222 / 2,515
偽善者と終焉の島 前篇 六月目
偽善者と【色欲・嫉妬】娘のステータス
しおりを挟む「シー、ヤン。ステータスを視せて貰っても良いか?」
『うん、良いよ』『勿論だよ』
夕食を終えた後、俺は彼女達とそう言った会話をしていた。二人はユラルを連れ帰った時には、受肉を終わらせていたのだが……あの時は浮かんだアイデアを気にすることで精一杯だったので、気付いてはいたがこういした会話をする機会が無かった(お説教が終了した時にはいなくなっていたので、その日は会話できなかったし、翌日はアンと会話をしていたからだ)。
じゃあ、早速シーから鑑定するか。
(鑑定眼)をいつも通り発動させると、シーのステータスが表示される――
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ステータス
名前:シー (女)
種族:夢魔族 Lv1・〔機巧乙女 Lv-〕
職業:調教士 Lv1
HP:772/772
MP:1158/1158
AP:772/772
STR:0[+193]×2
VIT:0[+193]×2
AGI:0[+193]×2
DEX:0[+193]×2
INT:0[+193]×2
LUC:0[+193]×2
[眷軍強化]
スキル
(人化)(魔人化)(夢魔化)(物魔耐性)(武具化)
(変身魔法)(装備制限解除)(闇魔法)(魔力化)
(サイズ調整)→(快適調整)(絶倫)(幻霧魔法)
(感帯看破)(煩悩成長)(保護欲)(魅了体香)
(身体強化)(魔力感知)(調教の心得)
〔(神氣)(与えられし肉体)〕
固有
【色欲】
眷属スキル
[スキル共有][経験共有]
〔祝福〕
〔(魔人神の加護)(夢魔神の加護)
(不明の寵愛)〕
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
――シーは受肉したことによって、夢魔の中でもかなり有名なリリスになったみたいだな。確かリリスって、沢山寝た(意味深)らしいけど……俺、生きていられるのかなぁ」
『メ、メルス君! べ、別に私、まだそういうことをする予定は無いよ!』
どうやら途中から洩れていたのかな?シーが俺の言葉にそうツッコんで来る。まぁ一応、初期に武具としてのシーをイメージする時に色々と想像して創造したから、そういった言にはならないとは思うけどな。ん……まだ?
ちなみに容姿的には、アニメに出てくるモブの女の子の髪と目の色を淡い紫にした感じだ。最近の映像作品って、色が凄いのが多いからなー。全然気にならないや。
シーの言葉を聞いていたヤンが、不満そうな顔でこう言う……。
『え~、でもシーって寝る前にいつm……』
『止めて止めて! ヤンちゃん、メルス君の前で言わないで!!』
……うん、俺は何も聞いて無いぞ。さて、次はヤンの番だな――
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ステータス
名前:シー (女)
種族:獣人族 Lv1・〔機巧乙女 Lv-〕
職業:包丁士 Lv1
HP:772/772
MP:1158/1158
AP:772/772
STR:0[+193]×2
VIT:0[+193]×2
AGI:0[+193]×2
DEX:0[+193]×2
INT:0[+193]×2
LUC:0[+193]×2
[眷軍強化]
スキル
(病み魔法)(完全解体)(料理)(防御貫通)
(強制痛覚)(刺殺成長)(獄炎付与)(絶対切断)
(人化)(獣化)(獣人化)(武具化)(毒牙)(牙術)
(熱感知)(包丁術)(精密操作)(包丁の心得)
〔(龍魔法)(龍翼生成)(生死魔法)(無限再生)
(不老)(神獣化)(神氣)(与えられし肉体)〕
固有
【嫉妬】
眷属スキル
[スキル共有][経験共有]
〔祝福〕
〔(獣人神の加護)(龍神の加護)
(不明の寵愛)〕
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ヤンは髪が深緑、目が翡翠色の勝ち気な少女だ。……リア充が絡むと別だけど。
彼女の種族でもあるウロボロスは、『死と再生』、『不老不死』の象徴ともいえる存在だ。さすがにそのまま存在するとチートなのか不死ではないが、不老は残っている。
眷属達はスキルを共有できるので、俺の眷属達はスキル枠を一つ削ることで、不老でいられるみたいだ。……グッジョブ、ヤン。
「ヤン、(不老)って、本当に不老なのか?」
『そうらしいよ。それに、自分が経験した年齢までの容姿なら、戻したり飛ばしたりできるみたい』
『ヤンちゃんのスキルって、みんなの中で一番強いんじゃないの?』
俺も全員が受肉した訳じゃないので確信はできないけど、少しそう思う所はある。
(無限再生)を使えば自身への攻撃は全て治せるし、(絶対切断)は相手へ確実に攻撃できる。しかも【嫉妬】も使えるので、相手の攻撃を経験して耐性も無限に増える。持久戦なら最強だな。
『そうでも無いと思うよ。グラちゃんだったら、(魂喰)で私をそのまま食べれるし、ギーちゃんだって、神を殺せる神器を再現すれば私を倒せるよ』
「確かにそうだな。だけど……ヤンお前、負けたとしても後で絶対倒す気だろ?」
『あ、やっぱり分かっちゃう?……そう勝ち逃げはさせない。次は私が勝つ――だね?』
『ヤンちゃん……パクリは駄目だよ?!』
『ハハハッ! 誰かが言ってたよ。『妬むより妬まれるようになれ』ってね?』
『ヤンちゃんがそれを言ったら駄目だよ!!』
そんな二人の楽しい会話を聞いて、俺は少し和んでいた。……うん、明日からは本格的に頑張るかな? そんな決意を胸に秘めて。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
494
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる