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65 食べ過ぎダウン

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魔法を使ってみて疲れたのか、今日は早寝。
時刻午後10時で就寝した。

翌朝5時起き。
かなり早い、することがない。
本でも読むか…ん?
これは…

「中身も読みますか」

自宅から運ばれたという物品は、ここにあるだけではなく、実家にもあった。
そう、1セットしかないはずのものが2セット分あったという疑問だ。
その答えはこれだった。

「うーん、まさかカバーだけとは。中身が真っ白。これはどうしてこうなっているのか」
「外面コピーですから」
「内面はないってこと?」
「そういうことです。ですので、書籍は中身の複写はしていません。必要なら町に運び込まれた方から引き上げますが」
「なら親父がイベントで参考にと渡してくれた本を引き上げて。確か…天国と地獄っていう本」
「了解しました。こちらに」

テーブルの上にお目当ての本が出現していた。
別にイベントと関係がなかった気もするのだけど、せっかくだから中身をパラパラ読んでみようと。

………、難しい。
これは何も用事がない時に読む本であって、ちょっとした空き時間に読めるようなものじゃない。
地獄は仏教だけのものかと思ったら、ギリシア神話にはタルタロスという地獄があったり、ヒンズー教には地獄が20もあったり、キリスト教でゲヘナという地獄があったりと地獄も様々だった。
同じように天国も様々。
こんな本が実家にあったとは、誰が購入したのだか。

今いる場所は、一応天界の一部らしい。
こういう天界はあるのかなぁ~と探すのもいいが、地上世界との違いを探すのは大変そうだ。
ただ、コア・ブレインはいないだろうから、そこが大きな違いになり得るかもな。

朝は時間が経つのが早い。
午前5時からガサコソやっていたらもう6時半だ。
ちょっと早いが朝食を。
今日は、朝からお寿司はどうだ?

「こちらへ」

テーブルの上にメニューが載っていた。
なんだこりゃ。
表紙を見ると朝食メニューと書いてある。
そして本体…、分厚い。
お寿司、お寿司と探すとあった。
何ページあるのだ、これは。
何でも好きなものが選べるらしい。
これはいい。
どんどん頼も。

午前8時。
食べ過ぎた。
要求すると出てくる。
高価そうなものでも瞬時に出るし、費用も掛らず、だから食べまくってしまった。
うう、お腹痛い。
仕方なくコア・ブレインにクスリをもらい、横になっていたが、食べ過ぎ腹痛は中々治らなかった。
仕事に差し支えるが、これは何とも。
グリーンにも申し訳ないな。

「今日はお休みにしましょう。大丈夫、有休で処理しますから」

いいのかそれで、でもどうしようもない。
だから、素直にそれを受け入れて休むことにした。
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