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【23】2006年6月6日 18:48・トイレ・大雨。首なし殺人事件(レン視点)。
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私はトイレに駆け込んで備えつけの鏡の前に立ち、まじまじと自分を見つめた。
《間違いない。あの男、あのときの・・・》
急に口内にヨダレが溢れ出す。
《ダメだ、思い出したらダメだ。こんなことで自制心を失ってはダメだ。今はとにかく落ち着こう》
ゆっくり目を閉じて心の中で自分に落ち着くように語りかける。
「ふぅーふぅー、はぁ~」
最後に思いきり息を吐いて緊張を逃がすように強制的に体をリラックス状態にする。次第にざわついていた心が落ち着きを取り戻していくのを感じる。
「うん、もう大丈夫」
普段どおりの振る舞いができることを鏡の前で確認すると、鏡に映る自分に対して何度か頷きトイレを出た。
私がリビングに戻るとアイナはもう食べ終わっていたらしくソファに寝そべってテレビを見ていた。アイナは普段ほとんどアニメしか観ないのだがユアルがリビングにいるときは強制的にニュース番組になってしまう。
「お、レン。お疲れ~」
「トイレから帰ってきた女子に向かって『お疲れ』はおかしいでしょ?」
「ユアルの言うとおりだよ、アイナ!また丹加部さんに叱られちゃうよ?」
「うぃ~~」
アイナは面倒くさそうにリモコンをこちらに振って適当に答えてみせた。
「それより本当に大丈夫ですか?レン・・・」
ユアルがわざわざ食事を中断させてまで私の所に駆け寄り気遣う。
「うん、大丈夫大丈夫。ごめんね食事中に」
ユアルは何か思いついたように私のシチューの皿を両手に取った。
「温め直しましょうか?シチュー」
「え?」
《その状態で聞かれたら拒否し辛いよ》
「ん~~っと、そうだね。せっかくだからお言葉に甘えちゃおうかな?お願いできる?」
「はい、ちょっと待っててくださいね」
ユアルはそのままキッチンへ向かった。
「おい、レン。テレビ見てみろよ。面白いニュースやってるぜ?」
「面白いニュース??」
《さっきの男はさすがに出てないか。ん?》
私はアイナに促されるままテレビに視線を向けるとリポーターが神妙な面持ちで何か喋っていたが、私はそれよりもテロップに釘付けになった。
「これって・・・」
『連続殺人事件か?首なし遺体見つかる!!』
それは最近世間を賑わせている首なし殺人事件だった。
「今度は、えーっと?フクオカ?って所で起きたらしいぜー」
そこでニュースのテロップが切り替わり、今度は『福岡県の西城区の路上で連続殺人事件か!?』と表示された。
「福岡か。東京からだいぶ離れてるね。たしかその前は長崎だったっけ?」
「『だったっけ?』って言われても、オレ、この国の地理、全ッ然分かんねー」
「あー、そだね。ごめんごめん」
キッチンからパタパタとスリッパの音を立てながらユアルが戻ってきた。
「あら、また首なし殺人事件ですか?物騒ですねぇ。レン、シチューですが温まるまでもうちょっと待ってくださいね?」
「う、うん。ごめんね、手間とらせちゃって・・・」
まったくの他人ごとだと言わんばかりにそっけないリアクションを見せ自分の席に座りシチューを食べ始めるユアル。
「首から上がキレイに無くなっているんでしたよね?」
ユアルがニュースの詳細を確認してきた。私の胸がほんの少しだけ熱くなる。
「そうそう、ネットの噂だと首の断面に乱れや歪みがまったくなくて、メチャクチャ綺麗に切断されてるらしいよ?」
「一番初めの事件は長崎でしたよね?えーっとたしか、諫見(いさみ)市でしたっけ?」
「スゴッ!ユアルは日本の地名とか大丈夫なの?」
「そうですねぇ、47都道府県と主要都市は何となくですが覚えました、・・・が」
「『・・・が』?何?」
「意地悪なクイズとかは出さないでくださいね?あまり自信がないので」
「しないよ、そんなことッ」
ユアルは優等生だけあってこの数ヶ月で日本の地名をかなり覚えていたようだった。
《長崎県で起きたのは覚えていたけど諫見市まではとっさに出てこなかった。ユアルに言われて思い出したくらい。私の方が日本に住んでいる年数は遥かに上なんだけどなぁ》
言い知れぬ敗北感がこみ上げてくる。
「あぁ、そっか」
「はい?どうしました、レン?」
「ううん、何でもない・・・」
《よくよく考えたら私、東京から出たことほとんどなかったんだ。イヤ、これが別に言い訳になるとは思ってないけど》
自分の箱入りっぷりが悲しい。
「凶器も判明してないんでしたっけ?」
「え?う、うん。たしかそうだったはず。使用した凶器が何なのかまったく分からなくてネットでも色んな憶測が飛び交ってたよ。で、少し前までその切断面がネットに
落ちてたらしいんだけど、今はどこ探しても見つからなくてさー」
「「・・・・・・・・・・・・・・・」」
「何でもっと早く気づかなかったんだろうって後悔したよ~。情報は速度が命だって反省した」
「おい、レン・・・」
「え?」
アイナとユアルがキョトンとした顔で私を見ている。
「なんて物騒な画像探してんだよ」
《しまった・・・》
ついついオカルト好きが顔を覗かせてしまったらしい。オカルト好きと言っても知識や興味が偏っているニワカであることは自覚している。
《というか、この程度序の口中の序の口なんだけどな。そういうのに興味ないと周りからは痛いヤツにしか見えないか、やっぱり。気をつけよう》
「あッ!そろそろシチュー温まったかもしれませんね。私、見てきますね?」
「う、うん。お願い・・・」
ユアルが場の空気を読んで、パタパタとキッチンへ向かうとすぐにシチューを運んできてくれた。
「はい、お待たせしました。ちょっと熱いかもしれないので火傷しないでくださいね?」
「ありがと。いただきます」
「レン、食事中にこんなニュース見て大丈夫ですか?アイナにチャンネル変えさせますか?」
「え?私?うーん、別にグロ映像が流れるわけじゃないから特に問題ないよ?」
《むしろこの手のオカルトチックなニュースが大好物なんだけど》
しかし、それを喜々として言えるような間柄でないことはさっき理解したのでココは黙っておく。
ただユアルの場合、興味は無くてもこの手の話に対する記憶力とノリが結構良いので話していて飽きない。学園では『テレビの話題=低俗な馬鹿』と強制的にカテゴライズされてしまうので話したくても話せないのが現状があった。
《せっかく、オカルト系の話相手が見つかったんだから、ココは丁寧にちょっとずつ知識を与えながら一歩一歩確実に慣れさせていこう》
「そうですか?それなら良いんですが・・・」
「たかだか殺人事件のニュースで心配し過ぎだろ。世間で何が起こってるのか頭に入れておくのは常識だろーが」
《アイナ、軽率に思ったことを口にするなとあれほど言っているのにッ》
「そうね、アイナ。ところでそんな常識の塊であるあなたが宿題を忘れるなんてこと、まさかないわよね?」
《ほらまた始まった・・・》
「教科書に載っていることを覚えるだけが教育なのかねー」
「少なくとも私たちに与えられている義務ではあるわね。そしてその義務を怠ったとき、私とアイナに何が起こるのかは常識以前の問題として分かっているはずでしょ?昼間の件をもう忘れたの?」
「ウィ~~!」
「・・・・・・・・・・・・・・ッ」
あまりにも適当な返事にユアルからほのかに漂う殺気らしきモノを感じるのは恐らく気のせいではないと思う。
そして私は思った―。
《私にも当然プライベートな時間があるし、それにいくら同居人でもフォローできる限界がある》、と。
要するに『ココは学園ではなく、今日はもう私は疲れたから勝手に2人でやって』ということだ。
「あ!あ~~、食べた食べた。お腹いっぱ~い。ユアルごちそうさま~」
「あ、はい。お粗末さまでした・・・。食器は私が片づけますのでそのままで結構ですよ、レン」
「ありがと~ッ!じゃあ、お風呂入ってくるね~」
緊急離脱と言わんばかりにリビングを出た私は着替えを取りに急いで自分の部屋へと向かった。
《間違いない。あの男、あのときの・・・》
急に口内にヨダレが溢れ出す。
《ダメだ、思い出したらダメだ。こんなことで自制心を失ってはダメだ。今はとにかく落ち着こう》
ゆっくり目を閉じて心の中で自分に落ち着くように語りかける。
「ふぅーふぅー、はぁ~」
最後に思いきり息を吐いて緊張を逃がすように強制的に体をリラックス状態にする。次第にざわついていた心が落ち着きを取り戻していくのを感じる。
「うん、もう大丈夫」
普段どおりの振る舞いができることを鏡の前で確認すると、鏡に映る自分に対して何度か頷きトイレを出た。
私がリビングに戻るとアイナはもう食べ終わっていたらしくソファに寝そべってテレビを見ていた。アイナは普段ほとんどアニメしか観ないのだがユアルがリビングにいるときは強制的にニュース番組になってしまう。
「お、レン。お疲れ~」
「トイレから帰ってきた女子に向かって『お疲れ』はおかしいでしょ?」
「ユアルの言うとおりだよ、アイナ!また丹加部さんに叱られちゃうよ?」
「うぃ~~」
アイナは面倒くさそうにリモコンをこちらに振って適当に答えてみせた。
「それより本当に大丈夫ですか?レン・・・」
ユアルがわざわざ食事を中断させてまで私の所に駆け寄り気遣う。
「うん、大丈夫大丈夫。ごめんね食事中に」
ユアルは何か思いついたように私のシチューの皿を両手に取った。
「温め直しましょうか?シチュー」
「え?」
《その状態で聞かれたら拒否し辛いよ》
「ん~~っと、そうだね。せっかくだからお言葉に甘えちゃおうかな?お願いできる?」
「はい、ちょっと待っててくださいね」
ユアルはそのままキッチンへ向かった。
「おい、レン。テレビ見てみろよ。面白いニュースやってるぜ?」
「面白いニュース??」
《さっきの男はさすがに出てないか。ん?》
私はアイナに促されるままテレビに視線を向けるとリポーターが神妙な面持ちで何か喋っていたが、私はそれよりもテロップに釘付けになった。
「これって・・・」
『連続殺人事件か?首なし遺体見つかる!!』
それは最近世間を賑わせている首なし殺人事件だった。
「今度は、えーっと?フクオカ?って所で起きたらしいぜー」
そこでニュースのテロップが切り替わり、今度は『福岡県の西城区の路上で連続殺人事件か!?』と表示された。
「福岡か。東京からだいぶ離れてるね。たしかその前は長崎だったっけ?」
「『だったっけ?』って言われても、オレ、この国の地理、全ッ然分かんねー」
「あー、そだね。ごめんごめん」
キッチンからパタパタとスリッパの音を立てながらユアルが戻ってきた。
「あら、また首なし殺人事件ですか?物騒ですねぇ。レン、シチューですが温まるまでもうちょっと待ってくださいね?」
「う、うん。ごめんね、手間とらせちゃって・・・」
まったくの他人ごとだと言わんばかりにそっけないリアクションを見せ自分の席に座りシチューを食べ始めるユアル。
「首から上がキレイに無くなっているんでしたよね?」
ユアルがニュースの詳細を確認してきた。私の胸がほんの少しだけ熱くなる。
「そうそう、ネットの噂だと首の断面に乱れや歪みがまったくなくて、メチャクチャ綺麗に切断されてるらしいよ?」
「一番初めの事件は長崎でしたよね?えーっとたしか、諫見(いさみ)市でしたっけ?」
「スゴッ!ユアルは日本の地名とか大丈夫なの?」
「そうですねぇ、47都道府県と主要都市は何となくですが覚えました、・・・が」
「『・・・が』?何?」
「意地悪なクイズとかは出さないでくださいね?あまり自信がないので」
「しないよ、そんなことッ」
ユアルは優等生だけあってこの数ヶ月で日本の地名をかなり覚えていたようだった。
《長崎県で起きたのは覚えていたけど諫見市まではとっさに出てこなかった。ユアルに言われて思い出したくらい。私の方が日本に住んでいる年数は遥かに上なんだけどなぁ》
言い知れぬ敗北感がこみ上げてくる。
「あぁ、そっか」
「はい?どうしました、レン?」
「ううん、何でもない・・・」
《よくよく考えたら私、東京から出たことほとんどなかったんだ。イヤ、これが別に言い訳になるとは思ってないけど》
自分の箱入りっぷりが悲しい。
「凶器も判明してないんでしたっけ?」
「え?う、うん。たしかそうだったはず。使用した凶器が何なのかまったく分からなくてネットでも色んな憶測が飛び交ってたよ。で、少し前までその切断面がネットに
落ちてたらしいんだけど、今はどこ探しても見つからなくてさー」
「「・・・・・・・・・・・・・・・」」
「何でもっと早く気づかなかったんだろうって後悔したよ~。情報は速度が命だって反省した」
「おい、レン・・・」
「え?」
アイナとユアルがキョトンとした顔で私を見ている。
「なんて物騒な画像探してんだよ」
《しまった・・・》
ついついオカルト好きが顔を覗かせてしまったらしい。オカルト好きと言っても知識や興味が偏っているニワカであることは自覚している。
《というか、この程度序の口中の序の口なんだけどな。そういうのに興味ないと周りからは痛いヤツにしか見えないか、やっぱり。気をつけよう》
「あッ!そろそろシチュー温まったかもしれませんね。私、見てきますね?」
「う、うん。お願い・・・」
ユアルが場の空気を読んで、パタパタとキッチンへ向かうとすぐにシチューを運んできてくれた。
「はい、お待たせしました。ちょっと熱いかもしれないので火傷しないでくださいね?」
「ありがと。いただきます」
「レン、食事中にこんなニュース見て大丈夫ですか?アイナにチャンネル変えさせますか?」
「え?私?うーん、別にグロ映像が流れるわけじゃないから特に問題ないよ?」
《むしろこの手のオカルトチックなニュースが大好物なんだけど》
しかし、それを喜々として言えるような間柄でないことはさっき理解したのでココは黙っておく。
ただユアルの場合、興味は無くてもこの手の話に対する記憶力とノリが結構良いので話していて飽きない。学園では『テレビの話題=低俗な馬鹿』と強制的にカテゴライズされてしまうので話したくても話せないのが現状があった。
《せっかく、オカルト系の話相手が見つかったんだから、ココは丁寧にちょっとずつ知識を与えながら一歩一歩確実に慣れさせていこう》
「そうですか?それなら良いんですが・・・」
「たかだか殺人事件のニュースで心配し過ぎだろ。世間で何が起こってるのか頭に入れておくのは常識だろーが」
《アイナ、軽率に思ったことを口にするなとあれほど言っているのにッ》
「そうね、アイナ。ところでそんな常識の塊であるあなたが宿題を忘れるなんてこと、まさかないわよね?」
《ほらまた始まった・・・》
「教科書に載っていることを覚えるだけが教育なのかねー」
「少なくとも私たちに与えられている義務ではあるわね。そしてその義務を怠ったとき、私とアイナに何が起こるのかは常識以前の問題として分かっているはずでしょ?昼間の件をもう忘れたの?」
「ウィ~~!」
「・・・・・・・・・・・・・・ッ」
あまりにも適当な返事にユアルからほのかに漂う殺気らしきモノを感じるのは恐らく気のせいではないと思う。
そして私は思った―。
《私にも当然プライベートな時間があるし、それにいくら同居人でもフォローできる限界がある》、と。
要するに『ココは学園ではなく、今日はもう私は疲れたから勝手に2人でやって』ということだ。
「あ!あ~~、食べた食べた。お腹いっぱ~い。ユアルごちそうさま~」
「あ、はい。お粗末さまでした・・・。食器は私が片づけますのでそのままで結構ですよ、レン」
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