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留守番戦争
第一章:5話 『転生者』
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いったん外に出た黒と金の髪色の少年―アレスと深い青の髪色の少年―ダインは今後のことやお互いのことについて話し合うことにした。通路にはすでにゼータの姿はなかった。通路に出ても、会場から安堵の声や子供が親の名を呼びながら泣きじゃくる声、再開を歓喜したかのような声が聞こえてきた。
そんな中、
「どうしてお前はあんなに強いんだ?」
アレスがまずダインに質問を投げかけた。
「笑わないか?」
ダインは質問を質問で返す。
「笑わないよ。むしろ俺のほうが笑われそうだからな…。」
ダインはアレスの答えに右手で自分の頬をかきながら「わかった」と言って、話を進めた。
「俺の家は以前は普通の貴族だったんだよ。けど、ある人が…なんて言ったか忘れちまったけど、その人が来てからオーディウス家は強くなったんだってさ。て言っても、一世代に一人しかチート持ちの子供はいないんだけど……。」
「チート?」
アレスは気になったワードを問いかけた。
「チートって言うのは、強力で特殊な能力みたいなものだよ。まあ、どんな能力なのかは事情があって話せないんだけど…。」
「あいつらを撃退したのもその力が?」
「まぁ半分は正解かな。」
ダインはそれ以上のことはかたくなに話さなかった。
「アレスこそ、何でそんなに強いんだ?」
「俺は…、確かに他の6歳児よりも強いかもしれないけど、たぶん年を重ねるたびに普通になっていくと思う。だから……強くなんてないよ…。」
アレスの声は、台詞の後半になればなるほど小さくなっていった。
それを聞いたダインは先の質問の答えに納得しながらも、別の質問をすることにした。
「んじゃ質問をかえるよ。何で普通の6歳児よりも強いの?」
アレスはその質問に答えるかどうかを悩み、少し間を空けてから答えた。
「俺は……俺は前世の記憶があるんだ。それに…今の俺はその人格なんだ。」
いまいちわかっていないのか、ダインはかなり動揺、混乱していた。
「つまりは転生したってことだ。だから、前世の記憶とこの体の素質であれだけの強さを何とか振り絞ってる。それに、俺にはまだ確かめなくちゃいけないことがあるんだ…。」
アレスは最初笑われるかと思ったが、ダインがすんなりとその事実を受け入れたことに少し安心した。
「自己紹介はこれで終わりだな。んで、これからどうするか話し合うか?」
暗い雰囲気になってきたのを察したのか、ダインが提案する。
「いや、それよりも早く戻ったほうがいいかもな。結局話し合ってもお互い正体がばれないようにする以外ないんだからな。」
アレスの意見に賛成したダインはアレスと一緒に席に戻ることにした。ダインの場合、急いで戻ったとしても顔がばれているため、すでに遅いと思うのだが…。
「んじゃ、俺は西側だから。っと、その前に『サイレントコート』!」
アレスは西側、ダインは北側だったためゲートに入る直前にお互いタイミングを計って一気に出ることにした。そして、ゲートから出る直前にアレスが二人の体に魔術をかけた。『サイレントコート』:簡単に言ってしまえば透明化。ただし、持続時間はどんなに優れた人でも十数秒が限度だった。そしてこれはアレスが5歳の時に読んでいた本の中に書いてあった魔術。アレスは11秒使うことができる。
「行くぞ!」
「ああ。」
『サイレントコート』のおかげで何とか誰にもばれずに自分の席に戻ることができた。
なぜか周りは誰が侵入者を撃退したのか覚えていなかった。むしろ、見てすらいなかったと言う。
それもそのはずだ。
それがダインのチート能力:『タイムオペレイト』。
自分が起こしたアクションに関係した時間を操作し、その場にいた者すべてに反映させる能力。今回はブドウカンで侵入者を殲滅するという時間をなかったことにした。よって、親や子供たちは何者かが侵入者を倒したのは覚えているが、誰なのかは覚えていないといったように記憶が書き換えられている。
この後の入学式は中止となり、犠牲者の運び出しなどが行われた。今回の騒動で死亡者:22人、ケガ人:41人の犠牲者が出てしまった。
親との急な別れに泣き叫ぶ子。
恐怖から開放されたことによる安心から泣く子。
子が無事だったことにで喜び泣きする親。
いろんな涙がそこに流れ落ちた。
そんな中、
「どうしてお前はあんなに強いんだ?」
アレスがまずダインに質問を投げかけた。
「笑わないか?」
ダインは質問を質問で返す。
「笑わないよ。むしろ俺のほうが笑われそうだからな…。」
ダインはアレスの答えに右手で自分の頬をかきながら「わかった」と言って、話を進めた。
「俺の家は以前は普通の貴族だったんだよ。けど、ある人が…なんて言ったか忘れちまったけど、その人が来てからオーディウス家は強くなったんだってさ。て言っても、一世代に一人しかチート持ちの子供はいないんだけど……。」
「チート?」
アレスは気になったワードを問いかけた。
「チートって言うのは、強力で特殊な能力みたいなものだよ。まあ、どんな能力なのかは事情があって話せないんだけど…。」
「あいつらを撃退したのもその力が?」
「まぁ半分は正解かな。」
ダインはそれ以上のことはかたくなに話さなかった。
「アレスこそ、何でそんなに強いんだ?」
「俺は…、確かに他の6歳児よりも強いかもしれないけど、たぶん年を重ねるたびに普通になっていくと思う。だから……強くなんてないよ…。」
アレスの声は、台詞の後半になればなるほど小さくなっていった。
それを聞いたダインは先の質問の答えに納得しながらも、別の質問をすることにした。
「んじゃ質問をかえるよ。何で普通の6歳児よりも強いの?」
アレスはその質問に答えるかどうかを悩み、少し間を空けてから答えた。
「俺は……俺は前世の記憶があるんだ。それに…今の俺はその人格なんだ。」
いまいちわかっていないのか、ダインはかなり動揺、混乱していた。
「つまりは転生したってことだ。だから、前世の記憶とこの体の素質であれだけの強さを何とか振り絞ってる。それに、俺にはまだ確かめなくちゃいけないことがあるんだ…。」
アレスは最初笑われるかと思ったが、ダインがすんなりとその事実を受け入れたことに少し安心した。
「自己紹介はこれで終わりだな。んで、これからどうするか話し合うか?」
暗い雰囲気になってきたのを察したのか、ダインが提案する。
「いや、それよりも早く戻ったほうがいいかもな。結局話し合ってもお互い正体がばれないようにする以外ないんだからな。」
アレスの意見に賛成したダインはアレスと一緒に席に戻ることにした。ダインの場合、急いで戻ったとしても顔がばれているため、すでに遅いと思うのだが…。
「んじゃ、俺は西側だから。っと、その前に『サイレントコート』!」
アレスは西側、ダインは北側だったためゲートに入る直前にお互いタイミングを計って一気に出ることにした。そして、ゲートから出る直前にアレスが二人の体に魔術をかけた。『サイレントコート』:簡単に言ってしまえば透明化。ただし、持続時間はどんなに優れた人でも十数秒が限度だった。そしてこれはアレスが5歳の時に読んでいた本の中に書いてあった魔術。アレスは11秒使うことができる。
「行くぞ!」
「ああ。」
『サイレントコート』のおかげで何とか誰にもばれずに自分の席に戻ることができた。
なぜか周りは誰が侵入者を撃退したのか覚えていなかった。むしろ、見てすらいなかったと言う。
それもそのはずだ。
それがダインのチート能力:『タイムオペレイト』。
自分が起こしたアクションに関係した時間を操作し、その場にいた者すべてに反映させる能力。今回はブドウカンで侵入者を殲滅するという時間をなかったことにした。よって、親や子供たちは何者かが侵入者を倒したのは覚えているが、誰なのかは覚えていないといったように記憶が書き換えられている。
この後の入学式は中止となり、犠牲者の運び出しなどが行われた。今回の騒動で死亡者:22人、ケガ人:41人の犠牲者が出てしまった。
親との急な別れに泣き叫ぶ子。
恐怖から開放されたことによる安心から泣く子。
子が無事だったことにで喜び泣きする親。
いろんな涙がそこに流れ落ちた。
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