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〈成人編〉
42. 旅は道連れ 5
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乗り合い馬車で一緒になった獣人の少女のことをグレンは気に入ったようだった。
おそらくは成人前の、年若い少女。見たところ、オオカミ系の獣人のようで、艶やかな黒髪が印象的な少女である。
毛並みから、狩猟が得意な黒狼族かと思ったが、目が覚めるような鮮やかな青い瞳の持ち主だったので、混血なのかもしれないとオスカーは考えていた。
(どちらかの親が獣人なのだろうな。もう片方の親は、北方の生まれなのかもしれない)
グランド王国や帝国出身の人族の血を濃く引いている可能性が高い。
北国はダリア共和国と違い、色素の薄い国民が多いのだ。
そう、オスカーの敬愛する友人のような、金髪碧眼の──……
そこまで考えて、ふと眉を寄せた。
この二人はどこか、まとう雰囲気が似ていると思ったのだ。
そっと視線を向けた先では、ちょうどグレンが獣人族の少女、ナギと共に夕食の準備を手伝っているところだった。
顔立ちは、まったく似ていない。
王族である彼はその美貌で名を馳せた母、先代王妃譲りの容姿をしており、それ自体が黄金の冠にたとえられる見事な金髪とアクアマリン色の瞳の持ち主だ。
ナギはクセのない艶やかな黒髪を無造作に束ねている。
よく見ると、繊細に整った顔立ちをしているが、綺麗というよりは可愛らしい顔立ちだ。
だが、その鮮やかな瞳の色は、グレンとそっくりで──
「どうした、オスカー。手元が疎かになっているぞ?」
ぼんやりと鍋の中身を覗き込んでいた二人を見つめていたところ、視線に気付いたグレンにそう窘められてしまった。
はっと我にかえり、慌てて視線を手元に落とした。
本日の糧となる獲物を解体している最中だったのだ。
のんびりしていると、血が巡って、肉の味が落ちてしまう。
「すみません。ぼうっとしていました」
「珍しいな。疲れているんじゃないか? 僕が代わろうか」
「いえ、それは遠慮します。貴方に任せると、可食部位が減ってしまう」
「信用ないな、僕」
「グレンさんって、剣は得意なのに、包丁を使うと、どうしてそんなに不器用になるんでしょうね」
「う……僕も不思議なんだよね、それ」
くすくすとナギに笑われて、グレンが恥ずかしそうに頭を掻いている。
そうやって笑い合っていると、瞳の色が似ているせいか、仲の良い兄妹のようだ。
「オスカーさん、スープの下準備はできたので、解体を手伝いますね」
「ありがとうございます、ナギさん」
「いえいえ。今日はアキラとオスカーさんのおかげで、お腹いっぱいご馳走を味わえます」
「そうだぞ、オスカー。三羽も仕留めてくれたから、今夜はたっぷり肉が食える!」
「キャン!」
焦れたように足元で吠えるのは、漆黒の毛玉──もとい、アキラだ。
グレンは仔犬だと思い込んでいるようだが、脚の太さや筋肉の付き具合から、あれは仔狼だと思う。
この小さなハンターは『自分もたくさん仕留めたぞ』と言いたげに、飼い主の少女の足首をぺちぺちしている。
ナギはくすぐったそうに笑う。
「分かっているってば。アキラもたくさん狩ってきてくれたものね? ありがとう」
「うむ、すばらしいぞ。こんな小さな体で、どうやって五羽も獲ったんだ?」
「うちの子、狩りが得意なんです」
今夜の野営場所は近くに大きな湖があり、カモの生息地だったのだ。
夕陽に染まる湖面でのんびり泳いでいたところを、オスカーが弓で射たのである。
彼が射抜いたのは三羽だけで、残りの五羽は仔狼が岸辺近くにいたのを仕留めたものだ。
ちなみに射抜いた獲物を回収しれくれたのも彼である。
何も考えずに湖面のカモを仕留めてしまい、後悔していたところを、アキラが湖に飛び込んでくれた。
(しくじった。いつもの狩猟大会のクセで、回収場所を考えずに射抜いてしまった……)
王家所有の優秀な狩猟犬がいつも獲物を回収してくれていたのだ。
湖に落ちた獲物は、本来なら諦めるところだったのだが、彼のおかげで夕食にありつけることができる。
(今度からは、狙い撃つ場所に気を付けよう)
そう心に誓って、ナギと二人でせっせとカモを捌いた。
魔獣化していない普通のカモだが、丸々と肥えて美味しそうな肉だ。
どんな料理になるのだろうか、と。
手早く下処理を施していくナギの手元をじっと見つめてしまう。
気付いた少女が笑顔で説明してくれた。
「これはお腹に野菜や香草を詰めて、じっくりローストしますね」
「それは楽しみです」
丸々と肥えたカモの腹の中身を取り除いて、何かを詰めていたのは、ローストにするためか。
詰め物は、グレンが提供した玉ねぎや採取した野草を使うらしい。
肉の匂い消しにハーブも必須だとか。
「キャン!」
ちょろちょろと駆け寄ってきた仔狼が咥えていた何かをナギの足元に置いた。
ころんと丸いフォルムの──キノコだろうか。しゃがんで拾い上げたナギが、ぱっと顔を輝かせる。
「マッシュルーム! アキラが採ってきてくれたの? ありがとう、いい子ね!」
「キューン」
頬を両手で揉み込むように、やや豪快に撫でてやるナギを嫌がるでもなく、アキラは嬉しそうに鼻を鳴らしている。
うっとりと瞳を細めて、ずいぶんと気持ち良さそうだ。
少し離れた場所で所在なげに立つグレンが「いいなぁ」とでも言いたそうな、羨ましそうな表情を浮かべている。
犬好きのくせ、なぜか当の犬にはあまり好かれていない彼は、両手をわきわきさせていた。
頭の中でアキラを存分に撫でている気にでもなっているのだろう。
「玉ねぎとマッシュルーム、湖の傍に生えていたクレソン。あとはニンニクを刻んで入れちゃおう!」
「キャン!」
うきうきとした様子で、ナギが調理を再開する。
腹の中身にも食べられる箇所はあるらしく、そっちは串焼きにするようだ。
全部で八羽のカモは、四羽をローストに。残りは羽根を毟って枝肉にして、明日以降の食材として確保することになった。
「この野営地に立派な石窯があって良かったです」
「そうだね。フライパンで焼くとなると、時間が掛かっただろう」
「大きいから、一度に焼けるのもありがたいですよ」
幸い、今は誰も使っていなかったので、遠慮なく備え付けの石窯を使わせてもらおう。
拾い集めた枝に火を点けて、カモ肉をじっくり焼き上げていく。
「先にスープを食べちゃいましょう」
「ああ、今日のスープも美味そうだな」
「このキノコは僕が採取してきたものだね」
「はい。肉厚で美味しいですよ。味付けはスモークサーモンと干し肉を使わせてもらいました」
食材はグレンとオスカーが提供し、ナギは採取した野草やハーブ、キノコなどを上手に使い、美味しい料理を作ってくれている。
さすがに朝から調理をする暇はないため、昼食と夕食を世話になっていた。
こんな小さな子供に頼るのは申し訳なかったが、美味しい食事には逆らえない。
「ん、串焼きも火が通ったみたいですね。お二人とも、内臓は平気です?」
「レバーは食べたことがあるよ。寒い冬の間の栄養食として」
「かなりクセはありますが、慣れるとそれなりに旨いですよね。ワインの肴にちょうどいい」
北方の地にあるグランド王国の冬は長い。新鮮な肉が手に入りにくい冬の間は干し肉やレバーペーストをよく食べていた。
独特の風味があるため、苦手に思う子供は多い。
「レバーはあいにく傷が付いていたので、無事だったハツをどうぞ」
ナギが差し出してくれた串焼き肉を受け取る。ハツが何かは分からなかったが、親指ほどの太さのぷりっとした肉は見るからに美味そうだ。
思い切って口にする。
グランド商会で購入した甘辛いタレが絡んだ串焼き肉は驚くほど旨かった。
「弾力があって、食べ応えがあるな」
「初めての味です」
「美味しいですよね。私、好きなんです」
コリコリした食感が不思議と後を引く。
石窯で焼き上げたカモ肉のローストも絶品だった。
魔法の粉です、とナギが笑顔で振りかけてくれた複雑な香りのスパイスが合っていて、とても美味しい。
夢中でかぶりついて、あっという間に平らげてしまった。
「ナギをうちの料理長にスカウトしたいくらいだ……」
恍惚とした表情で口走るグレンの脇を肘でさりげなく抉り、オスカーも深く頷いた。
少女の傍らでは、あんなに小さな体なのに自分たちと変わらない量の食事をぺろりと平らげた仔狼が満足そうに横になっている。
ぷっくり膨らんだ、まんまるの腹が愛らしい。
そーっと触りにいったグレンの手にかぷりと甘噛みしているのは、ご愛嬌。
食事の片付けが終わると、ナギは仔狼を抱き上げて、すばやく退散する。
おやすみなさい、と笑顔で挨拶を交わすと、さっさとテントに戻るのだ。
「かなり親しくなったと思うんだけど、まだ警戒されているのかな?」
グレンは残念そうだが、年端もいかない少女の一人旅なのだ。あれくらいが普通なのではなかろうか。
「安全に旅をしたいなら、僕たちの近くにテントを設置すればいいのにね」
わざわざ、集団から離れた場所で寝泊まりする姿はたしかに違和感がある。
「……まぁ、年頃の少女はそんなものなんでしょう」
ちょっとだけ寂しいと思ってしまったのは、グレンには内緒にしておこう。
おそらくは成人前の、年若い少女。見たところ、オオカミ系の獣人のようで、艶やかな黒髪が印象的な少女である。
毛並みから、狩猟が得意な黒狼族かと思ったが、目が覚めるような鮮やかな青い瞳の持ち主だったので、混血なのかもしれないとオスカーは考えていた。
(どちらかの親が獣人なのだろうな。もう片方の親は、北方の生まれなのかもしれない)
グランド王国や帝国出身の人族の血を濃く引いている可能性が高い。
北国はダリア共和国と違い、色素の薄い国民が多いのだ。
そう、オスカーの敬愛する友人のような、金髪碧眼の──……
そこまで考えて、ふと眉を寄せた。
この二人はどこか、まとう雰囲気が似ていると思ったのだ。
そっと視線を向けた先では、ちょうどグレンが獣人族の少女、ナギと共に夕食の準備を手伝っているところだった。
顔立ちは、まったく似ていない。
王族である彼はその美貌で名を馳せた母、先代王妃譲りの容姿をしており、それ自体が黄金の冠にたとえられる見事な金髪とアクアマリン色の瞳の持ち主だ。
ナギはクセのない艶やかな黒髪を無造作に束ねている。
よく見ると、繊細に整った顔立ちをしているが、綺麗というよりは可愛らしい顔立ちだ。
だが、その鮮やかな瞳の色は、グレンとそっくりで──
「どうした、オスカー。手元が疎かになっているぞ?」
ぼんやりと鍋の中身を覗き込んでいた二人を見つめていたところ、視線に気付いたグレンにそう窘められてしまった。
はっと我にかえり、慌てて視線を手元に落とした。
本日の糧となる獲物を解体している最中だったのだ。
のんびりしていると、血が巡って、肉の味が落ちてしまう。
「すみません。ぼうっとしていました」
「珍しいな。疲れているんじゃないか? 僕が代わろうか」
「いえ、それは遠慮します。貴方に任せると、可食部位が減ってしまう」
「信用ないな、僕」
「グレンさんって、剣は得意なのに、包丁を使うと、どうしてそんなに不器用になるんでしょうね」
「う……僕も不思議なんだよね、それ」
くすくすとナギに笑われて、グレンが恥ずかしそうに頭を掻いている。
そうやって笑い合っていると、瞳の色が似ているせいか、仲の良い兄妹のようだ。
「オスカーさん、スープの下準備はできたので、解体を手伝いますね」
「ありがとうございます、ナギさん」
「いえいえ。今日はアキラとオスカーさんのおかげで、お腹いっぱいご馳走を味わえます」
「そうだぞ、オスカー。三羽も仕留めてくれたから、今夜はたっぷり肉が食える!」
「キャン!」
焦れたように足元で吠えるのは、漆黒の毛玉──もとい、アキラだ。
グレンは仔犬だと思い込んでいるようだが、脚の太さや筋肉の付き具合から、あれは仔狼だと思う。
この小さなハンターは『自分もたくさん仕留めたぞ』と言いたげに、飼い主の少女の足首をぺちぺちしている。
ナギはくすぐったそうに笑う。
「分かっているってば。アキラもたくさん狩ってきてくれたものね? ありがとう」
「うむ、すばらしいぞ。こんな小さな体で、どうやって五羽も獲ったんだ?」
「うちの子、狩りが得意なんです」
今夜の野営場所は近くに大きな湖があり、カモの生息地だったのだ。
夕陽に染まる湖面でのんびり泳いでいたところを、オスカーが弓で射たのである。
彼が射抜いたのは三羽だけで、残りの五羽は仔狼が岸辺近くにいたのを仕留めたものだ。
ちなみに射抜いた獲物を回収しれくれたのも彼である。
何も考えずに湖面のカモを仕留めてしまい、後悔していたところを、アキラが湖に飛び込んでくれた。
(しくじった。いつもの狩猟大会のクセで、回収場所を考えずに射抜いてしまった……)
王家所有の優秀な狩猟犬がいつも獲物を回収してくれていたのだ。
湖に落ちた獲物は、本来なら諦めるところだったのだが、彼のおかげで夕食にありつけることができる。
(今度からは、狙い撃つ場所に気を付けよう)
そう心に誓って、ナギと二人でせっせとカモを捌いた。
魔獣化していない普通のカモだが、丸々と肥えて美味しそうな肉だ。
どんな料理になるのだろうか、と。
手早く下処理を施していくナギの手元をじっと見つめてしまう。
気付いた少女が笑顔で説明してくれた。
「これはお腹に野菜や香草を詰めて、じっくりローストしますね」
「それは楽しみです」
丸々と肥えたカモの腹の中身を取り除いて、何かを詰めていたのは、ローストにするためか。
詰め物は、グレンが提供した玉ねぎや採取した野草を使うらしい。
肉の匂い消しにハーブも必須だとか。
「キャン!」
ちょろちょろと駆け寄ってきた仔狼が咥えていた何かをナギの足元に置いた。
ころんと丸いフォルムの──キノコだろうか。しゃがんで拾い上げたナギが、ぱっと顔を輝かせる。
「マッシュルーム! アキラが採ってきてくれたの? ありがとう、いい子ね!」
「キューン」
頬を両手で揉み込むように、やや豪快に撫でてやるナギを嫌がるでもなく、アキラは嬉しそうに鼻を鳴らしている。
うっとりと瞳を細めて、ずいぶんと気持ち良さそうだ。
少し離れた場所で所在なげに立つグレンが「いいなぁ」とでも言いたそうな、羨ましそうな表情を浮かべている。
犬好きのくせ、なぜか当の犬にはあまり好かれていない彼は、両手をわきわきさせていた。
頭の中でアキラを存分に撫でている気にでもなっているのだろう。
「玉ねぎとマッシュルーム、湖の傍に生えていたクレソン。あとはニンニクを刻んで入れちゃおう!」
「キャン!」
うきうきとした様子で、ナギが調理を再開する。
腹の中身にも食べられる箇所はあるらしく、そっちは串焼きにするようだ。
全部で八羽のカモは、四羽をローストに。残りは羽根を毟って枝肉にして、明日以降の食材として確保することになった。
「この野営地に立派な石窯があって良かったです」
「そうだね。フライパンで焼くとなると、時間が掛かっただろう」
「大きいから、一度に焼けるのもありがたいですよ」
幸い、今は誰も使っていなかったので、遠慮なく備え付けの石窯を使わせてもらおう。
拾い集めた枝に火を点けて、カモ肉をじっくり焼き上げていく。
「先にスープを食べちゃいましょう」
「ああ、今日のスープも美味そうだな」
「このキノコは僕が採取してきたものだね」
「はい。肉厚で美味しいですよ。味付けはスモークサーモンと干し肉を使わせてもらいました」
食材はグレンとオスカーが提供し、ナギは採取した野草やハーブ、キノコなどを上手に使い、美味しい料理を作ってくれている。
さすがに朝から調理をする暇はないため、昼食と夕食を世話になっていた。
こんな小さな子供に頼るのは申し訳なかったが、美味しい食事には逆らえない。
「ん、串焼きも火が通ったみたいですね。お二人とも、内臓は平気です?」
「レバーは食べたことがあるよ。寒い冬の間の栄養食として」
「かなりクセはありますが、慣れるとそれなりに旨いですよね。ワインの肴にちょうどいい」
北方の地にあるグランド王国の冬は長い。新鮮な肉が手に入りにくい冬の間は干し肉やレバーペーストをよく食べていた。
独特の風味があるため、苦手に思う子供は多い。
「レバーはあいにく傷が付いていたので、無事だったハツをどうぞ」
ナギが差し出してくれた串焼き肉を受け取る。ハツが何かは分からなかったが、親指ほどの太さのぷりっとした肉は見るからに美味そうだ。
思い切って口にする。
グランド商会で購入した甘辛いタレが絡んだ串焼き肉は驚くほど旨かった。
「弾力があって、食べ応えがあるな」
「初めての味です」
「美味しいですよね。私、好きなんです」
コリコリした食感が不思議と後を引く。
石窯で焼き上げたカモ肉のローストも絶品だった。
魔法の粉です、とナギが笑顔で振りかけてくれた複雑な香りのスパイスが合っていて、とても美味しい。
夢中でかぶりついて、あっという間に平らげてしまった。
「ナギをうちの料理長にスカウトしたいくらいだ……」
恍惚とした表情で口走るグレンの脇を肘でさりげなく抉り、オスカーも深く頷いた。
少女の傍らでは、あんなに小さな体なのに自分たちと変わらない量の食事をぺろりと平らげた仔狼が満足そうに横になっている。
ぷっくり膨らんだ、まんまるの腹が愛らしい。
そーっと触りにいったグレンの手にかぷりと甘噛みしているのは、ご愛嬌。
食事の片付けが終わると、ナギは仔狼を抱き上げて、すばやく退散する。
おやすみなさい、と笑顔で挨拶を交わすと、さっさとテントに戻るのだ。
「かなり親しくなったと思うんだけど、まだ警戒されているのかな?」
グレンは残念そうだが、年端もいかない少女の一人旅なのだ。あれくらいが普通なのではなかろうか。
「安全に旅をしたいなら、僕たちの近くにテントを設置すればいいのにね」
わざわざ、集団から離れた場所で寝泊まりする姿はたしかに違和感がある。
「……まぁ、年頃の少女はそんなものなんでしょう」
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