異界審査官の巻き込まれ人生記

夜空のかけら

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66 健康診断

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昨日は、食べ過ぎでダウンしてしまった。
何でも出来るからと思っても、何でもしちゃいけないということだな。
反省。
当初の予定は、昨日が魔法文明側巡視で今日がお休みだった。
明日は審査だったけれど、昨日休んでしまった今日は何をする日?

「今日はお休みです。ですが、昨日の件もありますので健康診断を行います」

食べる前で良かったというべき?

「ということは、朝食は食べられない?」
「いいえ、食べても大丈夫ですが、その前に“ここで”採血などを行います」
「ここで…、まぁいいか」

どうやら健康診断で使う血液やらはここでも採取可能らしい。

「少し固定します」

そう言われると身体の動きが拘束されたように感じた。

「血液と尿、便、胃液と腸内粘液を採取します」
「一気に??」
「終わりました」

聞き返していた時には、全部の採取が終わっていた。
早業だ。
拘束を解かれたら、少し身体が疲れた感じがした。

「消化器系や骨格系はここで確認可能ですが、神経系だけは特殊な機器を使用するので別室に行ってもらいます。この検査は、痛いのが問題ですが強烈な痛みではなく、針刺し程度ですので安心してください」
「検査だから仕方ないか、でも針刺し程度の痛みか」
「消化器系、骨格系の検査が終わりました。循環器系も同時に検査実施中」

つぶやき最中に消化器も骨格も終わる。
未来?の健康診断はこうだと簡単で楽だといい。
しかし、消化器系の検査ってバリウムを飲んで台の上でぐるぐる回ったりする、人間ドックの検査を思い浮かべる。
ここで何も飲んでいないけれど、どうやっているんだ。

「消化器系全体をCTスキャナのようなもので細部まで撮影し、得られた画像から食物や飲み物がどのように消化管の下部へ落ちていくかを想定します。結果的に、バリウムを飲んだ時と同じ結果が出てくることになります。これには、高度なシミュレーション能力が必要ですので、地上での検査でここまでのことはまだ出来ないでしょう」
「骨格もそれで?」
「MRIのような機器で詳細まで確認します。普通は。今回は私が全て確認中。筋肉系も確認中」

これは膨大な情報量になるのではないか?
確かに地上ではできないな。

「循環器系、呼吸器系の検査が終了しました」

「循環器系の検査が終了しました」

「筋肉系の検査が終了しました」

残るは神経系のみ。

「隣の寝室に検査装置を転送しましたので、寝室に置いてある円筒形の中へどうぞ」

治癒の時に使ったアレだな。
そういえば、今回はあれを使わなかった。
なぜだろう。
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