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3 魔王のホームステイが始まり、たけるの魔王生活がはじまった。
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暗闇の世界に入り込むと目の前にはさっき鏡で見た青白い顔の男が立っていた。
「お前はいったい誰だ。」
「私は魔界の王サタナキアというものだ、君には悪いが魂を入れ替えさせてもらった。」
魂を入れ替えた?何を言っているんだこいつは、というか魂を入れ替えたということは今こいつは私の姿で妻と娘の前いるのか?
「何が望みなんだ、妻と娘は無事か?頼むから妻と娘には手を出さないでくれ」
「大丈夫だ、君の周りの人間には何もしないし、こちらの世界には何も手出しはしない。」
「じゃあなぜこんなことをしたんだ、何が目的なんだ。」
私がそう聞くと魔王は悲しげに苦笑しながら話し出した。
「私はただ魔王ではなく私という存在を感じたかったのだ。私は、生まれた時から魔王として生きてきた、魔界の王として君臨し民衆には尊敬の眼差しで見られた。だが実際は私がなすこと全て否定された。私が魔王である必要は何一つないと分かったのだ。私は何一つできない無力な魔物だ、ならせめて一度だけ魔王という存在ではなく一魔物として生きてみたかった。そんな時私はある魔法を使用した、それが魂を異世界と入れ替える魔法。そして私は君と魂を入れ替えたのだ。すまない。」
なんだその理由は、とてもじゃないが魔王とは思えない。まるで子供じゃないか。だが魔王の語る姿には心から辛く、自分が何者なのかわからないという感情が伝わってきてしまったのも事実だ。
私は昔から他人の感情を感じ取るのにたけていた、食堂で働いていた時もお客さんの相談に乗って話を聞いたりしていた。だが今はだめだ、絶対に情がわいてはいけない、そう思ったが魔王の心から苦しんでるという感情がひしひしと伝わってしまった。
「わかった」
やってしまった。と私は思った。
「ほんとうか!?ほんとにいいのか!?」
「ああ本当だ、だが条件がある、妻と娘には本当のことを伝えてくれ、私の体にはいまお前の魂が入っていると」
魔王は少し困ったような顔をしたが決心したような顔で言った
「わかった、君の妻と娘には本当のことを言おう、だが信じてもらえるために君からも説得をしてほしいのだ良いだろうか」
「別にいいがそんなことできるのか?」
「転生魔法の本に転生相手をこちらに一日三十分だけ呼ぶことができるらしい」
ずいぶん都合のいい魔法だなと思ったが1日30分だけでも戻れるのなら願ったりかなったりだ。
「魔王、もう一つ気になることがある、いつまで入れ替わりが続くんだ。」
「入れ替わりは十日間と書いていた、それが過ぎると元の体に魂は戻る」
「わかった、それまでの間だぞ、それが過ぎたらお互いに今までどおりだ」
「ほんとうにすまない、ありがとう、本当にありがとう」
魔王は泣きながらそう言った、私が考えていた魔王は冷酷で無慈悲で残虐な王だ、だが、目の前にいる自らを魔王と名乗る生き物はまるで人間と何も変わらなかった。
「早速だがたける、今からこちらの世界へ君を召喚するがいいだろうか」
「ああたのんだ」
今すぐにでも妻と娘に会いたいと心から思った。魔王が呪文を唱え始めると暗闇の世界はみるみる内に私が見慣れたいつもの空間へ変わった。目の前には妻と娘そして私の姿をした魔王がいた。
「ゆき、、、まな、、、」
私が微笑みながら妻と娘の顔を見つめると次の瞬間部屋に悲鳴が響き渡った。
「きゃあああああああ、だれ!?ちょ、どっからはいってきたの!?」
まずい妻がパニックだ。そうか私は魔王の姿のまま召喚されたのか。
「すまないたける、このことを伝え忘れてしまっていた」
魔王が申し訳なさそうに謝ってきた。
「いや魔王、そんなことより早く説明してくれ!!」
妻がフォークをこちらに向けて今にも刺してきそうだ。こんなにも禍々しい姿なのにもかかわらず立ち向かおうとするなんて、なんて勇敢なんだ、さすが私の愛した妻だ。
「ゆき殿きいてくれ!!そこにいるのはあなたの夫だ!!」
「は!?何言ってるのあなた!!あなたはここにいるでしょ!!」
「イヤそうなんだが魂を入れ替えたんだ!私が魔王で魔王が夫なんだ!!」
「いや意味わかんないから!早く出て行って!!じゃないと警察呼ぶわよ!!」
まあ無理もない、こんな状況あるわけがないんだから。だがこうなることはわかっていた。しかし魔王なぜお前までパニくっている。
「ジョン!!君と昔一緒に買っていた犬の名前だ」
私がそういうと妻キョトンとした。
「え、、、私が好きな食べ物は?」
「私がたまに家で作る特性鍋」
「、、、私のコンプレックスは?」
「胸の谷間にある小さめのほくろ」
「ほんとにたけるさんなの、、、?」
もっと質問されるかと思ったがたった二問で終わった。
「ああほんとだ」
妻は怪しみながらも私に近寄ってきた。
「私にハグしてみて」
そういわれ、私は妻にハグをした。
「本当にたけるさんだ、、、この暖かいぬくもりはたけるさんにしか出せないもの、、、」
「ああ、私だよゆき、驚かせてしまってすまなかったね。」
妻を抱きしめながら魔王を見ると魔王は泣いていた。ほんとになんだこの魔王は。
「パパ、、、なんで泣いてるの?」
「うう、、、ぐす、、、なんてすばらしいんだこれが愛というやつか、、、うう」
「魔王、、、感動してもらってるのに申し訳ないのだがそろそろ時間がない、、、、説明をしよう」
「ああすまない」
そのあと私たちは事の経緯を二人に話した、妻は私の性格を理解し、魔王は戦うことはよっぽどのことがない限りないということと、十日で元に戻るという話を受け止めて納得をしてくれた。
娘の愛は、人格が入れ替わったことを理解するとパパがいないとヤダと泣き始めたが、10日間パパはお仕事で遠くに行き、魔王は外国人が旅行に来たと訳の分からないことを魔王が言うと納得した。そうこうしているうちにそろそろ時間だ。
「すまない、ふたりとも、私は戻されるようだ」
「あなた、、、気を付けてね?」
「パパ行ってらっしゃい!!お土産楽しみにしてるね!!」
ああ、なんて素晴らしい妻と娘なんだ大好きだ。心から愛している。
「お土産はびっくりするようなものを持ってくるからな!!」
私は愛にそういった後妻と抱き合った。
「家に魔王がいること怖くないか?」
「何言ってるの、あなたが信じた相手でしょ?悪い人なわけがない、それに私も見ればわかる。まるで子供みたい」
「そうか、、、魔王のことよろしくな」
「ええ、任せて彼には楽しすぎて忘れられない10日間にしてあげるんだから!!」
妻はどうやら魔王のことを楽しませることにワクワクしているらしい。こういうところも愛している部分だ。
「魔王!!私はお前に言われたように魔界で10日間を過ごす!!お前もこの10日間心から楽しめ!!」
「ほんとうにありがとう、ほんとうに、、、君が私と入れ替わってくれて本当に良かった、、、本当にありがとう、、、」
魔王はまた涙をこぼしながら頭を下げた。
「じゃあ、行ってきます」
そういうとあたりは暗闇に染まり、また世界が変わっていく、30分前にいた禍々しい部屋へと。
だが30分前とは違うことが一つあった。窓から見える遠くにある山が燃えていた。
バタバタと部屋の外は騒がしい。扉が開き初老の悪魔が入ってくると、息を切らしながら言った。
「魔王様!!勇者が奇襲を仕掛けてきました!!しかも今回の勇者は今までとは段違いに手馴れですぞ!!」
ああ、、、まじか、、、タイミングが悪すぎるだろ。だがこうなった以上やるしかない。腹をくくった。
「そうか、勇者の数、戦況の報告、どこへ向かっているのか、勇者の属性、タイプ、その他もろもろ、すべて詳しく教えてくれ」
私がそういうと初老の悪魔はキョトンとしていた。
こうなったら私も魔王をとことん楽しもうじゃないか。こうして私の10日間の魔王生活が幕を開けた。
「お前はいったい誰だ。」
「私は魔界の王サタナキアというものだ、君には悪いが魂を入れ替えさせてもらった。」
魂を入れ替えた?何を言っているんだこいつは、というか魂を入れ替えたということは今こいつは私の姿で妻と娘の前いるのか?
「何が望みなんだ、妻と娘は無事か?頼むから妻と娘には手を出さないでくれ」
「大丈夫だ、君の周りの人間には何もしないし、こちらの世界には何も手出しはしない。」
「じゃあなぜこんなことをしたんだ、何が目的なんだ。」
私がそう聞くと魔王は悲しげに苦笑しながら話し出した。
「私はただ魔王ではなく私という存在を感じたかったのだ。私は、生まれた時から魔王として生きてきた、魔界の王として君臨し民衆には尊敬の眼差しで見られた。だが実際は私がなすこと全て否定された。私が魔王である必要は何一つないと分かったのだ。私は何一つできない無力な魔物だ、ならせめて一度だけ魔王という存在ではなく一魔物として生きてみたかった。そんな時私はある魔法を使用した、それが魂を異世界と入れ替える魔法。そして私は君と魂を入れ替えたのだ。すまない。」
なんだその理由は、とてもじゃないが魔王とは思えない。まるで子供じゃないか。だが魔王の語る姿には心から辛く、自分が何者なのかわからないという感情が伝わってきてしまったのも事実だ。
私は昔から他人の感情を感じ取るのにたけていた、食堂で働いていた時もお客さんの相談に乗って話を聞いたりしていた。だが今はだめだ、絶対に情がわいてはいけない、そう思ったが魔王の心から苦しんでるという感情がひしひしと伝わってしまった。
「わかった」
やってしまった。と私は思った。
「ほんとうか!?ほんとにいいのか!?」
「ああ本当だ、だが条件がある、妻と娘には本当のことを伝えてくれ、私の体にはいまお前の魂が入っていると」
魔王は少し困ったような顔をしたが決心したような顔で言った
「わかった、君の妻と娘には本当のことを言おう、だが信じてもらえるために君からも説得をしてほしいのだ良いだろうか」
「別にいいがそんなことできるのか?」
「転生魔法の本に転生相手をこちらに一日三十分だけ呼ぶことができるらしい」
ずいぶん都合のいい魔法だなと思ったが1日30分だけでも戻れるのなら願ったりかなったりだ。
「魔王、もう一つ気になることがある、いつまで入れ替わりが続くんだ。」
「入れ替わりは十日間と書いていた、それが過ぎると元の体に魂は戻る」
「わかった、それまでの間だぞ、それが過ぎたらお互いに今までどおりだ」
「ほんとうにすまない、ありがとう、本当にありがとう」
魔王は泣きながらそう言った、私が考えていた魔王は冷酷で無慈悲で残虐な王だ、だが、目の前にいる自らを魔王と名乗る生き物はまるで人間と何も変わらなかった。
「早速だがたける、今からこちらの世界へ君を召喚するがいいだろうか」
「ああたのんだ」
今すぐにでも妻と娘に会いたいと心から思った。魔王が呪文を唱え始めると暗闇の世界はみるみる内に私が見慣れたいつもの空間へ変わった。目の前には妻と娘そして私の姿をした魔王がいた。
「ゆき、、、まな、、、」
私が微笑みながら妻と娘の顔を見つめると次の瞬間部屋に悲鳴が響き渡った。
「きゃあああああああ、だれ!?ちょ、どっからはいってきたの!?」
まずい妻がパニックだ。そうか私は魔王の姿のまま召喚されたのか。
「すまないたける、このことを伝え忘れてしまっていた」
魔王が申し訳なさそうに謝ってきた。
「いや魔王、そんなことより早く説明してくれ!!」
妻がフォークをこちらに向けて今にも刺してきそうだ。こんなにも禍々しい姿なのにもかかわらず立ち向かおうとするなんて、なんて勇敢なんだ、さすが私の愛した妻だ。
「ゆき殿きいてくれ!!そこにいるのはあなたの夫だ!!」
「は!?何言ってるのあなた!!あなたはここにいるでしょ!!」
「イヤそうなんだが魂を入れ替えたんだ!私が魔王で魔王が夫なんだ!!」
「いや意味わかんないから!早く出て行って!!じゃないと警察呼ぶわよ!!」
まあ無理もない、こんな状況あるわけがないんだから。だがこうなることはわかっていた。しかし魔王なぜお前までパニくっている。
「ジョン!!君と昔一緒に買っていた犬の名前だ」
私がそういうと妻キョトンとした。
「え、、、私が好きな食べ物は?」
「私がたまに家で作る特性鍋」
「、、、私のコンプレックスは?」
「胸の谷間にある小さめのほくろ」
「ほんとにたけるさんなの、、、?」
もっと質問されるかと思ったがたった二問で終わった。
「ああほんとだ」
妻は怪しみながらも私に近寄ってきた。
「私にハグしてみて」
そういわれ、私は妻にハグをした。
「本当にたけるさんだ、、、この暖かいぬくもりはたけるさんにしか出せないもの、、、」
「ああ、私だよゆき、驚かせてしまってすまなかったね。」
妻を抱きしめながら魔王を見ると魔王は泣いていた。ほんとになんだこの魔王は。
「パパ、、、なんで泣いてるの?」
「うう、、、ぐす、、、なんてすばらしいんだこれが愛というやつか、、、うう」
「魔王、、、感動してもらってるのに申し訳ないのだがそろそろ時間がない、、、、説明をしよう」
「ああすまない」
そのあと私たちは事の経緯を二人に話した、妻は私の性格を理解し、魔王は戦うことはよっぽどのことがない限りないということと、十日で元に戻るという話を受け止めて納得をしてくれた。
娘の愛は、人格が入れ替わったことを理解するとパパがいないとヤダと泣き始めたが、10日間パパはお仕事で遠くに行き、魔王は外国人が旅行に来たと訳の分からないことを魔王が言うと納得した。そうこうしているうちにそろそろ時間だ。
「すまない、ふたりとも、私は戻されるようだ」
「あなた、、、気を付けてね?」
「パパ行ってらっしゃい!!お土産楽しみにしてるね!!」
ああ、なんて素晴らしい妻と娘なんだ大好きだ。心から愛している。
「お土産はびっくりするようなものを持ってくるからな!!」
私は愛にそういった後妻と抱き合った。
「家に魔王がいること怖くないか?」
「何言ってるの、あなたが信じた相手でしょ?悪い人なわけがない、それに私も見ればわかる。まるで子供みたい」
「そうか、、、魔王のことよろしくな」
「ええ、任せて彼には楽しすぎて忘れられない10日間にしてあげるんだから!!」
妻はどうやら魔王のことを楽しませることにワクワクしているらしい。こういうところも愛している部分だ。
「魔王!!私はお前に言われたように魔界で10日間を過ごす!!お前もこの10日間心から楽しめ!!」
「ほんとうにありがとう、ほんとうに、、、君が私と入れ替わってくれて本当に良かった、、、本当にありがとう、、、」
魔王はまた涙をこぼしながら頭を下げた。
「じゃあ、行ってきます」
そういうとあたりは暗闇に染まり、また世界が変わっていく、30分前にいた禍々しい部屋へと。
だが30分前とは違うことが一つあった。窓から見える遠くにある山が燃えていた。
バタバタと部屋の外は騒がしい。扉が開き初老の悪魔が入ってくると、息を切らしながら言った。
「魔王様!!勇者が奇襲を仕掛けてきました!!しかも今回の勇者は今までとは段違いに手馴れですぞ!!」
ああ、、、まじか、、、タイミングが悪すぎるだろ。だがこうなった以上やるしかない。腹をくくった。
「そうか、勇者の数、戦況の報告、どこへ向かっているのか、勇者の属性、タイプ、その他もろもろ、すべて詳しく教えてくれ」
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