4 / 27
留守番戦争
第一章:3話 『突発的災禍』
しおりを挟む
終わりかけの入学式におきた悲劇、その序章。
そのプロローグだけに何人の命を犠牲にしたのか。
十、二十は軽く超えている。
それだけではない。犠牲になったのは全員親。
つまり、今後精神的にダメージを受けるのは、その子供たちだ。
そんな子供たちは逃げ惑う、泣く、叫ぶ、震える。
それはこの場で子供たちに与えられた権利。
そして、
あの声は聞こえた、響いた。
―――僕たちはちょっと人を探していてね~―――
===================
「『はい』しかないじゃないか…。何が目的で……ああ、『人探し』か…。」
その言葉には冷静さに塗りつぶされた怒りがあった。
静かな怒りは本物の怒りだ。
普段おとなしい子と『殺す』を口癖にしている子では、殺意の蓄積量が違う。
そして、やさしい愚者は『自殺』を選択し、冷たい賢者は『逃亡』を選ぶ。
だが、どちらにも当てはまらない怒り、殺意。
「「きゃぁぁァァーーーー!!!」」
子供たちの悲鳴は続く中、感じ取る。
絶望に、苦しみに、悲しさに、辛さに、恐怖に、耐えられない、潰れる、壊れる、倒れる、失う、奪われる―――
――――殺される…と――――
パニック状態は続く。
まだ小学1年生になる前の儚い存在たち。
手を繋いでくれたり笑いかけてくれたりしてくれる親は、今は見守ることしかできない。
それでも子供は叫ぶしかないから叫ぶ。必死で。
「黙れ~。」
その男は静かに叫ぶ。
つぶやいたはずなのにその効力は絶大。
恐怖に支配された子供たちが一気に熱気と狂気を奪われる。
「もう一度いいます。僕たちの目的は人探し。その人を差し出してくれるなら僕たちはここから手を引こう。だから協力してくないかなぁ~。」
「い…いったい、誰を捜している…んですか?」
そういって聞き返すのはこの学園の教師だ。
あまり黒フルフェイスを刺激しないように対話する。
しかし、その目的は別にあった。
黒フルフェイスの死角、背後。
そこには見覚えのある教師が腰を低くし、突撃の構えをしていた。
「(あれって確か実技のウォーレン先生じゃないか……まだやってたのか…。)」
イオンが高校生のときに魔術実技を担当していたウォーレン・ストンレッシャーだった。
白髪交じりの黒髪中年の男は魔術のことに詳しく、学園の魔術士の中でもトップクラスで魔法も使える今でも学園の誇りだ。
「う~ん、そうだね。言っていいのかなぁ~。」
わざとらしく焦らしてくる黒フルフェイスはどこか楽しげに見えた。
しかし、その背後には殺意がよって来ている。
「なら、いいます!えーーーーーっと、ユーナさんはいますかなぁ?ユーナ・フィリップスさーん!」
アレスの母―ユーナを捜しているという黒フルフェイスはピエロのような大げさに手や足を動かす。
間抜けな口調でも、その一言一句には極小の油断などは感じられない。
力を持っている者が持っていない者の前に立つ場合、相手を過小評価し油断するのは当たり前なのだ。
心ではなめていなかったとしても、その奥底にあるのは油断。
だが、この男はそれがない。
だからこそ恐ろしい。
「これ以上待つことになったら壊しちゃおっかな~。………この建物………っ。」
これ以上にない狂気と殺意。
最後の言葉には重みがあった。
その刹那。
「はっ!」
ウォーレンが黒フルフェイスの拘束、無力化を実行するために黒フルフェイスに向けて『バインド』という魔術を発動させる。『バインド』:魔力で生成された縄で対象者を縛り上げる魔術。他の魔術と組み合わせることで縛り上げた相手の魔術の構築と発動を妨害することが出来る。
「…っ!」
しかし、黒フルフェイスは一回も後ろを見るそぶりをしなかったにもかかわらず、完璧なタイミングで『バインド』をよける。そして、一言も言う間も与えず反撃する。
一瞬でウォーレンの背後を取る。ウォーレンも背後の殺気に反応し距離を取ろうとするが動けない。なぜならば、紫紅の光でできたような縄が両足を縛りつけていたからだ。
「野郎…いつの間に俺の足に『バインド』をっ!」
黒フルフェイスは両手を強く握り締め、その拳の人差し指側どうしを合わせる。そして、ゆっくりと真横にその手を広げると、手と手の間から血のように赤黒い光とも闇とも表すことのできる外観をした劔を作り出した。
黒フルフェイスがその禍々しい劔を振る…直前に左前方から野球ボールほどの大きさの氷の結晶6つが黒フルフェイスに襲いかかる。学園の教師による足掻き、もがき。しかし、その全てご赤黒い劔によって砕かれる。
「喰らいやがれ!」
ウォーレンがその隙に術式を完成させる。だが、攻撃魔術を発動させようと右手を黒フルフェイスに向けた瞬間、破壊される。腕や手でなく術式が。
「何…が……っ!?」
一瞬遅れて理解する。ウォーレンの足にかけられている『バインド』には術式破壊スキルが追加付与されていた。それによって無効化されたのだ。
そして、次の攻撃を許す間も無くウォーレンの命は、頭と体の切断と同時にその劔に喰われた。首から吹き出す赤い液体の噴水は綺麗だった。そんな考えが出る時点ですでに狂っているのかもしれないが…。
再び訪れる悲鳴やどよめき、号泣の嵐。逃げようにも逃げられない親。逃げることと叫び、泣く事しかできない子。子の少数はこの場の恐怖に耐えられず会場から去っていった。おそらく入学式に親が参加していなかったんだろう。その他の逃げ惑う子供達は親元に向かおうとしているが子供と親の席の境界で障壁のようなものが行く手を阻んでいた。
==========================
「―――――――……。」
「――――――――――――――…………。」
「――――――――――――――――――――――………………。」
その後、黒フルフェイスはずっと沈黙を維持し、待ち続けた。教師側もこれ以上犠牲が出ないように細心の注意を払っている。黒フルフェイスを刺激せず、客席に蔓延る敵を殲滅する事に集中していた。しかし、簡単に手を出すことができなかった。
教師側は貴族の親が人質に取られていること、さらに、高い魔力を秘めている貴族が反撃しないということから、客席にも何らかの細工が施されていると考えたからだ。
「(あれだけ言っておいて、律儀なやつだな…。)」
何分経っただろうか。
ざわついていた会場は少しだけ落ち着いてきている。というよりも、恐怖で声が出ないのかもしれない。
そんな中、
「わっ……私が……私がユーナです。」
一人の金髪の女性が立ち上がる。
そのとき、全員の注目がその女性―ユーナに集まる。
そして、それを逃さない人が“2人”いた。
「――――っ!」
「――――…。」
その2人はすぐに立ち上がり、1番近い扉を目指す。
一人はアレス、もう一人は
ドォォぉぉーーーーーン!!
そのとき、爆発まではいかない鈍い音が会場全体にどっしり響く。これによって子供達は3度目の混乱に襲われ、立ち上がり逃げる者、叫ぶ者、泣く者、慌てふためく者が溢れた。
「何がっ!?くっ!」
振り返って見てみれば、さっきまで会場の中心にいた黒フルフェイスがいないのだ。
あたりをよく見てみるとそいつは、アレスが今1番駆け寄って守りに行かなければならない人物―ユーナの目と鼻の先にいた。
「あの野郎ォ!」
パニック状態の子供達に紛れてアレスは今一度扉に向けて走り出した。
そのプロローグだけに何人の命を犠牲にしたのか。
十、二十は軽く超えている。
それだけではない。犠牲になったのは全員親。
つまり、今後精神的にダメージを受けるのは、その子供たちだ。
そんな子供たちは逃げ惑う、泣く、叫ぶ、震える。
それはこの場で子供たちに与えられた権利。
そして、
あの声は聞こえた、響いた。
―――僕たちはちょっと人を探していてね~―――
===================
「『はい』しかないじゃないか…。何が目的で……ああ、『人探し』か…。」
その言葉には冷静さに塗りつぶされた怒りがあった。
静かな怒りは本物の怒りだ。
普段おとなしい子と『殺す』を口癖にしている子では、殺意の蓄積量が違う。
そして、やさしい愚者は『自殺』を選択し、冷たい賢者は『逃亡』を選ぶ。
だが、どちらにも当てはまらない怒り、殺意。
「「きゃぁぁァァーーーー!!!」」
子供たちの悲鳴は続く中、感じ取る。
絶望に、苦しみに、悲しさに、辛さに、恐怖に、耐えられない、潰れる、壊れる、倒れる、失う、奪われる―――
――――殺される…と――――
パニック状態は続く。
まだ小学1年生になる前の儚い存在たち。
手を繋いでくれたり笑いかけてくれたりしてくれる親は、今は見守ることしかできない。
それでも子供は叫ぶしかないから叫ぶ。必死で。
「黙れ~。」
その男は静かに叫ぶ。
つぶやいたはずなのにその効力は絶大。
恐怖に支配された子供たちが一気に熱気と狂気を奪われる。
「もう一度いいます。僕たちの目的は人探し。その人を差し出してくれるなら僕たちはここから手を引こう。だから協力してくないかなぁ~。」
「い…いったい、誰を捜している…んですか?」
そういって聞き返すのはこの学園の教師だ。
あまり黒フルフェイスを刺激しないように対話する。
しかし、その目的は別にあった。
黒フルフェイスの死角、背後。
そこには見覚えのある教師が腰を低くし、突撃の構えをしていた。
「(あれって確か実技のウォーレン先生じゃないか……まだやってたのか…。)」
イオンが高校生のときに魔術実技を担当していたウォーレン・ストンレッシャーだった。
白髪交じりの黒髪中年の男は魔術のことに詳しく、学園の魔術士の中でもトップクラスで魔法も使える今でも学園の誇りだ。
「う~ん、そうだね。言っていいのかなぁ~。」
わざとらしく焦らしてくる黒フルフェイスはどこか楽しげに見えた。
しかし、その背後には殺意がよって来ている。
「なら、いいます!えーーーーーっと、ユーナさんはいますかなぁ?ユーナ・フィリップスさーん!」
アレスの母―ユーナを捜しているという黒フルフェイスはピエロのような大げさに手や足を動かす。
間抜けな口調でも、その一言一句には極小の油断などは感じられない。
力を持っている者が持っていない者の前に立つ場合、相手を過小評価し油断するのは当たり前なのだ。
心ではなめていなかったとしても、その奥底にあるのは油断。
だが、この男はそれがない。
だからこそ恐ろしい。
「これ以上待つことになったら壊しちゃおっかな~。………この建物………っ。」
これ以上にない狂気と殺意。
最後の言葉には重みがあった。
その刹那。
「はっ!」
ウォーレンが黒フルフェイスの拘束、無力化を実行するために黒フルフェイスに向けて『バインド』という魔術を発動させる。『バインド』:魔力で生成された縄で対象者を縛り上げる魔術。他の魔術と組み合わせることで縛り上げた相手の魔術の構築と発動を妨害することが出来る。
「…っ!」
しかし、黒フルフェイスは一回も後ろを見るそぶりをしなかったにもかかわらず、完璧なタイミングで『バインド』をよける。そして、一言も言う間も与えず反撃する。
一瞬でウォーレンの背後を取る。ウォーレンも背後の殺気に反応し距離を取ろうとするが動けない。なぜならば、紫紅の光でできたような縄が両足を縛りつけていたからだ。
「野郎…いつの間に俺の足に『バインド』をっ!」
黒フルフェイスは両手を強く握り締め、その拳の人差し指側どうしを合わせる。そして、ゆっくりと真横にその手を広げると、手と手の間から血のように赤黒い光とも闇とも表すことのできる外観をした劔を作り出した。
黒フルフェイスがその禍々しい劔を振る…直前に左前方から野球ボールほどの大きさの氷の結晶6つが黒フルフェイスに襲いかかる。学園の教師による足掻き、もがき。しかし、その全てご赤黒い劔によって砕かれる。
「喰らいやがれ!」
ウォーレンがその隙に術式を完成させる。だが、攻撃魔術を発動させようと右手を黒フルフェイスに向けた瞬間、破壊される。腕や手でなく術式が。
「何…が……っ!?」
一瞬遅れて理解する。ウォーレンの足にかけられている『バインド』には術式破壊スキルが追加付与されていた。それによって無効化されたのだ。
そして、次の攻撃を許す間も無くウォーレンの命は、頭と体の切断と同時にその劔に喰われた。首から吹き出す赤い液体の噴水は綺麗だった。そんな考えが出る時点ですでに狂っているのかもしれないが…。
再び訪れる悲鳴やどよめき、号泣の嵐。逃げようにも逃げられない親。逃げることと叫び、泣く事しかできない子。子の少数はこの場の恐怖に耐えられず会場から去っていった。おそらく入学式に親が参加していなかったんだろう。その他の逃げ惑う子供達は親元に向かおうとしているが子供と親の席の境界で障壁のようなものが行く手を阻んでいた。
==========================
「―――――――……。」
「――――――――――――――…………。」
「――――――――――――――――――――――………………。」
その後、黒フルフェイスはずっと沈黙を維持し、待ち続けた。教師側もこれ以上犠牲が出ないように細心の注意を払っている。黒フルフェイスを刺激せず、客席に蔓延る敵を殲滅する事に集中していた。しかし、簡単に手を出すことができなかった。
教師側は貴族の親が人質に取られていること、さらに、高い魔力を秘めている貴族が反撃しないということから、客席にも何らかの細工が施されていると考えたからだ。
「(あれだけ言っておいて、律儀なやつだな…。)」
何分経っただろうか。
ざわついていた会場は少しだけ落ち着いてきている。というよりも、恐怖で声が出ないのかもしれない。
そんな中、
「わっ……私が……私がユーナです。」
一人の金髪の女性が立ち上がる。
そのとき、全員の注目がその女性―ユーナに集まる。
そして、それを逃さない人が“2人”いた。
「――――っ!」
「――――…。」
その2人はすぐに立ち上がり、1番近い扉を目指す。
一人はアレス、もう一人は
ドォォぉぉーーーーーン!!
そのとき、爆発まではいかない鈍い音が会場全体にどっしり響く。これによって子供達は3度目の混乱に襲われ、立ち上がり逃げる者、叫ぶ者、泣く者、慌てふためく者が溢れた。
「何がっ!?くっ!」
振り返って見てみれば、さっきまで会場の中心にいた黒フルフェイスがいないのだ。
あたりをよく見てみるとそいつは、アレスが今1番駆け寄って守りに行かなければならない人物―ユーナの目と鼻の先にいた。
「あの野郎ォ!」
パニック状態の子供達に紛れてアレスは今一度扉に向けて走り出した。
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
「帰ったら、結婚しよう」と言った幼馴染みの勇者は、私ではなく王女と結婚するようです
しーしび
恋愛
「結婚しよう」
アリーチェにそう約束したアリーチェの幼馴染みで勇者のルッツ。
しかし、彼は旅の途中、激しい戦闘の中でアリーチェの記憶を失ってしまう。
それでも、アリーチェはルッツに会いたくて魔王討伐を果たした彼の帰還を祝う席に忍び込むも、そこでは彼と王女の婚約が発表されていた・・・
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
【3月中――完結!】
積み上がった伏線の回収目前!!
夫にも子どもにも、私は選ばれなかった。
長年の裏切りを抱え、離縁状を置いて家を出た――。
待っていたのは、凍てつく絶望。
けれど同時に、それは残酷な運命の扉が開く瞬間でもあった。
「夫は愛人と生きればいい。
今さら縋られても、裏切ったあなたを許す力など残っていない」
それでも私は誓う――
「子どもたちの心だけは、必ず取り戻す」
歪で、完全な幸福――それとも、破滅。
“石”に翻弄された者たちの、狂おしい物語。
皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
百門一新
恋愛
セレスティーヌは、たった十三歳という年齢でアルフレッド・デュガウスと結婚し、国王と王妃になった。彼が王になる多には必要な結婚だった――それから五年、ようやく吉報がきた。
「君には苦労をかけた。王妃にする相手が決まった」
ということは……もうつらい仕事はしなくていいのねっ? 夫婦だと偽装する日々からも解放されるのね!?
ありがとうアルフレッド様! さすが私のことよく分かってるわ! セレスティーヌは離縁を大喜びで受け入れてバカンスに出かけたのだが、夫、いや元夫の様子が少しおかしいようで……?
サクッと読める読み切りの短編となっていります!お楽しみいただけましたら嬉しく思います!
※他サイト様にも掲載
「地味ブス」と捨てられた私、文化祭の大型スクリーンで王子様の裏の顔を全校生に配信します
スカッと文庫
恋愛
「お前みたいな地味女、引き立て役にもならないんだよ」
眼鏡にボサボサ頭の特待生・澪(みお)は、全校生徒が見守る中、恋人だった学園の王子・ハルトから冷酷に捨てられた。
隣には、可憐な微笑みを浮かべる転校生・エマ。
エマの自作自演により「いじめの犯人」という濡れ衣まで着せられ、学園中から蔑まれる澪。
しかし、彼女を嘲笑う者たちはまだ知らない。
彼女が眼鏡の奥に、誰もが平伏す「真実の美貌」と、学園さえも支配できる「最強の背景」を隠していることを――。
「……ねぇ、文化祭、最高のステージにしてあげる」
裏切りへのカウントダウンが今、始まる。
スクリーンの裏側を暴き、傲慢な王子と偽りのヒロインを奈落へ突き落とす、痛快・学園下剋上ファンタジー!
「君は有能すぎて可愛げがない」と婚約破棄されたので、一晩で全ての魔法結界を撤去して隣国へ行きます。あ、維持マニュアルは燃やしました。
しょくぱん
恋愛
「君の完璧主義には反吐が出る」――婚約者の第一王子にそう告げられ、国外追放を命じられた聖女エルゼ。彼女は微笑み、一晩で国中の魔法結界を撤去。さらに「素人でも直せる」と嘘を吐かれた維持マニュアルを全て焼却処分した。守護を失いパニックに陥る母国を背に、彼女は隣国の軍事帝国へ。そこでは、彼女の「可愛くない」技術を渇望する皇帝が待っていた。
まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる