機械の森

連鎖

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オトギリソウ(迷信)

②ハマナス(望郷と悲美。宿泊。)③

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 フロントが閉まる時間になり、独特な館内放送も消えて、
 調理の音や会話まで消えた食堂で、
 男たちはいつものように集まって宴会をしていた。

 深夜に宴会など普通は問題だと思うが、
 食堂に集まった男達以外に、泊まっている人がいないらしく、
 フロントまでホテルにいないのなら、
 彼らは自由気ままに、音や臭いを気にすることなどしないで騒いでいた。

「明日から仕事かぁぁ。。はーあ、面倒くさいよなぁぁ。」
「ここなんか、簡単だろ?」「そうそう、雨の日や山の奥なんてなァ。。」

 最近学校を出たような男が話始めると、
 定年を超えたような男が答えて、それよりは若い男が相槌を打っていた。

「いやぁぁ。。そうかぁぁ。。でもなぁぁ。はぁぁ。。明日は仕事かぁ。
 もういいや。女を呼びましょう?女を呼ぼうよぉ。もう嫌だぁああ。」

「明日からつらいのに呼ぶって、ばかか?お前ってバカだろ!」

「街に戻らないと、いい女も来ないのもなぁァ。
 ここって街から遠すぎなんだってぇえ。遠いよなぁ。
 ハァ。。でもなぁ。ここの仕事はまだ。。まだあるしなぁ。」

「でも、この前のはよかったぞォオオ。あの子の事、覚えているか?」
「可愛かったよなぁぁ。はぁぁ。。また。当たりの子が来ないかなぁ。」

「えっ?俺、知らないよ。俺、知りませんって!!先輩。。あたりって!」

「アハッハハハハ。」「あっ。。まあ、そういう子もいたって事だよ。」
「そうそう、忘れて。忘れなって。。さあ、飲め飲め。のぉおめぇえ。」

「明日も頑張るから、交際費で出して貰えませんか?」「あはは。」
「あ。。あ。。あああ。。あはは。」
「交際費ですってぇえええ。ねえぇえ。アハハハハハ。」

「昔の時代に。バブル。はぁああ。」「あはは。あの頃は良かったなァ。」
「二人だけで、話さないで下さいって。。先輩達って、いつもですよ。。」

 だいぶ年上の先輩が、楽しそうに話している姿を見ているうちに、
 後輩は、何故か羨ましい気持ちで聞いていた。

 。

 男だけの宴は続き、周りに花も、憩いもなく、酒だけが消えていき、
 むさ苦しい酔っ払いだけが、この場所に出来上がっていた。

「飲み足りないんだな。のーめ。。のーめ。」「あっ。。のみはら。」
「ダメですよ。若いのに強要すると。」「あはは。」

「飲みニケーションも、しずらくなったなぁ。はぁああ。」
「じゃあ、俺が飲みますって。。」「俺が。。オレが飲むでいいって!」

「やっぱり、俺が。。」「どーぞ。」「どーぞ。」

 そんな酔っ払いたちの前を、
 何も着ていない女が、何かを探してフラフラと奥へ進んでいった。

「どお。。?オイ。。あの子。。。。二人とも。あっち。。あっち。」

 その女は、三人のオスに見られていることに気づいていないのか、
 真っ白な肌を全て晒しているし、
 背丈も男達よりも高く、モデルのような体型で、
 巨大な乳房や綺麗なお尻に、陰部まで隠そうとしていなかった。

 もちろん、男達はじっと彼女を見ているが、
 そのことを気にしている様子もなく、さっきまで寝ていたかのように、
 肩まで伸びた黒髪をボサボサにして、夢遊病者のように歩いていた。

「見えますよね。」「ああ。」「まあな。」

 宿泊客が自分たちしかいないようなホテルに、
 真っ白な肌をした裸の女が、深夜に歩いているなど考えられなかった。

 最初見た男も、酔って寝ぼけたか、夢を見ているか、
 今では冗談にしか思えない、お化けでも見たかと思ったが、
 その姿があまりにも魅力的だし、
 脚は最初から確認したので、目の前にいるのは人だとわかっていた。

 もちろん、三人とも見ているようだったので、
 その美しい全裸の女に向かって、同時に声をかけていた。

「君。。」「お姉ちゃん?」「スミマセン。服。。服。。」

「。。。」

 やっと三人に気づいたらしく、その女が振り向き男達を見つめていた。

「。」「。」「うっ。。。」

 やっとこちらを向いてくれた女に、見とれているのは仕方がないだろう、
 真っ白な肌を隠さずに歩いているし、黒髪でアジア系かもしれないが、
 日本人らしい、穏やかで優しい雰囲気も無く、
 巨大な胸に、同じく無駄のない適度に引き締まった腹部に綺麗なお尻。

 脚はとても長く、同じく身長も高いので、
 ソファーに座っている男達が見上げる格好になり、
 男としてつい見てしまう場所は、無駄な毛など一本も生えていなかった。

 しかも、生娘のような美しい肌と、大きく揺れる乳房を、
 無遠慮に男達が色々な方向から見続けているのに、
 その女は少しも隠そうとはせずに、ただ見せていた。

「外人か?」「あのっ。えっと。」「うお。。すげえぇえ。パイパン。」

(ダメ。はァ。ダメ。あれもダメ。あれだってだめって。ダメって何!!)

「ア。。アハンン。。ワッツアップ。」

 何故この時に、日本語を使っていなかったのだろうか、
 怒りなど通り越して、明らかな絶望しかなかった麗華から出た言葉は、
 何処か別の国で呟いていた言葉だった。

「が。。ガイジンだぞ。」「。」「。」

「おップ。オウルイ。オ。んせん。おんせんふぇぇあぁ。おぉおんせん?」

(そういえば、いつもこうだっけ?こうやっていたよね。はなこ。。。)

 相手が自分を性欲の対象として見ているのに、
 その事に少しも気づいていない振りをして、
 心を許した友達のように近づき、何でも信頼している振りをしながら、
 ボディランゲージを多めに使って、男をオスに変えていた。

 もちろん、相手が花子をその対象にした時には、
 驚いた振りをしながら、「違う!」「いやっ。。」「そんな。。」
 というような声を出し、相手を犯罪者のような顔で見ていた。

(これが鍵ってことかな。まあ、いいわよ。出てこないんでしょ!
 ち○ぽが無いとダメってことよねぇええ。ああ、わかったわよォ。)

 花子が大声を出して逃げようとすれば、
 犯罪者として見られたオスなら、力づくで彼女を押さえ込んで来た。

 もちろん、押さえ込まれた後で、
 自分が悪かったと、花子が泣きそうな目で許しを乞えば、
 このまま逃がせば不味いと思ったオスが、彼女を無理矢理犯してきた。

(ねぇ。はぁあなちゃん。うふふ。また楽しみましょうねぇ。アハハハ。)

 レイプと言ってもいい、欲望のはけ口として花子を使っていると、
 滅茶苦茶に犯しているというのに彼女が喜び、喘ぎ、逝き、求めるので、
 この女の本性なんだと、自分を正当化しながらオスも楽しんでいた。

 その後は、写真や映像を沢山撮られてから脅され、
 他人に貸し出して、花子に飽きるまで彼女を玩具にしていた。

 もちろん、ご主人様が喜んでくれる事が嬉しく、
 そういう事でしか、感じなくなった公衆便所の花子も満足していた。

(君たちなら、私を満足させてくれるの?それとも、まだ途中の?続き?)

 三人が性欲混じりの好奇心で見ている事など、
 少しも気づいていないような振りをして、
 奥の方向に向かって手をあげて、優しく笑いかけていた。

「オンセン。。ノー。ノーよ。のーのー。」「オンセン。。のぉおぉ?」

「(でけええ。)」「話せ。学生だっただろ?ぐいぐい。説明しろって!」

「うーん。。あっ。ワッツ?」「まいねーむいず。あべ。のだ。かん。」

 三人ともに、お酒が入って酔っ払っているし、
 もうすぐ寝ないと、朝が辛いと思っているような時間では、
 外人に対して話しかけるなど、若いアベでもその程度しか出来なかった。

 もちろん年をとった二人など、麗華の魅力的な身体に興味津々で、
 相手の顔など見ないで、身体ばかり見続けていた。

「アベぇ。。。のをぉおだ。。。かん?。わたし。。れいかァァあ。
 ぐにゅ。。友だちぃい。。むんんな。ともだちぃい。ぐにゅぐにゅ。」

(まあ、いいかな。今度は、これが鍵なんでしょ?。うふっ。三本よね。)

 全裸でする事でもないのだが、
 久しぶりに会った懐かしい友に会った時のように、
 全身を預けながら、包み込むように若い彼に両腕で抱きついていた。

「レイカちゃん?」「レイカ。」「うぅウン。。れい?ちょっと。」

「みんな、ともだぁあちです。
 かん。。どうですかぁあ?。いやぁデス?
 のぉおだァ。わたしぃ。みんな、ともだちぃい。
 みな。なかよく、なて、もらえますかァ?」

 さっきまで俯いて、生気のなかった顔から見れば笑顔は最高に美しく、
 一番年上の男に向かって、嬉しそうに笑いかけて、
 残った男には、手を出して握手しようとして、
 通訳の男など、全裸で抱きしめられているのだし、
 そんな女に向かって言う言葉など、ひとつしかなかった。

「ともだちぃい。」「ググッ。俺もともだち。」「あっ。う。。うぅん。」

 麗華に抱きつかれたアベは、身体を離されても蕩けたままだし、
 残ったふたりは不満だが、美しい笑顔を返して強く手を握っていた。

 もちろん、彼女に向かっては、
 無害だという精一杯の笑顔と、絶対に逃がさないぞという決意の握手に、
 周りにいる仲間には、
 次は抜けがけさせないという、先輩と後輩の固い絆が生まれていた。

 。

 堂々と[男湯]と書いてある扉の前で、
 全裸の女と、初老の男と青年が談笑しながら待っていると、
 息を切らして駆け寄ってきた男が扉を開けていた。

「ガチャん。。。。れいかちゃん。入っていいよぉ。」

 その男は、フロントまで戻ってから男湯の鍵を持ち出し、
 たまには、呼んでいた女の子とも楽しんでいた混浴温泉を、
 この美しい麗華とも楽しもうとしていた。

「ガラガラ。。おぅぅ。オンセンデスネ。ぎゅぅう。。ここですねぇ。
 のぉおださん。ありがとぉおおです。ぎゅうううう。さんきゅでぇす。」

 鍵を取ってきた男を、麗華が何度も全裸のままで抱きしめていたが、
 残りの二人は、恨めしそうに見てはいたが、
 辞めさせようとも、そのまま力任せに引き離そうともしていなかった。

「(本っ当に、大丈夫デスよね)」「(たまに。これぐらいなら。)」
「(やったのはおまえだしぃい。おまえだしなぁ。開けたのもなぁ。)」

「(みんな共犯ですよ。)」「(まあ。ばあさんなら大丈夫だ!)」
「(娘さんも、優しいですよ。)」「(はぁ。)(アハハハ。)」

「(じゃあ、その時はよろしくな。)」「(そうだな。)」
「(ど。。どういう事ですか?)」「(いいから)(いいから!)」

「みなっさァあん。ドうしたですかァ?おぉおんせん。こんよくぅう。」

(どうして襲わないのかなぁ。さっきのソファーでも良かったんだけど。
 まあ、色々と汚れてるから汚いっての?お風呂場で洗ったほうが。。。
 かなっ。洗わないと。クンクン。アハハハ。ちょぉおっと。うふふ。)

 麗華には、コソコソと話し合っている声も聞こえているし、
 言っている内容も筒抜けで、つい笑ってしまいそうになるが、
 三人の話している言葉がわからない、無害な外人の顔をしていた。

 もちろん、今も何を言っているかわからない不思議そうな顔で振り返り、
 彼らが襲いやすいように、馬鹿な外人の振りを続けていた。

「ぷりーず。どうぞぉお。」
「だいじょうぶ。いえす。いいぇーっす。おんせんごぉお。ゴおおォ。」
「れいかちゃん。おーけーおーけえぇ。レッツごぉお。」

「はぁあい。。ぶん。。ブルるん。。ガラガラ。。ガチャンガチャン。」

(どうして襲わないのかなぁ。別に乱交でもいいんだけどね。。。)

 三人に全身が見えるように、少しも隠さずに立っているし、
 内もも辺りなど、発情した愛液が溢れ出してベチャベチャに濡れていた。

 もし襲いかかってきても、無抵抗な女だとわかるように、
 顔だけは清楚で真面目な仮面を貼り付けているだけで、
 乳首は膨らんでいるし、肉棒が欲しくて陰核も同じ姿になっていた。

 しかも、ソファーで受けていた二人からのスキンシップは、
 明らかにセクハラ以上の強姦以下の行為だし、
 その事を麗華は、少しも嫌がっていなかった。

 もちろん、麗華は今すぐに肉棒が欲しかったし、
 外人らしく、開けっぴろげにセックスの話までしていたが、
 二人とも何故か犯そうとも、奉仕しろと強要さえしてこなくて、
 三人同時でないとダメなのかと、ガッカリしながらここに来ていた。


 ②ハマナス(望郷と悲美。宿泊。)③
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