった。もちろん時給もUPしてもらった(笑)
端末の操作はあきおさんから教わるしかないため、
表での仕事よりも事務スペースで二人になる時間が多くなった。
とはいってももちろん仕事中なのでなにかあるわけでもない。
だけど、一緒にいられることが純粋にうれしかった。
だいぶ操作がわかってきたのでひとりで頼まれた入力をしていたら
バイトのチーフの裕人くんに声をかけられた。
「りおちゃんはすごいなぁ。パソコンって難しくない?」
「慣れればなんともないですよー、今会社勤めとかになったらけっこう使うらしいから、習ったんですけどね。便利ですよ?」
ふーんという顔をして裕人くんは画面を覗き込んだ。
顔、近いんですけどっ(汗)
あせったけれど顔色をかえないよう緊張していたら
背後から咳払いがきこえた。
「ゴホンッ・・・裕人、総菜部長のおっさんが呼んでるぞ。」
振り向くとあきおさんが不機嫌そうに立っていた(笑)
「あっ、店長、すぐいきます。」
裕人くんはすっと立ち上がってまたねと手を軽くあげてバックヤードからでていった。
「りおちゃん、できた?」
あきおさんは咳払いしたときとは打って変わってニコニコしてはいってきた。
「店長・・・」
「ん?」
あきおさんはさっき裕人くんがしていたみたいに私の横から打ち込んだ内容を確認するためだけど、たぶんわざと同じように画面を覗き込んだ。
近いんだってば・・・・
「あの、さっき顔こわかったですよ。裕人くんに気づかれたらまずいですよー」
後半は声をおとしてあきおさんに言った。
あきおさんの背中側にはアコーディオンカーテンがある。
片手でアコーディオンカーテンを閉めたあきおさんは私の頬に一瞬口づけた。
!!!!
ビックリして彼の顔をみるといたずらっ子のように笑っている。
っていうかカーテンしめたらあやしまれるんじゃ???
「店長、何してるんですかっ!(誰かにみられたらヤバイでしょ!)」
後半は小さい声で言ったけど(笑)
「オッケー、さすがりおちゃんちゃんとできてるね、これなら任せられるかな」
あきおさんがフフッと小さく笑ってから知らん顔してカーテンをあけた。
ほぼ同じタイミングで総菜部長と裕人くんが揉めながらバックヤードにはいってきた。
セーフ。 あせったぁ。。。
「だからっ、あんなに皮むきしすぎたらもったいないってちゃんと言ってくださいよ」
「やってくれてるだけで助かるんだからあんまり言えないんだってば。」
総菜部長と裕人くんはりかちゃんの野菜の皮の剥き方でもめていたようだ。
確かにりかちゃんはこれでもかってくらい皮むき器でにんじんやじゃがいもの皮をぶ厚くむいている。
総菜部長はあんな油くさくなるところで揚げ物をずっとしてくれているりかちゃんにはあんまり文句を言いたくないようだった。
二人は私が端末操作が終わってるのに気づいて店長もいるしと意見を求めてきた。
「うーん、確かにコストを考えるとぶ厚すぎるとよくないんだけどなぁ。」
あきおさんは店長だからそりゃそういうよね。
「でも、芽がでかかってたりするものを優先しているし、いいんじゃないの?ねぇ店長。」
総菜部長はりかちゃんのことをわが子のようにかわいがってるし。。。
「いや、芽のところはえぐってとれますよ?僕だってできますよ?」
まぁ、その意見も間違ってない・・・
「りおちゃんはどう思う?」
裕人くんに聞かれて私は困ってしまった。
まぁ、私はえぐってとると思う。でもたまに総菜部に行くと油で揚げているから熱いし、りかちゃんは時々やけどしたりもしている。
ちょっとくらいは大目に見てあげてもいいんだと思う。
「えー?わかんない。店長から薄めにしてって言うのは??裕人くんもあそこで半日くらいやってみるとか、りかちゃんと一緒にはいってやってるときに言うのはどうかなぁ。。。」
無難な返事しかできない。
「りおちゃんってさ、僕にはけっこうきびしいよね。」
少しむくれた顔で裕人くんが言った。
えっ???
そんなつもりはないんですが。
あきおさんと部長がクスクス笑っていた。
「裕人さぁ?りおちゃんのこと好きなん?」
部長がニヤニヤしながら言った。
「えっ?どうしてそんな話になるんですか?今大事な話してるんですけどっ」
部長にくってかかる裕人くん。
でも、そんなに皮むき大事??(笑)
「はいはい・・・とりあえずさ、今からまたかき揚げ作ってもらうからちょっと一緒にはいってみてよ・・・」
「えー、今からですか?」
ブツブツいいながらまたふたりは総菜部に戻っていった。
・・・裕人くん、そうなんですか???
ふと隣をみるとあきおさんがやっぱりな・・・という顔をしていた。
「あいつ・・・裕人さ、たぶんずっと前からりおのこと好きなんやと思うで?りお、気づいてなかったやろ?」
ほかに誰もバックヤードにいなかったからか、あきおさんは私のことを呼び捨てにしていた。
っていうか、私いろいろ相談しちゃってたよ・・・
前彼と別れたころに裕人くんに話したことを思い出したら恥ずかしくなった。
さすがにその話しはあきおさんにしないほうがいいかな、と思った。
まあ、裕人くんも肯定も否定もしていないから聞き流したことにしておこうと思った。
誰かがバックヤードにくるかもしれないので話し方に注意しなくちゃ。
「知りませんよー、そんなこと。言われないとわかんないし、私がそんなふうにみてないから、気づくわけないじゃないですかー」
「ん?じゃあ自分が気にしていたら相手
が自分に好意を持っていたら気づくってことなん?」
ここで余計なこと言えるわけないでしょ
と思いながらも
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でも、まさかあきおさんが私にとは思わなかったのだけど。
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