目覚めたら異世界 、よし、冒険者になろう!

白兎

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目覚めたら…

弟⁉

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心配させちゃうからしばらくは、家で大人しくしてよ、それに確認したいこともあるし。
"コンコン"

「失礼します」

"カチャ"

「お、お嬢様起きていらっしゃったのですか⁉旦那様に知らせなくては」

"バタンタッタッタッ"

「いっちゃった」 

あの後しばらく大騒ぎになってやっと落ち着いてきた頃、お父様が話しかけてきた

「アル伝えたいことがある」

「何でしょう」

「我が家は養子を迎えることになった」

「どうしてですか」

「 その少年が魔力過多だからだ、暴走起こすといけないから、養子としてここに来ることになった」

「分かりました」

その日の夜、その少年と会う時間になった…。
で、今その少年の目の前にいるのだが…、私と少年が真顔に無言で、お兄様も無言で緊張してるのか、私の頭をひたすら撫でている。
お父様は私に会いに来る時仕事をさぼった為、お母様に叱られている。カオス混沌だ…。

「ねぇ、何ここ、この状況、なに?」

「ごめん私にも、分からない」

「はぁ~、 お兄様、お兄様‼」

「あ、ああ、なんだ?」

「とりあえず一回落ち着いてくださいな」

「分かった」

「 次はお父様とお母様だね」

今は、少年が驚かないように、使用人達は部屋の外で待機しているから一回外に出る。

「コルトちょっといい?」

コルトさんはお父様の執事で、家老をやっていて、とても優秀なのだ‼

「何でしょうか?お嬢様」

「お父様とお母様をどうにかてください」

「かしこまりました」

 そしてコルトさんを連れて部屋の中に戻った、 中に入るとコルトさんは、いきなり一回手を叩いた、なぜかその音はすごくよく響ている。
あー、そうか、風の魔法を使って音を反響させたのか。

「旦那様、奥様、 そろそろ落ち着いてください」

 やっと、二人の動きは止まった、 世話のかかる人達だな~、

「お父様、お母様、 私こちらの 少年の紹介すら、してもらっていないのですが」

「ああ、その子の名は、 クルオルシーだ、 クルオルシー、 こっちが、お前の兄となるエルディンで、こっちが姉となる、 ルディアルティアだ」

「よろしく」

「よろしくね」

「…よろしく」

その後、みんなで食事をして、屋敷を案内することになった。
私の復習も兼ねて… ; 子供の足だけで案内し終わる頃には、日が暮れていた
…めちゃくちゃ疲れた、こっちの姿でも戦えるくらいに鍛えないと…‼
夜、部屋の外に何かの気配を感じて起きた、そっと起き上がって、ドアを開け人陰を追う、(【灯せ】)心の中で唱える

「うわっ」

そこにいたのは、クルオルシーだった

「何してるの?もしかして、帰ろうとしてるの?」

「お前には、関係ない」

クルオルシーはそのまま駆け出そうとするが…(【捕えよ】) その瞬間、クルオルシーの動きが止まる、

「離せ、離せーっ‼」

「一応、理由を聞いとくけど、話してくれるね」

クルオルシー…、めんどくさいからオルでいいや、オルは何も答えずに暴れる

「話によっては、返してあげれることもあるから」

「ほ、本当?」

とりあえず説得ということにするか

「本当」

そう言って大きく頷く、

「だって、父さんと、母さんの代わりに、僕らの家を守らないと」

「家賃はどうするの、君の家族はもう帰ってこないそれは分かってるんでしょ」

「でも…」

「もう、ここが君の家なの」

「知りもしない奴が家族なんて、認めない、 僕の母さんと父さんは、たった一人だけだ、お前はこの気持ちが分からないから、そんなことが言えるんだ」

「分かるよ、 私、ここの人家族と思えてないし」

「えっ」

「聞いてると思うけど私記憶失くしたんだよ」

「だから何だ、記憶をなくしただけだ、家族だろう」

「あのね、記憶をなくして、人格も変わったの、それがいくら肉親であろうと家族とは思えないの、 私記憶なくしてからそんなに、たってないよ、私ここの、家族のこと、お父様お母様とか呼んでるけど、本当の家族とは思えていない、でも生活している、いつか本当の家族になれるかもしれないからね、オルも試してみたら」

そう言うと、おとなしくなったので、離して部屋に帰らせた。

「おやすみ」

「…」 

オルは、ふいっと顔を逸らし、さっさと部屋に戻っていった。
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