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プロローグ 相棒と主
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「おいっ、レイリスそれでどうなんじゃ。来たのか、来てないのかどっちなんじゃ!」
レイリスは転生神の勢いに、驚きながらも答える
「はっはい、確かにここに来て先程転生して頂きましたけど・・・」
「なっ、転生させた・・じゃと。くそっ遅かったわい!」
そう言って転生神はテーブルに拳を打ちつけた
「いったいどうされたのですか?この部屋に来た以上は、異世界に転生するものと思い、転生させたのですが・・」
レイリスが恐る恐るそう言うと、転生神は次の瞬間衝撃の言葉を放った
「ああ、そうじゃ確かに彼は転生する予定だった。だがそれは異世界ではなく地球なのじゃ!」
「・・・・・・・えっ?」
レイリスは驚きのあまり転生神が何を言ったのか一瞬理解出来なかった
「まずい、まずいぞ。なんでこんな事になったんじゃ」
「えっ?えっ?、転生神様それは一体どういう事なのですか?彼が地球に転生する予定だったとは?」
「あの青年は、元々地球の住民だったんじゃが、不慮の事故で死んでしまったのじゃ。彼は、生前とても正義感が強くての彼が死ぬ17年の間に幾人もの人の命を救ったのじゃ。その功績を考慮してもう一度地球に転生させようと
今日行っていた会合で地球の神から提案を受けたのじゃ。
わしもあの青年の過去を見て、問題なしと思いその提案を受け入れたのじゃ。だがあの青年がおるはずの魂の待機場所に行ってみても、探せど探せど見つける事が出来んかった、それでもしやと思い、この部屋に急いできたみたんじゃ。」
「そんな・・・しかし、そんな話題になる程の魂が何故この部屋に?」
「それは、分からん。お主も知ってるおるじゃろうが、本来は、色々な神と協議した上で転生というものは行われる。
そして、そこで転生させてよしっ、となって初めて待機場所から魂が測定部屋、選定部屋に送られ、その後魂に了承を得て転生先の世界の部屋に呼ばれる、それが普通のはずなんじゃ。しかし、この部屋に急に現れたとなると、誰かが故意にやったとしか考えられん。」
「そ、そんな、・・・そうか、それで彼は書類の項目がほとんど埋まってなかったのですね。」
「何?埋まってなかったじゃと・・・それじゃ、もしやレイリスやお前が測定と選定を行なったのか?」
「は、はい、この部屋に来た以上は異世界に転生するしか残された道はありませんでしたので、私が能力を測定し、
袋に入っていた中からスキル玉を選んで貰って異世界に転生したもらいました。」
「ん?どういうことじゃ?能力測定はまだわかる、じゃがこの部屋にスキル玉は置いてなかったはずじゃが。」
「えっ?いえ転生神様、テーブルの引き出しの中にありましたけど・・・。」
「なんじゃと!そんな馬鹿な事があるか、わしはそんな物持ち込んだ覚えはないぞ!」
「いえ、でも確かにあったのです・・・。」
そう言うとレイリスは、テーブルに袋とウェストが引いたスキル玉を取りに行き転生したもらいました。に差し出した
すると突然転生神が驚愕の表情を浮かべる
「ば、馬鹿な、何故これがこんなところにあるのじゃ。」
「転生神様どういうことでしょう?」
「これは二千年程前に邪神が悪戯で作ったスキル玉じゃ。見た目は、何も変わらんが選ばれるスキルはその者の素質ではなく邪神の能力の一部を使う事ができる様になるという恐ろしいアイテムじゃ。」
「じゃ、邪神!まさか、あの邪神ですか?で、ですが邪神は神々に封印されたはずでは?それに邪神の能力の一部ってどういう事なんですか!?」
そう言ってレイリスは転生神の胸ぐらを掴むと前後左右に揺らした
「おっ、落ち着くんじゃレイリス。・・ふぅ、ごほんっ。
まず封印じゃがこれは確実に行われとるはずじゃ、なにせ昼寝をして百年経とうと気にせん神々達が一年毎に確認に行くくらいじゃからの。・・封印の方は大丈夫なんだがの・・・」
「ま、まさか、邪神の能力の一部とは・・・?」
「それに関してはわしも伝え聞くばかりなのじゃが、何でも過去に一人だけそのスキル玉を引き邪神の能力を得た者がおったそうじゃ。その者はの、得たスキルに心を喰われ魔物ではなく人間を殺す事の快楽に目覚めてしまったのじゃ。今でも能力自体は分かっておらん。じゃが、何でも邪神の能力に目覚めた後その世界にある五つある大陸の内、四つまでもを己の物とし毎日各地から生贄を読んでは逃しそれを笑いながら殺すといった遊びを約十年間続けたそうじゃ。」
「そんな、残虐な・・・まさか、十年前から急に忙しくなったのってそのせいですか?」
「ああ、その通りじゃ。」
「そんな・・・それで、その者はその後どうなったのですか?」
「その後、その世界の神に請われ異世界から勇者を呼んでギリギリまで追い詰めたそうなんじゃが、最後は勇者を巻き込んで笑いながら自爆したそうじゃ・・その爆発で勇者は死んでしまったらしいんじゃがの。」
「そんな事って・・・・」
「じゃからあの青年も、もしかしたら同じく道を歩むかもしれん。それだけが心配じゃ。異世界に転生してしまった以上わしらはもう手出しが出来んからの。」
「私、何という事を・・・」
「レイリス、おまえは自分の仕事を成しただけじゃ。責められるとすれば誰かが仕組んだであろうこの陰謀を阻止できんかったわしじゃ。」
「それでは転生神様はどうなさるのですか?」
「今すべきは彼が転生した世界の神に話さねばなるまい。あの惨劇を繰り返さん為にもじゃ。」
「そんな、はなから彼がそうなると決めつけるのは・・」
「レイリスよ、わしとて彼がそうなるとは思っておらぬ。あの青年なら邪神の能力をも使いこなし、己の心を持って退けてくれるとな。じゃがな事が起こってからでは遅いのじゃ今出来ることをせねばなるまい。それでレイリスよ彼はどの世界に転生したのじゃ?」
「はい、彼が転生した世界は・・・・・・です」
「そうか・・・・またあの世界なのか。運命とはわからぬものじゃのう。時に神でさえ予想だにせぬ事になる。
・・・とにかく今は急ぐぞレイリスその世界の神に連絡を取ってくれ大至急での。」
「はい、わかりました。」
レイリスは急いで転生部屋を飛び出していった
「・・・・ほんに運命とは・・」
「残酷じゃ・・・・」
◇
青年は闇の中を歩いていた
「ドアをくぐって十分ぐらいたったんだけど全然先が見えないな。ほんとにこっちであってんのか?レイリスもエリートとか言ってたけど大事なところで抜けてそうだからな。」
そう呟きながら歩みを進めていくと光が見えて来た
「おっ、やっと出口か。さて、ここからウェストとしての人生が始まるのか・・。前世の記憶はないけどせめて今度の人生は楽しいもんにしたいな。・・・よし行くか。」
ウェストは闇を踏みしめると勢いよく光の中に飛び込んだ
視界の全てが光に包まれる、少しの浮遊感の後、光は消えていき目の前には綺麗な星空が見えた
「おっ、こっちは夜なのか・・・・・・・・・えっ?」
そう、目の前にあるのは星空、360°全てが星空だったのだ
「いやいや、それはないって。今時そんな昔に使い古されたネタする訳ないって。・・・・・・・えええええぇぇぇぇっ!」
当然の如く訪れた落下感、防ぐ手立てなど持ち合わせていない俺は重力に従い落下するしかない。速度はどんどん上がっていく。
「うおぉぉぉぉぉぉ、えっ、マジで、転生して数分で第二の人生終了?そんな、ばかなぁぁぁぁぁ・・・・」
迫る地面に、最早悟りの境地で呟く
「あぁ、また死ぬのか俺、覚えてないかもしれないけどあの世に行ったら絶対レイリスにレバーブロー決めてやろ・・・。」
ああ、あと数秒後に俺は死ぬんだな、そう思いながら目を瞑る
・・・・・・あれっ?衝撃と痛みが来ない?
そっと目を開けてみる。地面まであと1cmといったところで俺は浮かんでいるらしい
「ぐえっ・・・」
数秒浮遊したあと俺は顔面から地面に着地した
「いて、ててて、まさか顔から落ちるとは。もうちょっと配慮ってやつがあってもいいと思うんだけどな。」
レイリスに対して愚痴をこぼしつつ周りを見渡す
「しかし、ここはどこだ?どこに転生するかぐらい事前情報として教えてくれてもいいだろ。」
どうやらここは森らしいのだが場所がわからない
「さて、どの方向にいくかだよな。・・・やっぱ困った時の棒頼りか。」
俺は足元に落ちていた木の枝を地面に垂直に立たせると手を離す。木の枝は自然と倒れ正面を指している
「おっ、こっちか。まぁどっちに何があるかなんて分からないし適当に歩いて行くか。」
そう言うと俺は木の枝が倒れた方向に歩き始めた
◇◇
歩き始めて一時間、周りの景色は、未だに変わらないが
体に変化が現れ始める。両手が熱を持ち出したのだ
この感覚はスキル玉を取り出した後と同じ熱さだ。だがあの時の様に痛みが伴っていない。どちらかというと体中に染み込んでいく優しい温かさだ
熱は体を駆け巡る。両手から始まり、腕、胸、腰、足と順番に熱は回って行き最終的には頭にまで到達した。
「な、なんだよ、これ。」
戸惑っているとだんだん頭に何か言葉のようなものが浮かんでくる。それを言葉だと理解した時自然と口が動いていた
「・・・ハイド・・・・シーク・・」
『『ああ、やっと呼んでくれ(ましたな)たな相棒(主殿)』』
「なんだ・・・この声?」
驚き俺は、両手をみる。そこには奇怪な模様が浮かんでいる
『主殿、申し訳ありませんが「開いて」貰えませんか?』
『ああ、息苦しくてたまんねぇよ』
なんの事を言っているのかわからない、分からないのに俺は何かに操られるように右手で左の掌の模様を左から右に「開いて」いた
『ほう、これが主殿の御顔ですか、なかなか聡明そうな御顔をしておられますな』
「うわぁっ!なんだよこれ!」
そこにはアーモンド型に開いた暗い空間に、まるで深海を思わせる様な青い瞳が浮かんでいる
『ふむ、これとは酷い言い方ですが始めて見ればその様な反応でしょうな。改めまして先程主殿にも呼んで頂きましたがシークと申します』
「・・・ああ、」
『おい、話してないでこっちも「開けて」くれ』
また、勝手に右手が動き右から左に模様を「開いた」
先程と同じアーモンド型に模様が「開く」とそこには真紅の瞳が浮かんでいる
『ああ、やっぱ外の空気はうめぇな相棒。おっ、なかなかいい面構えじゃねぇか』
「ああ、ありがと・・」
頭が混乱していて、つい感謝してしまった
「・・お前達は・・何なんだ?」
『はっ?何言ってんだよさっき名前いったじゃねぇかハイド、だよ、ハ・イ・ド、聞いてなかったのか?』
「いや、それはもう分かってる。お前達は何故俺の両手にいるんだ?」
『何故とおっしゃられましても、そういう風に「生まれ」たからとしか、言いようがございませんが』
「生まれた?どういうことだ?」
『質問が多いやつだな。だから俺達は生まれたんだよ、相棒が転生する前に引いたスキル玉によってな。』
「・・・・は?えっ、じゃあ何、お前達が俺のスキルってことか?」
『そう、なりますね』
「いや、そうなりますねって、えっ?あのスキル玉って自分の中の才能を一つスキルとして貰えるものだろ。じゃあお前達が両手に出た俺は何の才能があるんだ?」
『『さあ?わか(りませんな)らん』』
「いや、分からないって・・それってどうなんだよ?」
『分かんねぇもんは、分かんねぇんだよ俺達だって自分達が何なのかよく分かっていねぇんだからよ』
「いや、それ大丈夫なのか?」
『まぁ、よいではないですか主殿。分からない事を無理に理解しようとしても、土台無理な話しなのです。』
「まぁ、そうなんだけどさぁ。何だろこの、モヤモヤ感
ほんとなんだかなぁって感じなんだけど。」
『悩んだってしかたがねぇって。相棒は、この世界に転生した、そして俺達っていうスキルを得たそれでいいじゃねぇか。なぁ、シーク。』
『先程も、申し上げましたが現状では、情報が不足し過ぎています。不本意ではありますが、私もハイドと同意見です。』
『おい、何だよその良い方、良い子ぶりやがって』
『本当の事でございますからね。』
『なんだとっ!この青目野郎やんのかっ!』
「お、落ち着けってハイド・・・はぁ、俺は、何してんだ
。今誰かに見られたら、両手に向かって話してる危ない人だよ・・・。」
『落ち込むなって、相棒良いことあるさ、なっ!』
『そうですよ主殿。元気出してください。』
「いや、お前達の事で悩んでんだけど・・・。はぁ~もういいや、今悩んだって答えでなさそうだし。それよりその
相棒と主殿って呼び方やめてくれよ。なんか恥ずかしいぞ。」
『そう言われましても、何故かこの呼び方がしっくりくるのです。』
『俺もだな。』
「いや、俺には転生して新しくウェストって名前があるんだからそっちで呼んでくれよ。」
『『無理(でございますな)だな』』
「はぁ~、なんでこんな時だけ息ぴったりなんだよ。また、これも俺が譲歩しないといけないのか?」
『できれば、お願いしたいですな。』
『ああ、頼むって俺もなんかこの呼び方がしっくりくるんだよ。』
「はぁ~分かったよ。・・・俺、この短い間に何回溜息吐いてんだろ。」
『幸せが逃げるぞ、相棒』
『そうでございます。もっと明るく行きましょう。』
「お前達のせいなんだが・・・。はぁ~第二の人生は前途多難だな。」
『元気出せって、なんかいい事あるさ。』
『そうです。レッツ、ポジティブ!』
「・・・ほんと、前途多難だ。」
『さて、主殿も元気を取り戻した所でこの後は、どう致しましょうか?』
「まぁ、まったく元気にはなっていないんですが。とりあえず最寄りの街にでも出ればなぁと適当に歩いてた所でお前達が出てきた、今はそんな感じだよ。」
『相棒は、計画性ってやつがねぇなぁ。そんな適当に歩いたって都合よく街に着くわけねぇだろ。』
「じゃあ、お前には、なんか良い案があるのかよ」
『まぁ、あるかと聞かれれば、ないな!』
「なんでそんな自信あり気に答えてんだよ・・。」
『主殿、あのレイリスという者には、何も聞いておらぬのですか?』
「う~ん、特に聞いてないんだよな。」
『それじゃあ、また木の棒か?』
「まぁ、さっきやってこっちの方向を指したんだよ。」
『じゃ、とりあえずそっち行ってみるか!』
「だな。」
『主殿、その様な決め方で行き先を決めている事にも驚きですが、我々に順応するの早すぎませんか?』
「ん?ああ、さっきは突然だったからなそりゃ驚いたさ、
でもなぁ、なんか話してる内に、異世界だし手に目玉があるぐらい普通なんじゃないかって思えてきてな。」
『はぁ、・・・恐らく普通ではないと思うのですが主殿がそれで納得されたのならそれで良いかと。』
「だろ?まぁ、異世界に転生されて正直心細かったというのも無くは無い。」
『いいじゃねぇか旅は道づれって言うしな。これからの相棒の長い人生、正に一心同体ってやつだしな。』
「おっ、上手いなハイド。」
『へへっ、だろ!』
「さて、ここで話しててもしかたがないし、出発するか。」
『はい、参りましょう主殿。』
『おうっ、行こうぜ相棒!』
こうして俺の異世界転生が始まった。
人間一人と俺の両手にいる目玉が二つ、どうなるかなんて分からない。だけどなんだか面白くなりそうな気がする、
そんな夜の一幕であった・・・・
レイリスは転生神の勢いに、驚きながらも答える
「はっはい、確かにここに来て先程転生して頂きましたけど・・・」
「なっ、転生させた・・じゃと。くそっ遅かったわい!」
そう言って転生神はテーブルに拳を打ちつけた
「いったいどうされたのですか?この部屋に来た以上は、異世界に転生するものと思い、転生させたのですが・・」
レイリスが恐る恐るそう言うと、転生神は次の瞬間衝撃の言葉を放った
「ああ、そうじゃ確かに彼は転生する予定だった。だがそれは異世界ではなく地球なのじゃ!」
「・・・・・・・えっ?」
レイリスは驚きのあまり転生神が何を言ったのか一瞬理解出来なかった
「まずい、まずいぞ。なんでこんな事になったんじゃ」
「えっ?えっ?、転生神様それは一体どういう事なのですか?彼が地球に転生する予定だったとは?」
「あの青年は、元々地球の住民だったんじゃが、不慮の事故で死んでしまったのじゃ。彼は、生前とても正義感が強くての彼が死ぬ17年の間に幾人もの人の命を救ったのじゃ。その功績を考慮してもう一度地球に転生させようと
今日行っていた会合で地球の神から提案を受けたのじゃ。
わしもあの青年の過去を見て、問題なしと思いその提案を受け入れたのじゃ。だがあの青年がおるはずの魂の待機場所に行ってみても、探せど探せど見つける事が出来んかった、それでもしやと思い、この部屋に急いできたみたんじゃ。」
「そんな・・・しかし、そんな話題になる程の魂が何故この部屋に?」
「それは、分からん。お主も知ってるおるじゃろうが、本来は、色々な神と協議した上で転生というものは行われる。
そして、そこで転生させてよしっ、となって初めて待機場所から魂が測定部屋、選定部屋に送られ、その後魂に了承を得て転生先の世界の部屋に呼ばれる、それが普通のはずなんじゃ。しかし、この部屋に急に現れたとなると、誰かが故意にやったとしか考えられん。」
「そ、そんな、・・・そうか、それで彼は書類の項目がほとんど埋まってなかったのですね。」
「何?埋まってなかったじゃと・・・それじゃ、もしやレイリスやお前が測定と選定を行なったのか?」
「は、はい、この部屋に来た以上は異世界に転生するしか残された道はありませんでしたので、私が能力を測定し、
袋に入っていた中からスキル玉を選んで貰って異世界に転生したもらいました。」
「ん?どういうことじゃ?能力測定はまだわかる、じゃがこの部屋にスキル玉は置いてなかったはずじゃが。」
「えっ?いえ転生神様、テーブルの引き出しの中にありましたけど・・・。」
「なんじゃと!そんな馬鹿な事があるか、わしはそんな物持ち込んだ覚えはないぞ!」
「いえ、でも確かにあったのです・・・。」
そう言うとレイリスは、テーブルに袋とウェストが引いたスキル玉を取りに行き転生したもらいました。に差し出した
すると突然転生神が驚愕の表情を浮かべる
「ば、馬鹿な、何故これがこんなところにあるのじゃ。」
「転生神様どういうことでしょう?」
「これは二千年程前に邪神が悪戯で作ったスキル玉じゃ。見た目は、何も変わらんが選ばれるスキルはその者の素質ではなく邪神の能力の一部を使う事ができる様になるという恐ろしいアイテムじゃ。」
「じゃ、邪神!まさか、あの邪神ですか?で、ですが邪神は神々に封印されたはずでは?それに邪神の能力の一部ってどういう事なんですか!?」
そう言ってレイリスは転生神の胸ぐらを掴むと前後左右に揺らした
「おっ、落ち着くんじゃレイリス。・・ふぅ、ごほんっ。
まず封印じゃがこれは確実に行われとるはずじゃ、なにせ昼寝をして百年経とうと気にせん神々達が一年毎に確認に行くくらいじゃからの。・・封印の方は大丈夫なんだがの・・・」
「ま、まさか、邪神の能力の一部とは・・・?」
「それに関してはわしも伝え聞くばかりなのじゃが、何でも過去に一人だけそのスキル玉を引き邪神の能力を得た者がおったそうじゃ。その者はの、得たスキルに心を喰われ魔物ではなく人間を殺す事の快楽に目覚めてしまったのじゃ。今でも能力自体は分かっておらん。じゃが、何でも邪神の能力に目覚めた後その世界にある五つある大陸の内、四つまでもを己の物とし毎日各地から生贄を読んでは逃しそれを笑いながら殺すといった遊びを約十年間続けたそうじゃ。」
「そんな、残虐な・・・まさか、十年前から急に忙しくなったのってそのせいですか?」
「ああ、その通りじゃ。」
「そんな・・・それで、その者はその後どうなったのですか?」
「その後、その世界の神に請われ異世界から勇者を呼んでギリギリまで追い詰めたそうなんじゃが、最後は勇者を巻き込んで笑いながら自爆したそうじゃ・・その爆発で勇者は死んでしまったらしいんじゃがの。」
「そんな事って・・・・」
「じゃからあの青年も、もしかしたら同じく道を歩むかもしれん。それだけが心配じゃ。異世界に転生してしまった以上わしらはもう手出しが出来んからの。」
「私、何という事を・・・」
「レイリス、おまえは自分の仕事を成しただけじゃ。責められるとすれば誰かが仕組んだであろうこの陰謀を阻止できんかったわしじゃ。」
「それでは転生神様はどうなさるのですか?」
「今すべきは彼が転生した世界の神に話さねばなるまい。あの惨劇を繰り返さん為にもじゃ。」
「そんな、はなから彼がそうなると決めつけるのは・・」
「レイリスよ、わしとて彼がそうなるとは思っておらぬ。あの青年なら邪神の能力をも使いこなし、己の心を持って退けてくれるとな。じゃがな事が起こってからでは遅いのじゃ今出来ることをせねばなるまい。それでレイリスよ彼はどの世界に転生したのじゃ?」
「はい、彼が転生した世界は・・・・・・です」
「そうか・・・・またあの世界なのか。運命とはわからぬものじゃのう。時に神でさえ予想だにせぬ事になる。
・・・とにかく今は急ぐぞレイリスその世界の神に連絡を取ってくれ大至急での。」
「はい、わかりました。」
レイリスは急いで転生部屋を飛び出していった
「・・・・ほんに運命とは・・」
「残酷じゃ・・・・」
◇
青年は闇の中を歩いていた
「ドアをくぐって十分ぐらいたったんだけど全然先が見えないな。ほんとにこっちであってんのか?レイリスもエリートとか言ってたけど大事なところで抜けてそうだからな。」
そう呟きながら歩みを進めていくと光が見えて来た
「おっ、やっと出口か。さて、ここからウェストとしての人生が始まるのか・・。前世の記憶はないけどせめて今度の人生は楽しいもんにしたいな。・・・よし行くか。」
ウェストは闇を踏みしめると勢いよく光の中に飛び込んだ
視界の全てが光に包まれる、少しの浮遊感の後、光は消えていき目の前には綺麗な星空が見えた
「おっ、こっちは夜なのか・・・・・・・・・えっ?」
そう、目の前にあるのは星空、360°全てが星空だったのだ
「いやいや、それはないって。今時そんな昔に使い古されたネタする訳ないって。・・・・・・・えええええぇぇぇぇっ!」
当然の如く訪れた落下感、防ぐ手立てなど持ち合わせていない俺は重力に従い落下するしかない。速度はどんどん上がっていく。
「うおぉぉぉぉぉぉ、えっ、マジで、転生して数分で第二の人生終了?そんな、ばかなぁぁぁぁぁ・・・・」
迫る地面に、最早悟りの境地で呟く
「あぁ、また死ぬのか俺、覚えてないかもしれないけどあの世に行ったら絶対レイリスにレバーブロー決めてやろ・・・。」
ああ、あと数秒後に俺は死ぬんだな、そう思いながら目を瞑る
・・・・・・あれっ?衝撃と痛みが来ない?
そっと目を開けてみる。地面まであと1cmといったところで俺は浮かんでいるらしい
「ぐえっ・・・」
数秒浮遊したあと俺は顔面から地面に着地した
「いて、ててて、まさか顔から落ちるとは。もうちょっと配慮ってやつがあってもいいと思うんだけどな。」
レイリスに対して愚痴をこぼしつつ周りを見渡す
「しかし、ここはどこだ?どこに転生するかぐらい事前情報として教えてくれてもいいだろ。」
どうやらここは森らしいのだが場所がわからない
「さて、どの方向にいくかだよな。・・・やっぱ困った時の棒頼りか。」
俺は足元に落ちていた木の枝を地面に垂直に立たせると手を離す。木の枝は自然と倒れ正面を指している
「おっ、こっちか。まぁどっちに何があるかなんて分からないし適当に歩いて行くか。」
そう言うと俺は木の枝が倒れた方向に歩き始めた
◇◇
歩き始めて一時間、周りの景色は、未だに変わらないが
体に変化が現れ始める。両手が熱を持ち出したのだ
この感覚はスキル玉を取り出した後と同じ熱さだ。だがあの時の様に痛みが伴っていない。どちらかというと体中に染み込んでいく優しい温かさだ
熱は体を駆け巡る。両手から始まり、腕、胸、腰、足と順番に熱は回って行き最終的には頭にまで到達した。
「な、なんだよ、これ。」
戸惑っているとだんだん頭に何か言葉のようなものが浮かんでくる。それを言葉だと理解した時自然と口が動いていた
「・・・ハイド・・・・シーク・・」
『『ああ、やっと呼んでくれ(ましたな)たな相棒(主殿)』』
「なんだ・・・この声?」
驚き俺は、両手をみる。そこには奇怪な模様が浮かんでいる
『主殿、申し訳ありませんが「開いて」貰えませんか?』
『ああ、息苦しくてたまんねぇよ』
なんの事を言っているのかわからない、分からないのに俺は何かに操られるように右手で左の掌の模様を左から右に「開いて」いた
『ほう、これが主殿の御顔ですか、なかなか聡明そうな御顔をしておられますな』
「うわぁっ!なんだよこれ!」
そこにはアーモンド型に開いた暗い空間に、まるで深海を思わせる様な青い瞳が浮かんでいる
『ふむ、これとは酷い言い方ですが始めて見ればその様な反応でしょうな。改めまして先程主殿にも呼んで頂きましたがシークと申します』
「・・・ああ、」
『おい、話してないでこっちも「開けて」くれ』
また、勝手に右手が動き右から左に模様を「開いた」
先程と同じアーモンド型に模様が「開く」とそこには真紅の瞳が浮かんでいる
『ああ、やっぱ外の空気はうめぇな相棒。おっ、なかなかいい面構えじゃねぇか』
「ああ、ありがと・・」
頭が混乱していて、つい感謝してしまった
「・・お前達は・・何なんだ?」
『はっ?何言ってんだよさっき名前いったじゃねぇかハイド、だよ、ハ・イ・ド、聞いてなかったのか?』
「いや、それはもう分かってる。お前達は何故俺の両手にいるんだ?」
『何故とおっしゃられましても、そういう風に「生まれ」たからとしか、言いようがございませんが』
「生まれた?どういうことだ?」
『質問が多いやつだな。だから俺達は生まれたんだよ、相棒が転生する前に引いたスキル玉によってな。』
「・・・・は?えっ、じゃあ何、お前達が俺のスキルってことか?」
『そう、なりますね』
「いや、そうなりますねって、えっ?あのスキル玉って自分の中の才能を一つスキルとして貰えるものだろ。じゃあお前達が両手に出た俺は何の才能があるんだ?」
『『さあ?わか(りませんな)らん』』
「いや、分からないって・・それってどうなんだよ?」
『分かんねぇもんは、分かんねぇんだよ俺達だって自分達が何なのかよく分かっていねぇんだからよ』
「いや、それ大丈夫なのか?」
『まぁ、よいではないですか主殿。分からない事を無理に理解しようとしても、土台無理な話しなのです。』
「まぁ、そうなんだけどさぁ。何だろこの、モヤモヤ感
ほんとなんだかなぁって感じなんだけど。」
『悩んだってしかたがねぇって。相棒は、この世界に転生した、そして俺達っていうスキルを得たそれでいいじゃねぇか。なぁ、シーク。』
『先程も、申し上げましたが現状では、情報が不足し過ぎています。不本意ではありますが、私もハイドと同意見です。』
『おい、何だよその良い方、良い子ぶりやがって』
『本当の事でございますからね。』
『なんだとっ!この青目野郎やんのかっ!』
「お、落ち着けってハイド・・・はぁ、俺は、何してんだ
。今誰かに見られたら、両手に向かって話してる危ない人だよ・・・。」
『落ち込むなって、相棒良いことあるさ、なっ!』
『そうですよ主殿。元気出してください。』
「いや、お前達の事で悩んでんだけど・・・。はぁ~もういいや、今悩んだって答えでなさそうだし。それよりその
相棒と主殿って呼び方やめてくれよ。なんか恥ずかしいぞ。」
『そう言われましても、何故かこの呼び方がしっくりくるのです。』
『俺もだな。』
「いや、俺には転生して新しくウェストって名前があるんだからそっちで呼んでくれよ。」
『『無理(でございますな)だな』』
「はぁ~、なんでこんな時だけ息ぴったりなんだよ。また、これも俺が譲歩しないといけないのか?」
『できれば、お願いしたいですな。』
『ああ、頼むって俺もなんかこの呼び方がしっくりくるんだよ。』
「はぁ~分かったよ。・・・俺、この短い間に何回溜息吐いてんだろ。」
『幸せが逃げるぞ、相棒』
『そうでございます。もっと明るく行きましょう。』
「お前達のせいなんだが・・・。はぁ~第二の人生は前途多難だな。」
『元気出せって、なんかいい事あるさ。』
『そうです。レッツ、ポジティブ!』
「・・・ほんと、前途多難だ。」
『さて、主殿も元気を取り戻した所でこの後は、どう致しましょうか?』
「まぁ、まったく元気にはなっていないんですが。とりあえず最寄りの街にでも出ればなぁと適当に歩いてた所でお前達が出てきた、今はそんな感じだよ。」
『相棒は、計画性ってやつがねぇなぁ。そんな適当に歩いたって都合よく街に着くわけねぇだろ。』
「じゃあ、お前には、なんか良い案があるのかよ」
『まぁ、あるかと聞かれれば、ないな!』
「なんでそんな自信あり気に答えてんだよ・・。」
『主殿、あのレイリスという者には、何も聞いておらぬのですか?』
「う~ん、特に聞いてないんだよな。」
『それじゃあ、また木の棒か?』
「まぁ、さっきやってこっちの方向を指したんだよ。」
『じゃ、とりあえずそっち行ってみるか!』
「だな。」
『主殿、その様な決め方で行き先を決めている事にも驚きですが、我々に順応するの早すぎませんか?』
「ん?ああ、さっきは突然だったからなそりゃ驚いたさ、
でもなぁ、なんか話してる内に、異世界だし手に目玉があるぐらい普通なんじゃないかって思えてきてな。」
『はぁ、・・・恐らく普通ではないと思うのですが主殿がそれで納得されたのならそれで良いかと。』
「だろ?まぁ、異世界に転生されて正直心細かったというのも無くは無い。」
『いいじゃねぇか旅は道づれって言うしな。これからの相棒の長い人生、正に一心同体ってやつだしな。』
「おっ、上手いなハイド。」
『へへっ、だろ!』
「さて、ここで話しててもしかたがないし、出発するか。」
『はい、参りましょう主殿。』
『おうっ、行こうぜ相棒!』
こうして俺の異世界転生が始まった。
人間一人と俺の両手にいる目玉が二つ、どうなるかなんて分からない。だけどなんだか面白くなりそうな気がする、
そんな夜の一幕であった・・・・
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しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
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有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
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