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【57】2006年6月7日 13:08・購買部・曇り。とあるJK2人の会話。
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「なぁ、あの娘のクラス、まだ分かんないのかよぉ?」
「今日、知り合いから教えてもらったー」
「おぉ!でかした!で?で?どこだったの?」
「落ち着け落ち着け。1年C組の西冥アイナちゃんだってさー」
「1年C組かぁ。OK、覚えた。あんな可愛い娘がウチら2年とか3年にいたら、とっくに情報入ってきてるはずだから1年生だとは思ってたけど。ん?ちょっと待って・・・」
「なんだ?どした?」
「イヤ、こっちの聞き間違いかなぁ?今、『西冥』って聞こえたんだけど??」
「聞き間違いでもなんでもないよ。アイナちゃんはあの西冥の遠い遠い親戚って噂なんだなーコレが。実際、いつも西冥の孫娘とつるんでるみたいだし」
「なるほど、そういうことかぁ・・・。人気のある生徒はだいたいミーハーなファンたちが教室前で騒いでいるから、すぐに居場所が分かるはずだもんなぁ。西冥の関係者ねぇ」
「あー、それから。アイナちゃんとたまに一緒にいるモデルみたいなヤツいるじゃん?」
「背の高いメガネの外人?」
「そうそう。アレも西冥の遠縁なんだって。アイナちゃんと直接血縁関係にあるのかは知らないけど。留学にでも来てんじゃないかって噂らしいよ?」
「さすが西冥、グローバルだねぇ」
「でー、どうする?」
「『どうする?』ってクラスに押しかけるわけにはいかないでしょ。相手が悪すぎるわ。それにたしか1年生の生活指導担当って角刈りモアイじゃなかったっけ?アイツに絡まれるのマジでウザすぎるし」
「だなー。西冥の関係者に角刈りモアイ、毎日通うにはちょっとハードルが高いよなー」
「だからこその購買部ってことでココにいるんだろ?ココだったら生徒の往来も多いし、少し騒ぎになっても多少は・・・な?」
「まー、ココが一番妥当だわなー」
「今日も来てくれるかなぁ」
「昼休みは余程のことがない限り購買部に来るって噂だし、大丈夫でしょ?ココ数日、毎日アイナちゃんに会えてるわけだし」
「はぁぁぁ、あの見た目で口が悪いってポイント高すぎだよなぁ」
「ギャップ萌えの塊だったよなー」
「人を選ぶ萌えポイントかもしれないけどそんなのどうでもいい」
「まったくだ。萌えポイントは千差万別で問題ない。むしろ、そーあるべき。半ば強制的に共有前提で萌えポイントを語ってるヤツにはヘドがでる」
「どこのコミュニティにもマウントとりたがる無能っているからなぁ」
「人類の永遠の課題だよなー」
「それにしても、初めてアイナちゃんを見たときは思いきり背伸びをしてる小学生にしか見えなかったよなぁ。ありゃ天使だわ」
「アタシは洋モノの高級ドールに見えた。まー、ほぼ天使と同義だけど」
「アンタ、ドール用の服作るの得意だもんね。もしかしなくても着せたいとか思ってるんでしょ?」
「 も ち ろ ん 、 拉 致 っ て で も 」
「だからそれはやめとけって。さっきも言ったけど相手が悪すぎる」
「んなこたー分かってるって。言ってみただけ。は~~」
「で、パンやジュースあげたらお礼にハグしてくれるって、なぁ?」
「完全に計算されたあざとさだけど病みつきになるよな」
「「 ヘ ヘ ヘ ヘ ヘ ヘ ・ ・ ・ 」」
「あぁ、西冥と言えばクラスメイトの中に西冥の爺さんが経営している会社の1つで役員やってる父親がいるんだけど、この前ストレスで胃をおかしくして入院したんだって」
「うわー、何それパワハラ?」
「いや、超絶ホワイトらしいんだけど爺さんのプレッシャーがすごいらしいよ?ド正論で詰めてくるんだって」
「怖ッ。高給でもあの爺さんの部下は絶対イヤだなー」
「惺璃(さとるり)市の名誉市民というか『裏の王』って感じだからな、あの爺さん。私有地を市に譲ったり、孤児院へ寄付したり社会貢献もハンパないらしいし・・・」
「たしか水道会社を自前で持ってるんだっけ?」
「そうそう。まぁ誰かが確認したわけじゃないから噂だけど市にレンタルしてるんだって」
「水道会社を個人で所有するなんて可能なのかよッ?」
「だから噂だって。それが事実じゃなくてもココに住んでいる以上、西冥は色んな分野でアタシらの生活に関わってんのは間違いないからな」
「専門学校とか西冥の名前を冠してるトコ多いもんねー。西冥ビジネス専門学校とか西冥調理師専門学校とか」
「専門学校どころか、ホテルとか自動車教習所とかもあったような」
「あー、あるある。まったく隠す気ないのがスゲーわ」
「こんなド田舎にそんなもん建てて採算とれんのかって思ってたけど、雇用を捻出してるどころか人口も増え続けてんだもんなぁ。真の金持ちの考えることは理解できねぇわ」
「市の職員連中はますます頭があがらないだろうなー。あの爺さんが癇癪起こして惺璃出てったら一気に石器時代くらいまで退行しそうな勢い」
「たしかに。しかも、爺さんのくせにまだまだ第一線でバリバリ仕事してんだっけ?」
「バケモノすぎるだろ」
「他の所はどうか知らないけど、この惺璃市に限って言えば、惺璃市と書いて『西冥王国』と読むってところか」
「ハハハッ!笑えねー・・・」
「それよりさ」
「ん?」
「先週よりも人、増えてね?」
「あー、それ私も思ってた」
「人が増えるとアイナちゃんの腕が貢ぎ物でパンパンになって最後のヤツはハグがしにくくなるんだよなぁ」
「フ、フフ・・・・フフフフフッ!ウーーーフフフー」
「おい、どした?天使登場もまだなのに壊れるの早いだろ」
「ほーらよー」
「ビニール袋?しかもデカイ?あぁ、なるほど、そういうことか」
「そういうことだ。これだけの容量があれば貢ぎ物を全て入れられるだろ?するとどうなる?ココにいる迷える子羊たちがもれなくハグしてもらえるってわけさー」
「アンタ、自分のことだけじゃなくて他のヤツらのことまで考えてるなんて寛大かつ天才かよ・・・」
「まぁ、自己中のアンタには一生閃かない発想だわなー。それに私、この前の全国模試も100位以内入ったから天才っちゃ天才でもあるなー」
「すげぇな。アタシは50位以内だったけど」
「・・・・・・ッ」
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
「 「 え ? 何 ? ? ケ ンカ 売 っ て ん の ?? 」 」
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
「はぁぁぁ、どうしてアイナちゃんと同じ学年じゃなかったんだろ」
「それなー。もし同学年で仲良くなれればオプションで西冥家とも繋がりができるかもしれないしな」
「そうなったらある意味最強だよな。惺璃市で無双できるだろ」
「まー、西冥の爺さんに邪険にされなくなるだけでもココで生きてくのは楽になるだろうなー」
「「「「 キャー!!アイナちゃーーーん!!!これあげるー食べてーーー!!」」」」
「お!来たみたいだなッ」
「よしッ 行 く か!」
「 「 ア イ ナ ちゃ ー ー ん!!」 」
「今日、知り合いから教えてもらったー」
「おぉ!でかした!で?で?どこだったの?」
「落ち着け落ち着け。1年C組の西冥アイナちゃんだってさー」
「1年C組かぁ。OK、覚えた。あんな可愛い娘がウチら2年とか3年にいたら、とっくに情報入ってきてるはずだから1年生だとは思ってたけど。ん?ちょっと待って・・・」
「なんだ?どした?」
「イヤ、こっちの聞き間違いかなぁ?今、『西冥』って聞こえたんだけど??」
「聞き間違いでもなんでもないよ。アイナちゃんはあの西冥の遠い遠い親戚って噂なんだなーコレが。実際、いつも西冥の孫娘とつるんでるみたいだし」
「なるほど、そういうことかぁ・・・。人気のある生徒はだいたいミーハーなファンたちが教室前で騒いでいるから、すぐに居場所が分かるはずだもんなぁ。西冥の関係者ねぇ」
「あー、それから。アイナちゃんとたまに一緒にいるモデルみたいなヤツいるじゃん?」
「背の高いメガネの外人?」
「そうそう。アレも西冥の遠縁なんだって。アイナちゃんと直接血縁関係にあるのかは知らないけど。留学にでも来てんじゃないかって噂らしいよ?」
「さすが西冥、グローバルだねぇ」
「でー、どうする?」
「『どうする?』ってクラスに押しかけるわけにはいかないでしょ。相手が悪すぎるわ。それにたしか1年生の生活指導担当って角刈りモアイじゃなかったっけ?アイツに絡まれるのマジでウザすぎるし」
「だなー。西冥の関係者に角刈りモアイ、毎日通うにはちょっとハードルが高いよなー」
「だからこその購買部ってことでココにいるんだろ?ココだったら生徒の往来も多いし、少し騒ぎになっても多少は・・・な?」
「まー、ココが一番妥当だわなー」
「今日も来てくれるかなぁ」
「昼休みは余程のことがない限り購買部に来るって噂だし、大丈夫でしょ?ココ数日、毎日アイナちゃんに会えてるわけだし」
「はぁぁぁ、あの見た目で口が悪いってポイント高すぎだよなぁ」
「ギャップ萌えの塊だったよなー」
「人を選ぶ萌えポイントかもしれないけどそんなのどうでもいい」
「まったくだ。萌えポイントは千差万別で問題ない。むしろ、そーあるべき。半ば強制的に共有前提で萌えポイントを語ってるヤツにはヘドがでる」
「どこのコミュニティにもマウントとりたがる無能っているからなぁ」
「人類の永遠の課題だよなー」
「それにしても、初めてアイナちゃんを見たときは思いきり背伸びをしてる小学生にしか見えなかったよなぁ。ありゃ天使だわ」
「アタシは洋モノの高級ドールに見えた。まー、ほぼ天使と同義だけど」
「アンタ、ドール用の服作るの得意だもんね。もしかしなくても着せたいとか思ってるんでしょ?」
「 も ち ろ ん 、 拉 致 っ て で も 」
「だからそれはやめとけって。さっきも言ったけど相手が悪すぎる」
「んなこたー分かってるって。言ってみただけ。は~~」
「で、パンやジュースあげたらお礼にハグしてくれるって、なぁ?」
「完全に計算されたあざとさだけど病みつきになるよな」
「「 ヘ ヘ ヘ ヘ ヘ ヘ ・ ・ ・ 」」
「あぁ、西冥と言えばクラスメイトの中に西冥の爺さんが経営している会社の1つで役員やってる父親がいるんだけど、この前ストレスで胃をおかしくして入院したんだって」
「うわー、何それパワハラ?」
「いや、超絶ホワイトらしいんだけど爺さんのプレッシャーがすごいらしいよ?ド正論で詰めてくるんだって」
「怖ッ。高給でもあの爺さんの部下は絶対イヤだなー」
「惺璃(さとるり)市の名誉市民というか『裏の王』って感じだからな、あの爺さん。私有地を市に譲ったり、孤児院へ寄付したり社会貢献もハンパないらしいし・・・」
「たしか水道会社を自前で持ってるんだっけ?」
「そうそう。まぁ誰かが確認したわけじゃないから噂だけど市にレンタルしてるんだって」
「水道会社を個人で所有するなんて可能なのかよッ?」
「だから噂だって。それが事実じゃなくてもココに住んでいる以上、西冥は色んな分野でアタシらの生活に関わってんのは間違いないからな」
「専門学校とか西冥の名前を冠してるトコ多いもんねー。西冥ビジネス専門学校とか西冥調理師専門学校とか」
「専門学校どころか、ホテルとか自動車教習所とかもあったような」
「あー、あるある。まったく隠す気ないのがスゲーわ」
「こんなド田舎にそんなもん建てて採算とれんのかって思ってたけど、雇用を捻出してるどころか人口も増え続けてんだもんなぁ。真の金持ちの考えることは理解できねぇわ」
「市の職員連中はますます頭があがらないだろうなー。あの爺さんが癇癪起こして惺璃出てったら一気に石器時代くらいまで退行しそうな勢い」
「たしかに。しかも、爺さんのくせにまだまだ第一線でバリバリ仕事してんだっけ?」
「バケモノすぎるだろ」
「他の所はどうか知らないけど、この惺璃市に限って言えば、惺璃市と書いて『西冥王国』と読むってところか」
「ハハハッ!笑えねー・・・」
「それよりさ」
「ん?」
「先週よりも人、増えてね?」
「あー、それ私も思ってた」
「人が増えるとアイナちゃんの腕が貢ぎ物でパンパンになって最後のヤツはハグがしにくくなるんだよなぁ」
「フ、フフ・・・・フフフフフッ!ウーーーフフフー」
「おい、どした?天使登場もまだなのに壊れるの早いだろ」
「ほーらよー」
「ビニール袋?しかもデカイ?あぁ、なるほど、そういうことか」
「そういうことだ。これだけの容量があれば貢ぎ物を全て入れられるだろ?するとどうなる?ココにいる迷える子羊たちがもれなくハグしてもらえるってわけさー」
「アンタ、自分のことだけじゃなくて他のヤツらのことまで考えてるなんて寛大かつ天才かよ・・・」
「まぁ、自己中のアンタには一生閃かない発想だわなー。それに私、この前の全国模試も100位以内入ったから天才っちゃ天才でもあるなー」
「すげぇな。アタシは50位以内だったけど」
「・・・・・・ッ」
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
「 「 え ? 何 ? ? ケ ンカ 売 っ て ん の ?? 」 」
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
「はぁぁぁ、どうしてアイナちゃんと同じ学年じゃなかったんだろ」
「それなー。もし同学年で仲良くなれればオプションで西冥家とも繋がりができるかもしれないしな」
「そうなったらある意味最強だよな。惺璃市で無双できるだろ」
「まー、西冥の爺さんに邪険にされなくなるだけでもココで生きてくのは楽になるだろうなー」
「「「「 キャー!!アイナちゃーーーん!!!これあげるー食べてーーー!!」」」」
「お!来たみたいだなッ」
「よしッ 行 く か!」
「 「 ア イ ナ ちゃ ー ー ん!!」 」
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