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尽くす女は同棲を始めることにした
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「送って頂いてありがとうございました…岡田さ…道之さん。」
「…あーどうしよう。まだ一緒にいたい…」
「道之さん…」
「椿さん、今日はこれで帰るけど、もしも椿さんが良ければ一緒に住まないか?」
「一緒に?でも、まだお付き合いを始めたばかりですし…」
「うん、分かってるんだけどさ。椿さんにずっと僕のそばに居て欲しい。真剣に考えてくれないかな?」
初めて道之さんと一緒に過ごした週末が終わってしまって、アパートまで送ると車を出してくれた道之さんが同棲しようと言ってくれた。まさか付き合い始めたばかりでそんなことを提案されるとは思わなかったからかなり驚いてしまったけど、本心としてはとても嬉しかった。
それから夜寝る前に毎晩道之さんとビデオ通話を続けて、迎えたその週末、結局必要な荷物を道之さんの車にたくさん詰め込むことになった。そしてその日から道之さんの広々としたマンションで同棲が始まった。
同棲するにはまだ早すぎるのではと最後まで迷ったけど、道之さんに押しに押されて私はもう折れるしかなかった。
不安はあったけど道之さんと一緒にいたいっていう気持ちが勝ってしまったのだから仕方ない。
道之さんの自宅は、駅には近いし眺めはいいし、そういえば道之さんはIT企業で働いていると言っていたけど、IT企業で働く人たちって、みんなこんないいところに住んでいるのだろうかと不思議に思っていたら、何と彼は社長さんだった。
自慢するところだろうに、私がそれとなく聞くまで黙っているなんて道之さんらしいなと思った。驕ったところもなければ、何なら自炊もするし掃除洗濯だってお手の者なのだ。
週に一度は相変わらず道之さんと一緒に陶芸教室に通っていて、私が少しだけ体力をつけたいと言うと、一緒にジムに行こうと言ってくれた。
ここまでが同棲を始めて一か月の話で、今は…道之さんの膝の上に乗せられている。
朝、私が準備したお弁当を二人で食べさせあっているのだ。湯飲みはもちろん私たちの手作り。
高層ビルの上階に位置する道之さんの社長室で、―――景色を眺めながら、ではないけど。
「椿さんはまだ恥ずかしいんだ?」
「それは…もう…あ、そろそろ休憩時間が終わっちゃう。」
「お願いもう少しだけ…」
誰かこのお願いをお断りできる方、いましたら今すぐ私に教えてください。
「…あーどうしよう。まだ一緒にいたい…」
「道之さん…」
「椿さん、今日はこれで帰るけど、もしも椿さんが良ければ一緒に住まないか?」
「一緒に?でも、まだお付き合いを始めたばかりですし…」
「うん、分かってるんだけどさ。椿さんにずっと僕のそばに居て欲しい。真剣に考えてくれないかな?」
初めて道之さんと一緒に過ごした週末が終わってしまって、アパートまで送ると車を出してくれた道之さんが同棲しようと言ってくれた。まさか付き合い始めたばかりでそんなことを提案されるとは思わなかったからかなり驚いてしまったけど、本心としてはとても嬉しかった。
それから夜寝る前に毎晩道之さんとビデオ通話を続けて、迎えたその週末、結局必要な荷物を道之さんの車にたくさん詰め込むことになった。そしてその日から道之さんの広々としたマンションで同棲が始まった。
同棲するにはまだ早すぎるのではと最後まで迷ったけど、道之さんに押しに押されて私はもう折れるしかなかった。
不安はあったけど道之さんと一緒にいたいっていう気持ちが勝ってしまったのだから仕方ない。
道之さんの自宅は、駅には近いし眺めはいいし、そういえば道之さんはIT企業で働いていると言っていたけど、IT企業で働く人たちって、みんなこんないいところに住んでいるのだろうかと不思議に思っていたら、何と彼は社長さんだった。
自慢するところだろうに、私がそれとなく聞くまで黙っているなんて道之さんらしいなと思った。驕ったところもなければ、何なら自炊もするし掃除洗濯だってお手の者なのだ。
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ここまでが同棲を始めて一か月の話で、今は…道之さんの膝の上に乗せられている。
朝、私が準備したお弁当を二人で食べさせあっているのだ。湯飲みはもちろん私たちの手作り。
高層ビルの上階に位置する道之さんの社長室で、―――景色を眺めながら、ではないけど。
「椿さんはまだ恥ずかしいんだ?」
「それは…もう…あ、そろそろ休憩時間が終わっちゃう。」
「お願いもう少しだけ…」
誰かこのお願いをお断りできる方、いましたら今すぐ私に教えてください。
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