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第1章 何故森なんですか!
第2話 圧倒的強者あいつ襲来
しおりを挟む「なっ・・・なんだ・・これ?」
俺は、目の前に広がる光景についそんなことを呟いていた
今自分が見ている光景に思考が、理解が追いつかない
右側を見ても森、左側を見ても森、もちろん正面にも森があり、当然今歩いて来た背後にも森がある
「ははっ・・はっ・・・俺は一体何処に来ちまったんだ・・・」
何処までも続くその光景にただただ立ち尽くすしかなかった
どれほど立ち尽くしていたのだろう
不意に正面の森から大量の鳥達が鳴きながら飛び立つ
その鳴き声にびくりとしながらも
俺はなにげなく鳥達が飛び立った方向に視線を向けた
次の瞬間だった
急に背筋が凍るような感覚に襲われる
寒くもないのに震えが止まらないそして、脳が全力でその場から逃げろと言ってくる
だが、俺は普段の生活では感じられないその感覚にとっさに動くことができなかった
そこにあいつは現れた
急に鳥達が飛び立った辺りの大木が倒れ何かが空中に飛び出してきた
「なんだ・・あれ・・・狼・・?」
あいつを見た第一印象は、綺麗だった
輝く銀色の毛並、黄金に輝くその瞳、二メートルはあろうかという尻尾、そしてその圧倒的存在感
俺は今の自分の状況も先程まで感じていた震えも忘れ、あらわれた存在を見つめていた
あいつは空中で静止した
何故空中で静止出来るんだという疑問も浮かんでこず
俺はあいつから目を離すことが出来なかった
あいつはその黄金に輝く瞳で俺を見つめている
不意に頭に強く逃げろと言われた気がした
先程までまったく動くことができなかった身体は何故か
自然と後ろに1歩、2歩下った
その時だった
先程まで俺がいた地面が弾け鋭い爪を携えたあいつの前脚がめりこんでいた
その衝撃で飛んでくる土の破片と土煙に対し俺はとっさに顔をかばうために右腕をあげた
それが悪手だった
気づけば俺は数十メートル後方に弾き飛ばされ、そして受け身もとれず地面を二転三転していた
「ううっ・・」
胸が痛い、視界が霞む、俺は痛む身体に鞭を打ち上半身をなんとか起き上がらせると急に右腕に激痛が走る
「痛っ・・・」
吹き飛ばされる前に右腕で顔をかばっていたせいか右腕には飛び散った土の破片が刺さっていた
俺は痛みに耐えながらもその破片を抜き取る
幸いにも腕の腱は切れていないようだが出血が止まらない
痛む右腕を左手でかばいながら、霞む視界で前を見る
頭を軽く振ると少しずつ視界が明瞭になってくる
そこにあいつの姿が映る
あいつは俺を獲物でも見るような目でみながらこちらに
一歩一歩歩みを進めていた
「ひっ」
俺は恐怖した
自分をここまで吹き飛ばしたのはこいつなんだと理解してしまったから
先程まであんなに綺麗だと感じられていたはずの存在は
少し開いている口からは牙が見え、こちらを笑っているように見える
あいつはだんだんと近づいて来ていた
脳からは、先程よりも強く逃げろと信号が送られてくる
だが恐怖で固まった俺の身体はいうことを聞いてくれない
「くっ・・来・・るな」
意味もない呟きがこぼれる
痛む右腕が、胸が、恐怖が、俺の脳に《死》というイメージを植え付ける
「いっ・・嫌だ・・死にたくない」
嫌だと言ったところで止まるはずもなくあいつという名の死は近づいて来る
だがあいつが十メートルぐらいに近づきもうだめだっと思った時だった
不意に頭に強い衝撃が走る
「#%$☆」誰かが俺に向かってなにか叫んでいる
どうしてだかわからないがそれが俺には逃げろと言っているように聞こえた
そしてその声が聞こえた瞬間あれほど感じていたはずの
恐怖が和らぐ
俺は痛む身体に鞭を打ち、なんとか立ち上がり這う這うの体で後ろに向かって駆け出そうとした
だが全身の痛みでなかなか思うように進まない
一歩二歩と少しは歩けたが、十歩も歩くと木に寄りかかってしまう
「くそぉ」
早く逃げなけければと思いつつも次の一歩が踏み出せない
身体がいうことを聞かない
ついには座り込みそうになった時だった
俺の全身を優しい光が包む
「なっ・・なんだこれ・・体が、光ってる」
その光が消えるとさっきまであんなに痛かったはずの体が
嘘のように軽くなっていた、右腕の出血も止まっている様だ
だが、そんな事を気にしている余裕はなかった
急がなければあいつが来てしまう
そう思いながらも後ろを振り向くとあいつと誰かが戦っている様だった
あいつの前脚の一撃で大木の幹がえぐられ倒れる
それは運が良かったのか俺とあいつの間に倒れてくれた
自分の背丈よりも太い幹によりあちらの様子を見ることができない、だが相変わらず戦闘音が聞こえてくる
俺は、どうしたらいいのかわからずその場に立ち尽くすしかなかった
体の傷は治ったが、さっき見たあいつの笑った様な顔が
頭から離れず、すくんでしまい動こうにも動けなかったのだ
どれぐらいたっただろうか不意にさっきまで聞こえていたはずの戦闘音が止んでいる
俺は心配になった
もしかして俺の代わりに戦ってくれていた誰かがやられたのではないかという思いに駆られ確かめようかどうか迷っていた
しかし、次の瞬間俺は山頂だと思って歩いてきた道を全力で転びそうになりながらも走り出す事になる
あいつの、あいつの怒りと獲物を取り逃がしてしまったというくやしげな遠吠えが聞こえてきたから
『ワォォォォォォーーーーーーーーーーーーン!!!』
俺は走って逃げてしまっていた
俺の代わりに戦ってくれた誰かの事など頭から抜け落ち
ただただあいつから少しでも遠くに逃げようと走っていた
背後からはよほど悔しいかったのかあいつが暴れ
大木を薙ぎ倒す音が聞こえてくる
俺は走った
あれほど感じていた恐怖も忘れただただ脚を動かした
どれほど走っただろう、前に大きな岩が見えた
俺はその近くに崩れるように倒れ伏した
「ハァ、ハァ、ハァ・・・これぐらい離れれば大丈夫か」
心臓は、早鐘のように脈打ち、のどはからからに乾き、
枝など気にせず走ってきたため、体のいたるところに切り傷ができていた
それでも俺は安堵していた、あいつから、死から、命の危機から脱したんだということに
「ハァ・・ハァ、くそっ!あいつはなんだったんだ」
かなり乱れた呼吸を整えつつ俺はそんな事を呟いていた
「あんな・・あんなでかい狼、地球上に存在すんのか?」
そもそも狼という生き物を実際見た事はなかったが
あんなに大きいはずはない
それに俺を助けてくれたのは誰だったんだ?
あの時俺の全身を包んだ光はなんだったんだ?
だが考えてみたところで当然答えに行き当たる事はなかった
乱れた呼吸と心を少しだけ静めた俺は、少し冷静に考え始めた
あいつが襲ってくる前に見た光景は果てしなく続く森だった、当然あんなに広大な森など俺の住んでいた地方にも、
ましてや日本にも存在しないだろう
じゃあ俺はどこか外国にでも運ばれて来たのか?
だがあの狼はなんだ?
狼といえば体の大きさは精々あっても中型犬ぐらいのものだった記憶がある
だがさっきのあいつは軽くそれを超え、軽自動車ぐらいの大きさはあった。
新種かとも考えたが、狼といえばどちらかといえばその個体数が年々減少している存在だったはずだ
今更新種などは見つかる可能性は少ないないだろう
不意にさっきから指輪から表示されているステータスが
目に入る
称号の欄には変わらず世界を超えし者と書かれている
それを見ていてある記憶が蘇る
あれは、高校に入って2ヶ月がたったころだったろうか
仁が何冊かの小説を俺に見せてくれた
「なぁおい幸人これ読んでみろよ、すげーおもしれーぞ
俺のおすすめ」
「なんだよこの本?」
「最近流行ってるらしんだけどさ、ある日主人公の高校生 がこことは別の世界に召喚されて色んな仲間を集めながら
魔王とか魔物を倒していく話なんだけどさ」
「ふ~ん、俺はあんま興味ねーなー」
「まぁそう言わず読んでみろよおもしれーから、俺も
他の奴に勧められて読み始めたんだけどよ、いやーはまっちゃてよその小説のシリーズ全部買っちまったよ」
「そんなにおもしれーの?」
「ああ、お前だったら絶対読み始めたらはまると思うぜ」
「そーかー?」
「ああ絶対だってこれ全部貸してやるからよ読んでみろよ」
「まぁ、暇な時にでも読んでみるよ」
そう言って俺は仁から何冊かの小説を借りた
そして学校が終わり部活もしていない俺は家路につく
「ただいま~、なんだ誰もいないのか」
母さんは買い物にでも行っているのかいなかった
兄貴や美緒は部活があるため俺よりもかなり帰ってくるのが遅い
俺は冷蔵庫からジュースを取り出すと自分の部屋に行き、
カバンを置いてベッドに寝転がった
TVを着けてみたがこの時間はニュースばかりで何もおもしろい番組はやっていなかった
「はぁ~」
と、俺は溜め息をついてTVを消した
暇だなぁと思いつつふと、仁から借りた本の事を思い出す
俺は、カバンから本を取り出すと1巻に表紙を眺めた
「本当におもしれーのかなこれ?」
そう言いながらも俺は本を開き読み始めた
内容は仁が言っていた通り主人公がある異世界に勇者として召喚され、その先にお姫様がいて「勇者様どうかこの国をお救いください」と言われたところから始まり王様様から国に伝わる聖剣を授けられ勇者の旅が始まるようだ
「ははっ勇者とか聖剣とかドラ○エかっての」
そう思いつつも俺は読み進める
気づけばどれほどの時間がたっていたのだろう不意にドアの向こうから聞こえた美緒の声で我にかえった
「幸兄、晩御飯だよ!」
「えっ?もうそんな時間?」
「何言ってんの、もう和兄もお父さんも帰ってきて下で
御飯食べてるよ」
「ああ分かったすぐ行く」
「もうっ早く降りて来なよー」
時計を見れば19時半を指している
俺は気づけば3時間近くも本を読んでいたらしい
「ほんとに面白かったな、仁のオススメだから期待してなかったんだけどな」
と言いつつ俺は御飯を食べに階段を降りていった
その日から俺は、そういうジャンルの小説を読むようになる
たいていは仁から借りて、時には自分で買って読んだりもした
面白かった
少しずつ力をつけ敵を倒す勇者のその姿に、時に傷つき仲間に助けられ、時に訪れる意外な展開に、ドキドキしながら読んでいた
それでも思っていた、異世界なんかあるわけないと
そんな記憶が不意に蘇り、俺は考えた
あの巨大な狼、どこまでも果てしなく森、見たこともないような植物、そしてステータス、その中の称号にある世界を超えし者、そこまで考えて俺はある一つの答えが頭に浮かんだ
「もしかして俺は・・・異世界に来てしまったのか?」
まさか、そんな馬鹿な話があるわけない
あれは小説の中だけの、空想の話だったはずだ
でも、異世界なんだとしたら納得がいってしまう
俺が気づけば森の中で寝ていた事も、あの時教室で見た幾何学的模様の光もすべて納得できてしまう
だが同時に思った、何故森なんだと
俺が読んだ小説だと、ほぼ全てがお城からのスタートで
あなたたちは今こういう状況なんですよーという説明してくれるお姫様がいた
だからこそもう一度思った何故俺だけ森なんだと
そして同時に心配にもなった
あんな大きな狼がいる危険な森に藤堂さんが、仁が、先生やクラスの皆がいるんじゃないかと思うと心配でならなかった
少しは冷静になれた頭の中がまた色んな考えでごちゃごちゃになっていき溜め息が漏れた
「はぁ~、なんで俺がこんな・目・・に・・・・」
気づけば俺はあいつから逃げるために森を走った疲れからか岩にもたれかかりながら自然と眠りについていた
虫の鳴く声がする
俺はかすかに瞼を持ち上げ、寝ぼけ眼で周りを見てはっとした
「俺はいつの間にか寝ていたのか」
周りを見渡して見ればあたりは一面闇に覆われ、月明かりだけが木々を照らしている
ふと空を見上げてみる
そこには綺麗な満月があった
「異世界でも月って変わんないんだなぁ」
その月は日本で見る月と何も変わらないように思えた
まだ眠気が完全にさめていない頭でぼーっと月を眺める
どれほど月を眺めていただろう
不意に満月に影が映った
「ん?なんだ、あれ」
遠目では確認できないが何かがこちらに向かっくる
その影は月と重なるくらい遥か上空からその巨体に似合わず ストンっという軽い足取りで俺の前に降りたった
「なっ・・なっ・・・なっ」
なんであいつがという言葉は出ず意味のない単語ばかりが俺の口から漏れていた
俺はあまりの突然のあいつとの再会に恐怖が蘇りあいつの顔を凝視するしかなかった
あいつはさっきと同じように金色の瞳でこちらを見ている
「えっ?」
いや、同じではない
あいつの綺麗だった金色の瞳の片方には矢が刺さり目の周りはあいつの血で真っ赤に染まっていた
何故、という疑問が浮かびかけ急にあの大木が倒れたあとあいつが誰かと戦っていたという事を思い出した
不意にあいつの巨体がズドォンと音を立て倒れた
その巨体が倒れた瞬間その衝撃で地面が揺れる
俺は突然のことに驚きつつもあいつを見るとさらに驚くことになった
あいつの身体には無数の爪痕があり上になっている方の側面には一際大きく身体を上から下に横断するように四本の爪痕が残されていた
首のところにはあいつの口よりもさらに大きそうな口で噛まれた痕が残されていた
更にどの傷からも夥しい量の血が吹き出していた
それでもあいつは牙を剥き出しにし、さらにその金色の瞳でこちらを睨み威嚇してくる
「ひっ」
その牙と瞳に気圧され俺は動くことが出来なくなった
その次の瞬間あいつの口から大量の血が吐き出された
それでもあいつはこちらを威嚇するのを止めない
俺はどうすることも出来ずその場であいつを見ているしかなかった
あいつは爛々と光る金色の瞳で俺を睨みながらその巨体を立ち上がらせようとする
だが、それは叶わずまた地響きをあげてその場に倒れ伏した
だが、あいつは諦めず先程よりも一際四肢に力を込め、最後の力を振り絞るように立ち上がった
その瞳には変わらず俺の姿が映っている
殺される そう思った
しかしあいつは、不意に遠吠えをあげた
それはまるで、こんなところで死ぬ無念さを、悔しさを誰かに伝えているように聞こえる
そして、あいつは遠吠えをあげると俺を睨みながら倒れ伏した
だんだんあいつの瞳から光が消えていく
そしてついには瞼を下ろし眠る様に死んでいった
俺は理解できなかった
自分に人生で初めて死という恐怖を与えた存在が、こんなにも傷つき自分の前で倒れている事が
そして圧倒的強者に思えたこの狼をここまで傷つけたのが誰なのか
俺は、その答えを求めるように空に輝く月を見上げた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
おいっ!眼鏡羊武器作りはどうなっとんじゃい
はいっすいません話を書いていたらこの流れは次に回すしかないと思ったしだいでございます
それにタイトル変わっとるやないかい!
はいっ!すいません書いていて何故~○○○というタイトルに早くも限界を感じ断腸の思いでタイトルを変えたしだいでございます
というわけで言い訳から始まりました後書きです
おはこんばんにちは眼鏡羊でございます
なんとかかんとか2話目を書き上げることができました
なんかすんごい疲れますね小説を書くって他の作者さん方は本当にすごい、そう思う日々でございます
さて次回予告です
次回予告
生まれて初めて感じた命の危機、あいつを倒したのはいったい誰なのか、あの時助けてくれたのは誰なのか、思い浮かぶ様々な疑問、だがあいつを倒すほどのやつがこの森に存在するそう思った幸人は死なないためにも行動を開始する!
次回!!
「生き抜くために」
閃けアイデア!! 成長しろ文章力!!
というわけで眼鏡羊でした
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