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留守番戦争
第一章:2話 『二度目の入学式』
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人が神から与えられた能力―知性。
今でもこの考えはぶれていないが変化もある。
トラや狼、ワニなどには牙が。鳥や虫には羽が。さそりや蜂には毒針が。
それと同じで人には知性が与えられた。
その知性を活用することで活かされる神に与えられたもうひとつの能力―魔術、魔法。
努力によってどこまでも伸ばすことの出来る『魔術』。
才能によって限度はあるにせよ他を寄せ付けない『魔法』。
そのように分けられた新たな理が世の中に浸透しているのである。
=================
アレス5歳
アレスは相変わらず本を熱心に読んでいた。
本来ならフィリップス家は、この年から英才教育が始まるのだが、アレスはその必要がなかった。
アレス…前世のイオン・リベリオルは凡人だったが、貴族の英才教育に負けないだけの努力はしていた。
いつしかその努力は、興味に変わり自分からいろいろな知識を取り入れていった。
そう、何も言わなくても英才教育以上の努力を勝手にしてしまうのだ。
イオンはそれほど魔術にも魔法にものめりこんでいた。
「ふむふむ、なるほど。ここをこうすれば…。」
前世からの癖である独り言読みをしながらアレスは次々に新しい技術を取り入れていく。
好きでやっていることの吸収率は計り知れない。
「ふ~、やっと読み終わった…。」
手に持っていた一冊の本を床に置き、本棚に体重を預ける。
すると、扉のほうから呼びかけられる。
「アレスー、やっぱりここにいたのね。だめでしょ、本を床に置いちゃ。」
「ごめんなさい、お母さん。」
「お稽古のほうはどうする?」
「もちろんいくよ。この力は使うたびになじんでくるし。」
5歳とは思えない言葉選択で会話が続いた。
お稽古――それは『魔法』のコントロールや可能性の飛躍を目的とした訓練のようなものだった。
「せっかくの力なんだし使いこなせなくちゃね。」
アレスは前世の記憶と技術で『魔術』は国の中でもかなり上位の存在だろう。
「前は魔力不足とかで満足に発動できなかったけど、この体ならいける!」
フィリップス家は代々国王の側近であるため、その魔力保有量は膨大だった。
そこからは稽古が始まった。
いたって普通の稽古だった。
魔法射撃、応用魔法、威力検査などなど。
アレスの場合、魔法のほかに魔術の訓練も自主的にしていた。
完全に飢えている、暴食状態、貪欲、強欲、なんでもいい。
ただただ試す。
自分の知識を余すことなく現実世界にぶちかました。
=================
そして6歳
「またここに来ることになるとは思ってなかったな…」
そこはイオンが通っていた学校だった。
アレスが知っているのか校舎よりも少し異なっており、所々新しく建て直されているのがわかった。
今日はセルフォード魔術学園の入学式。
この学校は初等部6年、中等部3年、高等部3年に分かれている。
「確かすごい名前の長い校長がイセカイジン?って人と建てたんだっけか。まぁ、ユーナの先祖にもイセカイジンっているし…てか俺もその血、少なからず影響受けてるし…。」
母ユーナも父グランも金髪だが、アレスは金と黒が混ざり合った髪をしている。
「ほら、そろそろブドウカンに行かなきゃ。」
気がつけば入学式開始の10分前になっていた。
流石に大貴族の子が遅刻したとなれば、家的にも問題を生じてしまう。
「ちょっとまって。」
アレスはすぐにブドウカンに向かうことにしたが、その前に母ユーナに引き止められてしまう。
「これをもっていきなさい。」
そういってアレスの右手に渡されたものは、ペンダントだった。
「お守りよ、もっていきなさい。」
何の効力があるかは知らせてくれなかったが、アレスはそれを肌身離さずに持っていることにした。
==========================
「(ここは昔と変わってないな…)」
ブドウカンとは、学園内にある闘技場のようなもので、日本の武道館の面影があり、広さもほぼ同じぐらいの建物だ。
この学園では入学式も編入式もここで行われる。
懐かしさと多少の緊張感を表に出さないように冷静で装い、ブドウカンのゲートを通って指定の場所に向かった。
「えっと、1組の5番か…っとあった。」
入学式はブドウカンの西・北側を生徒の席に、東・南側を保護者の席として分けていた。
アレスが席に座って2分後に入学式が始まったが、内容はそれほど特殊なものはなかった。
「お偉いさんの話ばっか…つまらないのも変わってないな。って、俺も一応貴族か…。」
否、アレスだけでなくここにいる全員が生徒が皆貴族なのだ。
エリート組は中等部からの編入なので、この場には誰1人といない。
「あ~早く終わんねぇかな~。」
退屈そうに腕を組み愚痴をこぼすが、この式が終わるのはこの台詞の1時間後だったとさ。
――1時間後――
「やっと終わった…。」
アレスは、もはや立つ気にもなれないほど疲れ切っていて、しばらく動こうとはしなかったが、閉会の言葉の後の一礼は全員がその場に立ってやらなければならない。
重い腰をあげ、最後の一礼をしようと会場全体が静寂を呼び起こし音のない世界が形成されたその一瞬に事件は起きた。
唐突に東・南側の扉が吹き飛ばされるのを視覚が捕らえた。
そして、少し遅れてから聴覚が、鼓膜を突き抜けて直接脳内に響き渡ってくるような轟音を感じ取った。
扉の近くに座っていた保護者は何人かが吹き飛ばされ、腕がもがれたものもいれば足が吹き飛ばされた者もいる。
「なん………っ!?」
爆音と爆風によって揺さぶられた思考が正常な感覚を取り戻すのには時間がかかった。
心臓の鼓動が正常までの時間をなんとか早めようとすればするほど早くなる。
しかし、アレスが実際に正常を取り戻す時間はそんなに長くない。
ただ体感時間が異様に長く感じたのだ。
そして、思考の加速、感覚の研磨、限界の超越、そのすべてが襲ってきた後にもたらされたのは残酷な光景。
それは、爆風で吹き飛ばされ全身を強打したり、爆発に巻き込まれて体の一部と大量の出血を失ったむごたらしい死体やけが人。
扉やその周りも爆発によって吹き飛ばされ、ぼろぼろになった入り口を赤色の液体が色鮮やかに染めていた。
そんな異形のレッドカーペットをためらいなく渡り、残された保護者の生存権を手中に収めようと侵入、占拠してくる人影が数十人単位いた。
「きゃぁぁーーー!」
「ひっ、うっく、おがあざぁん……。」
悲鳴をあげる子や親に救いを求め逃げようと立ち上がる子、泣く子が会場の半分を埋め尽くす。
後の半分は親の悲鳴と子への心配、そして絶句だった。
そんな中アレスは、
「なんなんだあいつら……。そんなことよりもユーナや父さんは!?」
さっきの爆発で巻き込まれてしまったのか、それとも爆風で飛んできた瓦礫に押しつぶされてしまったのか、それはよくわからないのがアレスの不安をより掻き立てる。
焦っているし、変な汗もかいているが、体の芯はうっすらと冷えているような感覚にとらわれている。
これは恐怖か、緊張か、またはその他の感情なのか…これにも理解に時間がかかる。
恐ろしいことは、そんな時間が会場にいる新入生の悲鳴によって埋められた事、泣き声によってかき消されたことだった。
「今はこの状況を……。それに二人の生存を確認しなくちゃ……。」
ぽつぽつと少数の団体で侵入してきた黒ずくめの装甲や服装をしている侵入者たちは、すでに2~3人のグループに分かれ、それぞれの持ち場があるかのようにポジションを確保し、保護者席を完全に占拠していた。
「僕たちはちょっと人を探していてね~。協力してもらってもいいかな?」
競技場の中央、お偉いさんが立って話す位置にそいつはいた。
他と同じで黒ずくめ、違うところといえばフルフェイスのマスクをかぶっていることだった。
まだ若々しい少年のような声色で全体的なスタイルも悪くない。
そんな男は、
「とりあえず―――――」
右手を大げさに上にあげ、
「―――『はい』か『はい』か『はい』で答えてくれるかな?」
意味不明で残酷でおぞましくて不思議で憎くて不気味でまがまがしくて恐ろしくて―――
―――崩壊した質問を撒き散らした。
今でもこの考えはぶれていないが変化もある。
トラや狼、ワニなどには牙が。鳥や虫には羽が。さそりや蜂には毒針が。
それと同じで人には知性が与えられた。
その知性を活用することで活かされる神に与えられたもうひとつの能力―魔術、魔法。
努力によってどこまでも伸ばすことの出来る『魔術』。
才能によって限度はあるにせよ他を寄せ付けない『魔法』。
そのように分けられた新たな理が世の中に浸透しているのである。
=================
アレス5歳
アレスは相変わらず本を熱心に読んでいた。
本来ならフィリップス家は、この年から英才教育が始まるのだが、アレスはその必要がなかった。
アレス…前世のイオン・リベリオルは凡人だったが、貴族の英才教育に負けないだけの努力はしていた。
いつしかその努力は、興味に変わり自分からいろいろな知識を取り入れていった。
そう、何も言わなくても英才教育以上の努力を勝手にしてしまうのだ。
イオンはそれほど魔術にも魔法にものめりこんでいた。
「ふむふむ、なるほど。ここをこうすれば…。」
前世からの癖である独り言読みをしながらアレスは次々に新しい技術を取り入れていく。
好きでやっていることの吸収率は計り知れない。
「ふ~、やっと読み終わった…。」
手に持っていた一冊の本を床に置き、本棚に体重を預ける。
すると、扉のほうから呼びかけられる。
「アレスー、やっぱりここにいたのね。だめでしょ、本を床に置いちゃ。」
「ごめんなさい、お母さん。」
「お稽古のほうはどうする?」
「もちろんいくよ。この力は使うたびになじんでくるし。」
5歳とは思えない言葉選択で会話が続いた。
お稽古――それは『魔法』のコントロールや可能性の飛躍を目的とした訓練のようなものだった。
「せっかくの力なんだし使いこなせなくちゃね。」
アレスは前世の記憶と技術で『魔術』は国の中でもかなり上位の存在だろう。
「前は魔力不足とかで満足に発動できなかったけど、この体ならいける!」
フィリップス家は代々国王の側近であるため、その魔力保有量は膨大だった。
そこからは稽古が始まった。
いたって普通の稽古だった。
魔法射撃、応用魔法、威力検査などなど。
アレスの場合、魔法のほかに魔術の訓練も自主的にしていた。
完全に飢えている、暴食状態、貪欲、強欲、なんでもいい。
ただただ試す。
自分の知識を余すことなく現実世界にぶちかました。
=================
そして6歳
「またここに来ることになるとは思ってなかったな…」
そこはイオンが通っていた学校だった。
アレスが知っているのか校舎よりも少し異なっており、所々新しく建て直されているのがわかった。
今日はセルフォード魔術学園の入学式。
この学校は初等部6年、中等部3年、高等部3年に分かれている。
「確かすごい名前の長い校長がイセカイジン?って人と建てたんだっけか。まぁ、ユーナの先祖にもイセカイジンっているし…てか俺もその血、少なからず影響受けてるし…。」
母ユーナも父グランも金髪だが、アレスは金と黒が混ざり合った髪をしている。
「ほら、そろそろブドウカンに行かなきゃ。」
気がつけば入学式開始の10分前になっていた。
流石に大貴族の子が遅刻したとなれば、家的にも問題を生じてしまう。
「ちょっとまって。」
アレスはすぐにブドウカンに向かうことにしたが、その前に母ユーナに引き止められてしまう。
「これをもっていきなさい。」
そういってアレスの右手に渡されたものは、ペンダントだった。
「お守りよ、もっていきなさい。」
何の効力があるかは知らせてくれなかったが、アレスはそれを肌身離さずに持っていることにした。
==========================
「(ここは昔と変わってないな…)」
ブドウカンとは、学園内にある闘技場のようなもので、日本の武道館の面影があり、広さもほぼ同じぐらいの建物だ。
この学園では入学式も編入式もここで行われる。
懐かしさと多少の緊張感を表に出さないように冷静で装い、ブドウカンのゲートを通って指定の場所に向かった。
「えっと、1組の5番か…っとあった。」
入学式はブドウカンの西・北側を生徒の席に、東・南側を保護者の席として分けていた。
アレスが席に座って2分後に入学式が始まったが、内容はそれほど特殊なものはなかった。
「お偉いさんの話ばっか…つまらないのも変わってないな。って、俺も一応貴族か…。」
否、アレスだけでなくここにいる全員が生徒が皆貴族なのだ。
エリート組は中等部からの編入なので、この場には誰1人といない。
「あ~早く終わんねぇかな~。」
退屈そうに腕を組み愚痴をこぼすが、この式が終わるのはこの台詞の1時間後だったとさ。
――1時間後――
「やっと終わった…。」
アレスは、もはや立つ気にもなれないほど疲れ切っていて、しばらく動こうとはしなかったが、閉会の言葉の後の一礼は全員がその場に立ってやらなければならない。
重い腰をあげ、最後の一礼をしようと会場全体が静寂を呼び起こし音のない世界が形成されたその一瞬に事件は起きた。
唐突に東・南側の扉が吹き飛ばされるのを視覚が捕らえた。
そして、少し遅れてから聴覚が、鼓膜を突き抜けて直接脳内に響き渡ってくるような轟音を感じ取った。
扉の近くに座っていた保護者は何人かが吹き飛ばされ、腕がもがれたものもいれば足が吹き飛ばされた者もいる。
「なん………っ!?」
爆音と爆風によって揺さぶられた思考が正常な感覚を取り戻すのには時間がかかった。
心臓の鼓動が正常までの時間をなんとか早めようとすればするほど早くなる。
しかし、アレスが実際に正常を取り戻す時間はそんなに長くない。
ただ体感時間が異様に長く感じたのだ。
そして、思考の加速、感覚の研磨、限界の超越、そのすべてが襲ってきた後にもたらされたのは残酷な光景。
それは、爆風で吹き飛ばされ全身を強打したり、爆発に巻き込まれて体の一部と大量の出血を失ったむごたらしい死体やけが人。
扉やその周りも爆発によって吹き飛ばされ、ぼろぼろになった入り口を赤色の液体が色鮮やかに染めていた。
そんな異形のレッドカーペットをためらいなく渡り、残された保護者の生存権を手中に収めようと侵入、占拠してくる人影が数十人単位いた。
「きゃぁぁーーー!」
「ひっ、うっく、おがあざぁん……。」
悲鳴をあげる子や親に救いを求め逃げようと立ち上がる子、泣く子が会場の半分を埋め尽くす。
後の半分は親の悲鳴と子への心配、そして絶句だった。
そんな中アレスは、
「なんなんだあいつら……。そんなことよりもユーナや父さんは!?」
さっきの爆発で巻き込まれてしまったのか、それとも爆風で飛んできた瓦礫に押しつぶされてしまったのか、それはよくわからないのがアレスの不安をより掻き立てる。
焦っているし、変な汗もかいているが、体の芯はうっすらと冷えているような感覚にとらわれている。
これは恐怖か、緊張か、またはその他の感情なのか…これにも理解に時間がかかる。
恐ろしいことは、そんな時間が会場にいる新入生の悲鳴によって埋められた事、泣き声によってかき消されたことだった。
「今はこの状況を……。それに二人の生存を確認しなくちゃ……。」
ぽつぽつと少数の団体で侵入してきた黒ずくめの装甲や服装をしている侵入者たちは、すでに2~3人のグループに分かれ、それぞれの持ち場があるかのようにポジションを確保し、保護者席を完全に占拠していた。
「僕たちはちょっと人を探していてね~。協力してもらってもいいかな?」
競技場の中央、お偉いさんが立って話す位置にそいつはいた。
他と同じで黒ずくめ、違うところといえばフルフェイスのマスクをかぶっていることだった。
まだ若々しい少年のような声色で全体的なスタイルも悪くない。
そんな男は、
「とりあえず―――――」
右手を大げさに上にあげ、
「―――『はい』か『はい』か『はい』で答えてくれるかな?」
意味不明で残酷でおぞましくて不思議で憎くて不気味でまがまがしくて恐ろしくて―――
―――崩壊した質問を撒き散らした。
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