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23 神の間
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「お出迎えに行きましょう」
「いきなりですね。ともえさん」
「飛鳥さんがここに来るのよ。お出迎えは必須でしょう」
なんだか様子が変な感じがある。
誰かに説教でもされたのか?
「さぁ、さぁ、さぁ」
「ちょっと、歩けます歩けます」
後ろから押すようにして部屋を出て廊下へ。
押すのをやめてもらえたので、押された方へ歩いてエレベーターまで来ると。
「これ、腕に付けといて」
そう言って緑色のブレスレットを渡された。
「これは何ですか?」
「これは、ここ世界樹と地上の行き来を許可する証明みたいなものよ。これがないとここに戻ってこられないからね。地上では死んだことになっているし、色々面倒なのよ」
言われるままにブレスレットを着ける。
自動でサイズ調整されて、ぴったりになった。
「それじゃあ、こっちのエレベーターで行きましょう」
『地上直通』
昨日、こういうエレベーターは無かった気がする。
「昨日、これありました?」
「さっき設定しました」
「そうですか」
記憶違いでなくて良かったが、そんなに簡単に作れてしまうのものなのか。
それに地上って、どこに降りるつもりなのか。
「行き先は、あなたの故郷の神社ですよ」
「……はぁ?」
故郷の神社って言ったら1つしかない。
あの町の神社で、故郷の12家の中心にある、あれだ。
「ちょっとともえさん。なぜ町のこと知っている?」
「あの場所にこわーいお婆ちゃんがいるでしょ」
「怖いお婆ちゃん?」
「そうそう。今回は、私が悪いの原因なのどうしようもなかったの」
開きなおっている感じがする。
きっと、納得できないことがあったのだろう。
何はともあれ、死んでから帰省するようなものか。
エレベーターに乗り、体感スピードで凄い速度で降下していく。
ふと、ふわっという感じでエレベーターが急停止した。
変な表現だと思うが、そうとしか言えない感覚だった。
「着いたわよ。神社の奥の間にある、神の間よ」
「げっ」
その場所には、神が降りると呼ばれる場所がある。
入出できるのは、神本人と神から認められた者だけ。
俺が故郷にいたときは、神の間の近くに行くことすら許されなかった。
「大丈夫。私の付き添いで、あなたの同僚になる人を迎えに行くだけだから問題はないわ」
「そうですか」
なんだか緊張するな。
何があるか全く知らないから。
エレベーターのかごが、さっきのふわっという感じでほどけるように消えた。
畳の上に少し浮かんだ形でともえさんといて、ゆっくり畳に降りる。
どさとかどんとか音は立てずに静かに降り立ち、周りを見れば白い幕が取り囲んでいた。
「これが神の間」
「そう。準備できたら入って来て」
「うむ。入るぞ」
そう言って入って来たのは、故郷で一番有名な人だった。
「いきなりですね。ともえさん」
「飛鳥さんがここに来るのよ。お出迎えは必須でしょう」
なんだか様子が変な感じがある。
誰かに説教でもされたのか?
「さぁ、さぁ、さぁ」
「ちょっと、歩けます歩けます」
後ろから押すようにして部屋を出て廊下へ。
押すのをやめてもらえたので、押された方へ歩いてエレベーターまで来ると。
「これ、腕に付けといて」
そう言って緑色のブレスレットを渡された。
「これは何ですか?」
「これは、ここ世界樹と地上の行き来を許可する証明みたいなものよ。これがないとここに戻ってこられないからね。地上では死んだことになっているし、色々面倒なのよ」
言われるままにブレスレットを着ける。
自動でサイズ調整されて、ぴったりになった。
「それじゃあ、こっちのエレベーターで行きましょう」
『地上直通』
昨日、こういうエレベーターは無かった気がする。
「昨日、これありました?」
「さっき設定しました」
「そうですか」
記憶違いでなくて良かったが、そんなに簡単に作れてしまうのものなのか。
それに地上って、どこに降りるつもりなのか。
「行き先は、あなたの故郷の神社ですよ」
「……はぁ?」
故郷の神社って言ったら1つしかない。
あの町の神社で、故郷の12家の中心にある、あれだ。
「ちょっとともえさん。なぜ町のこと知っている?」
「あの場所にこわーいお婆ちゃんがいるでしょ」
「怖いお婆ちゃん?」
「そうそう。今回は、私が悪いの原因なのどうしようもなかったの」
開きなおっている感じがする。
きっと、納得できないことがあったのだろう。
何はともあれ、死んでから帰省するようなものか。
エレベーターに乗り、体感スピードで凄い速度で降下していく。
ふと、ふわっという感じでエレベーターが急停止した。
変な表現だと思うが、そうとしか言えない感覚だった。
「着いたわよ。神社の奥の間にある、神の間よ」
「げっ」
その場所には、神が降りると呼ばれる場所がある。
入出できるのは、神本人と神から認められた者だけ。
俺が故郷にいたときは、神の間の近くに行くことすら許されなかった。
「大丈夫。私の付き添いで、あなたの同僚になる人を迎えに行くだけだから問題はないわ」
「そうですか」
なんだか緊張するな。
何があるか全く知らないから。
エレベーターのかごが、さっきのふわっという感じでほどけるように消えた。
畳の上に少し浮かんだ形でともえさんといて、ゆっくり畳に降りる。
どさとかどんとか音は立てずに静かに降り立ち、周りを見れば白い幕が取り囲んでいた。
「これが神の間」
「そう。準備できたら入って来て」
「うむ。入るぞ」
そう言って入って来たのは、故郷で一番有名な人だった。
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