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兄の恋人
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洗面台の鏡の前で、長い髪を、カールアイロンに巻き付ける。アクセサリーボックスの中身を頭の中に思い浮かべて、合わせるピアスを考えながら。
婚約者の昌樹との入籍を来月に控え、先週都内のマンションに引っ越してきた。
「昌くん、ごめん! 今何時?」
「五時五十分。茉里ちゃん、都内の移動に慣れてないんだから、ギリギリにならないほうがいいんじゃない」
昌樹が洗面所に顔を出した。
「そうね……、確かに。こんなもんでいいか。ねえ、いい感じにできてる?」
彼のほうを向いて、ヘアスタイルの仕上がりを確認する。
「うん、可愛いよ」
「なんかこう……、優しそうに見える?」
「え、うーんまあ、見えるんじゃない。随分、気合い入ってるね」
「だって、長い付き合いになるかもしれないし、第一印象が大事でしょ」
「確かに。義妹になるかもしれない子だもんね。あ、違うか、年下でも義姉になるのか」
彼が眉毛を下げて笑った。
彼にはまだ言っていない。兄の恋人が男性だと告げられたのは、昨日だった。
中学の頃、一つ上の兄は、人間関係がうまくいかず、引きこもりになった。どうにか力になりたくて、野暮ったい外見を変えたら、別人のように女性関係にだらしなくなった。
大好きだった兄が、知らない人のように見えて、距離を置いた。
受験を控えたクリスマス。二段ベッドの上で布団に潜り、涙と鼻水で濡れた顔を枕に埋めていた。
誰かが、柵に手をかける気配がした。
「茉里奈、信悟と別れたの」
兄が尋ねた。
「うるさい……。あんたみたいなチャラい人嫌いなの。あっち行け」
「あいつと一緒にすんなよ。俺はちゃんと別れてから次行くし」
「どうだか……。取っ替え引っ替え……。ほんとサイテー。うんこ。ばか。しね」
振り向きもせず、彼に背中を向けたまま罵った。
「悪口のレベル……。俺だって、茉里奈みたいな彼女ができたら取っ替え引っ替えしないよ」
「なにそれ、キモ。シスコンなの」
「はは。確かにキモい。リップサービスしすぎた」
「もうどっか行って……」
「でも茉里奈は、いい女だよ。こんな妹いたら、彼女へのハードル上がるって。信悟は見る目ないよ。相手の女、猪原だっけ。いいウワサ聞かないし」
振り返って、兄の顔を見た。
「まあ、見る目ないのは、キミも一緒か。俺は、あいつ初めて会ったときからバカそうな男だなって思ってたよ。かっこよくもないし」
「ふふ……」
「次は、俺みたいな男探しな」
「絶対やだよ」
「まあ、俺みたいなイイ男もなかなかいないか……」
「お兄ちゃんは、見た目よりバカだよね」
布団を捲って、体を起こした。
「あんだって?」
「お腹すいたんだけど、何かある」
ベッドの梯子を降りながら、兄に尋ねる。
「昨日のケーキと、カレーあるよ」
「何ケーキ?」
「チーズ」
「食べる。どっちも食べる」
母がよく作っていたシーフードのカレーと、チェーンの洋菓子店の、軽い口当たりのチーズケーキ。古い感じの花柄のお皿。決して広くはない、家族四人で暮らすマンションの一室。日当たりのよいリビング。
辛いことがあっても、記憶の根底にある思い出が、光だった。
照明を落とした落ち着きのあるダイニングバーに入る。受付でコートと鞄を預け、奥へ案内された。色のついた磨りガラスで仕切られた半個室。顔を出すと、兄の「来た」という声が聞こえた。テーブル席の奥に、彼らは並んで座っていた。
「遅い。先に乾杯してるよ」
「ごめん。なんか信号トラブル? とかで、電車がぜんぜん進まなくて」
椅子を引いて、兄の横に座る男性を見ると目が合った。
「初めまして。妹の茉里奈です。兄がいつもお世話になってます」
「あ、初めまして。都築道弥です。こちらこそ……、お世話になってます」
兄より少し小柄ではあるが、普通に男性だった。いかにも男らしいわけではないが、中性的というわけでもない。黒髪で、おとなしそうな顔立ちの飾り気のない外見。喋った感じは、見た目通り控えめな印象だ。
スタッフに、兄と同じお酒をオーダーする。
「もう新居の片付けは落ち着いた?」
兄が尋ねる。
「うん……、だいたいは……」
「え、茉里奈まで緊張してる? 珍しい」
「だって……、付き合ってる人紹介されるの、初めてだし」
「道弥くんもさっきから、緊張しっぱなしなんだよ。茉里奈までそういう感じだったら、うつるじゃんね」
兄が隣の彼に笑顔を向けた。
「そりゃあ……、緊張、するでしょ」
「兄とは……、職場で出会ったんですよね」
「あ、はい」
「どういうきっかけだったんですか」
「えっと……、きっかけ……」
「俺から声かけたんだよね。有志の懇親会があったときに、行かないんですかって」
「なんかお兄ちゃんが言うと、ナンパっぽくなりそうなんだけど」
そう言うと、道弥が「ははっ」と無邪気に笑った。笑った顔は可愛らしく見えた。
「確かにナンパだったかも。今思えば」
兄が顎に手を当てる。
「そうだったんですか」
「うん。下心あったもん。バッサリ振られたけど」
「えっ、てかお兄ちゃんって、昔からバイセクシャルだったの? 私、昨日まで知らなかった」
「バイとかストレートとか、そういうカテゴリ分けはよくわかんないけど、性別関係なく好きになるときは、あるんだなって思った」
兄は先日会ったときとは、まるで違った雰囲気だった。表情は明るく、声も物腰も柔らかい。
「ふーん。道弥くんは、お兄ちゃんのどういうところが好きなんですか」
「ちょっと。面接みたいな圧かけるの、やめてくれる」
兄が手のひらを彼の前に出し、庇うように言った。
「圧かけてないよ! えっ、私怖い?」
道弥の顔を見ると、「大丈夫です」と笑ってくれた。
「あーよかった。素朴な疑問だよ。だってお兄ちゃん、外ヅラと中身のギャップないですか?」
「確かに。でもそれも含めて、有一さんというか……」
彼らは目を合わせて微笑んだ。
「僕、自分に自信がなかったんですけど、有一さんが、そのままでいいって言ってくれて、すごく嬉しかったんです」
こちらからは見えないテーブルの下で、手を繋いでいる気がした。
「あと、普通に、顔が好きです」
「えっ! そんなの初めて言われた!」
兄が食いついた。
「俺の顔好きだろうとは思ってたけど、改めて言われると感動……」
「え、思ってたんですか」
「いやいや、どっちかっていうと前半のほうが感動的だったでしょ。私、ジーンとしたのに」
「前半もよかったけど、顔が好きの破壊力がすごい……」
兄は肩肘をついて、手のひらに額を置いた。
「お兄ちゃん……、顔褒められるのなんてよくあるでしょ……」
「道弥くんに言われるのは特別だよ。そんなこと、言ってくれる日が来るとは……」
「ねえもう、そんなに言われると恥ずかしいんですけど……」
彼は、眉毛をハの字にした。子供っぽい訳ではないが、どことなく少年のようで庇護欲が湧いてくる。
「ていうか、さっきから見せつけないでもらっていいかな。見てるこっちが照れる」
「ああごめんね。ラブラブで。せっかくだからボトルで何か頼む? 道弥くんけっこう飲めるよ」
「ほんと? じゃあ頼むか。チョイスはお兄に任せるわ。あ、でも白がいい」
「了解」
最寄駅に到着し、熱気の籠った電車から降りる。冷たい外気が顔に心地よく、首をすり抜けるささやかな風が気持ちいい。
体が微かに浮いているかのように、足取り軽く改札を抜け、階段を降りる。何となしに空を見上げると、星がいくつか見えた。
何度彼氏と別れても、離婚をしたときも、あのクリスマスの兄の言葉を思い出し、糧にしてきた。幾つもの涙を、家族の存在が溶かしてくれた。
星が微かに滲んで、年甲斐もなく、青春時代かのように叫び出したい。
「茉里ちゃん」
名を呼ぶほうを見ると、昌樹が車の窓を開け、助手席に身を乗り出していた。彼の姿を見た途端気持ちが急く。車に駆け寄り、助手席に急いで乗り込む。
「昌くん、愛してる!」
彼の両頬を掴んでキスをした。
「お、おお……、熱烈な……。お義兄さんたちにあてられてきた?」
彼は周囲を軽く見渡し、ゆっくりと車を発進させた。
「ガッツリあてられた! すっごい、昌くんに会いたくなった」
「ふふ。僕も愛してる」
彼が左手を広げて、差し出した。そこに右手を合わせ、指を絡めて手を握り合う。
暖かい車内。カーオーディオから流れる、二人の好きな曲。駅前の高層マンションの窓の光。すれ違う対向車のライト。彼の、少し乾燥した角張った指。淡く心地よく、温かいものが込み上げる。光が滲むこの夜を、ずっと忘れないだろう。
婚約者の昌樹との入籍を来月に控え、先週都内のマンションに引っ越してきた。
「昌くん、ごめん! 今何時?」
「五時五十分。茉里ちゃん、都内の移動に慣れてないんだから、ギリギリにならないほうがいいんじゃない」
昌樹が洗面所に顔を出した。
「そうね……、確かに。こんなもんでいいか。ねえ、いい感じにできてる?」
彼のほうを向いて、ヘアスタイルの仕上がりを確認する。
「うん、可愛いよ」
「なんかこう……、優しそうに見える?」
「え、うーんまあ、見えるんじゃない。随分、気合い入ってるね」
「だって、長い付き合いになるかもしれないし、第一印象が大事でしょ」
「確かに。義妹になるかもしれない子だもんね。あ、違うか、年下でも義姉になるのか」
彼が眉毛を下げて笑った。
彼にはまだ言っていない。兄の恋人が男性だと告げられたのは、昨日だった。
中学の頃、一つ上の兄は、人間関係がうまくいかず、引きこもりになった。どうにか力になりたくて、野暮ったい外見を変えたら、別人のように女性関係にだらしなくなった。
大好きだった兄が、知らない人のように見えて、距離を置いた。
受験を控えたクリスマス。二段ベッドの上で布団に潜り、涙と鼻水で濡れた顔を枕に埋めていた。
誰かが、柵に手をかける気配がした。
「茉里奈、信悟と別れたの」
兄が尋ねた。
「うるさい……。あんたみたいなチャラい人嫌いなの。あっち行け」
「あいつと一緒にすんなよ。俺はちゃんと別れてから次行くし」
「どうだか……。取っ替え引っ替え……。ほんとサイテー。うんこ。ばか。しね」
振り向きもせず、彼に背中を向けたまま罵った。
「悪口のレベル……。俺だって、茉里奈みたいな彼女ができたら取っ替え引っ替えしないよ」
「なにそれ、キモ。シスコンなの」
「はは。確かにキモい。リップサービスしすぎた」
「もうどっか行って……」
「でも茉里奈は、いい女だよ。こんな妹いたら、彼女へのハードル上がるって。信悟は見る目ないよ。相手の女、猪原だっけ。いいウワサ聞かないし」
振り返って、兄の顔を見た。
「まあ、見る目ないのは、キミも一緒か。俺は、あいつ初めて会ったときからバカそうな男だなって思ってたよ。かっこよくもないし」
「ふふ……」
「次は、俺みたいな男探しな」
「絶対やだよ」
「まあ、俺みたいなイイ男もなかなかいないか……」
「お兄ちゃんは、見た目よりバカだよね」
布団を捲って、体を起こした。
「あんだって?」
「お腹すいたんだけど、何かある」
ベッドの梯子を降りながら、兄に尋ねる。
「昨日のケーキと、カレーあるよ」
「何ケーキ?」
「チーズ」
「食べる。どっちも食べる」
母がよく作っていたシーフードのカレーと、チェーンの洋菓子店の、軽い口当たりのチーズケーキ。古い感じの花柄のお皿。決して広くはない、家族四人で暮らすマンションの一室。日当たりのよいリビング。
辛いことがあっても、記憶の根底にある思い出が、光だった。
照明を落とした落ち着きのあるダイニングバーに入る。受付でコートと鞄を預け、奥へ案内された。色のついた磨りガラスで仕切られた半個室。顔を出すと、兄の「来た」という声が聞こえた。テーブル席の奥に、彼らは並んで座っていた。
「遅い。先に乾杯してるよ」
「ごめん。なんか信号トラブル? とかで、電車がぜんぜん進まなくて」
椅子を引いて、兄の横に座る男性を見ると目が合った。
「初めまして。妹の茉里奈です。兄がいつもお世話になってます」
「あ、初めまして。都築道弥です。こちらこそ……、お世話になってます」
兄より少し小柄ではあるが、普通に男性だった。いかにも男らしいわけではないが、中性的というわけでもない。黒髪で、おとなしそうな顔立ちの飾り気のない外見。喋った感じは、見た目通り控えめな印象だ。
スタッフに、兄と同じお酒をオーダーする。
「もう新居の片付けは落ち着いた?」
兄が尋ねる。
「うん……、だいたいは……」
「え、茉里奈まで緊張してる? 珍しい」
「だって……、付き合ってる人紹介されるの、初めてだし」
「道弥くんもさっきから、緊張しっぱなしなんだよ。茉里奈までそういう感じだったら、うつるじゃんね」
兄が隣の彼に笑顔を向けた。
「そりゃあ……、緊張、するでしょ」
「兄とは……、職場で出会ったんですよね」
「あ、はい」
「どういうきっかけだったんですか」
「えっと……、きっかけ……」
「俺から声かけたんだよね。有志の懇親会があったときに、行かないんですかって」
「なんかお兄ちゃんが言うと、ナンパっぽくなりそうなんだけど」
そう言うと、道弥が「ははっ」と無邪気に笑った。笑った顔は可愛らしく見えた。
「確かにナンパだったかも。今思えば」
兄が顎に手を当てる。
「そうだったんですか」
「うん。下心あったもん。バッサリ振られたけど」
「えっ、てかお兄ちゃんって、昔からバイセクシャルだったの? 私、昨日まで知らなかった」
「バイとかストレートとか、そういうカテゴリ分けはよくわかんないけど、性別関係なく好きになるときは、あるんだなって思った」
兄は先日会ったときとは、まるで違った雰囲気だった。表情は明るく、声も物腰も柔らかい。
「ふーん。道弥くんは、お兄ちゃんのどういうところが好きなんですか」
「ちょっと。面接みたいな圧かけるの、やめてくれる」
兄が手のひらを彼の前に出し、庇うように言った。
「圧かけてないよ! えっ、私怖い?」
道弥の顔を見ると、「大丈夫です」と笑ってくれた。
「あーよかった。素朴な疑問だよ。だってお兄ちゃん、外ヅラと中身のギャップないですか?」
「確かに。でもそれも含めて、有一さんというか……」
彼らは目を合わせて微笑んだ。
「僕、自分に自信がなかったんですけど、有一さんが、そのままでいいって言ってくれて、すごく嬉しかったんです」
こちらからは見えないテーブルの下で、手を繋いでいる気がした。
「あと、普通に、顔が好きです」
「えっ! そんなの初めて言われた!」
兄が食いついた。
「俺の顔好きだろうとは思ってたけど、改めて言われると感動……」
「え、思ってたんですか」
「いやいや、どっちかっていうと前半のほうが感動的だったでしょ。私、ジーンとしたのに」
「前半もよかったけど、顔が好きの破壊力がすごい……」
兄は肩肘をついて、手のひらに額を置いた。
「お兄ちゃん……、顔褒められるのなんてよくあるでしょ……」
「道弥くんに言われるのは特別だよ。そんなこと、言ってくれる日が来るとは……」
「ねえもう、そんなに言われると恥ずかしいんですけど……」
彼は、眉毛をハの字にした。子供っぽい訳ではないが、どことなく少年のようで庇護欲が湧いてくる。
「ていうか、さっきから見せつけないでもらっていいかな。見てるこっちが照れる」
「ああごめんね。ラブラブで。せっかくだからボトルで何か頼む? 道弥くんけっこう飲めるよ」
「ほんと? じゃあ頼むか。チョイスはお兄に任せるわ。あ、でも白がいい」
「了解」
最寄駅に到着し、熱気の籠った電車から降りる。冷たい外気が顔に心地よく、首をすり抜けるささやかな風が気持ちいい。
体が微かに浮いているかのように、足取り軽く改札を抜け、階段を降りる。何となしに空を見上げると、星がいくつか見えた。
何度彼氏と別れても、離婚をしたときも、あのクリスマスの兄の言葉を思い出し、糧にしてきた。幾つもの涙を、家族の存在が溶かしてくれた。
星が微かに滲んで、年甲斐もなく、青春時代かのように叫び出したい。
「茉里ちゃん」
名を呼ぶほうを見ると、昌樹が車の窓を開け、助手席に身を乗り出していた。彼の姿を見た途端気持ちが急く。車に駆け寄り、助手席に急いで乗り込む。
「昌くん、愛してる!」
彼の両頬を掴んでキスをした。
「お、おお……、熱烈な……。お義兄さんたちにあてられてきた?」
彼は周囲を軽く見渡し、ゆっくりと車を発進させた。
「ガッツリあてられた! すっごい、昌くんに会いたくなった」
「ふふ。僕も愛してる」
彼が左手を広げて、差し出した。そこに右手を合わせ、指を絡めて手を握り合う。
暖かい車内。カーオーディオから流れる、二人の好きな曲。駅前の高層マンションの窓の光。すれ違う対向車のライト。彼の、少し乾燥した角張った指。淡く心地よく、温かいものが込み上げる。光が滲むこの夜を、ずっと忘れないだろう。
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