深林の弓撃手~神様何故俺だけなんですか~

眼鏡羊

文字の大きさ
2 / 7
第1章 何故森なんですか!

第1話~何故思い出すのに痛みがともなうんですか~

しおりを挟む

ぺたっ  ぺたっ・・・・

「うう~んなんだよ仁」

ぺたっ・・パシッパシッ・・

「いたいって・・仁」

パシッ・・・バシッバシッバシッバシッバシッ

「痛いっつってんだろ!・・・・・あれ?」

しつこく起こしてくる仁に苛立ち、何故か強烈に痛む頭を
抱えながらも体を起こしてみるとそこには見知った顔はなかった

 あれっ仁は?

 軽く辺りを見渡してみてもその姿はない不意に重みを感じ少し視線を下げてみると

「キキッ」

「うわっなんだよお前!」

 何故かそこには変な猿?のような生き物がいた。焦ったわたわたしながら飛び起きる。それに驚いたのか変な猿?のような生き物は木の上に逃げて行った

「な、なんだったんだ今の!?」

 変な生き物との遭遇に鼓動が早くなるのを感じる。数度の深呼吸で早くなる鼓動を抑え、辺りを観察してみる

「ここは・・・・何処だ?」

どうやら俺は森の中で寝ていたらしい

「なんで俺・・・こんなところで寝てるんだ?」

不意に軽い頭痛と共に記憶が蘇ってくる

「そうだ、確か朝のホームルームが始まって・・・」


~~~~~~~~~


「えっ?」

「どうした幸人?」

仁が不思議そうに聞いてくる

「いや仁、なんか床が光ってないか?」

「はぁ何言ってんだおま・・・え?」

次第にその光りは幾何学的模様を作りながら教室に広がっていく
 
「お、おい仁なんだよこれ!」

「し、知らねーよ俺に聞くなよ!」

 日常ではありえない光景にクラスメイトも気づきそこかしこで悲鳴に近い声が上がっている

「さ、早苗ちゃん何これ?」

 クラスの女子に質問を投げかけられた早苗先生だったが理解が追いついていないのか女子の質問を返すことなく呆然としている

 突然の事に何人かのクラスメイトが教室のドアを開けて外に出ようとするもののドアはまったく開く気配がないようでそちらの方からも焦りの声が聞こえてくる

「み、皆、落ち着け!」

 呆然としていた早苗先生がはっ!となりパニックになっているクラスメイト達を落ち着けようとしているがそこかしこから上がる悲鳴に似た叫び声にかき消され早苗先生の声はみんなに届いていないようだった

 教室中がパニックになり、誰もが慌てふためく中俺は不意に心配になりとなりの席の藤堂さんの方を振り向く。そしてその横顔を見て俺は自分の体が固まったように動かなくなっていた



なんで?・・藤・・堂さん・・笑っ・・てる・・ん・・・


次の瞬間教室を眩い光が包んだ

~~~~~~~~~~~

「そうだそこまでの記憶ははっきりしてるんだ!でも俺達はそのあと・・何処かに・・うぅっ」

軽い頭痛ですんでいた痛みは次第に強さを増していく

「くっ・・その後、思い出せ・・・・・」

・・・そうだ・・・その後俺達は真っ暗な空間で・・・
誰かと・・話して・・・・だめだこれ以上は思い出せない

「待て、藤堂さんは、仁は、先生やクラスメイトのみんなは何処に行ったんだ!」

 多少の記憶が戻ったことにより不安になった俺は周りを見渡してみる。が、俺の周りには誰もいない。どうしようもない不安と苛立ちが胸に押し寄せる。

 仁は?藤堂さんは?先生やクラスメイト達はどこだ?

 不安に駆られ辺りを見ていた俺の視線に不意に左手の中指にはまった無機質な銀色の指輪が目に入った

「なんだよ・・これ・・・・うっ!」

また頭痛が強さを増す。するとふと頭に言葉が浮び呟いた

『オー・・プン』

すると目の前に何かが表示された


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

砂霧 幸人(さぎり ゆきと)

AGE  16

SEX   MALE

Lv.1  (0/20)

HP  100/100

ST  25/80

MP 30/30

STR  30

VIT   10

DEX   45

INT35

LUK50

スキル【なし】  保有SP100

称号
・世界を超えし者(経験値+5%)

天職
【???】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「俺の名前・・・これは俺のステータスなのか?」

 何故か直感的にこれが自分のステータスだと理解できた
だが理解は出来るのだか分からない事もある

スキル?称号?天職? 
それに称号にある世界を超えし者ってどういう事だ?

色々考えを巡らせるが当然の如く答えは浮かんでこない。 しかし、考えを巡らせるていく内に先程まで感じていた頭痛が少しずつ引いてきていくのがわかった。5分も経つと身体のダルさはあるものの多少ずつ思考がクリアになった

「なんとか、頭痛も治まってきたか・・・しかしここは何処なんだ?」

再び周りを観察していると何かが右手に触れた

「これは、おれのカバンか?」

 それは俺がいつも通学に使っている茶色の肩掛けカバンであった。高校入学のお祝いに兄がプレゼントしてくれた物で、見た目に反して物が結構物が入る所が気に入って愛用していた。

 (でもなんでこんところに?)

疑問に思いながらも一応気になりカバンの中身を確認してみる

中には

・水1本
・エネルギーバー2本
・愛用の音楽プレイヤー
・週刊誌

ここまではわかる俺がいつもカバンに入れている物だ

・四角い動物の皮のような物
・見た事もない硬貨が数枚
・刃渡20cm程の柄に不思議な模様が入ったナイフ

(何故こんなものが入ってるんだ?)

疑問に思いながらもカバンを探っていると
不意に手に当たる紙の感触があった

「手紙?」

不思議に思いながら手紙を開けてみるそこには 

《あなたの為すべき事を為しこの世界を
    生き抜いて下さい》

「なんだこれ?俺の為すべき事?」

手紙にはそれ以上なにも書かれていない

訳がわからないままカバンをさぐってみるがこれ以上は
何も入っていないようだ

「これ以上は何もないか・・・これからどうすればいいんだ」

今の自分の置かれている状況から楽観的にはなれないが
何故か悲愴感も生まれてこない
どうしようかと考えていると不意に電子音が鳴る

「ん?」

開きっぱなしになっていたステータス表示の方を
見てみるとそこに

『 スキルを選択してください』

と表示されている
スキルを選択する?疑問に思いながらも先程の文字の
下のボタンを押してみる
するといくつかの項目が表示された

「・・・なんか、少なくないか」

そこには

【戦闘スキル】
・弓士術    必要SP20

【補助スキル】
・即席鑑定(仮)    必要SP10
・解体術  初級    必要SP15
・造形  初級        必要SP20

【常時発動スキル】
・狩人の感覚       必要SP25  

しか表示されていない

「これ、選択肢なくないか・・・」

さっきは頭が混乱していて思いつかなかったが
確か前に仁から借りたゲームにスキルを自分で選択してプレーしていくやつがあった
俺の記憶が正しければゲームでの最初に選択出来る
スキルは少なくみても50個はあり始める時にすごく
悩んだ記憶がある

そこから考えてみても5個と言うのは少なすぎる

「まぁ逆に悩まなくていいんだろうけどなんか納得できねぇよなぁ」

そういいながらも俺は表示された全てを選択する

選択し終えると自分のステータスのスキルの欄に表示された 


弓士術・・・ってことは弓が使えるって事だろ
即席鑑定の後ろの(仮)ってなんなんだ?
まぁ解体術と木工はそのままそれができるようになるって
ことか?



「・・・・・弓、か・・藤堂さん大丈夫かな」

不意に光に包まれる直前の彼女の笑っている横顔が思い浮かぶ
なんであの時藤堂さんは笑ってたんだろう?
俺も、仁も、クラスの皆や先生までパニックになっていた
というのに・・・

彼女は何かしっているのだろうか?・・・

いくら考えてみても何故あの時彼女が笑っていたのか
わからなない

「あぁ~わからん!」

頭を掻きながら、落ち着こうと水を飲む

「はぁ~しかし、いったいここは何処なんだ?」

俺達が住んでいた街にこんな森はなかったはずだ
それにさっきの変な生き物はなんなんだ?
そもそも俺は何故こんな所で寝ていた?
考えれば考えるほどわからなくなってくる

「ああーー!とりあえず悩んだって仕方ない、分かんないことは分かんないんだしとりあえず適当に歩いてみるか」

俺は立ち上がり周りをみる

「と、言ってみたはいいものの周り全部森なんだよな」
 
森か・・・確か前にTVで森や山で遭難したらとりあえず高い方に向かって行って救助を待てって言ってたっけ

それを思い出した俺は軽く傾斜のついた地面を歩き出した



「はぁ、はぁ、はぁ、しかしほんとここは何処なんだ」

歩いている方向を見てみても周りは森で変わらないが
地面に生えている植物は見た事もない、変な形をしていたり色が蛍光色だったりする

30分も歩いただろうか、だんだんと視界が広くなっていく 

「ん?森を抜けたのか?」

なんだ以外と小さい森だったんだなと思いつつ目の前の
小高い丘の頂上に登る

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、ようやく頂上か」

俺は軽い疲労感を感じつつも丘の上に登り遠くに街でも見えるだろうと遠くを眺めた

「たくっほんとここは何処なんだ・・・・・
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・へっ?」

俺がそこから見た景色は期待していた街などではなく
どこまでも果てしなく続く深い森であった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
おはこんばんにちは眼鏡羊です

自分はアルファポリスのアプリを使ってこの小説を
書いているんですが、昨日仕事の休憩中に携帯を見ると
この小説をお気に入り登録されましたと表示されて
いるのを見てうれしさ半分、恥ずかしさ半分でニヤニヤしてました。

あの時の俺は気持ち悪かった今思い返すと悶死しそうです。

次回予告
幸人は眼前に広がる森に希望を失いながらも行動を開始する。突然降りかかる命の危機、そしてそれに立ち向かうため初めての武器製作にとりかかる!

次回第2話
~何故あいつは、こんなにしつこいんですか~

閃け アイデア!!  成長しろ文章力!!
眼鏡羊でした
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発

ハーフのクロエ
ファンタジー
 アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

魔法が使えない落ちこぼれ貴族の三男は、天才錬金術師のたまごでした

茜カナコ
ファンタジー
魔法使いよりも錬金術士の方が少ない世界。 貴族は生まれつき魔力を持っていることが多いが錬金術を使えるものは、ほとんどいない。 母も魔力が弱く、父から「できそこないの妻」と馬鹿にされ、こき使われている。 バレット男爵家の三男として生まれた僕は、魔力がなく、家でおちこぼれとしてぞんざいに扱われている。 しかし、僕には錬金術の才能があることに気づき、この家を出ると決めた。

次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢

さら
恋愛
 名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。  しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。  王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。  戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。  一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。

処理中です...